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映画館通い放題サービスのMoviePassは、持続可能なサービスか?

March 2019 Report 20

あなたにとって2018年は不運の年だったのではないだろうか。しかし、それはMoviePassが原因でしょうか。映画チケットのサブスクリプション制サービスMoviePassは、夏の間は好調だったようだが、すぐに上手くいかなくなる可能性が高い。

 

 

同社は計画の変更や資金調達、借り入れなど様々な方法で新たな方向性を模索している最中だ。映画プロデュースや配給権の購入が改善の鍵であり、ビジネス面を再度強化することが強調されている。

 

新戦略では3つの柱が打ち出されており、1つがMoviePassサービス、2つ目が映画制作部門で最後に昨年Verizon Mediaより買収した映画メディアMovieFoneが挙げられる。

 

ニュースリリースでは、我々の新しいビジネスモデルはスタジオや映画館に依存するものではない。しかし、依存する代わりにサブスクリプションサービスや映画制作事業やMoviefoneとの提携など経済的な関係構築を優先すると明かしている。

 

 

MoviePassでは、リソースを共有し活用することでより良い仕事が遂行できる様になるだろうという考えを示している。もちろん、MoviePassで制作されるコンテンツに大いに依存しようとすれば厳しい道が待ち受けているだろう。幅広い映画を用意し、興行収入を向上させることを約束すると述べているが、Netflixのように自社コンテンツでチケット売上を増加させようとしているとも解釈できるだろう。

 

しかしながら、制作費1,000万ドルで興行収入430万ドルだった『ギャング・イン・ニューヨーク』の様な映画が含まれることで立て直しは、さらに困難を極めるだろう。夏の間は320万にもの登録者を擁していたが最新の収益報告では多数の会員の解約が判明しているとThe Wall Street Jounalが取り上げている。

 

しかしながら、CEOのMitch Lowe氏は楽観的だ。

 

Mitch Lowe氏は、ストリーミングサービスで配信されることを待っている観客が多い中、自社のサブスクリプション、MoviePass映画、Moviefoneの組み合わせで我々の映画を多くの観客に届けられ、ライトな映画ファンを地元の映画館に呼び込むことができるだろうと自信を覗かせる。

MoviePass親会社の取締役が辞職

【出典】 2018/08/30

https://www.hollywoodreporter.com/news/moviepass-parent-board-member-quits-citing-management-concerns-1138651

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MoviePassは、何百万ドルもの赤字を抱えたため、サービスを変更した。月額10ドルの価格はそのままに、11本まで映画見放題から月に3本までとなった。

苦境の中にいるMoviePassは、新たな問題にさらされている。親会社であるHelios and Matheson Analyticsの取締役が、経営幹部の情報隠匿を訴え、その直後に役員を辞任したのだ。30日木曜の報告書によると、「私はちょうど先週、管理職が数ヶ月もの間、取締役会から情報を隠匿していたということを知った。」と、Carl Schramm氏は辞任届に記述していた。

「私は、社内の財務状態や運営状況、経営戦略の説明に関する情報を手に入れようとしてきたが、大抵はうまくいかなかった。」と、シラキュース大学情報学大学院で経済学教授を務めるSchramm氏は述べた。

「私は、管理職の取締役会に対する、社の決定事項の開示のやり方には反対してきた。彼らは我々に、複雑な資料を検証し、重要な取引の数々に目を通し、提案された施策が社の経営計画に合っているか議論するための時間を、十分に与えなかった。」と、2年足らずの間取締役員を務めたSchramm氏は語った。

Helios and Matheson社が、250株につき一株の割合で株式併合を行なったと同時に、ここ8週間で社の状況はさらに悪化した。」と、彼は記述した。

株式併合によって株価は一株20ドルまで下がったが、MoviePassのサービス変更に伴い、株価はなんと一株たったの2セントにまで暴落した。月額10ドルは変わらないが、11本まで映画見放題だったのが、月に3本までに変更されたのだ。

MoviePassは、現在300万人の契約者がおり、年末までに500万人になる予想だと発表していたが、サービス内容を変えてから何人が解約したかは公開してこなかった。また、年末の契約者数予測を変更するかについても言及していない。

ところが、今週のNRGの調査によると、MoviePass契約者の約47%が、サービスの変更のためにメンバーシップの解約を考えているというのだ。これには、週末に見られる映画タイトルの制限も含まれている。

Schramm氏は辞任届の中で、管理職のやり方は「私が取締役員としての責務を果たす能力を妨害していた」、そして「できる限りは尽くしたが、もはや私が取締役として有効な力を発揮することはできなかった。」と記した。

MoviePassの会員数が300万人を突破。年内に500万人突破か

【出典】2018/6/13
https://variety.com/2018/film/news/moviepass-3-million-subscribers-1202844428//

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MoviePass(映画定額パス)の会員数がアメリカで300万人を超え、2018年末には500万人なると予想される。現在アメリカ興行収入のうち平均で5%、ピークで8%近くMoviePassが使われている。

バラエティ紙は今年の5月に、親会社のHelio and Matheson Analytics社が「ローン・サバイバー」や「エンド・オブ・ウォッチ」をプロデュースしたEmmet Furla Oasis社の映画コンテンツを購入したと報じた。さらに同社は映画情報サイトMoviefoneとMoviePass Venturesを買収、ジョン・トラボルタ主演の「Gotti」や「American Animal」など映画出資も開始した。

「MoviePass FilmsとMoviePass VenturesがHelios社の傘下になったことにより、今後様々なサービスやメリットを会員に提供することができるようになる」とHelios社のCEO、Ted Farnsworth氏は語る。「MoviePassの会員が順調に増加することにより、我々のメディア部門は今まで誰も見たことないようなビジネスを展開することができる。広大な映画業界のエコシステム内で会員に対し様々なサービス・商品を提供することにより利益を生み出すことになるだろう。」

月額$10で映画館で映画見放題になる同社のパスは長期的な利益が生み出されるのかずっと懸念されていた。同社の株価は現在40セント前後で推移。一時は39ドル近くまで上昇したが、証券取引委員会が月の支出額が2170万ドルで残っている現金が1550万ドル、そして手数料のデポジットとして2790万ドルが残っていると発表した。その結果株価は一気に下がり40セント台で落ち着いている。

 

 

AMC社長、アダム・アーロンが今後の映画業界について語る

【出典】http://deadline.com/2018/04/moviepass-netflix-adam-aron-amc-saudi-arabia-1202375952/

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AMCシアターのCEOであるアダム・アーロンにとって、今年のシネマコンで一番気になっていることは、サブスクリプション制映画チケットサービスMoviePass(ムービーパス)についてではなく、3年連続で110億ドル以上の国内興行収入を得ている「好況な」映画業界についてだ。また、第1四半期中に『ブラックパンサー』、そして『スターウォーズ:フォースの覚醒』の公開週末記録(247.9百万ドル)を6月末までに破りそうな『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』の公開もあって、2018年は前年の上半期を上回るだろう。

昨年のサマーシーズンの興行収入成績は過去10年で最低だったにもかかわらず、劇場での映画鑑賞が新聞メディアと同じように衰退するという考えは「単に間違っている」と、アーロン氏は話した。そして我々Deadline誌は、劇場鑑賞は衰退していないことを知っていた:2017年の最初の4ヶ月間に映画に夢中になっていた人々が、その後突然映画を見なくなるとは考えづらい。 9月、12月、そして2018年の2月の記録的興行収入がそれを証明している。映画業界は商品主導のビジネスであり、去年の夏にはいくつ興行収入的に失敗した作品もあった。20年間入場者数が減少していることに対し同氏は「私たちは来場者数を数えているのではない、ドルを数えているのだ。」と語る。

アーロン氏は、消費者が映画館かネットフリックスのどちらを選ぶか、究極の選択を迫られているわけではないと語る。 「ネットフリックスは2月(『ブラック・パンサー』公開月)もビジネスをしていたし、『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』が公開される時も問題なくビジネスを運営しているだろう。アメリカと世界の消費者は、これら全てのコンテンツをバランスよく視聴することができる。 様々なフォーマットでコンテンツが登場したとしても、良い状態で生き残ることができるのだ。」と同氏は語る。「11月中旬以降、当社の株式は59%上昇しているので、人々は業界が再び健全であることを認識している」とアーロン氏は付け加えた。

そして、ムービーパス以外のサブスクリプション制映画チケットサービスが、シアター側とメジャースタジオ間で導入されていることについてどう思っているのだろうか?

アーロンは、スタジオとシアター両方が相互に合意できるモデルがあると考えている。

「現在AMCはヨーロッパで同じサービスを行なっているしCineworld(映画シアターチェーン)も同様だ。Cineworldは10年間こういったサービスを続けているし、Odeonは3年間続いていて成功を収めている。私は10年にわたりスキーリゾート事業に携わり、シーズンパスを大量に販売した。そして2年間NBAチームを運営し、6年半(76ersの)マイナー株主だった。NBAでは多くのシーズンチケットが売れている。サブスクリプション制は良いモデルだと考えているが、スタジオ、シアター両方が適正だと考えるサービス価格を考える必要がある。」と語る。

最近映画上映が解禁されたサウジアラビアに関して、アーロン氏は月曜日のCinemaConのパネルに出席した主要スタジオのパネリストらと比べてそれほど心配していないようだ。彼らは25%の税率と検閲の可能性について騒いでいたが、 アーロン氏は、検閲は問題ではないと考えている。当然のことながら、成人向けのコメディー映画にとっては厳しい戦いになるだろうが、「我々はサウジアラビア唯一の映画館で公開される映画を賢明に選択するし、その国の誰に対しても攻撃的でない多くのハリウッド作品を公開できる。」と考えている。

現在AMCはサウジアラビアで唯一営業許可が与えられた米国の映画シアターチェーンである。同社は、今後5年間にサウジアラビアの約15都市で30〜40の映画館を開設し、2030年までにサウジアラビアの約25都市で合計50〜100の映画館を開設する予定だ。

なぜ同氏が検閲についてあまり心配していないのか?彼は、サウジアラビアの皇太子が同国の大半を占める30歳未満のグループとうまく調和していると考えているからだ。アーロン氏は、「過去9カ月間に生じた変化は過去20年間よりさらに多くの変化が生じている。映画業界の人たちによる不安は、同国についてよく知らない人々から来ていると思う。」と述べた。

そして、その25%の追加税についてアーロン氏は、「(オープン初日のチケットは)45秒で完売した。税がなければ35秒で売り切れていただろう。」と言った。

 

ムービーパスが今までよりさらに安くなった

https://mashable.com/2018/02/10/movie-pass-price-drop/?utm_campaign=Mash-Prod-RSS-Feedburner-All-Partial&utm_cid=Mash-Prod-RSS-Feedburner-All-Partial&utm_source=feedly&utm_medium=webfeeds#DNVj4M0Jxkqh

Picture1もしあなたが友人たちの声を無視して、未だにMoviePassに加入しておらず、その理由が安い加入金額がさらに安くなると考えているからだとしたら、あなたは正しい。
MoviePassは今までの月額10ドルから7.95ドル(19.95ドルの手数料あり)という破格の値段に値下げする、驚くべき期間限定サービスをスタートした。今まで通りこのサービスで提携している映画館で1日1本までの映画が見れ、同僚や友人たちと見た新作映画について語り会える。MoviePassの広報担当は「我々は期間限定サービスを時々行います。今回のサービスの終了時期はまだ決めていない」と語った。
今回の特別価格は映画配信サービス Fandorとのパートナーシップで誕生した。期間中にサービスに加入すると、なんとFandorの数千もの映画を無料で視聴することができるのだ。
MoviePassの人気はNetflix共同設立者のMitch Lowe氏が最高経営責任者として入社し、加入額をかなり安くしてからこの半年で絶好調である。先月には、200万人以上の加入者獲得を100万人の加入者獲得を突破してわずか1ヶ月あまりで成し遂げた。MoviePassはユーザーから集めた利用データを収益化する計画で、さらに映画の権利まで購入を始めている。

MoviePassが立ちはだかる一方、Cinemarkが独自のMovie Clubサービスを開始

【出典】12/5/2017
https://gizmodo.com/as-moviepass-looms-cinemark-starts-its-own-movie-club-1821036100

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ハリウッドは2017年夏、ここ25年で最低のチケット売上を記録した。誰でも見ることができるソーシャルネットワーク上での批判的なレビューや、競合であるNetflixやHBO Goといった動画配信サービスの成長により事態を悪化させた。特定の劇場チェーンはMoviePassの脅威にさらされた。MoviePassとは月額10ドル(特別期間中は7ドル)という極端な低価格で無制限に映画チケットを提供する新規の会員制サービスである。AMCなど幾つかの劇場チェーンは長期的に見てチケットの価格が悲惨なレベルまで下げられる可能性があると心配している。

今やアメリカ国内最大の映画館チェーンの一つであるCinemarkが、競合する独自のサービスを発表したとCNN Moneyは報じた。 Cinemarkの新しいMovie Clubサービスは、より持続可能な様に見えるが、MoviePassの様に数量の面では寛大ではない。アメリカ350か所の映画館で月に1枚の2D映画チケットが$ 8.99。 CEOであるMark Zoradi氏はCNN Moneyに対し、新しい価格設定は「ミレニアルズ」(1980~90年代に生まれ、2000年以降に成人となった、現在の20~35歳くらいの米国の若者のこと)をターゲットとしており、市場調査によると、会員制サービスの中で最も求められる特性はチケットをストックできるオプションであることが分かった。

Movie Clubでは未使用のチケットは次月に持ち越し可能、会員は低価格で友人を連れて来ることができ、売店では20%の割引を受けられる。 Vergeが指摘したように、MoviePassと違いMovie Clubではチケットを事前に購入できるという利点がある。グループ内のCinemark劇場だけに行き、それほど頻繁に映画を見ない場合、Movie Clubの利便性は、MoviePassに比べて意味がある。