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YouTubeは、オリジナルドラマコンテンツを再検討、広告サポートされているコンテンツに今後の焦点を当てる予定

【出典】11/27/2018

https://deadline.com/2018/11/youtube-exit-original-scripted-development-focuses-unscripted-programming-1202509659/

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YouTubeは、ドラマ番組の制作を一度中止して、リアリティ番組配信に今後はフォーカスするつもりだ。Googleビデオのように、YouTubeオリジナルコンテンツは広告費によってサポートされるようになり、既存のビジネスモデルに動きが生じたことが捉えられる。結果として、オリジナル番組の制作を支えるのはAVOD(広告費ベース)とSVOD (月額会員費ベース)の二つからなる収入モデルだ。

 

過去数ヶ月にわたって、YouTubeはSVOD配信用のオリジナルコンテンツの制作に力を注いで来た。オリジナルコンテンツ担当するスーザン・ダニエルズ氏は新たな脚本の募集を取り止めたことを発表した。YouTubeはいくつかの脚本に興味を示していたが、結局採用を取りやめることを決めた。

YouTubeは現時点で新たな脚本の募集を取り止めているが、親会社のオリジナルコンテンツ配信先の決定次第で変わる可能性もあるという。Picture1

しかし現在進行中のプロジェクトの数は、2020年までYouTubeにオリジナルコンテンツを提供し続けるには十分であろう。これには、最近配信された「オリジン」と「On Becoming a God in Central Florida and Wayne 」と共に、3作品、「dramaDark」、「Cargo」、そして「The Edge of Seventeen」が含まれている。

「2018年は確実にYouTubeプレミアムとYouTubeオリジナルが躍進した年であった。 我々は、YouTubeプレミアムを29カ国に拡大し、ドラマ・リアリティ番組両方を含めた50以上のショーを展開し、8つのエミー賞ノミネートと30以上の業界賞を獲得した」とYouTubeのスポークスパーソンは語った。「2019年は、世界中のファンの需要増に対応するため、YouTubeオリジナルの全てを広告付きで配信する予定だ。次の段階で、YouTubeオリジナルのクリエイターへ市場を拡大し、YouTube世代に素晴らしいコンテンツを提供することが目標である」と同氏は述べた。

「YouTubeオリジナル」戦略の変更がYouTubeのオリジナルコンテンツを担当するダニエルズ氏にどう影響を与えるかは未だに定かではない。今となっては熟練したトップTVのエグゼクティブであるが、彼女はキャリアの初めにABCで2年間、Variety、Reality、Specialsのディレクターとして、YouTube 2.0に必要なもの、すなわちネットワークの構築に務めた。YouTubeが今オリジナルコンテンツの脚本の募集を取り止めた今こそ、ダニエルズ氏にとって新たな機会を模索する時が来た。

アマゾンは、自社のコアビジネスがエンターテイメントでもないにも関わらずNetflixやHuluへ真っ向勝負を挑んだ唯一のデジタル会社である。当初NetflixやHuluはこの参入が、アマゾンに対し不利と考えていたが、アマゾンのトップである、ジェフ・ベゾス氏は、2017年に世界的なジャンルをヒットすべく主要なビジネスプランの修正を命じた。Appleは何年も前から参入する機会を伺っていたが、最終的に昨年参入を決めた。 Snapchatは、ドラマのオリジナルコンテンツを立ち上げると複数回発表したが、結果キャンセルした。ドラマ制作は豊富な資金を持つテック企業にとっても非常にリスクの高い投資なのだ。

 

しかし、YouTubeの場合、ブランドアイデンティティの問題が生じる可能性がある。 YouTubeのWebポータルは世界中で誰もが無料で利用でき、広告でサポートされているユーザーが作り上げるコンテンツのハブとして知られている。 SVODサービスにアクセスできる国でYouTube Red(後にYouTube Premiumと改名された)として課金制に基づき、ユーザーに向けたハイクオリティのオリジナルドラマを追加するやり方はYouTubeのモデルらしくない。 そしてようやくYouTubeは、誰でもアクセスできるコンテンツを配信すること、つまり初心にも戻り広告収入で収益を上げようとしている。

 

ドラマ制作を再検討し、すべてのコンテンツをAVOD向けに配信しようとする動きは、YouTubeがオリジナルコンテンツである、「コブラ・カイ」の視聴回数が100万回を超え、映画レビューサイトRotten Tomatoes上での評価が100%に達した後で明らかになった。

一方、YouTubeはまた、ケイティー・ペリーの「ウィル・ユア・マイ・ウォッチ」とウィル・スミスのグランドキャニオンからのバンジージャンプを含む、広告付きドキュメンタリーシリーズを配信し、成功を収めている。これは、今後YouTubeがファンとの著名人をつなぐオリジナルコンテンツに取り組むことを示している。