タグ別アーカイブ: Variety

Netflix, Amazonは英国TV放送局のストリーミング配信サービスの2倍の収益を得ている

【出典】 2019/05/30

https://variety.com/2019/tv/global/netflix-amazon-double-revenue-uk-broadcaster-streaming-services-bbc-sky-1203228903/?jwsource=cl

image71

イギリス国内でのNetflixとAmazon Primeの総収入を合わせた金額は、2018年の英国5大メジャーTV放送局ストリーミング収益の2倍以上に及ぶ。その一方、巨大IT企業のGoogleやFacebookは英国のオンライン広告市場で強い影響力を持ち、2018年にはオンライン広告収入のうち2/3を占めた。

イギリスのマスコミ規制機関Ofcom によるVOD市場に関するレポートでは、NetflixとAmazon Primeがどれほどまでに存在感を大きくしているのかについて報じている。2018年には13.8億ドル(10.9億ポンド)の収入を上げており、6.69億ドル(5.30億ポンド)の収入を得ているSkyのNOW TVやBBCのiPlayer, ITVのITV Hub, Channel 4のAll 4, Channel 5のMy5に比べて約2倍だ。

Netflixは、スタンダードプランとプレミアムプランの価格をつり上げている。HD視聴が可能のスタンダードプランの月額費を1ポンド(1.26ドル)値上げすることを発表した。これは12.5%の値上げとなり、7.99ポンドから8.99ポンドとなる。プレミアムプランについては、UHD視聴やデバイス4台まで使用することが可能だが、20%となる2ポンド値上げをし、月額費は7.99ポンドから8.99ポンドに変更される。この値上げは新規会員には即時、既に登録している会員には数週間以内に適応される。通常の画質での視聴を提供するベーシックプランに関しては、5.99ポンド(7.55ドル)のままだ。

Ampere Analysis 調べによるOfcomの報道は、Netflixの昨年の収入は8.75億ドル(6.93億ポンド)に及ぶと見込まれており、これはイギリスのTV放送局のストリーミング配信サービスのメジャー5社の合計を上回ると伝えている。Amazon Primeはイギリスでの収入は5億500万の見込みで、これもITVのITV Hubの約3億1600万、Skyの NOW TVは約2億1500万、All 4の約1億100万、My5の3800万を上回る。

公共放送局であることから、BBCはiPlayerからは収入を得ていない。しかし、iPlayerはイギリスで最も使用されている放送局のストリーミング配信サービスだ。Netflixの990万、ITV Hubの880万、Amazon Primeの770万、All 4の680万、My5の400万、NOW TVの150万を抑え、イギリスのVODプラットフォームでは、1億3400万家庭という最も高いリーチ率を誇っている。

アメリカの巨大配信サービスに対抗すべく、BBCとITVは2月にBritboxという北アメリカとのジョイント・ストリーミング・サービスを発表した。Ofcomのレポートでは、2023年までにBritboxはDisney PlusやApple TV Plusのような新規参入サービスと同様、イギリス国内で最低でも登録者200万人に達するだろうと予測している。

Ofcomはさらにイギリス国内でのインターネットの使用に関する報告書を公開した。報告書では「イギリスでのオンライン広告市場における変化は、GoogleとFacebookという2社の成長動態によって引き起こされている。」と書かれている。2社の合計収入はイギリスにおける2018年のオンライン広告収入総額のうち2/3である134.4億ドル(170億ポンド)に到達する勢いだ。Googleは39%と大部分を占め約52億5000万ポンド(66億ドル)、Facebookは22%(37億ドル)となった。

カンヌ・フィルム・マーケットの参加者数が過去最高に

【出典】2019/05/25

https://variety.com/2019/biz/global/cannes-market-record-visitor-numbers-1203225930/

image77

2019年5月14日〜5月25日に開催されたカンヌ国際映画の商業部門にあたるカンヌ・フィルム・マーケットに12,527人が来場し、来場者数記録を更新した。

国別での来場者数を見ると、アメリカが最大の2,264人。次いで、フランス1,943人、イギリス1,145人の順となっている。

ヨーロッパ圏からは前年比4%増の7,076人が来場した。アフリカ圏からの来場者数が22%増で175人が買い付けに参加。カメルーン、エチオピア、スーダン、タンザニアからの来場者は今回が初となる。カンヌ・フィルム・マーケットでは、96カ国/56のパビリオンが設けられエクアドル,ポーランド,アフリカやシルクロード周辺の国が初参加。

857本と693本のプレミア上映が行われ、合計で1,464本が上映。主催者によると2,768本の配給権が売り出され、その内ドキュメンタリー作品は332本。カンヌXRでは52本がセレクションされ累計で4,741人が鑑賞。

参加者同士で連絡が取り合えるアプリが用意されており、1,623人により49,000メッセージがやり取りされ500以上のミーティングが開催された

日本映画の新時代が始まる

【出典】2019/05/15

https://variety.com/2019/film/global/cannes-japan-toho-studio-ghibli-1203215689/

image55

日本で新時代を迎えるにつれて国内映画産業は復興の道を辿っているものの、長期にわたる衰退を経てデジタル時代は新たな課題を抱えている。4月30日の明仁天皇の退位により、日本は新時代を迎えた。1989年の明仁様の即位により平成が始まり、2019年5月1日に明仁様のご子息徳にあたる仁様の即位で令和の時代が開始した。

日本最古の映画雑誌キネマ旬報で平成と昭和(1926-1989)の日本映画を振り返る特集が組まれた。1960年代初頭に始まるテレビブームをきっかけに、1989年に日本の映画産業は長期衰退を迎えていた。1957年には戦後最大の10億9,900万人の年間入場者数を記録したが1989年には1億4,350万人まで下落した。そして日本映画製作者連盟によると国内映画のシェアは1970年の78.3%から46.6%へと下降。

平成初期の映画産業は、復興よりも衰退が呼称として適当であったが、人気アニメに夢中になった子供を除き多くの子供がハリウッド作品に夢中となった。予算は限られ、日本の商業映画は苦しい状況に陥った。

30年という年月でどのような変化がもたらされたのだろうか。2018年には入場者数が1億6,900万人まで伸長。日本映画は55%のマーケットシェアを獲得しており、11年連続で海外の競合を打ち破っている。また、新作映画が613本公開され、スクリーン数は3,561スクリーンまで増加。1989年の公開本数は255本、スクリーン数は1,912スクリーンであった。今年の国内興行収入ランキングでは『映画ドラえもん のび太の月面探査機』『マスカレード・ホテル』『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』などの国内映画が上位を占めており、ハリウッド映画への対抗心を燃やす。

ベテラン・アナリストオオタカヒロオ氏は、日本映画の復興についてこう解説する。

「1993年のシネマ・コンプレックスが復興の鍵となった。映画館という言葉がシネマコンプレックスを意味する時代に我々は生きている。」

現行の多種多様の映画が公開されているシステムはファンの熱い支持、特に若年層の心を掴んだとオオタカ氏は指摘する。また、日本の映画スタジオが系列のシアターチェーンに対し自社映画を強引に公開させる手法も終焉を迎えるだろう。観客の需要に上映スケジュールを適応させるマルチプレックスの柔軟性は、ブーム前に比べヒット映画が稼ぎやすい環境をもたらした。そして、日本の映画産業もヒット映画の生み出し方を学んでいた。

業界大手の東宝を中心に大手スタジオは、ヒットした漫画や小説,テレビドラマを原作とした映画を余すことなく製作、公開している。

今日では、多くの映画でメディア企業がリスクと利益を共有する製作委員会方式が採られている。製作委員会方式は1970年代に開始。フジテレビと東宝がタッグを組み人気テレビシリーズの踊る大走査線の映画化が行われ、主演の織田裕二が湾岸署の警官役を演じた。2003年の2作目『踊る大捜査線 BAYSIDE SHAKEDOWN2』は、興行収入150億円を突破し、未だ破られることのない実写映画の最高記録を打ち立てた。もう一つの大きな存在として、1985年に宮崎駿監督と高畑勲監督、プロデューサーの鈴木敏夫氏の3名により設立されたアニメーションスタジオ スタジオジブリが挙げられる。1989年のスマッシュヒット『魔女の宅急便』を皮切りに、ジブリは老若男女に受け入れられ、かつ興行的な成功を収める映画を数々生み出しアニメーション業界の常識を覆した。

20年以上に渡り、ジブリ映画は国内外共に存在感を示してきた。2001年の『千と千尋の神隠し』では興行収入2.75億ドルを記録。日本での興行収入ランキングで堂々の1位を獲得しており、現在もその記録は破られていない。宮崎駿監督の才能がジブリの成功に欠かせなかったことは言うまでもないが、鈴木氏の抜け目のないマーケティングと日本テレビ系列との提携も大きく寄与した。平成を振り返る際には、ゴジラシリーズも忘れてはならないだろう。1985年に10年の歳月を経て公開された『ゴジラ』を1作目として平成ゴジラシリーズが始まる。

アメリカに拠点を置きゴジラシリーズを大々的に取り上げたFangoria magazineのNorman England氏は、平成ゴジラシリーズは以前のシリーズと比較すると大人向けの映画に仕上がっており、日本は大人に受け入れられる作品を作る国として世界トップレベルであると賛辞を贈る。大人向けという方針が功を奏し、年間の国内興行成績のトップ10には必ずランクインされる人気を誇った。

その後に1999年から2004年までにミレニアムシリーズと呼ばれる6本を製作したものの、最後の『ゴジラ FINAL WARS』が失敗に終わり、ゴジラシリーズは12年間の凍結期間を迎えた。

庵野秀明総監督と樋口真嗣監督のタッグで実現した12年ぶりのゴジラシリーズ『シン・ゴジラ』は、造形物の中に人が入って演じるという従来の撮影方法に囚われることはなかった。全てCGで映像化されたゴジラや官僚や科学者,自衛隊などの登場人物が受け、今までのゴジラシリーズ28作品全てを上回る7,400万ドルを稼ぎ出した。

映画業界の復活に貢献した同作だが、令和の時代も引き続き復興の時代となるだろうか。

東京国際映画祭でフェスティバル・ディレクターを務める久松猛郎氏は、取り組む必要のある問題を把握している。

久松氏は今後の日本映画について次のように述べる。

「私たちは日々の生活でデジタル技術に取り囲まれており、映画製作も乗り遅れてはいけない。優れた原作も数が限られているためオリジナル脚本を宣伝する必要性も生じてくるのに加え、海外市場に向け海外パートナーも増やしていくべきである。最終的には若手クリエイターのスキルを向上させ新しいチャレンジができるようにサポートしなければいけない。」

しかしながら、新たな構想は現時点では出て来ていない。

サウジアラビア:前途多難な映画事業

【出典】2019/5/15

https://variety.com/2019/film/news/saudi-arabia-plows-ahead-film-plans-human-rights-criticism-1203212958/

image33

サウジアラビアはかつて中東の映画首都になるという大きな野心を持っていたが、ジャーナリストJamal Khashoggi氏の殺害により、実現が大変困難になった。Mohammed bin Salman皇太子が暗殺に関与していると疑われている報告の中で、サウジの指導者を改革者として歓迎していた多くのメディア企業は混乱に陥った。

その劇的な態度の変化は、今年のカンヌ映画祭でも明確にあらわれた。1年前、サウジアラビアはこの映画祭をスタジオや映画会社を勧誘するために利用した。サウジアラビアの地にハリウッドの作品を引き付けるため、初の国営パビリオンをつくり、現地での撮影費用の補助をアピールした。しかし、今年サウジアラビアのテントはなく、約束されていたたインセンティブはも実現していない。そして、Khashoggi氏殺害やサウジ政府のさまざまな政策が、映画界において、サウジアラビアへの広範にわたる反発を引き起こし続けている。

ImaxのCEO、Rich Gelfond氏はカンヌで開かれたイベントで「Khashoggi氏暗殺事件により、映画業界はサウジアラビアへの進出にためらいをみせた。しかし、人びとは再びこの市場への進出に切り出そうとしている。」と語った。

王国が指揮を執るサウジアラビア治安部隊による、Khashoggi氏の残忍な殺人により、一部の企業は王家、特に国王によって厳しく管理されている国でビジネスをすることを断念した。Endeavourはサウジアラビアのソブリンウェルス・ファンドから借りた4億ドルの投資を返却し、ViacomやUberなどの企業は、Bin Salman氏の近代化の取り組みを強調することを目的とした「Davos in the Desert」と呼ばれるサウジ会議から退会した。(サウジアラビアのファンドは、Varietyの親会社であるPenske Media Corp.への投資を続けている。)

しかし、一方で若い裕福な消費者の人口を誇る市場に参入する計画を進めていくことを決定したハリウッドのプレイヤーもいる。MKMパートナーズのアナリスト、Eric Handler氏は、「政治状況にきちんと目を向けなくてはいけない、そしてそれに騙されてはいけない。でもこの市場は非常に有益である」述べた。

サウジアラビアでは2018年まで映画館が禁止されていたが、急速なペースで映画館がオープンしており、中東を拠点とするVox Cinemasは順調に運営を進めており年末までに100以上のスクリーンを所有するとみられる。世界最大の映画館会社であるAMCは、今後5年間で最大50の劇場を開く予定ある。 Imaxは、ライセンス契約を通じて2つの劇場を運営している。また大手スタジオは、「Avengers:Endgame」などの映画をサウジアラビア国内でリリースし続けている。

「サウジアラビアには多くの複雑な道徳的問題があることは間違いない。」とGelfond氏は述べた。「世界の規範や道徳規範に違反した行為を行う政府がいる一方で、国が近代化していくこを望む人びとがいる。この問題に対しての私たちの立場は理想主義的であり、何も関与せず傍観することもできる。しかし、それが国の人びとにとって正しいことなのかはわからない。」

政権への批評家たちの中には、その論理を支持していない人もいる。Khashoggi氏殺害への関与の疑いがあるのに加えて、サウジアラビア政府は西洋の会社にサウジアラビアとのビジネスを躊躇させるべきであるという方針を貫いている。イエメンでの国主導の軍事介入は、人道的災害を引き起こしたと非難されている。また、国は女性に関して抑圧的な法律を制定しており、最近ではようやく女性が運転することが許可されるようになったが、この権利を求めた活動は投獄されている。それに加え、4月には大規模な処刑が実行され、37人の男性の首がきられた。

Codepinkの共同ディレクター、Medea Benjamin氏は、「サウジアラビアの文化活動と国が築き上げようとしている映画産業は、信じられないほど抑圧的な政府を無視できない試みである。」と語った。さらに彼は 「サウジアラビア政権は世界で最も混沌とした、不寛容な政権の一つである。サウジアラビアは膨大な資金を所有しているが、なぜアメリカの会社がサウジアラビア政権を黙認するのか理解ができない。」とつけ加えた。

カンヌでは、サウジアラビアのコンティンジェントが今年は控えめな姿勢を保っている。しかしこの映画祭には、新しい紅海国際映画祭のゼネラルマネージャーに任命された元ドバイ映画祭の執行役員Shivani Pandya氏も参加していた。この紅海国際映画祭の開催はJeddah氏の野望であり、来年から始まる予定である。

ドバイを拠点とするプロデューサーのFadi Ismail氏は、「初期段階では、多くの問題点が生じているのだ。しかし、着実に事態は進行している。」と述べた。サウジが管理するドバイを拠点とする放送局MBCの制作部門の元ゼネラルマネージャであるIsmail氏は、サウジの知的財産に基づいたプロジェクトで、自社を立ち上げようとしている。

カンヌでは、アブダビを拠点とする制作大手Image Nation、MBC、Vox Cinemasが、アラビア映画とテレビのプロジェクトを共同制作し、配信するためのパートナーシップを発表した。しかし一方で、この地域の以外では、Khashoggi氏の殺害によりサウジアラビアの当初の目論みであった、国際的な繋がりをもって映画制作を行い、トップタレントを引きつけることがほぼ不可能になった。映画スターを紅海祭に参加させるのは困難であろう。中東の著名な映画監督は、「ドバイで開かれる映画祭にスターを招くことは困難であろう。」と述べ、さらに「サウジアラビアに対する現在の認識はさらに厳しくなるだろう。」と付け加えた。ハリウッドのメジャーなプロダクションはサウジアラビアが制作費の莫大な援助を申し出しているが、サウジアラビアでの撮影を一切予定していない。

「サウジアラビアの映画業界について話をすると…ゼロから始めるようなもので、意味のあるものを構築するのはかなり長いプロセスになるであろう。」と研究会社IHS MarkitのDavid Hancock氏は述べた。

ネットフリックス、子供向けアニメ番組・教育ブランドのストーリーボッツを買収

ネットフリックス、子供向けアニメ番組・教育ブランドのストーリーボッツを買収

【出典】5/9/2019

https://variety.com/2019/digital/news/netflix-acquires-storybots-1203209876/

image28ネットフリックスは、ストーリーボッツ(StoryBots)と言う子供向けメディアブランドを買収したと発表した。JibJab Media社の創始者でストーリーボッツのクリエイターである、グレッグとエヴァン・スピリデリス兄弟は、ネットフリックス制作の保育園児向けのエンターテインメントと教育番組枠を拡大する専属契約を同社と結んだ。

契約の内容は公表されず、「ネットフリックスにとって、値段は重要ではない」とCNBCの匿名ソースが述べた。ネットフリックスの他社買収は、意外にも今回が3度目である。2017年にマーク・ミラー氏が創始したコミック出版社のミラーワールド社、そして去年ニューメキシコ州のアルバカーキにあるテレビ/映画制作会社のABQ スタジオを3000万ドル以下で買収した。

2016年にネットフリックスがローンチしたアニメシリーズ「アスク・ザ・ストーリーボッツ」は、3D、2D、クレイアニメ、ストップモーション、実写といった複数のスタイルを採用し、「なぜ空は青いのか?」などといった子供が普段聞く質問に答える番組だ。スヌープドッグ、エドワード・ノートン、ウーピー・ゴールドバーグ、ワンダ・サイクスが過去にゲスト出演した。ネットフリックスでは、「ストーリーボッツ・スーパー・ソングズ」のシーズン1も見る事が可能だ。「アスク・ザ・ストーリーボッツ」シーズン3はネットフリックスで秋にローンチされる予定である。

ネットフリックスとスピリデリス兄弟の今回の新たな契約によって、ストーリーボッツオリジナル番組、短編特番の更なる制作も続けながら、新しい分野への拡大も計画している。この専属契約についてネットフリックスは、同社にとって今までに類をみない買収であり、保育園児向けの教育番組に尽力する意欲の現れだと言う。

ネットフリックスのオリジナルアニメーション部門VPメリッサ・コブ氏は、契約締結を報じる際、「『アスク・ザ・ストーリーボッツ』は難しいトピックを理解しやすいレッスンに変える。そのコンテンツにより子供は楽しみ、親は満足出来る。」と話した。また、「グレッグ氏とエヴァン氏をネットフリックスに迎えるのが楽しみです。拡大するファンベースや世界中の家族に喜んでもらいながら、ストーリーボッツの愉快な世界を作り上げることを楽しみにしています。」と加えた。

スピリデリス兄弟は1999年にジブジャブメディア社を立ち上げ、政治風刺漫画、デジタルグリーティングカードなど、バイラルなコンテンツで成功した。オフィス・デポが買い取ったElfYourselfと言う有名なクリスマスのウェブグリーティングカードも開発した。2012年にストーリーボッツをウェブ上でローンチし、今ではブランドの教育ミュージックビデオは10憶回以上再生されている。

スピリデリス兄弟は「ネットフリックスと協力し、ストーリーボッツを世界中の子供と家族の為の一流教育エンターテインメントブランドに作り上げることが我々の目的です。これは世界に素晴らしい作品を届ける一生に一回のチャンスだと思います。」

現在ロサンゼルスにオフィスをもつジブジャブメディアは2019年の2月にPE会社キャタプルト・キャピタルに未公開額で買収された。担当者によると、買取後スピリデリス兄弟はジブジャブメディアに関与していない。クランチベースによるとジブジャブメディアは過去にソニーピクチャーズエンターテインメント、ウィル・スミスのオーバーブルック・エンターテインメント、ポラリス・キャピタルとセイント・クラウド・キャピタルから1790万ドルの投資を受けた。

Androidの次期バージョンの新機能:Live Caption

【出典】2019/5/7

https://variety.com/2019/digital/news/android-q-live-caption-1203208001/

image25

米国カリフォルニア州マウンテンビューで開催されたGoogle I / O開発者カンファレンスで、GoogleのAndroidオペレーティングシステムの次期バージョンが発表された。その際、新たに搭載された機能として、Live Captionのプレビューが行われた。この新機能により、Androidユーザーは、いつでもどこでもキャプションをオンにして動画を視聴できるようになる。これにより、外出先でのビデオの視聴が推進されるであろう。

世界中で4億6,600万人の聴覚障害者が存在すると推定されている中、Googleはそのような人びとも動画をもっと簡単に視聴することができるようにと、このアクセシビリティ機能、Live Captionを発表した。グーグルの最高経営責任者(CEO)Sundar Pichai氏は、「テクノロジーによりGoogleがより障害を抱えた人も対等に社会や組織に参加する機会を提供することができると信じている。」と述べた。

また、一方でこの機能は聴覚障害者の人びとのためだけでもない。誰でもこの機能を便利に活用出来る。例えば、電車の中や列に並んで待っているとき、Instagramの動画やTik Tokのクリップをヘッドフォンをすることなく視聴できる。

さらにLive Captionは、ダンロードした動画を飛行機やインターネットにアクセスできない環境で視聴する時にも適用される。Googleがデバイス上の人工知能を利用しているため可能となる。「言語が検出されるとすぐに、Wifiやデータ通信を必要とせず、キャプションが表示される。」と同社のブログ記事で説明した。

設定メニューでキャプション機能をオンにした後ボリュームメニューを通してこの機能にアクセスすることができる。Live Captionは、Podcastのように、ビデオフォーマットではないオーディオにも対応している。

それとは別に同社は電話のライブキャプションのテスト使用をも開始したとも発表した。この機能により、聴覚障害者や耳が聞こえづらい人たちも、もっと簡単に電話をすることができるようになる。

新しいライブキャプション機能は、Googleのモバイルオペレーティングシステムの次期バージョンであるAndroid Qを介して利用できるようなる。グーグルはAndroid Qのベータ版をLG、ソニー、ファーウェイなど13社の21個のデバイスで利用できるようにしたと発表した。同社のPixelフォンでもすぐに有効になる。このAndroid Qの最終版は今秋発売予定である。

ストリーミングサービスDisney+、タイトル数ではなくクオリティー重視に

【出典】2019/04/26

https://variety.com/2019/digital/news/disney-netflix-streaming-content-comparison-1203193967/

image35

Disneyは、VOD激戦時代に競合他社よりも少ないコンテンツ量でVOD領域への参戦を決めた。方針として、量ではなく質を重視する。

Disney+は、NetflixのスタンダードHDプランの半額に近い月額6.99ドルで今年の11 月にアメリカでローンチ予定。調査会社のAmpere Analysisによれば、初年度はアメリカのNetflix USの5分の1に満たない作品数でスタートされるとのことだ。

最初の一年で過去から現在までのテレビシリーズ7,500エピソード分と映画は500本程度配信するとDisneyは明かしている。

以下の数字はAmpere Analysisが算出。

テレビシリーズ:

Netflix US 47,000エピソード

Disney+ 7,500エピソード(Netflix USの16%)

映画:

Netflix US 4,000本

Disney+ 500本(Netflix USの12.5%)

また、NetflixだけでなくテレビシリーズはHuluやAmazon Prime Video,CBSよりも少ないラインナップになる予定で、映画もPrime Video(12,000本)やHulu,Starz Play,HBO GOと比較すると少ない本数でスタートする。

Disney+が他社に匹敵するほどの作品数を配信しないのは驚くことではない。

作品の数が、サービスの価値に直結するわけではないことを認識する必要がある。重要なのはAmpere Analysisの調査で、DisneyのトップコンテンツはNetflixとAmazon作品以上にクオリティが高いという結果が判明している点だ。調査では、アメリカで利用可能なSVODプラットフォームのオリジナル作品トップ100を比較し、ユーザーの意見を基に1〜100でスコア付けを行なっている。

その結果、Amazon,Netflix共にDisneyよりも低いスコアを獲得しており、HBOのみが上回っている。(下図を参照)

比較的少ないタイトル数に関わらず、Disney+は知名度の高い作品でインパクトを与えるだろう。配信作品には、マーベルやスターウォーズ、人気テレビシリーズ『シンプソンズ』などが含まれる。

更に、過去にアメリカとカナダでディズニー映画を独占配信していたNetflixとの契約も縮小させている。そのため、『キャプテン・マーベル 』『トイ・ストーリー4』『アベンジャーズ:エンドゲーム』などの作品がDisney+での独占配信となる。Netflixでは2019年に150億ドルを投資予定であるが、Disneyも多額の投資予算を確保している。今月の初旬に開催された株主総会でCFOのChristine McCarthy氏は、2020年度にはオリジナル作品に10億ドルを費やす計画で2024年までに25億ドルを費やす予定であると述べた。

同社は2024年度までに120〜500本以上の映画、10,000エピソード以上のテレビシリーズに加え、50以上のオリジナルテレビシリーズ、10本以上のオリジナル映画を配信すると予測。

広告ベンダーであるOpenXのCBO Dallass Lawrence氏は次のように主張する。「短期的、長期的に考えても、Disney+は巨大SVODとなるだろう。スターウォーズやマーベル、ピクサーを保有するDisneyは無比のコンテンツ工場である。」

Disney+がユーザーシェアを伸ばす余地は大いに残されている。OTTサービスを気に入ったユーザーが既存のケーブルTVチャンネルを解約することでOTTのマーケットがさらに拡大するきっかけになるだろう。

OpenXの委託調査で、OTTビデオサービスを利用しているアメリカのユーザーは月に最大で100ドルを支払う意思があることが判明した。全てのユーザーが100ドルも支払うとは考えられないが、月額6.99ドルのDisney+は魅力的であり、多少の値上げが実施されても問題ないだろう。(調査は、少なくとも1つのOTTサービスを利用している18歳以上の2,002人を対象に、2019年2月13日〜3月6日に実施)

McCarthyの予測によれば2024年度末までにDisney+の登録者は6,000〜9,000万人を突破し、3分の2はアメリカ国外の人々となる見込み。Disneyはコンテンツを持っており、強力なブランド、経済面などを考えればSVOD市場での躍進は明らかだろう。そのため、一刻でも早く持続可能なビジネスを構築できるかが鍵となるだろう。

グラフは、各プラットフォームの配信作品数を表している。(上のグラフがテレビシリーズ、下のグラフが映画。)

image36 image37

下図は、SVODのトップ100作品をスコア化してプラットフォーム別に比較している。

image38

ムービーパスは一年弱で90%のサブスクライバーを失った

【出典】 2019/04/18

https://variety.com/2019/digital/news/moviepass-subscribers-loss-crater-225000-1203192468/Picture1

映画見放題サービスのMoviePassの加入者数が1年で300万人から23万人へ急速に減少している。20186月、同社は月額9.95ドルで映画館で毎日映画が1本観れるサービスを提供することで加入者を300万人までに急速に伸ばしたが、ビジネス的にほぼ不可能だった。

そして同サービスは月に3本まで観れるサービスに変更、月単位での契約ではなく年間契約に20188月にシフトした。

結果年間契約したくない登録者が一気に解約する結果となった。そして20193月から月額14.99または年間119.4ドルで映画館で映画が毎日1本観れるサービスをスタートした。しかし、このサービスには制限があり公開されたばかりの人気作品などは対象に入らない。結果193月の新規加入者数は13000人のみだ。

次々と登場するストリーミングサービス:なぜネットフリックスには脅威にならずメリットになるのか?

【出典】 2019/04/17

https://variety.com/2019/digital/news/netflix-killer-disney-plus-competitors-1203189814/Picture1

「ネットフリックスキラー」と呼ばれるサービスは今後登場するのだろうか?おそらく今後登場するディズニー、ワーナーメディア、アップルなどが準備しているストリーミングサービスが脅威となり、ケーブル/衛星テレビがこの戦いの敗者となるのだろう。

ディズニーは月6.99ドルのサブスクリプションサービス「Disney+」を今秋にアメリカでスタートすることを発表した。のべ500作品近くのディズニー作品(マーベル、ピクサースターウォーズ含む)とストリーミング向けオリジナル作品25本、そして7500話近くのTVエピソードが初年度にリリースされる。そして今後、Disney+はスポーツストリーミングサービスのESPN+とフールーもバンドルされる予定だ。

ネットフリックスCEOリード・ヘイスティングス氏は「アップルやディズニーが参入してスリルを感じている。彼らのような素晴らしい企業が参入することは我々にとってエキサイティングだ」と述べた。

BTIGリサーチ社のアナリストRich Greenfield氏によると、新規企業が参入して、より良いサービスを提供したとしてもネットフリックスのマーケットポジションは変わらないとのこと。サブスクリプションサービスがいくつも乱立することにより、真っ先に起こり得ることは、より多くの人々がケーブル/衛星テレビの契約を解除することだ。多くの人々がコードカットをすることにより、財布に余裕ができ、複数のストリーミングサービスに加入するだろう。よってDisney+が登場することによりネットフリックスおよび他のストリーミングサービスの加入者数も増えるだろう。

そしてDisney+とネットフリックスはブランド価値が異なり、ライバルにならないと見られている。ネットフリックスはオリジナルコンテンツ&過去の映画を見ることができる、全てのマーケットをターゲットにしたブランドだ。一方でDisney+はファミリー&ディズニーのコンテンツを愛しているファン向けである。しかしDisney+$6.99という価格は今後ネットフリックスが値上げをしづらくなるだろう。

しかしコンサルファームMagidによれば、アメリカの消費者は平均月$38までストリーミングサービスに費やしても良いと考えており、ネットフリックスは絶対に必要なサービスと消費者は考えている。

現在ネットフリックスは様々な映画会社とライセンス契約し過去のTVドラマ・映画を配信しているが、ワーナー・コムキャスト・ユニバーサルなど映画スタジオが自社のストリーミングサービスを立ち上げたら、ネットフリックスからライセンス作品が消えるだろう。数々のライセンス作品が消えていく中、同社はオリジナル作品を増やしていくのだ。

『シャザム』中規模予算スーパーヒーロー映画の力を証明

【出典】2019/04/08

https://variety.com/2019/film/box-office/shazam-proves-the-power-of-mid-budget-superhero-movies-1203182630/Picture1

北米興行収入が5,300万ドル、全世界で1.02億ドルの興行収入を突破、『Shazam』のヒットはDCコミックスによって良いニュースだろう。本作の制作予算は約1億ドル、オープニング興行収入だけで制作費を回収した。通常DCコミックスの実写製作予算は倍の2億ドルだ。

本作の成功によりヒーロー映画は高予算でなくとも観客を魅了できることを証明したのだ。製作費が6,000万ドルを下回る『デッドプール』を除くスーパーヒーロー映画では、可能な限り高予算で圧巻のVFXCGIで観客を惹きつけるのが常套手段となっている。

同じDCコミックスの『ジャスティスリーグ』や『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』は高予算をつぎ込んだが問題だらけであった。『ジャスティスリーグ』の世界興行収入成績は6.6億ドルだったが、製作費に3億ドル、撮影後の追加撮影に数千万ドルがかかり、それにはマーケティング費用は含まれておらず興行収入面では失敗だった。前作の『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』の興行収入成績は8.7億ドル、ギリギリ赤字を免れた結果となった。『Shazam!』の場合、製作費自体もそれほどかかっていないので、続編にゴーサインを出すための高い目標設定をしなくても良い。

Warner Bros Picturesグループの会長Toby Emmerich氏は「人々が映画館に訪れなくなった今日に、多くの人が映画館を訪れてくれたのは誇らしいだけでなく感動した」と語っている。

DCとしては『アクアマン』『ワンダーウーマン』『シャザム』と3作品続けてヒット作を生み出しライバルのMarvel Studiosの成功に対抗する結果となった。その中でも『シャザム』はスーパーヒーロー作品として意味のある作品だとDCでは捉えている。16歳の青年Asher Angel扮するBilly Batsonが大人のスーパーヒーローへと変身するというのが本作でのヒーローだ。本作はZack Snyder氏が監督を務めていた低迷期に比べ明るく、そしてコミカル色の強い作品に仕上がっている。

Emmerich氏は、次のように述べている。

Marvel映画に見劣りしないほど素晴らしい。今後、観客はスケールやスペクタクルさを求める様になるが、現在の状況を鑑みれば更に小規模のスーパーヒーロー映画を作る機会も訪れるだろう。

『シャザム』は、Marvelヒーロー含めスーパーヒーロー作品に食傷気味の観客からも受け入れられている。『キャプテンマーベル』の1ヶ月後に公開され、記録更新が期待されている『アベンジャーズ エンドゲーム』は『シャザム』の3週間後に公開される。当然ながら両作品に挟まれての公開にはリスクもあったが、チーム全体が2作品へのカウンターとして生き残れると信じていたとEmmerich氏は語っている。

DCにとって次なる試練である『Joker』(10月公開予定)ではJoaquin Phoenixが主演を務め、暗いテイストに仕上がる予定だ。今回も低予算で製作されており、報告によれば5,500万ドルだと言う。詳細はほとんど明らかになっていないが、トレーラーではスコセッシ映画を思わせるスリラー映画調だ。

ComscoreのシニアメディアアナリストPaul Dergarabedian氏はこのように語る。

「マーベルとDCは今までお互いをライバル視していたが、現在は自らのブランド価値を見直し独自路線を両社とも歩んでいる。これは両社にとって有益だ」