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ストリーミングオリジナル作品は、引き続きアカデミー賞へのノミネート可能に

【出典】 2019/04/24

https://techcrunch.com/2019/04/24/oscars-eligibility-netflix/

89th Annual Academy Awards - Red Carpet

Netflixなどのストリーミングサービスのオリジナル作品は、来年以降のアカデミー賞でも他作品と競える結果に落ち着きそうだ。今年のアカデミー賞 作品賞にNetflixオリジナル作品である『Roma』がノミネートされ、最終的には監督賞、外国語映画賞、撮影賞を獲得した当初、アカデミー賞協会は、ルールの変更の可能性があることを示唆していた。

Netflixでは何年もの間、オリジナル作品を劇場公開したいと主張し続けていたが、劇場公開されたとしても彼らのストリーミングサービスから公開作品を外すことはしなかった。映画館側にとってストリーミングサービス上で視聴可能な作品を劇場公開するメリットがないため公開を嫌がっていた。しかし2018年から『Roma』を含め複数作品がストリーミングで視聴可能になる前に劇場公開を開始した。しかし劇場公開期間は限定的だった。

報道によればスティーブン・スピルバーグ監督は、Netflix作品を締め出す方針のルール変更を提案し、最低でも劇場での独占上映期間を4週間確保することを求めていた。今月の初め、法務省はアカデミー協会に向けて不当に競争の排除を行えば独占禁止法に抵触する可能性がある旨の手紙を送達済みだ。

アカデミー協会側では、上層部により決定された変更について纏めたプレスリリースを発表。(名称を外国語映画賞から国際長編映画賞へと変更されたことが判明)更に、プレスリリースではオスカーへのノミネートに劇場公開を必須と定めているルール2の変更は行わないことを発表している。

ルール2:

ロサンゼルス郡の商業劇場で最低でも7日間上映され、1日につき3スクリーン以上で上映がされること。劇場以外のメディアでの同時公開は問題ない。

アカデミー協会会長のJohn Bailey氏は、次のように語った。

「我々は劇場での鑑賞体験が映画という芸術にとって不可欠だと捉えている。現行のルールではノミネートに劇場での公開が必須であるが、幅広い作品がノミネートできる環境を用意している。映画産業で起きている大きな変化を研究し、引き続き議論を交わしていければと考えている。」

次々と登場するストリーミングサービス:なぜネットフリックスには脅威にならずメリットになるのか?

【出典】 2019/04/17

https://variety.com/2019/digital/news/netflix-killer-disney-plus-competitors-1203189814/Picture1

「ネットフリックスキラー」と呼ばれるサービスは今後登場するのだろうか?おそらく今後登場するディズニー、ワーナーメディア、アップルなどが準備しているストリーミングサービスが脅威となり、ケーブル/衛星テレビがこの戦いの敗者となるのだろう。

ディズニーは月6.99ドルのサブスクリプションサービス「Disney+」を今秋にアメリカでスタートすることを発表した。のべ500作品近くのディズニー作品(マーベル、ピクサースターウォーズ含む)とストリーミング向けオリジナル作品25本、そして7500話近くのTVエピソードが初年度にリリースされる。そして今後、Disney+はスポーツストリーミングサービスのESPN+とフールーもバンドルされる予定だ。

ネットフリックスCEOリード・ヘイスティングス氏は「アップルやディズニーが参入してスリルを感じている。彼らのような素晴らしい企業が参入することは我々にとってエキサイティングだ」と述べた。

BTIGリサーチ社のアナリストRich Greenfield氏によると、新規企業が参入して、より良いサービスを提供したとしてもネットフリックスのマーケットポジションは変わらないとのこと。サブスクリプションサービスがいくつも乱立することにより、真っ先に起こり得ることは、より多くの人々がケーブル/衛星テレビの契約を解除することだ。多くの人々がコードカットをすることにより、財布に余裕ができ、複数のストリーミングサービスに加入するだろう。よってDisney+が登場することによりネットフリックスおよび他のストリーミングサービスの加入者数も増えるだろう。

そしてDisney+とネットフリックスはブランド価値が異なり、ライバルにならないと見られている。ネットフリックスはオリジナルコンテンツ&過去の映画を見ることができる、全てのマーケットをターゲットにしたブランドだ。一方でDisney+はファミリー&ディズニーのコンテンツを愛しているファン向けである。しかしDisney+$6.99という価格は今後ネットフリックスが値上げをしづらくなるだろう。

しかしコンサルファームMagidによれば、アメリカの消費者は平均月$38までストリーミングサービスに費やしても良いと考えており、ネットフリックスは絶対に必要なサービスと消費者は考えている。

現在ネットフリックスは様々な映画会社とライセンス契約し過去のTVドラマ・映画を配信しているが、ワーナー・コムキャスト・ユニバーサルなど映画スタジオが自社のストリーミングサービスを立ち上げたら、ネットフリックスからライセンス作品が消えるだろう。数々のライセンス作品が消えていく中、同社はオリジナル作品を増やしていくのだ。

作品賞を逃したNetflix、ハリウッドとの戦いは始まったばかり

「ROMA ローマ」が作品賞を受賞できなかったということではなく、Netflixが今後長い間私たちに関わって行くような新しいビジネスモデルを作り上げてきたということが重要だ

https://www.nbcnews.com/news/all/netflix-lost-best-picture-battle-its-war-hollywood-just-getting-n975841Picture1

第91回アカデミー賞に至るまでの数日間、ハリウッドに昔からいる人たちは、そのストリーミング会社がオスカーの作品賞を獲得するのを見ることができるかもしれず、伝統的な映画業界の習わしが終わりを遂げるのに胸を躍らせていた。

ホストがいないセレモニーは、ショーの長尺化、複数年に渡る視聴率低迷などと合わせて既に多くのメディアで取り沙汰され論争を生んできた。「ROMA ローマ」におけるNetflixとアルフォンソ・キュアロンの大きな勝利は、確立されたスタジオとマルチプレックスチェーンに対して、より問題を悪化させたかもしれない。

あるハリウッドのエンターテインメントにおけるエグゼクティブは、月曜日の朝にNBCニュースに語った。プロモーションのキャンペーンで「2500万ドルから3000万ドルを費やしたにもかかわらず、視聴率は崩壊したようには見えず、Netflixは作品賞を受賞することはできなかった。」

ユニバーサルによって配給された「グリーンブック」は、大きな変化を起こさせず、トップカテゴリーで勝利を収め、Netflixにとって歴史を作るチャンスを与えなかった−少なくとも今のところは。テレビ放送のプロデューサーは、最近の視聴率の低迷を覆し、約2960万人の視聴者を集めた。(ユニバーサル・ピクチャーはNBC Newsの親会社であるNBCUniversalが所有している。)

およそ20年の間に、Netflixは通信販売のDVDサービスから、時代をリードする世界的なエンターテインメントを作り上げた。それはマーケティングにおけるゲームではあるが、間違いなくエンターテインメントの中で最も強力なマーケティングスペースを所有している:それは、Netflixのホーム・スクリーンである。

言い換えれば、ハリウッドの「幸福感」とはすべて相対的なものだ。

ラットの実験を思い出してください。長期にわたる電気ショックを与えられない場合、ネズミは多幸感と同じ神経学的状態を経験する、とそのエグゼクティブは語った。「視聴率は下がり、Netflixの攻撃はノンストップの電気ショックと等しい」。

Netflixはオスカーで監督賞、撮影賞、外国語映画賞の3つの主要な賞を表彰され、ドキュメンタリー映画の短編映画の第4位に輝いている。しかしさらに重要なことは、Netflixやその他の主要なストリーミングプラットフォーム(AmazonやHulu、さらにはDisneyやWarnerMediaなどの革新を模索するオールドスクールの巨大企業)は、依然として古くからあるビジネスモデルに対する脅威と戦っている。

デジタルビデオレコーダーの会社TiVoの元最高経営責任者であるトム・ロジャーズ氏は、次のように述べた。「Netflixは今後長い間私たちに関わって行くような、新しいビジネスモデルを作り上げてきた。」

アップル:ビデオストリーミングサービスを4月にスタート

【出典】1/29/2019

https://mashable.com/article/apple-streaming-service-april-2019/?utm_source=feedly&utm_medium=webfeeds#GYurqZIgnZq3Picture1

アップルファンが待望していたビデオ向けサブスクリプションサービスを同社が4月にローンチする予定だ。情報によるとアップルはコンテンツパートナーに向け「4月半ばローンチ予定」と伝えているとのこと。

サービスは100カ国で展開予定、まず最初にアメリカで登場、他国はその後サービス使用が可能となる。iPhoneのセールスが伸び悩んでいる中、同社は新しいレベニューストリームが必要となる中、ビデオストリーミングサービスは最適だろう。

 

ネットフリックスは映画館を殺していない

【出典】12/21/2018

https://variety.com/2018/film/news/streaming-netflix-movie-theaters-1203090899/Picture1

映画館チェーンにとってネットフリックスが脅威ではないことが、EYのリサーチでわかった。映画館に頻繁に通う人々はストリーミングサービスも他の人より多く消費していることがわかった。映画館チェーンは過去数年、ストリーミングサービスの台頭により来場者数が減少していると考えられていたが、どうやらそうではないようだ。

映画館とストリーミングサービス、この二つは敵対ではなく共存が可能ということだ。リサーチ結果によると、過去12ヶ月の間、映画館に9回以上足を運んでいるリサーチ対象者は映画館に年1〜2回しか行かない人たちよりも、より多くのストリーミングサービスを消費していることがわかった。映画館に9回以上足を運ぶ人たちは週平均11時間ストリーミングサービスを利用し、映画館に1〜2回しか行かない人は週平均7時間だった。

2500人を対象とした今回のリサーチでは、そのうち80%が過去1年以内に映画館で最低1本観たと回答。そしてこのリサーチの依頼者はNational Association of Theatre Owners(全米映画館オーナー協会=NATO)であり、ネットフリックスなどストリーミングサービスを敵対視してきた組織だ。

「リサーチで明らかになったことは、映画館とストリーミングは対立する関係ではないことだ。動画コンテンツを好きな人はどのプラットフォームであれ、視聴するのだ」とNATOのメディア&リサーチディレクター、Phil Contrino氏は語る。

事実、映画館に行かない人はストリーミングサービスを使って動画をあまり観ないこともわかった。過去1年の間に1回も映画館に行っていない人はストリーミングサービスを全く使っていなかったことがわかった。1年間に1回も映画館に行ったことのない人のうちわずか18%が週平均8時間以上ストリーミングサービスを利用していた。

年代別に見ると13〜17歳のグループは1年間平均7.3本の映画を映画館で視聴、週9.2時間ストリーミング視聴をしている。(これは他の年齢グループと比べ最も高い)18〜37歳は平均6本で週8.6時間ストリーミング視聴をしていた。

しかしアメリカ人の娯楽費が無限にあるとは限らない。多くの人々がストリーミングサービスにサブスクライブすることにより、他の娯楽費を削ることになる。今回のデータによるとコストの削減先はケーブルTVだ。2018年は3300万人の人々がケーブルTVを解約したとのこと。ストリーミング台頭の影響がもっと出ているのはケーブルTVなどのホームメディアなのだ。

Netflixの戦略と野望:劇場で3つの新しい映画をリリース。

【出典】11/1/18

https://www.theverge.com/2018/11/1/18051576/netflix-theater-debut-films-screening-strategy-streaming

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アメリカのレンタルビデオ最大手ブロックバスター倒産後、Netflixは映画業界と対立し、その闘いは同社がオリジナルのテレビ番組や映画を制作し始めて以来、さらに激しさを増している。 Netflixは、「劇場でNetflixオリジナル作品を公開する場合、Netflix上でも同時リリースをおこなう」という方針を続けてきた。

しかしその手法は 映画館チェーンや映画業界関係者などから非常に不評だった。

Netflixは今年初めのカンヌ映画祭のコンペティションから追放された以降、以前の鉄則を覆すように3つの新オリジナル映画の劇場公開 を発表した。ニュースメディア、デッドラインによると、アルフォンソ・キュアロン監督の『ローマ』、コーエン兄弟の『ザ・バラード・オブ・バスター・スクラッグス』、スザンヌ・ビール監督の『バード・ボックス』は、Netflixでのストリーミング前に映画館でリリースされる予定だ。

『ローマ』は11月21日にニューヨーク、LA、メキシコで限定公開され、また12月14日にNetflixでリリースされる。『ザ・バラード・オブ・バスター・スクラッグス』は、11月8日にLA、ニューヨーク、サンフランシスコ、ロンドンで劇場公開され、8日後にNetflixで配信される。 また同時場所で、『バード・ボックス』は12月13日、Netflix には12月21日にリリースされる予定だ。

Netflixは「最優秀作品賞」を狙っている

Netflixは長年続けたポリシーを変更、その動きから伝わる同社の野望は驚くべきものだ。 Netflixは限定的だが劇場公開を行うことにより、アカデミー賞の選考対象になろうと考えている。特に『ローマ』は、数々の映画祭で「最優秀作品賞」を含む多くのカテゴリーでノミネートされたことから選ばれる可能性があるかもしれない。

他にもNetflixには野望がある。一番大きなものはおそらく、マーティン・スコセッシ監督の新作『ザ・アイリッシュマン』での「最優秀作品賞」受賞だろう。『ザ・アイリッシュマン』は2019年に配信が予定され、ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、アンナ・パキンなど豪華スターの共演で注目されている。「最優秀作品賞」受賞はNetflixだけではなく、ストリーミングサービス業界全体の野望でもある。