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Adidasとビヨンセ氏の契約はブランドにとってどんな意味があるのか?

【出典】2019/3/4

https://www.complex.com/sneakers/2019/04/what-does-adidas-signing-beyonce-mean-for-brand

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Adidasはエイプリルフールに「4月4日に新たな始まりがあるであろう」と発表したが、嘘ではなかった。中にはポケモンとのコラボコレクションの発表であるだろうと予想した人もいた。Adidasの熱狂的なファンは、AdidasがZXキャンペーンを再開するのであろうという予想について様々な議論がなされた。更には、イングランドのサッカープレミアムリーグのチーム、ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズのためのスエードスニーカーの発表であろうという、情報に欠けた結論をももたらすなど、世間では様々な憶測が飛び交った。しかし、この実際のアナウンスは、黄色い背景に黒の三つのストライプの画像と共に投稿されており、今振り返ってみれば、蜂、もしくはビヨンセ氏の愛称のBeyをモチーフにしたデザインであったとわかる。

 

このビヨンセ氏とAdidasとの提携は、AdidasのInstagramでの投稿ビデオにより、4月4日公式に発表された。CNBCの記者Jess Golden氏は、「Adidasとビヨンセ氏の双方は4月4日マルチレイヤー・パートナーシップを結んだ事を発表した。ビヨンセ氏は、ブランドのクリエイティブなパートナーとなり、新たに優れたフットウェアとアパレルを生み出し、そして彼女の手がけるブランド、Ivy ParkをAdidasとの提携をもって再起動させるであろう。」と語った。

 

プレスリリースにおいて、ビヨンセ氏は、「これは私にとって一生のパートナーシップである。Adidasはクリエイティブの境界を広げることに多大なる成功をおさめてきた。私たちは、創造性、成長、そして社会的責任を果たす事がビジネスにおいて一番大事な事であるという哲学的考えを共通して持っている。多大なる実績をもち、ダイナミックな業界のリーダーと共に、Ivy Parkを再起動させ、世界規模で拡大することを楽しみにしている。」と語った。

 

Adidas側も今回の提携においてビヨンセ氏と同じ考えをもっている。Adidasのグローバルブランド担当エグゼクティブボードメンバーであるEric Liedtke氏は、「クリエーター・スポーツブランドとして、Adidasは現状に挑戦し、そのオープンソースアプローチを通して創造性の限界を押し広げる。」とのべた。「ビヨンセは象徴的なクリエイターであると同時に、既に功績が認められているビジネスリーダーでもある。この二つが一緒になる事で、私たちは変化を引き起こし、次世代のクリエイターに力を与えることができる。」

 

それはAdidasにとって大きな動きであり、特に女性はこの話題にとても注目している。ここ数年の間、カイリー・ジェンナー氏、ケンダル・ジェンナー氏姉妹との間でブランド・アンバサダーとしての契約を結んでいる。そしてカイリー氏とコラボしたスニーカーAdidas Falconを発売している。しかし、ジェンナー姉妹はスニーカーのコラボのみで自身のラインはローンチしていない。彼らはブランドのために商品を実際に着て外出したり、キャンペーンに出演、インスタグラムにブランドに関する投稿する以外で特に目立った活動はしなかった。Picture1

Adidas Yeezy BoostsのZebraを履くカイリー・ジェンナー氏。インスタグラムより。

 

ビヨンセとアディダスのディールはジェンナー姉妹との提携よりはるかに大きい。彼女は自分のスニーカー、服を着て、そしてAdidasのサポートのもとで彼女のIvy Parkのスポーツブランドを再起動する。

 

去年はIvy Parkにとって激動の年であった。TopshopのオーナーであるPhilip Green氏は、2016年にビヨンセと提携を結び、Ivy Parkを立ち上げた。しかし、2019年にGreen氏は人種差別、セクシャルハラスメントで告発され、会社から退いた。その後、ビヨンセ氏はIvy Parkの所有権を取得した。

 

自身のファッションブランドを独自に経営する事は難しく、またAdidasのインフラストラクチャと技術を使用することはIvey Parkで使われる素材の品質を向上させることができる。さらにIvey Parkブランドの生産、品質管理はAdidasによってより向上することができる。

 

ビヨンセ氏がスニーカーコミュニティの中では大きな力を持っていなが、それは対して問題ではない。彼女の名前は十分な重みをもつ。とにかく、人びとは彼女の着ているものにこだわる。ビヨンセは世界で4番目に裕福な歌手としてランクされており、その純資産は約5億ドルだ。この純資産は今後、このAdidasとの契約でさらに上がることは間違いないであろう。

 

Adidasは近年、女性の市場を近年より積極的に取り入れようとしている。Adidasは3月、女性専用Instagramを立ち上げた。女性向けの靴を製造することになると、女性の消費者はフットウェアブランド特有の、男性用商品のサイズを小さくし、ピンクに塗り替えるだけというアプローチに不満を抱くことがよくあるが、ビヨンセのような人はそれをも変えうる。たとえ、ビヨンセがアディダスのスニーカー「スーパースター」よりヒールを普段履いていることで知られていたとしても、女性達が尊敬する理想的な人物によってデザインされた、あるいは少なくとも承認された女性スニーカーと服を販売し提供することは、女性達の購買意欲を刺激し、ブランドの繁栄につながる。

 

Adidasの大きな成功の1つは、有名人とのコラボだ。1986年にこのブランドがRun-DMCと提携し始めてから、カニエ・ウェスト、ファレル・ウィリアムス、ミッシー・エリオット、プシャ・Tなどのアーティストがコラボした。カニエ・ウェスト氏のYeezyラインは、2014年に提携して以来、今やブランドビジネスの一部として成長している。

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JAY-ZのPumaのスニーカーを履くビヨンセ氏。ビヨンセ氏のHPより。

ビヨンセ氏の夫JAY-Z氏がPuma Basketballのクリエイティブディレクターを務めているということをここで触れるのはタブーである。彼が保有するRoc Nationレーベルとスポーツ・エージェンシーもプーマとの継続的なパートナーシップを持っており、そして彼の長年の友人でありビジネスパートナーであるEmory Jones氏も9年間Pumaとの契約をむすんでいる。何故、ビヨンセがPumaと契約せず、同社の操業依頼からのライバルであるAdidasと契約したのか。おそらく、金銭面の問題か、ただ単に契約が上手くいかなかったのか。

ビヨンセ氏とAdidasがパートナーシップを結んだことは、やはり興味深い。彼女の夫と最高の関係を築いていたカニエ・ウェストのラインYeezyは大人気、Adidasがブランド力を取り戻すことに大きな貢献をしたと賛評されている。ビヨンセ氏はカニエ・ウェスト氏の妻、キム・カーダシアンと長年の親交をもっている。彼らが同じスポーツウェアブランドと提携を結んでいると考えると興味深い。

カニエ・ウェストとビヨンセが同じ政治的意見を共有していないことも興味深いことの一つである。ドナルド・トランプ大統領と会い、Make America Great Again(アメリカ合衆国を再び偉大に)の帽子かぶったこと、保守系の専門家であるCandace Owens氏を支持したことで知られている。ビヨンセ氏とは政治的意見ではでは反対の立場である。彼女は米国上院議員に立候補したBeto O’Rourke氏を支持したが、彼はそれを共和党の現職のTed Cruz氏に負けてしまった。さらには、彼女と彼女の旦那はバラク・オバマ前大統領とミシェル・オバマ氏とも親交がある。

Adidasがカニエ・ウェスト氏の保守的な考えがブランドのイメージとして、結びつかないようにするためにバランスを取ろうとしたならば、今回のビヨンセを契約相手として選んだ事は正しかった。プレスリリースの場で使われた、「社会的責任」という言葉をみると、次のことが汲み取れる。洋服やスニーカーはあらゆる人々によって意味を持って身に着けられている。Adidasは今回のビヨンセ氏との提携には隠れた左翼的な政治的考えを持つ人びとに向けたメッセージがあり、彼らを取り入れようとしている。ビヨンセは政治的な行動を起こし、そのときにAdidasとのコラボ洋服を着ていくであろう。政治的見方、世論の見方からみても、Adidasにとっていいマーケーティングである。

純粋にスニーカーが好きな熱狂的なファンの一部は、お気に入りのブランドの主要アンバサダーにビヨンセ氏がなることに眉をひそめているだろうが、この提携は彼らのための物ではない。大衆向けのものである。スニーカーオタクではない人々をブランドに結びつけるために創られている。ビヨンセ氏の音楽を好んで流している人びとは、それに合ったスニーカーも好むであろう。Reebokは最近Cardi B氏と契約した。この力強い動向は、Adidasが世間の注目を集めスニーカーを売り出すためだけでなく、彼らが真剣なブランド戦略を持ち、Nikeよりも進んだブランドである事を証明するためのものである。

 

2019年、予想される5つのデジタルマーケティングのトレンド

https://www.forbes.com/sites/theyec/2019/02/19/five-digital-marketing-trends-to-expect-in-2019/#2bcbf9d95d43

Picture1昨年は、ソーシャルメディアでの成功への鍵が、「社会的に意識されていること」にあったという教訓があった。またそれは、画像は1000語の価値があり、ビデオは100語の価値があることを含めて、だ。2019年も新しいトレンドが生まれるだろう、特に広告代理店業界では。2019年にマーケティング担当者の目を引く(そして対処する)だろう、いくつかの重要なトレンド予測を紹介したい。

インフルエンサーの継続的な成長

問題は、ブランドがインフルエンサーを説得すべきかどうかではなく、どのようにインフルエンサーマーケティングを最も効果的に実行するか、である。2018年を通して、私の所属している広告代理店では、クライアントの希望する規模と予算に基づいて確実な方法でオーディエンスとつながるために、クライアントに関係する分野のマクロとミクロインフルエンサーを起用することの重要性を強調していた。キーになるのは、この影響力が増え続けている現象を、どのように利用するかを知ることだ。

Instagramがインフルエンサーキャンペーンの最適なプラットフォームであることが証明されている。昨年のインフルエンサーコラボレーションの93%がこのプラットフォームで行われた。ブランド固有のインフルエンサーネットワークとの長期的な関係を築くことで、最も一貫性のあるメッセージングと信頼性が得られることもわかっている。

カスタマーサービスと体験におけるAIの統合

マーケティング担当者の仕事としてボットを利用するということは一度もなかったが、人工知能(AI)の可能性は、昨年のチャットボットをはるかに超えて広がった。Alexaのような音声認識システムからAva for Autodeskのような完全に開発されたペルソナまで、仮想エージェントさえも改良されつつある。

それでも、ブランドにとっての「ワォ!」要素は、単に音声コマンドだけではない。画像認識システムは、広告主がクライアントに提案することに熱心であるべきAIの1つの側面だ。GapやTargetなどの小売業者がすでに独自のシステムを導入しているため、画像ベースのデジタル支払い、注文確認、商品検索などの可能性が見えてきている。

Instagramの)ストーリー

InstagramがSnapchatの象徴的な機能を実装した後から、ほぼすべてのプラットフォームが独自のバージョンの「ストーリーズ」を実装してきた。Z世代と若いミレニアル世代は、Instagram利用においてメイン層であるが、現在はすべての世代がそのプラットフォームとその機能を楽しんでいる。

クリックするだけでストーリーのコンテンツを1人のユーザーから他のユーザーに共有できるため、ブランドのフォロワーにとって、発売予定の新商品やコラボレーションを簡単に広めることができるのだ。[検索]タブで、キャンペーンのハッシュタグを使用して、ポストのフィードやストーリーの場所を特定することができる。そしてもちろん、ストーリーの投稿は完璧なグリッドやフィードを作る、というプレッシャーを取り除く。このライフタイムの短さは、ポスト戦略をわずか24時間で再考し、再構築することができる。

プライバシーモードに入るデータ

2018年春のFacebookの監視により、倫理的で透明性の高いデータ利用に対する、消費者の新たな要求が生まれた。ザッカーバーグ氏がPRの悪夢に対処している間、マーケティング担当者はコンテンツを開発しオーディエンスに配信する方法を再構成しなければならなかった。

私が所属している広告代理店は、カスタマイズされたコンテンツがすべての人にとってメリットがあることを知っている。それは、より良い製品を消費者に提供し、より良い投資収益をブランドにもたらす。そしてありがたいことに、消費者はそれに同意する− ブランドが彼らの力を乱用しない限り。したがって、データを完全に放棄するのではなく、信頼を失うことなく視聴者の見識を維持するためのいくつかの方法を模索することをお勧めしたい。

ライブ配信

ソーシャルプラットフォームでのライブビデオの利用は、2018年にはブランドの常識となり、2019年になっても成長し続けると予測している。Facebookのレポートによると、Facebookライブの日々の視聴数は、年間を通じて4倍になったという。また現在、Facebook上にポストされている5つのビデオのうち1つはライブビデオである。

私達は、クライアントに対し、本社での舞台裏から会議やイベント、製品のデモンストレーション、Q&A、インタビューなどのライブビデオをソーシャルメディアの運用プランに入れ込むことをお勧めしている。これらのライブで行われる会話は、ブランドと消費者の間のより個人的な接点を提供し、リアルタイムの対話と対話を可能にする。最も重要なのは、ライブビデオは無料のサービスであるということだ。物理的に一緒でなくても、消費者とブランドは密接な瞬間と経験を一緒に共有することが簡単にできるようになったのだ。

2019年の2か月が経ち、行動を起こす時が来ました。上記のトレンドを知りアドバイスを取り入れることで、あなたは今、あなたの現在のクライアントとさらに強い関係を築き、より大きく、より多様なオーディエンスの注目を集める確信を持っているだろう。

 

なぜ広告主が第53回スーパーボウルで’長い’宣伝をしたのか

【出典】 2019/02/03

https://www.adweek.com/tv-video/why-advertisers-went-long-at-super-bowl-liii/

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第53回目スーパーボウルの宣伝費が30秒に対し約5億円以上かかるのにも関わらず、幾つかの企業は長めの宣伝をする決断を下した。

今年の試合は45秒の宣伝時間が5つ、60秒の宣伝時間が6つ、90秒間の宣伝時間が3つあり、Bud Light, バーガーキング, HBO, グーグルなどの企業、また間もなく上映するFast&Furiousシリーズが紹介する Hobs&Shawや トヨタなどの企業が長めの宣伝をした。

宣伝時間の長時間化はトレンドとなりつつある。Kantar Mediaのリサーチによると、2017年の時点で60秒以上の宣伝の数が19%を占めており、次の年には31%へと増加した。また、”60秒ではない”宣伝の数は2017年では3%を占め、2018年では7%を占めた。

Kantar Media Researchによると、15秒以下の宣伝の数は今回の第53回スーパーボウルの11%を占め、6秒間の宣伝も人気があるとのことだ。

この様な事実を踏まえた上でも、2018年の試合で51%も占めた30秒の宣伝時間が最適な選択肢であるといえだろう。

「長めの宣伝時間はマーケターにとって顧客を総合的に引き込む良い手段であり、乱雑さが増す環境の中でSOV(シェア・オブ・ボイス)を生むことができる。」とMindshare North AmericaのCEO David Lang氏 は述べる。

「一般的な30秒間より長めのコマーシャルを作ることにより、先程述べた効果を生み出すことが可能になる。今夜のスーパーボウルでは正にそれが様々な方法で行われたのだ。」とDavid Lang氏は付け加えた。

Lang氏とって一番印象に残ったのはMicrosoftのXbox Adaptive Controllerを推奨する”We All Win”の60秒間の宣伝、またセックス・アンド・ザ・シティの登場人物であるキャリー・ブラッドショーを演じるサラ・ジェシカ・パーカー、ビッグ・リボウスキの登場人物デュードを演じるジェフ・ブリッジスが共演するステラ・アルトワの陽気な、長めの宣伝であった。Picture1Picture1

その上、Game of Thronesの最終シーズンをプロモーションするため1分間の宣伝時間を使ったBud LightHBOのコラボレーションはソーシャルメディアから喝采を浴び、Brandwatchの統計によると(アメリカ東部標準時間の)18時にはHBOの名前がFacebook Instagram Reddit Twitterなどのソーシャルメディア上で57000件も上がったとのことである。Picture1

それに加え、その夜Game of Thronesとのコラボレーションの放映がされた直後、BudLightのワードは何回か上がり、ソーシャルメディア上では他のどの企業よりも注目された。Brandwatchのデータによると、この60秒間の宣伝に対してのリアクションは2分間も続き、ソーシャルメディア上での登場は合計4600回となった。

Kantar Mediaによると、2008年に比べ試合中においての宣伝費用は2倍近くになり、これは普段のテレビのゴールデンアワーで放送する際にかかる費用の低下に対し反比例している。

この理由として考えられるのは、TVの視聴率が低くなりオンデマンドの需要が高まる中、TVCMだけでなくデジタルビデオ、そしてソーシャルメディアなど様々なメディアを統合したメディアバイを行なっているからである。

また、顧客側がデジタルチャンネルなどのストリーミングサービスの方に流れていっているため、宣伝側は彼らの宣伝のレーパートリーにストーリー性を加え始めている、とInnovidCTO Tal Chalozin氏は述べる。

「少し前までは、宣伝する側が使っていた技術は比較的標準的なものだったため、30秒間か15秒間、どちらかを選び、その中で顧客を笑わせるか、泣かせるかなどの選択をするのみだった。」とChalozin氏は述べる。

ストリーミングサービスを使って試合を観る者が増えいく中、Chalozin氏は「今の時代、宣伝する側もQRコードなどを使い、エンゲージメントを高めるキャンペーンを用いるなどインタラクティブな方法を取り入れる。」と述べた。

記憶に残る経験かインスタ映えか?

【出典】1/21/2019

https://www.thedrum.com/opinion/2019/01/21/memorable-experiences-versus-instagrammable-moments-it-s-time-slow-the-scrollPicture1

アテンション・エコノミーが普通になってしまった昨今、多くのマーケターはソーシャルマーケティングを多用し何も考えずとにかく露出を増やし人々のアテンション(注目・関心)を集めようとしている。情報過多な世の中だからこそ、今ブランドはより「人間的な」アプローチを取るべきだ。

エクスペリエンシャル・マーケティングの時代がようやく訪れたのだ。ブランドと消費者が意味あるコネクションを持ち、感情的に揺さぶり長期的なブランドに対し忠実な消費者を作り出すことが最も大切だ。彼らのSNSに投稿してもらい情報を共有する手法は一時的なものですぐに過去のものになってしまう。リアルな人と人の関わりこそが重要だ。

優秀なマーケターはすでにイノベーティブな方法で彼らの消費者とつながる方法を考え、なんでもデジタルで共有する世の中とうまく融合できないか探っている。2019年ブランド側はしっかり意図を考え消費者とつながらなければならない。つながるために重要なポイントは下記に。

物理的マーケットは関係ない

グローバルで全てがコネクトされている世の中では、ブランドやコンテンツはマーケットなどあまり関係ない。デジタルメディアとSNSの発展により文化・トレンドは一瞬にして世界中に拡散される。

ブティックホテルであるWホテルが上海にオープンした時、同社はニューヨークとロンドンでポップアップイベントを開催した。VR技術を使い来場者に上海を経験してもらった。このような体験を提供することにより、上海のWホテルへの宿泊客を獲得しようという狙いがある。

意図を持ってテクノロジーを導入すること

新しいテクノロジーが登場すると、マーケターはそのテクノロジーをあまり理解せずマーケティングに導入してしまうことがある。ARやVRの使い方を間違えたイベントにあなたも参加したことがあるだろう。テクノロジーをマーケティングに組み込む場合、必ずブランドとの整合性を考えて施策すること。人々があなたの施策でVR体験をする時、長時間列に並ばされ待たされたらどうだろう?もし途中でコンピュータがクラッシュしたらさらに最悪だ。

マーケティングにおける新テクノロジー導入はブランド体験を向上するためのサポート程度だとしか消費者は感じていない。シカゴに新しくマリオット・マーキスができた時に行ったオープニングナイトでは、カクテルをドローンで客にデリバリーするという体験を提供した。ブランド側が持つ素晴らしいホスピタリティをイノーベーティブな方法で宿泊客に提供し、滞在中の満足度を向上するという施策は素晴らしい。Picture1

最後に一番効果的なのは古風なやり方

テクノロジーやインスタ映えスポットで人々を感動させることはできる。しかし今後長くブランドに価値を見出してもらうベストな方法は一体なんだろうか?それは地味だがローテクに尽きる。人々を一つのベニューに呼び、アイデアの共有やディスカッションをご飯やエンターテイメントを使って時間を過ごしてもらうことだ。最終的にはデジタル世界から彼らを引き出し、人と人の付き合いをしてコネクションを作ること。これからこのようなブランド施策はどんどん増えるだろう。情報過多でデジタル生活に慣れてしまった人々にリアルで心に残る体験を提供することが今後のマーケティング施策で重要になるのだ。

口コミ評価の高いアリアナ・グランデ新MV『thank u, next』より、マーケターが学べること

彼女は人々から郷愁の念(ノスタルジア) を引き出し、ファンの心を掴んで放さない

【出典】2018/12/06

https://www.adweek.com/brand-marketing/heres-what-marketers-can-learn-from-ariana-grandes-viral-thank-u-next-video/Picture1

ポップスターのアリアナ・グランデがヒットチャート入りを果たした 『thank u, next』 のミュージック・ビデオ (以下MVに統一) を公開し、世界ではMTV全盛期以来と見られるほどの盛り上がりを見せている。2000年代に公開された人気ガールズ・ムービーの幾つかをオマージュしているMVは、直ぐさまYoutube内における公開後24時間の再生回数記録を更新、過去最高記録を破る形となった。現在もその記録を伸ばしている。

 

25歳の歌姫は今まで脚光を浴びてこなかった訳ではないが、『thank u, next』のMVは入念に練られたマーケティング・ストラテジーがいかに大きな結果を生み出し、どのようなカテゴリーにも対応する指針とベストプラクティスを持っているかをマーケーター達に示した。

文化的共鳴 (※Cultural resonance )は、たった一つの関連性より大きな成功をもたらす

 

『thank u, next』 の成功は著名人アリアナ・グランデへの文化的関心、そして彼女がしばしばゴシップ雑誌に掲載される人物であることからの世間的関心、その二点からもたらされている。浮き沈みのある彼女の私生活は過去何度も世間に話題を提供し、ニュースのヘッドラインからサタデー・ナイト・ライブの寸劇に至るまでがアリアナを取り上げた。

 

しかしながら、 『thank u, next』 のMV制作のみでは満足しないのがアリアナのチームだ。彼らは、アリアナを「世界にいるセレブリティーの一人」、というありふれたステータスには留めておかない。それどころか、彼らは今日のカルチャーに絶大な力を持つものを武器に、MVを作った。その武器とは、ノスタルジアである。

 

『thank u, next』 は2000年代に制作された 『チアーズ!』 や 『ミーン・ガールズ』 などの人気映画へオマージュを捧げただけでなく、現代のポップ・カルチャーを代表するような人物に出演してもらうことにより、視聴者が文化的共鳴 (cultural resonance)を覚えるような驚くべきほど意味のあるMVとなった。Picture1

ブランドのマーケター達はこれを参考にすると良いだろう。

製品選択にしろ、有名人のキャスティングにしろ、何が消費者の共感を最も呼ぶのか。また、それらをどのように活用すべきなのか。それらを理解する努力がマーケターにとって不可欠となる。

ブランドにとって重要な瞬間をイベントにすることで、人々の期待感を超えることができる。

グランデのチームはMVの公開をあたかもライブイベントのように演出した。MV公開の数日前になると、撮影の舞台裏写真やティーザー動画を小出しに世界へと発信し始めた。

彼らはMV公開へのキーとなるインフルエンサーをプロダクション・スタッフとして採用し、米映像監督Hannah Lux Davis (ハナー・ラックス・デイビス) 氏の力も借りた。この(上記)ストラテジーが効果的なのは、何もミュージック・ビデオのプレミアに限った話ではない。

新商品の発表準備をしている時も、新しいマーケティング・キャンペーンの発表が控えている時も、貴重な時間を無駄にはしていないか、それが重要なのだ。

ティーザー・コンテンツ、ソーシャル上の話題作り、その他のテクニックなどをキャンペーンが始まるまでに活用しておくのは、一早い口コミを得るためにも、オーディエンスの期待値を上げるためにも、効果的な方法となる。

あなたが消費者に正しいツールを提供すれば、彼らはクリエイターとなる

アリアナの新曲公開そのものがポップ・カルチャーの話題に盛り込まれていたが、ファンが一役買ったことは言うまでもない。

単にMVを公開するだけでなく、アリアナを支えるチームは動画配信の瞬間と同時に『thank u, next』に合わせて作られたSnap Chat用フィルター、Instagram用ステッカーの使用を可能にした。MVが公開された瞬間を祝えるようなツールをファンに提供したのだ。このようなストラテジーは、マーケターにとって価値あるケーススタディとなる。

プロジェクトの成否を決める瞬間が近付く中、ここで重要となるのは、どのようにオーディエンスを巻き込むべきか、というブランドの視点だ。マーケターが消費者に正しいツールを供給すれば、単に彼らの関心を引くだけでなく、共に話題を作ることができる。

これにより、今度はよりリアルな口コミが人々の間に広まり、ブランドと消費者の間には今まで以上の強い繋がりが生まれるだろう。

しかし、それだけではない。

『thank u, next』のプレミア以来、アリアナのチームは長期間にわたりコンテンツが生き残るよう様々な施策を行っており、一旦掴んだファンの心を離さないよう特典映像 やボーナス・コンテンツの公開を続けている。

Google ニュースの最新検索結果を見る限り、『thank u, next』と入力すれば、この曲のMVが未だにヘッドラインニュースになっていること、人々の話題に上がっていることが分かる。

以上より、アリアナの優秀なチームが今回掴んだチャンスを最大限に利用していることは傍目にも明らかだ。

バズフィード 、インスタグラムに15人のビデオクリエイターのIGTVプロジェクトへ資金供給

【出典】2018/10/26

https://variety.com/2018/digital/news/buzzfeed-instagram-igtv-creator-program-1202998648/

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2か月間自由な時間と、垂直フォーマットのオリジナルビデオの傑作アイデアを持ってる?バズフィードとインスタグラムはあなたからの声をぜひ聞きたい。

同社は、15人の若手ビデオ制作者がIGTVのコンテンツを制作するためのトレーニングに参加するプログラムである「VerticalU」を立ち上げた。また、バズフィードとインスタグラムは、選ばれたクリエイターが制作した「情熱プロジェクト(passion projects)」と題したタテ型ビデオにも資金を提供した。彼らの仕事は、バズフィードのIGTVチャンネルで紹介される予定だ。

VerticalU参加者は、ロサンゼルスで5日間のオンサイトチュートリアルシリーズに参加するなど、7週間以上のコミットメントを行う必要がある。 BuzzFeedとInstagramによると、彼らは「多様な視点と普段あまりカバーされていないトピックを表現し、思慮深く創造的なものを探している。これらはIGTVのタテ型モバイルフォーマットで輝くだろう。」

VerticalUの申請は、10月26日(金)から11月7日(金)までバズフィードのウェブサイトから提出できる。受験者は、(個別にまたはデュオとして)ストーリーのアイデアを提出しなければならず、また、なぜ彼らがプログラムへの参加を望むのかを説明しなければならない。

インスタグラムを所有しているFacebookにとって、このプログラムは、タテ型ビデオプラットフォームに特有の技術を使用して、より多くのクリエイターに自分のビデオをIGTVにアップロードするよう促す手段である。 6月に開始されたIGTVは、クリエイターが最長10分の動画をアップロードできるようになっている。 インスタグラムは、これまでのところインスタグラマーがファン層に接続するための方法として、長形式のビデオ機能を配置することで、IGTVの収益分配やその他の収益化オプションを提供していなかった。

バスフィードは、ミレニアルに対して魅力的かつ流行りのオリジナルのコンテンツを作ることができる、未開発の才能を見つけて育成することに興味がある。

バズフィードのソーシャルメディア担当ディレクター、MaycieTimpone氏は次のように述べている。「スマートフォン上で起こることの98%の時間がタテ型のコンテンツに費やされている中、バズフィードはコンテンツクリエイターたちがこの新しいプラットフォームを掘り下げ、インスタグラムで彼らのオーディエンスを増やすことができるスキルを開発できるよう支援したいと考えている。「我々の目標は、様々な障害を乗り越え、モバイルでの視聴者のタテ型動画最初の体験を高める方法を見つけることである。」とTimpone氏は語った。

VerticalUプログラムに受け入れられたコンテンツ制作者は、自分たちのビデオの権利を所有し、バズフィードはIGTVに配信するコンテンツをライセンスする予定だ。

IGTVは、「次世代のスターたちが輝き、地域社会とより深く結びつく場」となっている、とインスタグラムのニュースパブリッシングパートナーであるリラ・キング氏はコメントしている。「ソーシャルビデオのリーダーで革新者であるバズフィードと協力して、新しいプロジェクトを立ち上げる次のストーリーメーカーの波を見つけてサポートしている。」とキング氏は述べた。

選ばれた15人の学生は、バズフィードとインスタグラムのL.A.オフィスで開催される2018年12月3〜7日のチュートリアルセッションとメンタリングセッションのために、ロサンゼルスへの(経費を事前に支払われた)旅行に参加する。クラスは、バズフィードとインスタグラムのプロデューサー、ディレクター、エグゼクティブ、そして「特別ゲスト」の指導を受ける。モバイルビデオトレーニングセッションのトピックには、ビデオを流行らせる方法が含まれている。タテ型ビデオと水平フォーマットとの違い、データ測定及びカメラ、照明、音、法的問題、セットデザイン、キャスティングに関するビデオ制作の基礎を学ぶことができる。

L.A.のトレーニングに続いて、各VerticalUの学生は、彼らのアイデアを発展させるために、指定されたバズフィードの「メンター」と協力する。また、クリエイターは、6週間にわたってプロジェクトの撮影費をカバーするための助成金を受け取る予定だ。

VerticalUのクリエイターは、2019年初頭にニューヨークで開催されるスクリーニングイベント(日付は未定)でデビューする予定だ。

VerticalUは、アクティブなパブリックインスタグラムアカウントを持っている18歳以上の米国人住民に開放されている。最終的に11月19日までに電話インタビューを受ける予定だ。同社は、15人のVerticalU参加者が、その内容と質に基づいて選出され、プログラムの終了時にプロジェクトを実行する。

なぜIGTVをプレミアムコンテンツ化したほうが良いのか?

【出典】 2018/10/18

https://techcrunch.com/2018/10/17/why-igtv-should-go-premium/

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フェイスブックがインスタグラムで長尺動画をアップすることができるIGTVをリリースして4ヶ月が経った。この機能は果たして大失敗だったのか、それともフェイスブックに新たなビジネスをもたらすことができるのか?

インスタグラムでは最長60秒間の動画しか投稿することができなかったが、IGTVでは最長60分までの動画をアップすることができる。しかしまだ大きな話題に至っていない。広告も流れていないので一切利益も生み出していない状態だ。しかしこのサービスは将来フェイスブックにプレミアムビデオの新しいカテゴリーとして新たなサブスクリプションサービスを始めることができるかもしれない。

同サービスがリリースされた6月20日、フェイスブックはメディアブランドやセレブとコラボしハイクオリティな縦型ビデオをIGTVのアプリ&インスタグラムのIGTVのセクションで配信した。しかしそれ以降あまり目立った活動はない。多くのメディア関係者は現在IGTVオンリーの動画は作っておらずIGTVにアップされている多くの動画はスナップチャットやYouTubeなどの動画をIGTV向けに修正したものだ。

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フェイスブックのゴールはIGTVを独自のサービスとしてユーザーに根付かせることだ。サービス名に「TV」が入っているようにインスタグラムユーザー向けに合った動画コンテンツをIGTVのプラットフォームで配信することが目的だ。

IGTVのチームはネットフリックスやフールーなどのストリーミングサービスを見習いハリウッドのトップタレントを起用し自分たちでサブスクリプションサービスを始めるべきだ。しかし縦型の動画フォーマット、通知が絶え間なく現れるスマホのスクリーンに合った動画コンテンツをどのように制作するかが挑戦となる。

Mobile video is going premium

プレミアム化するモバイル動画

1日平均6時間をデジタルメディアに費やすアメリカ人はほとんどの時間をスマホに費やしている。そしてスマホでのビデオ視聴は成長中だ。ネットフリックス、フールーなどのストリーミングがシェアを伸ばしてきている中、「モバイルネイティブビデオ」という新しいカテゴリーが誕生した。スナップチャットストーリーズ、インスタグラムストーリーズなど、一般人が撮影し投稿するモバイルビデオは競合も多いが多くの注目を集めることも可能だ。このようなビデオは人々の日常について撮影したもので尺は数分、テキストメッセージや通知が常に表示されるスマホのスクリーン内でユーザーは視聴する。

ロサンゼルスにあるモバイル向け動画プロダクション会社Vertical NetworksのCEOであるJesus Chavez氏によると、モバイル向けエピソディック動画で最も成功するのはモバイル向けに調整されたTVクリップ(縦型フォーマット・一番シェア率が高そうな場面のみをピックアップ)ではない。Chavez氏曰くモバイル向けエピソディック動画で成功するためには短い時間の中で早いセリフ、スプリットスクリーンの使用、エスタブリッシング・ショットを避けるなど通常の動画作成とは大きく異なる。

多くの時間がSNSアプリでの動画視聴に費やされている中、プレミアムコンテンツオプションがあってもおかしくないだろう。広告収入がメインであったラジオにサブスクリプション制の衛星ラジオが登場、そしてHBOなどのペイTVが誕生したようにモバイル動画にもこのようなシナリオが考えられる。プレミアムコンテンツ化された場合、ハリウッド映画やTVクオリティのストーリーで、有名なタレントをキャストした動画コンテンツになるが、フォーマットは縦型スマホでの視聴目的で制作される。

もしIGTVがこのような道を選択するのであれば、ドリームワークス設立者であるジェフリー・カッツェンバーグ氏が2000億円を集めてローンチしたQuibiと競合することなる。Quibiは現在ギルレモ・デル・トロやジェイソン・ブラム制作スマホ向け動画コンテンツを開発中で、サブスクリプションベースのアプリとなる予定。Quibiへの投資者はディズニー、フォックス、ソニー、ユニバーサル、アリババなどメジャー映画スタジオが参加していることから、大きな機会があることがわかる。

テッククランチのJosh Constine氏は、広告収入で運営しているスナップチャットに対し昨年「スナップチャットはモバイル版HBOをめざすべき」と発言、実際にスナップチャットは今月オリジナルコンテンツを配信する「Snapchat Originals」をスタートした。

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現在インスタグラムのアクティブユーザー数は10億人、ワッツアップ、メッセンジャー、フェイスブックなど他アプリのユーザー数も含めるとフェイスブックは膨大なオーディエンスを既に自社のプラットフォームで抱える。様々なアプリで動画をリリースすることができるので有名タレントにとってもメリットになるだろう。

フェイスブックのターゲットマーケティング技術を使えば、IGTVのコンテンツを最も正しいターゲットにプッシュ、ユーザーのコミュニティ内で流行っているコンテンツをオススメすることができる。そしてSNSアプリとしてインスタグラムはIGTVの認知度・エンゲージメントを高めるメリットがある。インスタグラムユーザーは、彼らがフォローしている人が「視聴」または「いいね」をしたIGTVを確認することができる。

しかしハイクオリティで誰もがみたくなる動画制作には莫大な投資が必要だ。ネットフリックスは自社動画コンテンツ開発に1300億円の資金を2018年に投資した。モバイル動画も同じような額を投入すべきだ。カッツェンバーグ氏のQuibi2000億円の資金を調達したが彼らの動画予算は1分あたり1000万〜1500万円だ。(アメリカのトップTV番組と同じ予算)4200億円近くのキャッシュの蓄えがあるフェイスブックであればQuibiSnapより簡単にコンテンツ開発・マーケティングができてしまうだろう。

サブスクリプションを開始するにあたり消費者はその動画サービスに加入する価値があるかどうか判断する必要がある。多くの新コンテンツを定期的にアップすることによりサブスクリプションとして価値を高めなければならない。サブスクリション向けの動画はユーザーのアプリ内での滞在時間を増やしたりクリックを増やすことが目的ではない。クオリティの高い動画を作ることが大切で「量より質」なのだ。

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フェイスブックは広告収入を上げるためビュー数を上げることが今までのモデルだった。しかしそのためにクリック誘導や、センセーショナルな話題を扱うなど問題があった。

ネットフリックスの成長を見ればサブスクリプションモデルがフェイスブックにとっていかに有益かがわかるだろう。広告収入より安定的だ。

 

2019年、インスタグラム上の5つのマーケティングトレンド

【出典】2018/10/15

https://www.adweek.com/digital/5-instagram-marketing-trends-we-will-see-in-2019/

オピニオン:フォロワーは、現実の世界であなたのオンライン上の「クールさ」を再度確認する必要がある。

インスタグラムは、現時点で最も重要かつ強力なマーケティング・チャネルの1つである。コンテンツマーケティングと有料広告、そして同時にコミュニケーションと顧客サービスに最適だろう。マーケティング担当者、ブランド、または代理店に対して、より高いエンゲージメントと平均以上のROIを引き出す能力を兼ね備えている。

インスタグラムは8年前に初めて登場して以来、成長し続けて来た。「Statista」が共有した以下のグラフから分かるように、フェイスブック所有の写真共有ネットワークとビデオ共有ネットワークは、6月に月間10億ユーザーに達した。

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これは圧倒的な数字であり、マーケティングに関してもこの数字は驚異的である。これはつまり、世界中の膨大なオーディエンスにアクセスすることができると同時に、このプラットフォームの性質上、熱心で絆が深いオーディエンスにもアクセスが可能だ。

さらに、インスタグラム1日あたり40億以上の「いいね」を押す人々がおり、このプラットフォームに投稿された各画像は、フェイスブックに投稿された画像より平均で23%もエンゲージメントが高いという。

結果として、我々はインスタグラムの最新の動向とそれを統括する動きを知る必要がある。このため、この記事では、2019年にインスタグラムで最も使われることが予想されるマーケティングのトレンドをいつくか紹介していく。また私は今回、この記事を書くのに当たって仲間たちに質問をした。幸いにも、2019年のインスタグラムのマーケティングの傾向について、マーケティング担当者や専門家から一連の回答を受けとることができた。

IGTVは大きく躍進するだろう

6月に発表されたIGTVは、モバイルユーザー専用の新しいビデオプラットフォームである。 YouTubeやその他のビデオストリーミングプラットフォームとは異なり、IGTVは画面上のビデオ再生に専念しているため、モバイルのみの視聴者に対応しているマーケターやコンテンツ制作者に適している。

「なぜタテ型なのか?」 という質問に対して、インスタグラムは、人々にビデオコンテンツの制作を促したいと同時に、モバイル向けのコンテンツの制作を推奨したいと考えているからだ。事実、人々がビデオをスマホの画面上タテ型で録画し視聴する事はよく知られている。

「すでにIGTVを使用しているブランドはあるのか? 」という質問を投げかけたとき、Chipotleはインスタグラムでビデオを制作して配信した最初の企業の1社であった。

「もしまだIGTVを使用したことがなければ、今すぐ使うべきだ」とプラナブルのVlad Callus氏は述べた。「インスタグラムのマーケティングの今後の動向について考えてみると、IGTVとインスタグラムストリーズがこのリストのトップにあると私は強く信じている。そして IGTVは3〜5年後に新しいYouTubeになるだろう。もし今あなたがすでにIGTVを使用しているのならば、今から大きな波に乗れるチャンスになるだろう」とCallus氏は語った。

他の大きなブランドもすでにIGTVを使用している。 SocialChainは、定期配信のポッドキャストの制作し、発信している企業である。また、エピソードのすべてが撮影され、タテ型コンテンツであるIGTVにもその様子が公開される。これは、ソーシャルメディアの最新動向に迅速に適応し、それに応じて行動する企業の一例である。

尺が短い形式のビデオは既にインスタグラムで導入されていたが、新しいIGTVチャンネルでは、ユーザーとマーケティング担当者が長い形式のコンテンツを選択することができ、長期的には、彼らの戦略により有効であるという事が証明される可能性をも秘めている。

Spendeskのインバウンドマーケティングマネージャーのパトリック・ワットマン氏は、「この先、ロングフォームのコンテンツが増加するだろう」と述べ、また 「これはフェイスブックの意図である。人々を画面上に長く惹きつけるIGTVを特別に導入することそしてその根拠もある:フェイスブックは、10代と若者がYouTubeのビデオブログを見るのが大好きだということを知っている。また、彼らが自分の携帯電話でビデオを見るのが大好きだということも知っている。そのため、YouTubeとの直接的な競争の中で、これらの動画制作者は、青少年がバスや車で見る同じ画面、つまりタテ型に対応したビデオを制作することができる。」とワットマン氏は語った。

同氏はまた、「インスタグラムはIGTVを使用する企業にインセンティブを与える方法を見つけ、企業はそれに上手く対応するだろう」と付け加えた。そして、「これらの尺が長いビデオは、ストーリーとフィードで使用するためにカットされるだろう」とワットマン氏は語った。

マイクロブランドがプラットフォームを支配する

インスタグラムが時間の経過と共にどのように進化してきたかを見てみると、このプラットフォームが非常にユニークなものだと気付くであろう。真のソーシャルチャネルになるにつれ、インスタグラムはマイクロブランドのマーケティングを支持しており、実際にプラットフォーム上には中小企業やブランドの爆発的増加が見られる。

インスタグラムはインタラクションとストーリーテリングを好んでおり、他のニュース指向のソーシャルメディアプラットフォームとはかなり異なっている。これが、マイクロブランドにとって最も適したコンテンツ流通チャネルの1つになった理由であろう。

「大量に効率的なマーケティングを行っている多くのマイクロブランドは、誰もが思っているよりもはるかに大きなインパクトを持っていると思う。」と、Scott Belskywrote氏は述べている。「ハイパーターゲットのマーケティング、ジャストインタイムの制作をすることでこれらのブランドは、どこにいてもオーディエンスを見つけ惹きつける魅力を持っている。」とBelskywrote氏は語った。

インスタグラムのおかげで急成長した最も成功したマイクロブランドの1に、群を抜いたファッションウォッチブランドであるMVMTがある。 インスタグラムが、他のプラットフォームよりも2倍のエンゲージメント率と75%のブランド認知度、まだブランドリコール率を提供する事考慮すると、彼らのインスタグラムを使ったマーケティングは素晴らしい選択であった。

「インスタグラムはプレースメントを組み合わせて日々の広告管理にシームレスに統合できるだけでなく、アクションあたりのコストを20%改善した」とMVMTの広告マネージャー、スティーブン・ディネッリ氏は語る。メディア企業のように行動する多くの企業やブランドもある。彼らは、自分自身の成功とニュースを共有する事ができる大規模なコミュニティをファンと共に作り上げ、維持してきた。

これらのブランドの1つで、ファンとの多くの関わりを生み出し、数百万人のフォロワーを引き付けるバスケットボールのコミュニティ@Dunkがある。この成功のきっかけには、この巨大なコミュニティに目が行きがちだが、インスタグラムによって促進されるコンテンツの高いクオリティも理由の一つだ。

ストーリーズ広告新しい種類の垂直型広告 インスタグラムストーリーはローンチ以降、プラットフォームの最も重要な部分の1つになっている。日常のユーザーには最適であり、オーディエンスに直接メッセージを伝える必要がある広告主様にも最も適している。 ストーリー広告を使用すると、他のユーザーのストーリーのスライド間にフルスクリーンバナーを表示することができるため、非常に効果的である。

ただし、広告をコンバージョンにつなげてROIを向上させるには、デザイン、ルックス、そしてフィーリングの面で最高の評価を得る必要がある。また、オーディエンスが見たい、聞きたい、購入したい物に合わせて、高度にターゲットを設定する必要がある。

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「インスタグラムストーリーズのユーザーは、彼らの友人達のストーリーを見る間に広告が表示されている事には既に気づいている。」とワットマン氏は述べた。また「このプラットフォームは、ストーリーズを重要な機能にするために尽力しており、フィードの上部に設置されている。フィードをスクロールすると、ストーリーズへのリンクが多く表示されるようになっている。ユーザーはストーリーズを快適に閲覧できるようになり、企業は必然的にこの貴重なリソースを活用している。より多くの広告が表示され、より多くのターゲティングが表示されることが今後期待されている。つまり言い換えれば、あなたが最近オンラインショッピングをしていたのであれば、それらの商品があなたのインスタグラムストーリーズに現れるという事だ。」とワットマン氏は語った。

Socialbakersのデータによると、企業はこれまで以上にインスタグラムを活用して広告を宣伝していると言う。 インスタグラムの広告プレースメントのシェアは明らかに上昇しており、3月には43%に達した。これは、マーケティング担当者がフェイスブックとインスタグラムで行ったすべての広告のうち、ほぼ半分が実行されたことを意味する。

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2019年を見据えて、ブランドマーケティング担当者は、優れたパフォーマンスを示している3つの分野がトレンドとなると見ている。

インフルエンサーマーケティング:正しく行われた場合、ユーザーとビジネスの間との関わりを最も生み出す。適切なインフルエンサーと協力することで、ブランドが新しいユーザー層に到達し、質の高い成果を生み出し、ROIを大幅に向上させることができる。キーは、適切なインフルエンサーを選択し、既存のオーディエンスと関連性のある方法でやりとりできるようにするとともに、ブランドと新たな未知のオーディエンスとのリーチを広げる。インフルエサーマーケティングは2018年に始まったが、ブランドにもたらす価値の面ではまだまだこれからの成長が期待できる。

ビデオ広告:調査では、2021年までにビデオが全インターネットトラフィックの81%を占めると予測されている。この傾向はソーシャルメディアで非常によく見られ、インスタグラムなどのプラットフォームでビデオとライブビデオが成功の中心となっている。 ESPNやNational Basketball Associationなどのメディア出版社やスポーツ中心のサイトでは、すでにインスタグラムのビデオコンテンツとのエンゲージメントが増加しており、2019年に入るとインスタグラム上にブランドからのビデオ広告がますます多く出ることが予測される。

 フォーマットタイプ:インスタグラムでは、ブランドがさらに多くのフォーマットタイプを活用すると予測されている。 「2018年はインスタグラムストーリーズの年であり、ブランドはストーリー形式でのユーザーとの関わりがますます増えている。」とソーシャルベーカーのCEO、Yuval , Ben-Itzhak氏は話した。「来年に向けて、宣伝用のポストだけでなく、エンゲージメントベースのコンテンツを多く使用しているブランドが増えるだろう。」とBen-Itzhak氏は語った。

eコマースショップ簡単なボタン1つから

インスタグラムは未だにネイティブなeコマース機能を提供するプラットフォームではないが、eコマースに適していることは事実だ。すでにショッピング機能が多くあり、今後この分野でのさらなる開発が期待される。

インスタグラムでアイテムを売る最も簡単で効果的な方法は、一枚の静止画像とストーリーズで利用可能な、ショッピングできるポストを使用することである。これらの投稿には、画面の一角に小さなショッピングバッグのアイコンが表示される。ユーザーがこのアイコンを見ると、製品の詳細をタップしてアクセスすることができるようになっている。それに付け加え、インスタグラムはアプリケーション内でさらに詳細を見ることができる新しいページを開く。「ショップナウボタン」をタップすることで、ユーザーは実際に売り手のウェブサイト上の商品ページに移動し、実際に購入することができる。

インスタグラムはビジュアルをベースとしたソーシャルメディアチャンネルなので、その買物可能な投稿は、販売を増やして商品を効果的に販売することを可能にする。

「業界の一部では既に変わった点が、ますます多くのブランドに広がっているもう一つの事柄は、コミュニケーションの形である。」と@lelogramsのオーナー、タミー・ジョアンナ氏は語る。「人々はインスタグラムのコミュニティのような砕けたコミュニケーションを求めている。ブランドというより「人」という感覚に近いということは、人々がコメントしたり、交流したり、エンゲージメントを高めるようになるという事だ。」とジョアンナ氏は話した。

ジョアンナ氏はまた次のように付け加えた、「2019年はオンラインの”オフライン”について多くのことが起こるだろう。インストールやポップアップを限られたラッキーな人々に与え、ユーザーがオンラインに戻ってきたいようなコンテンツを制作する、などだ。フォロワーは、現実の世界であなたのオンラインの「クールさ」を目で見て確認することが必要だ。そして、彼らに良質の製品を提供するだけでは、2019年で通用しないだろう。ブランドに魂を込めることが、これからの成功の秘訣となるのでは。」とジョアンナ氏は話した。

インスタグラム上での商品の売上をテストするために利用できる多くの機能がある。前述の購入機能つきの投稿を使用すると同時に、ストーリーズの商品にタグを付けることができる。視聴者が異なるため、いくつかの機能をテストし、戦略と全体的な目標に合ったものを設定すること勧めたい。

エンゲージメント機能:インスタグラムにもっと時間を費やす

インスタグラムには、インタラクション、ブランド認知と影響力を高める質問や、絵文字スライダ、投票など、マーケティング担当者の仕事を楽にする機能が多数用意されている。

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「インスタグラムストーリーズの「クエスチョン」ステッカーを利用しているブランドを多々見かけるが、2019年には企業がこれから全く新しいレベルに移行するだろうと思う。」とCanIRankのコミュニティとソーシャルメディアのマーケティング担当者、ジェシカ・ナース氏は述べた。「フォロワーとの直接的な会話は楽しい方法である。文字通り尋ねるだけで、興味のあることを学べる。そしてユーザーにこれをシェアしてもらう事ができるのだ。これは、ブランドのロイヤリティとエンゲージメントを高める可能性が非常に高い単純な機能である」とジェシカ・ナース氏は語った。

ソーシャルメディアは、業界、ブランド、会社にかかわらず、今日のマーケティング戦略の重要な要素である。インスタグラムは最も人気のあるソーシャルメディアチャネルの1つであり、その結果、あらゆるマーケティング担当者が無視することのできない大きなプラットフォームになっている。インスタグラムのマーケティング担当者として効果を上げるには、このチャンネルを定義する最新の動向を常に頭の中に入れる必要がある。

どうやってポップアップショップを通し客と交流を図りインスタグラムに載せる程の価値を生み出すか

https://www.adweek.com/brand-marketing/how-brands-are-elevating-their-pop-up-experiences/

タコベルのフィルムシアターから消臭剤などを扱うPoo-Pourriの“Poop-Up”ストアなど、メーカーのポップアップのアイデアは実験的なレベルからブランドの認知度を上げるものへ変化してきた。ここ1年、Away, Brandless, Casper, Trainer, Diesel, M&M’s, Poo-Pourri, Taco Bell, Goal, Snickersなど主要ブランドが新商品の展示目的で期間限定のブースを開き、ブランドの認知度向上を図る、またマーケティングに面白味を加える施策を行った。

Eコマースで「モノ」の取引が一般化される今、ポップアップはあまり効果的でないと思うだろう。「メーカーは体験型や没入型のポップアップを設置することで差別化を図ろうとしてきたが、ポップアップに足を運ぶ者はさらに一味変わった何かがないと印象に残らない。」、ポップアップ制作企業Lion’esque の創立者Crew Melissa Gonzalezは語った。「どのようにコンセプトを伝えるか、目標は何かをはっきりさせなければならない。」

アイスクリームミュージアムの場合:

アイスクリームミュージアムのゴールはインスタグラムための写真スポットだけでない。アイスクリームの販売を行うPint Shopがスポンサーを開始してから、二つの別製造会社による7種のアイスのサンプル配布をやめ(アイスを発売している場所で買わせるため)、そのかわり客が楽しめ、アイスクリームがどのように作られるかを見られるようなまったく新しい体験型の場所を提供している。6月6日のオープン初日から、熱狂的なファンおよそ3000人が#ThePintShopのタグをつけてインスタグラムに投稿をしている。

例えばディーゼルのようなPRの方法に手が尽きたようなブランドは、ポップアップにてロゴを変えたものを販売することでクリエティビティを発揮することができる。ディーゼルは、PR会社のPublicisイタリアとニューヨークでポップアップストアをオープン。ニューヨークカナル通りのブランド品の偽物が多く集まる場所に紛れて出店。「Deisel」と書かれたラベルがついた一見偽物に見える商品を売り出したのだ。

ニューヨークファッションウィークにて反響が大きなり、“偽物“として売られたものは24時間内に売り切れ、カンヌライオンズで幾つかの賞を受賞した。Picture6

「ディーゼルは勇敢なブランドで、欠陥を強みに変えることのできるのだ。」とPublicisニューヨークのPublicisの CCO 、Andy Chickenは語った。ブランドにとって、ポップアップはブランド愛着を浸透させるのに役立ち、特に顧客と交流を図る場面がない消費財の製造会社にとって良い機会である。

マースインコーポレーテッドは M&M’sやSnickersの新商品の限定味をポップアップショップにて販売している。「これを通してマースと顧客の距離は縮んだ。」と マースチョコレート部門副委員長のTanya Bermanは語った。

ポップアップは今まで客が手に取ってこなかった商品に触れることのできる機会である。以前ニューヨークで新商品のクリスピーの味を3000人に試食してもらい、どれが一番美味しいか投票してもらうということを行った。3日間で3万ものサンプルを配布したのだ。

しかし、ポップアップはすべての企業のためのものではない。「顧客が付いてくるためにポップアップは必要不可欠だという場面以外で、ポップアップをやる意味はない気がしている。オンラインショップを展開しているブランドの中で、期間限定でお店をオープンすることが流行している。

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The Pint Storeはインスタ映えすると有名になりアイスクリーム美術館はおよそ22000人のファンをこの夏の間に獲得したのだ。