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ニューヨークブランドフィルムフェスティバル2018:トップ中のトップ

https://www.prweek.com/article/1463540/brand-film-festival-new-york-2018-best-best

このようなブランドフィルムは、この分野で業界をリードしているマーケティング、ブランド、エージェンシー、制作会社の人々の次の時代の到来を表している。

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最優秀短編ドキュメンタリー賞

タイトル:From Dream to Reality(夢を現実に)

クライアント:サムスン

制作会社:Hungry Man Productions

製作発表日:2017年12月

国:アメリカ

https://youtu.be/-NLRRKjKh_U

サムスンは今年風変わりなショートドキュメンタリーを制作し 、視聴者に携帯を手に取らせ、記録を作ることを狙った。

Hungry Man Productionsとコラボしつくられたこのショートドキュメンタリーはマックス・ジョセフと彼の変わったストーリーテリングの方法が特徴的である。Youtubeスターのケイシー・ネイスタットとサムスンの携帯のおかげで、ジェセフの夢を現実になった。From Dream to Realityは熱心に取り組むこと、クリエイティブなコラボレーション、失敗にもめげない諦めない力を持つことで素晴らしいことが起こることを証明しているのだ。

このショートフィルムはジョセフの構想が彼のセリフとともに早いテンポで展開され、砂漠の真ん中で実験的に撮影をするところから始まる。それは、都会の壁に高速コマ送り画像を作り出すための準備だ 。『夢への挑戦(dare to dream)』という企画はYoutubeにて100万回再生回数を突破した。

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最優秀監督賞/短編

タイトル:Stories Worth Telling(伝えられる価値のあるストーリー)

クライアント:プリンセス・クルーズ

制作会社:CNN Courageous Studio(制作)、PHD(メディア)

製作発表日:2017年9月1日

国:アメリカ

https://youtu.be/dPQPQ0irSKc

Stories Worth Tellingはプリンセス・クルーズ とCNNの Courageous Studioがタッグを組んで作ったブランデッド動画シリーズの一部である。旅の途中で提供される北欧料理がこの非常にスタイリッシュな映像の重要な要素になっている。

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このフィルムは、エグゼクティブ・シェフである KC Wallbergがスウェーデンの伝統的な料理をつくるためのストーリーに焦点がおかれていて、彼のユニークなスウェーデン料理の現代風アレンジが紹介されている。自然派食材、地元食材にフォーカスした綺麗なダイニングのショットが、エレガントな音楽とともに映し出される。

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プリンセス・クルーズにゲストとして乗り込み、Wallberg氏の振る舞う「名誉ある」食事を食べることは誰もが一度は経験してみたいものだ。このショートフィルムは200,000回以上もフェイスタイムで再生された。

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最優秀短編フィクションシリーズ

タイトル:Bite Size Horror Film Festival一口サイズのホラー映画フェスティバル)

クライアント:Mars (M&M’s, Snickers, Starburst, Skittlesなどの製菓メーカ−)

制作会社Fox Networks Group, Starcom(メディア)、All City Content Studio and Fox Digital Studio(制作会社)

製作発表日:2017年10月1日

国:アメリカ

https://youtu.be/kR3fFwPiY3Y

自社のブランドが常に最先端であるために、昨年秋、MarsはFoxグループと組み、Bite Size Horror Film Festivalというシリーズ制作。

ハロウィンは一年で一口サイズの袋に入ったお菓子がもっとも売れる時期だ。今後の活躍が期待されるハリウッド映画監督とのコラボは完璧にマッチングし、2分間の動画は制作された。アメリカリーグのスポーツイベントなどで放送されるなど、このショートフィルムは多くの人に視聴された。さらに、Fox、FXのゴールデンタイムに放送されているゴーステッド、アメリカンホラーストーリーのコマーシャル枠でも流れた。Picture2このショートフィルムは番組の中で高く評価され、一番高い視聴継続率を記録し、ソーシャルメディアでの反応も非常に良かった。Skittles売り上げのみで、750%も増えたのだ。数多くの称賛を得た。そして一流パブリッシャー たちは『ここ数年で一番のハロウィン広告』と称した。

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 最優秀監督賞/長編

タイトル:Breaking2ブレーキング2)

クライアント:ナイキ

制作会社:Dirty Robber(制作)、National Geographic Studios and Harmonica PR(PR)

製作発表日:2017年9月20日

国:アメリカ

https://youtu.be/V2ZLG-Fij_4

ナイキとナショナルジオグラフィックはBreaking2を通してブランデッドストーリーテリングのパワーを見せつけた。フルマラソンを2時間以内で走るという無謀なナイキの挑戦を55分のドキュメンタリー映画にしたのだ。Picture

アフリカの3か国出身のエリートランナーらが登場し、 人類の限界を超えるための科学者達によるテストが行われた。ハードなトレーニング、膨大なリサーチを終え、イタリアでレースは行われた。数量で量れるものではない心や精神は、全ての人間はー自分の限界を超えるということを鼓舞するーナイキのフィロソフィーや価値観に共感するというストーリーに関連するファクトである。Picture1

番組は人間の力を常に試し続けるナショナルジオグラフィックで放映された。また67カ国以上で放映され、34ヶ国語にて視聴可能だったYoutubeでは160万回以上の再生回数を突破した 。

最優秀サウンドデザイン賞

タイトル:Savor.Wavs

クライアント:チポトレ メキシカン グリル

制作会社:PrettyBird (制作), CAA Marketing(マーケティング)

製作発表日:2017年9月19日

国:アメリカ

https://youtu.be/Yj-9PRtEH2s

昨年夏、チポトレ とWu-Tang ClanのヒップホップのレジェンドRZAは、Savor.Wavsをリリースした。それは、チポトレの具材を、音楽と応対する映像として再解釈するという没入型デジタルキャンペーンの一貫だ。動画は51種類の本物の具材を使用する、というブランドの“約束”を表現している。

Picture2視聴者はRZAの複雑な“感知”のプロセスを楽しむことができる 。それぞれの具材は51種の楽譜の上にそれぞれの音楽を生み出す。具材が楽器となり、RZAの頭の中でアニメーションとして映し出される。具材の風味のパワーで 、やがて美味しいブリートーは美しい音楽を奏でる。

 

様々な人々が自分の好きな食材の音を探そうとブランドとパートナーシップを結んだ。特に音楽と食事のパワーで人々をつなげることができるということを強調しながら。動画が発表されてから、850万人がSavor.Wavsを訪れ 、350万人が曲を作成し注文した 。

最優秀短編作品賞 – フィクション

タイトル:Taking Flight飛行機に乗る)

クライアント:Radio Flyer

制作会社:Moonbot Studios

製作発表日:2017年1月

https://youtu.be/2u0NT5pz9FI

Radio Flyer創業100年を記念して、エミー賞を受賞した『Taking Flight』は発明家のAntonio Pasinに追悼を送った。アカデミー賞受賞者のBrandon Oldenburgが監督となった。Taking Flightは、トニーという好奇心旺盛な男の子が主役で、彼は祖父と冒険へ出かけ、ジャングルを駆け巡り大きな旅に出る。Picture3二人は、祖父の想像の中で古いワゴンに乗り、野生の猿から逃げ、エイリアンと戦う。そのワゴンは、厳しいトニーの父親にも、子供の頃の懐かしい記憶を思い出させた。最終的に想像力がある三世代全員で月に行き、楽しい時間を過ごす。そのエンディングは、シカゴにある家族向け製品を提供している企業にふさわしい。Picture4この作品は2017年のデイタイム・クリエイティブ・アーツ・エミー賞にて20以上の賞を受賞。国内、国外両方から賞賛され、Youtubeで7万回も再生された。Picture5

最優秀シネマトグラフィー賞

タイトル: Woza

クライアント:Mami Wata Surf

制作会社:Pantera & Co (製作), Anonymous Content, and Mami Wata in-house (広告)

製作発表日:2017年4月10日

国:南アフリカ

https://vimeo.com/212603149

Mami Wata SurfのWozaはズル語で「来て」という意味である。この映画はMami Wataというアフリカの水の魂に誘惑されたサーファーの話だ。Picture6

この動画は22歳のTranskeiのサーファーAvuyile Ndamaseが主人公である。彼は、忙しい都市での生活の合間に、サーフィンをすることで心の安らぎを得る。ある日Ndamaseが海に自分の運命を問いたとき、水の神聖なる力に関するアフリカのレジェンドの、人を変えてしまう不思議な力について、女性の声で思い出した。

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Mami Wata Surfはクリエイティブなことに興味を持っていた3人の友人同士で始まった。2015年4月ケープタウンのKommetjieビーチで思いついたことだった。3人は、アフリカには世界でも有数な波が来るビーチがあると信じ、この映画でサーフィンコミュニティーの多様化を図り、サーフィンのスピリチュアルな部分にフォーカスしている。Picture8

最優秀賞 – バイラル

タイトル:Captain America Pranks Comic Fans with Surprise Escape Room

(キャプテンアメリカ、漫画ファンにエスケープルームのいたずらをする)

クライアント:Omaze

制作会社:Omaze(制作)、Derris(PR)

製作発表日:2017年1月19日

 

昨年一月、キャプテンアメリカを演じたクリスエヴァンズは、Christopher’s HavenというNPO団体への資金集めするために、Omazeと手を組んだ。小児がん患者と家族に対して、ボストンの病院にて治療をうけている間に、低価格で一時的な住居を提供するためだ。Picture9

 

ファンは、エヴァンスとの一生に一度だけのエスケープルーム体験を攻略すチャンスのために10ドルを寄付する。このバイラル動画は、ボストンにある漫画店撮影され、二ヶ月間の間NPO団体に関する認知拡大と募金を集めるためにエヴァンズが様々なチャンネルを運用した。Picture10動画は86カ国で放送され、47万7730ドルがChristopher’s Havenに募金された。これによって310の家族がボストンのアパートに1ヶ月間住むことができる。

調査結果: 2017年TV広告費、10億ドル減少

【出典】https://www.hollywoodreporter.com/news/tv-ad-spending-declined-by-1-billion-2017-1098085

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eMarketerの新しいレポートによると、今年のテレビ広告費は0.5%減の698億7000万ドルとなる見通しだ。eMarketerの新しいレポートによると、米国のテレビ広告は2017年に10億ドル以上減少した。

 

調査会社は、この傾向は2018年と2019年にかけて続き、今後2年間で計10億5,000万ドルの損失をもたらすと予測している。ケーブルテレビ解約やOTTビデオ視聴に加え、GoogleとFacebookがリードするデジタル広告市場の成長が19%近く増加して1,073億ドルになるとの予想などが、減少に寄与している。

 

「視聴者のOTTビデオ視聴への移行は、テレビ広告市場を変えている」とeMarketerのシニア予測ディレクターのモニカ・ピアート氏は述べ、テレビ視聴率の低下と広告主による出費の減少が合致する事も指摘した。

 

米国のテレビ広告費は2014年、2015年、2016年に増加したが、昨年は1.5%低下し全体で702.2億ドルとなった。この下落は、たった0.5%だけの減少が見込まれる2018年にわずかに修正される見込みだ。

 

しかし、FacebookやGoogleなど広告巨大企業らの最近の課題が、テレビ業界によるマーケターの予算獲得の手助けをしているようには見えない。 TVの米国メディア広告支出全体のシェアは、2017年の33.9%から今年31.6%に減少すると予想されている。
eMarketerは明るい見通しで、夏季オリンピックと米国大統領選挙が控える2020年に、テレビの広告費の上昇を予測している。市場は、その年に0.5%増の695億2000万ドルになると見込まれている。

 

多くのOTTプラットフォームはサブスクリプション方式なので広告を放映しないが、ほんの一握りのデジタルTVサービスは広告を販売する。そして、それらのサービスは成長している。例えば、Rokuは2018年に広告収入で2億9,300万ドルを上回るだろう。そして、eMarketerは、Huluの広告収入は13%増加して12億ドルになると見込んでいる。

 

eMarketerの上級アナリストポール・ヴァーナ氏は次のように述べた。「OTTプラットフォームの数とその規模は増えており、多くの企業は魅力的な価格帯でライブチャンネルを提供することで有料テレビと競争している。 ケーブルテレビ解約やチャンネルを削りたい消費者にとって現在、数年前にはなかった豊富な選択肢がある。また、より多くのプレーヤーが市場に参入するにつれて、その選択肢がより確実なものになると期待している。」

 

テレビ広告を測定する企業iSpot.tv、2190万ドルの資金調達に成功

【出典】2015/5/19

http://variety.com/2015/digital/news/ispot-tv-raises-21-9-million-1201500532/

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全国放送のテレビ広告を測定しソーシャルネットワーク等からの反応を分析するスタートアップ企業iSpot.tvは、シリーズBにて2190万ドルの資金調達に成功した。

今回の資金調達はInsight Venture Partnersによってもたらされ、前回の投資会社Madrona Venture Groupの支えもあり、ワシントン州Bellevueに拠点を構えるiSpot.tvは現在までに2700万ドルの資金調達に成功していることになる。

同社によると、今回調達された資金は商品開発の活性化に役立てられるらしい。この会社は、全国放送のテレビ広告がいつどのネットワークで放送されているかを含めてリアルタイムで記録し、フェイスブックやツイッター、YouTube等のプラットフォームでの視聴・シェア具合によって反応を分析するというサービスを提供している。

2012年に創立した同社は、現在60名の従業員と150社のクライアントがおり、10万以上のテレビ広告に対応するというメリットから、月間500万人もの人々がこのサイトを訪れる。

「我々は、常日頃から業界内の変化を引き起こすかもしれないテクノロジー企業に投資をしたいと考えていた。iSpot.tvはそういった企業なのだ。この企業の拡大と成長を楽しみにしている」とInsight Venture Partnersの社長Brad Twohig氏はこう述べた。

iSpot.tvの創設者兼CEOであるSean Muller氏は「テレビは目まぐるしく変化し続けており、テレビ業界とその測定方法の未来においてビジョンを共有する株主を持つことは非常にありがたいことである」と述べた。Muller氏はiSpot.tvに投資する前、デジタル音楽プラットフォームを運営する企業であるMediaNet DigitalのCOOやDemand MediaのCTOを務めている。

インターネット広告は7年以内にテレビを上回ると予想される

【出典】2014/6/3

http://www.hollywoodreporter.com/news/internet-ads-poised-top-television-708902

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この調査は6月13日発行のThe Hollywood Reporter magazineに初めて掲載される。

PricewaterhouseCoopers社による、2018年度までの収益を予測する最新のエンターテインメント・アンド・メディアアウトルックレポートによると、数十年にわたって広告を支配してきたテレビが今後7年以内にその座をインターネット広告に譲ることになりそうだ。

6月4日に発表されたPricewaterhouseCoopers社(以下PwC)の15回目の年次調査によると、テレビ広告は2014年には全世界で1737億ドルの収益をあげ、2018年には2147億ドルまで成長する。一方、同じ期間に、インターネット広告は1330億ドルから1945億ドルまで成長するというのだ。PwCは向こう5年よりも先のことには言及していないが、この調査はインターネット広告の年間成長率が10.7%なのに対して、テレビ広告は5.5%であることを示しており、早ければ2020年にはインターネットがテレビをを追い抜くことが予想される。これはかなり近い将来に訪れる大転換である。つい最近の2010年まで、テレビ広告からの収入はWeb広告の2倍以上であった。

PwC社は、全ての「E&M(エンターテインメント・アンド・メディア)」の企業 ―映画、テレビ、音楽、インターネット、テレビゲーム、広告、印刷そして屋外事業― における全世界の収入が2014年から2018年までに1.87兆ドルから2.27兆ドルに成長すると指摘した。

PwC社が毎年発表する今後5年間の見通し調査はかなり正確なものである。1年前の調査でも、2013年にE&M事業は全世界で5.6%成長すると予想され、結果として実際は4.9%成長した。アメリカでは、4.6%の成長予測に対して実際は4.3%の成長であった。PwC社の社員であるStefanie Kane氏は、過大評価の原因は予想以上の新聞、雑誌、看板事業の衰退だと話す。

当面は世界の主要なE&M市場はアメリカのままだと予想されるが、2018年には中国が日本を抜いて2位を占めるだろう。PwC社は「急成長、大規模」な市場はブラジル、ロシア、中国、メキシコだと予想する。また、E&M企業は南アフリカ、トルコ、アルゼンチン、インドネシアでの市場の成長を求めるのが賢明だろう。これらの「未来の市場」は、全世界のE&M事業の収益において、2013年の2.7%から2014年には3.3%を占めるまでになるだろう。

映画業界においては、映画産業の全世界収入が初めて1000億ドルを超える2017年に、VOD事業の急成長とともに、重要な段階をむかえる。ちなみに、PwC社は、1年前の調査では、1000億ドルを超えるのは2016年に来るだろうと予想していた。

成熟市場はいまだに、発展途上の市場よりも、映画館の入場料が占める割合が多いと、PwCのエンターテインメント・コミュニケーションプラクティスのディレクターであるMatt Lieberman氏は指摘する。アメリカにおける入場料は毎年2%ずつ成長し、2018年には9.81ドルになり、世界的には2.2%上昇して5.15ドルになる。今日では、4人家族は映画館で一晩につき36ドル支払っているが、インドではたったの2ドルだ。ナイジェリアでは12ドルで、タイでは19ドルだ。PwC社によると、ヨーロッパではこのレートに問題を抱えていて、特にスペインでは、著作権侵害と経済力の衰退、そして映画のチケットにかかる税金は、2010年から13年の間の映画チケットの売り上げの縮小につながった。

アメリカの映画業界においては、OTT(オーバーザトップ:インターネットを通じた映像コンテンツ配信)の収益は2017年にテレビのライセンス料を上回るだろうし、(前者が109億ドル、後者がレンタルと販売の売上を合わせて93億ドル)その1年後にはOTT事業は映画や劇場のチケット売上を追い越すだろう(前者は140億ドル、後者は125億ドル)。テレビ業界では、視聴料とライセンス料は広告よりも多くの収入を得るが、そこでの成長は緩やかだろう(5.5%の成長と比較して、2018年までに毎年3.2%の成長)。また、Kane氏はテレビゲーム業界における年間6.2%の成長が今後5年間の注目の産業になると話す。

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TVアップフロントシーズン:バイヤーが語るヒット番組、不発番組

【出典】2014/05/17

http://www.hollywoodreporter.com/news/tv-upfronts-an-ad-buyer-705049

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アップフロントシーズン発表の幕は閉じた。ネットワーク放送局、ケーブルテレビ局(Turner, ESPN)、そして新ネットワーク(Jennifer LopezのNUVOtv)が揃って新番組や統計情報、評価を発表し、2014/15のテレビシーズンに向けてメディアバイヤーの興味をひきつけた。この中で何度も語られた話題として、視聴者がスケジュールを決める現象であり、これまでのテレビの「シーズン」制が時代遅れになりつつある。CBS Entertainmentの会長Nina Tassler氏は、熱心に売り込んだ夏のイベントシリーズ Under the Dome と Extant について、「ミッドシーズン」という言葉を思い浮かべた。Fox Broadcasting の会長Kevin Reilly氏はこれまでの「パイロットシーズン」の終わりを宣言したが、生放送のイベントの重要性を語っている。

もちろん、バイヤー側も視聴者の注目を集める番組を歓迎する。ハイコンセプトのドラマ番組の増加を歓迎するバイヤーが多い一方で、30分コメディ番組の不足を指摘する者もいる。しかし、ピッチセッションは、実際のメディア購入ビジネスに対して過剰であるとも言われる。4日間にわたっていくつもプレゼンを聞いた後、厳しいメディア購入の段階が実際にはじまる。The Hollywood ReporterはStarcom社の投資部門を統括するAmanda Richman氏に取材を行い、多様性や放送後の視聴、そして変わっていくコンテンツの世界について話を伺った。 

各社のプレゼンテーションから共通して浮かんだテーマはありますか?

プレゼンテーションを通じて、全ての会社に共通して、どの価格帯でも優れたコンテンツに対する姿勢が見られた。大きな投資が行われているドラマ番組がある。コメディはやや手薄のように感じられた。視聴行動が変わっていることは皆認めるが、コンテンツこそが本質であり、多くのプラットフォームから視聴したいという需要はあるが良質なストーリーを欲していることは変わらない。 

たくさんの統計情報があり、中には不確かなものもありましたが、バイヤーは統計情報をどのように見ていますか?

バイヤーは各社がNo.1であることを謳う宣伝には耳を傾けないようにする。どの視聴者層に対しても、どこかでNo.1になることはできるだろうから。自分たちのもっている数字を参考にして、同じものさしで様々な要素を比較する。私たちが見たいのは優れたコンテンツであり、プログラミング戦略であり、どのようにして新しい観客層に届けるかである。

エッジの効いたドラマが多い一方で、コメディの数は非常に少なかった。この現状についてはどのように考えますか?

ネットフリックスやアマゾン経由で見られるケーブル番組が増えており、ネットワーク局でも話数が少なくても物語性の強い番組が作られることから、視聴者の集中力はより長くなっているのではないかと見ている。キャラクターを深く掘り下げるものが多く、女性キャラクターの強い作品があるのには感心した。

 

物語・キャスティングでも、多様性は目立ちましたね。

多様性はとくにコメディに現れているのが興味深かった。ABCのBlack-ishとFresh Off the Boatを見れば、これまでの一般的な白人目線からの有色人種の家族とは異なる、新しい視点があることがうかがえる。

台湾系アメリカ人の料理人、Eddie Huang氏の経験に基づいたFresh off the Boatのように、人種差別的表現の可能性についてもやはり考慮する必要があると思いますか?

それは確かに紙一重だ。ストーリーテリング、脚本、そして演技に関しては、本格的でなくならないように、そして敬意を欠くことがないように細心の注意をはらう必要があるだろう。コメディをオーセンティックにつくるというのは非常に難しい。それでもやりきることができれば、多くの人に届くだろう。確かに注意はしている。

ABCのPaul Lee氏は「ファミリー」枠の存在感が薄れていると指摘しましたが、バイヤーは家族そろっての視聴が減っていることに対してどのように感じていますか?

Red Band Society のような番組が家族そろっての視聴に向いているのではないかと、Foxからのサポートを受けていることを見受けられて勇気づけられた。しかし実際は個人個人のプライムタイムが重要である。したがって、8時台からはじまり9時台、10時台の番組編成はますます重要性が減っていくだろう。人々はオンデマンドの視聴に慣れ、それぞれのプライムタイムを決めているからだ。家族そろっての視聴はまだ価値がおかれているが、家族そろってテレビを見る時間帯は変わってきていることも分かりはじめている。そうしたこともあって、どのコンテンツをどの時間帯に放送するかについてはよく考えている。

 多くのエグゼクティブが放送後の視聴の重要性を強調しています。Foxの広告セールス部門のToby Byrne氏はC7をおしています。それでも、時間を経過すれば広告の価値も下がっていて、バイヤーも追加の露出をもらっていることになりますか?

確かに、現在その分の視聴は無料だ。したがって、C7のモチベーションは広告という視点からみれば軽いことは確かだ(笑)。いまある機会は、広告の効果測定の方法を再検討し、何がクライアントの商品の売り上げを促進し、視聴者とつながるかを、単純な視聴率と区別して理解することだ。 

プラットフォームを越えた効果測定が洗練され、広まっていくなかで、ネットワーク放送局の視聴者層の価値は下がると思いますか?

レーティングそのものはひとつの指標で在り続けるだろうけれど、それ以外にもたくさんの情報源が出来上がって観客の様子がわかるようになるだろう。いずれは視聴率が最も重要な数値でなくなる日が来るだろう。その代わり、視聴者のエンゲージメントがより重要になり、視聴者がほかの人と共有したくなるような動機づけを理解できるようになるだろう。

大手ネットワークは、CBSのCEO Les Moonves氏が言うように「シリコンバレーのやつら」と大型の契約を結んでいるようですが、一方で競争関係にもありますよね。

ここまで重層的なコンテンツ市場では、誰もが互いに協力関係を築かないといけないだろう。

もう既存のメディアとデジタルメディアとの対立構造の段階は過ぎて、協力関係に移行している。その際、誰と協力すれば適切な広告ソリューションを提供できるかを考える必要がある。ツイッターがコンテンツを促進するのに有力なツールだと分かっているが、それと同時にツイッターもまた既存のネットワークからのコンテンツの発信に依存している。こういうこともあって、デジタル、大手ネットワーク、そしてケーブルネットワークが互いに依存している。 

デジタルのプレイヤーがオリジナルコンテンツに進出することに関して、ネットワーク局は心配するべきだと思いますか?

ネットワークはいまでもキャスティング、脚本執筆、企画開発、プロモーションに関するノウハウを持っている。デジタルコンテンツはまだ成長段階にある一方で、ネットワークはコンテンツを現実のものにすることに関しては依然として長けている。しかしやがてはデジタルも要領をつかみ、より流動的で豊かな企画開発が行われるようになるだろう。

 多くのプレゼンテーションでは、スポーツや生中継イベントの重要性が強調されてきました。とくに NFLに関していえば依然として高額な広告費がかかっています。実際、生放送を視聴する視聴者層はどれほど重要なのでしょうか?

スポーツや生中継といったイベントによって大きな視聴者層を惹き付けられるのもますます注目を集めている。とりわけビールブランドにとっては最適な視聴者層である。スポーツが実際に視聴者数および購買に対してどれほどの影響をもつかを詳細に測定できるようになれば、安定もしてくるだろう。