タグ別アーカイブ: Film

ムービーパスは一年弱で90%のサブスクライバーを失った

【出典】 2019/04/18

https://variety.com/2019/digital/news/moviepass-subscribers-loss-crater-225000-1203192468/Picture1

映画見放題サービスのMoviePassの加入者数が1年で300万人から23万人へ急速に減少している。20186月、同社は月額9.95ドルで映画館で毎日映画が1本観れるサービスを提供することで加入者を300万人までに急速に伸ばしたが、ビジネス的にほぼ不可能だった。

そして同サービスは月に3本まで観れるサービスに変更、月単位での契約ではなく年間契約に20188月にシフトした。

結果年間契約したくない登録者が一気に解約する結果となった。そして20193月から月額14.99または年間119.4ドルで映画館で映画が毎日1本観れるサービスをスタートした。しかし、このサービスには制限があり公開されたばかりの人気作品などは対象に入らない。結果193月の新規加入者数は13000人のみだ。

『シャザム』中規模予算スーパーヒーロー映画の力を証明

【出典】2019/04/08

https://variety.com/2019/film/box-office/shazam-proves-the-power-of-mid-budget-superhero-movies-1203182630/Picture1

北米興行収入が5,300万ドル、全世界で1.02億ドルの興行収入を突破、『Shazam』のヒットはDCコミックスによって良いニュースだろう。本作の制作予算は約1億ドル、オープニング興行収入だけで制作費を回収した。通常DCコミックスの実写製作予算は倍の2億ドルだ。

本作の成功によりヒーロー映画は高予算でなくとも観客を魅了できることを証明したのだ。製作費が6,000万ドルを下回る『デッドプール』を除くスーパーヒーロー映画では、可能な限り高予算で圧巻のVFXCGIで観客を惹きつけるのが常套手段となっている。

同じDCコミックスの『ジャスティスリーグ』や『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』は高予算をつぎ込んだが問題だらけであった。『ジャスティスリーグ』の世界興行収入成績は6.6億ドルだったが、製作費に3億ドル、撮影後の追加撮影に数千万ドルがかかり、それにはマーケティング費用は含まれておらず興行収入面では失敗だった。前作の『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』の興行収入成績は8.7億ドル、ギリギリ赤字を免れた結果となった。『Shazam!』の場合、製作費自体もそれほどかかっていないので、続編にゴーサインを出すための高い目標設定をしなくても良い。

Warner Bros Picturesグループの会長Toby Emmerich氏は「人々が映画館に訪れなくなった今日に、多くの人が映画館を訪れてくれたのは誇らしいだけでなく感動した」と語っている。

DCとしては『アクアマン』『ワンダーウーマン』『シャザム』と3作品続けてヒット作を生み出しライバルのMarvel Studiosの成功に対抗する結果となった。その中でも『シャザム』はスーパーヒーロー作品として意味のある作品だとDCでは捉えている。16歳の青年Asher Angel扮するBilly Batsonが大人のスーパーヒーローへと変身するというのが本作でのヒーローだ。本作はZack Snyder氏が監督を務めていた低迷期に比べ明るく、そしてコミカル色の強い作品に仕上がっている。

Emmerich氏は、次のように述べている。

Marvel映画に見劣りしないほど素晴らしい。今後、観客はスケールやスペクタクルさを求める様になるが、現在の状況を鑑みれば更に小規模のスーパーヒーロー映画を作る機会も訪れるだろう。

『シャザム』は、Marvelヒーロー含めスーパーヒーロー作品に食傷気味の観客からも受け入れられている。『キャプテンマーベル』の1ヶ月後に公開され、記録更新が期待されている『アベンジャーズ エンドゲーム』は『シャザム』の3週間後に公開される。当然ながら両作品に挟まれての公開にはリスクもあったが、チーム全体が2作品へのカウンターとして生き残れると信じていたとEmmerich氏は語っている。

DCにとって次なる試練である『Joker』(10月公開予定)ではJoaquin Phoenixが主演を務め、暗いテイストに仕上がる予定だ。今回も低予算で製作されており、報告によれば5,500万ドルだと言う。詳細はほとんど明らかになっていないが、トレーラーではスコセッシ映画を思わせるスリラー映画調だ。

ComscoreのシニアメディアアナリストPaul Dergarabedian氏はこのように語る。

「マーベルとDCは今までお互いをライバル視していたが、現在は自らのブランド価値を見直し独自路線を両社とも歩んでいる。これは両社にとって有益だ」

CinemaConから得た大きな教訓:多様性、Disney、Netflixの脅威

【出典】2019/3/4

https://variety.com/2019/film/news/cinemacon-takeaways-disney-streaming-netflix-1203180705/Picture1

ハリウッドの映画スタジオが劇場主や映画業界に向けて今後のラインナップをお披露目するCinemaConがラスベガスで開催された。しかし、高齢化する視聴者から、スマートフォンを大画面にすることを好む新世代まで、業界が取り組まなければならない本当の脅威もある。CinemaCon 2019で得た要点は次の通りである。

あまりにも大きすぎるDisneyとFoxの合併

ディズニーでさえ、21世紀フォックスの映画・テレビの資産の多くを713億ドルで買収したことで、その規模が大きくなったことに驚いているようだ。ディズニーの映画チーフであるAlan Horn氏はプレゼンテーションで出展者に、「まだ、これらの問題全てに悩まされており、どうにか解決しようとしているところである。」と語った。現在、20世紀フォックス、ブルースカイ、フォックスサーチライトのようなレーベルがピクサー、ルーカスフィルム、マーベルの仲間入りをしている。ディズニーのマーケットに対する支配力は、ますます強くなる方向に向かっている。ディズニーは国内の興行収入の半分近くを独占し、世界で最も人気のある映画のフランチャイズの大部分を占める。また『スターウォーズ』から『アバター』まですべてを網羅する。ディズニー・スタジオが提供できるものがあまりにも莫大な力を持っているため、他の全てのスタジオは矮小してまっているため、ディズニーはライバル達に対抗する必要がない。映画館主にとっての朗報は、これらの映画とその続編、そしてスピンオフにより、今後数年間は劇場が潤うことである。逆に悪い知らせは、ディズニーが望めば、興行収入とは違うところで利益をだせるということである。王になるのは良いことだ。

皆ストリーミングを脅威に感じている。

誰もこのタブーを認めたくはない。そんな中、このタブーを女優であるヘレン・ミレン氏が皆に変わり一括した。レジェンド女優であるミレン氏は彼女の映画、『The Good Liar』の公開試写会のステージ上で「Netflixは大好きだけど…糞食らえ!」と述べた。このミレン氏のコメントを機に始まった騒動は、Netflixがメディアの展望を乱していることに対し、映画館オーナーたちがどれほど怒っているかをあらわにさせた。

映画館オーナーは、顧客に対し、ユニークで説得力のあるものを提供しているため、映画業界を支えているもののすべての変化に耐えられるだろうと信じる必要がある。2018年に興行収入があがった一方、彼らは不確かな未来を眺めているのである。Netflixはまだ成長を続けている。メディア企業は独自のストリーミングサービスを構築するためにより多くのリソースを投資している。Disney、Apple、WarnerMediaは今後数カ月のうちにストリーミングサービスを開始し、Comcastも2020年に独自のプラットフォームをデビューさせることになったため、このストリーミングサービスに関する議論は今後も拡大すると言っても過言でない。ヘレン女王でさえそれを認めなければならないであろう。

敏感なテーマであるサウジアラビア

2018年、サウジアラビアは成長の機会を待っていた映画業界において、次にくるビッグチャンスとみられていた。映画を禁止してから35年の年月を得て、ようやく解禁された後、初めてリヤドに映画館がオープンした。当時、王国は比較的短期間で10億ドルの映画市場になるという予測があった。サウジアラビアは王子であるMohammed bin Salman氏のもと、映画・メディア事業への投資を望んでおり、莫大な支援金をもってスタジオが国内で映画の撮影が行われることを願っている。

10月にジャーナリストであるJamal Khashoggi氏がサウジアラビア政府のエージェントに殺害されたことにより、サウジアラビアとハリウッドの関係は脅かされた。CIAは後でビン・サルマン氏が彼の暗殺を命じたと結論を下した。このような背景があり、サウジアラビアの話は今年のCinemaConではあまり話題に上がらなかった。AMCのチーフ、Adam Aron氏は、Khashoggi氏殺人事件で会社は動揺したと語ったが、最終的には国内に最大40の劇場を建設する計画を進めることにした。

Aron氏はVarietyの取材に対し「この事件は私たちに正しいことが何かについて何度も深く考えさせられた。」と述べた。「多くのことを考えた結果、私たちは人々の利益のためにその国で事業を展開すると結論を下した。この国には3300万人の人々がおり、そのうちの70%が30歳未満であり、その若者達は映画が好んでいる。」

それは、AMCだけではない。他の3つのチェーンもサウジアラビアで劇場を開く許可を得ようとしている、とFithian氏は記者会見で語った。また、サウジアラビア政府は2020年までに350億ドルを劇場に投資する計画を発表した。Aron氏同様、Fithian氏は自由なアートの力について指摘した。

「映画は長い間にわたり自由の刀であった」と彼は報道陣に語った。それは本当かもしれないが、Khashoggi氏の衝撃的な死は、いくつかの会社にとって中東進出を警戒させるものであった。

人種、性別を超えて

『ブラックパンサー』、『ワンダーウーマン』、『Us』、『キャプテンマーベル』、および『クレイジー・リッチ!』は、観客が自分自身をスクリーンに映し出し、自身と登場人物を重ねて観ることを好むことを証明した。白人以外の人種と女性を主役にした映画を作ることは、単に道徳的によいだけでなく、ビジネスにとっても良いことである。そして、前世紀における非白人男性の人口統計をほとんど無視したハリウッド映画はついに、人種や女性をテーマにした作品を作り始めた。フェスティバルのステージ上では、NATOのFithian氏、ワーナー・ブラザーズのチーフToby Emmerich氏、そしてUniversalのDonna Langley氏は、包容力を身につけ、人種や性別を超えた多様なキャストで作り上げられるプロジェクトを支援することを約束した。『ワンダーウーマン1984』のようなスタジオの大ヒット映画から、『Queen&Slim』のような犯罪ドラマまで,ますます多様化している観客と国を反映し始めている。

2019年サンダンス映画祭から注目すべき5つのトピック

【出典】1/29/2019

https://variety.com/2019/film/news/sundance-film-festival-2019-takeaways-highlights-1203121715/Picture1

映画スタジオの代表らは、小切手を握りしめてサンダンス映画祭に臨んだ。映画祭が行われた週末は、驚異的な量の契約が一気に結ばれ、次にヒットするインディー映画を手に入れるためにハリウッドのやり手達は驚愕の金額を投げ込んだ。ユタ州パークシティで5日間にわたって行われた映画祭から注目すべき5つのトピックを見てみよう。

1.大型案件時代の再来

映画業界は今や売り手市場だ。ミンディ・カリングのコメディ『Late Night(原題)』のアメリカ配給権は1億3千万ドル、アダム・ドライバーの政治スリラー映画『The Report(原題)』は1億4千万ドルでグローバル市場契約を締結、ブルース・スプリングスティーンの楽曲に基づいた映画『Blinded by the Light (原題)』は1億5千万ドルで同じくグローバル市場契約を締結。サンダンスで大波に乗るも、劇場公開の際に大失敗に終わった『国民の創生』や『パティ・ケイク$』などを受けて、スタジオは近年控えめな動きを見せていたので、このような仰天の契約は意外であった。

. 戻ってきたアマゾン

『Late Night (原題)』と『The Report (原題)』に大成功の可能性を見たストリーミングサービスの強豪アマゾンは、大胆な映画契約に踏み切った。『Blinded by the Light (原題)』とオークワフィナのコメディ映画『The Farewell(原題)』とも配給契約を結んだ同スタジオは、トロント国際映画祭やカンヌでなかなか動きを見せなかったにも関わらず、今回強気な姿勢を見せた。前NBCエンタテイメント社長のジェニファー・サルケがアマゾンスタジオのトップに就いた際、業界では彼女がテレビシリーズに力を入れるだろうと予測されていたが、どうやら間違っていたようだ。

. 女性監督の飛躍

今年のサンダンスは女性の飛躍が目立った。ニーシャ・ガナトラ監督作品『Late Night(原題)』、グリンダ・チャーダ監督による『Blinded by the Light (原題)』、そしてルル・ワン監督による『The Farewell(原題)』など、バズった作品はどれも女性が製作した作品であった。更に、2018年の興行収入トップ100作品のうち女性監督作品はたった4本であったが、今年サンダンス出展作品の45%は女性によって監督されている。ハリウッドはこれを覚えておくべきだ。 

. ロバート・レッドフォードの引退

サンダンスの開催初日のプレスカンファレンスで、主宰者であるロバート・レッドフォードが映画ビジネスについて長々と語るのが通例であったが、今年は開会式の言葉を短くまとめて終わった。「そろそろ私がサンダンスを離れても良い時だと思う。」と、俳優引退宣言をした82歳のレッドフォード氏はサンダンスでの役目も終えたようだ。

. ドキュメンタリーの活気

『Late Night(原題)』と『Blinded by the Light (原題)』が最高契約額を得た作品ではあるが、波風を立てたのは政治界の黒幕を扱う暴露系ドキュメンタリー『Where’s My Roy Cohn?(原題)』、セックスセラピストについてのドキュメンタリー『Ask Dr. Ruth (原題)』、そしてマイケル・ジャクソンのドキュメンタリー『Leaving Neverland原題)』であった。

 

『バード・ボックス』の大ヒットからNetflixが学べる事

【出典】1/18/2019

https://www.theatlantic.com/entertainment/archive/2019/01/netflixs-hit-bird-box-future-blockbusters/580255/

2018年年末にネットフリックスがリリースした映画はまずまずの評価を得た中、同社は意外なヒット作でオーディエンスの心を掴んだ。

Picture1

『バード・ボックス』はよくある「辻褄が合わない映画」の一つだ。もし仮にNetflixで『バード・ボックス』を再生中、一時停止し基本的な問いかけをしてみるとする。「世界の終末をもたらす大惨事から避難する登場人物達は、なぜただの民家を安全な場所と考え集合したのか?」答えを見つけるのは難しいだろう。「船が転覆した後も、マロリー(サンドラ・ブロック演じる主人公)の鳥が鳥かごの外に逃げないのはなぜ?」無い答えを探すより、考えすぎない方が良いだろう。12月21日の同映画リリース後にTwitterで暫く流行った「目隠しチャレンジ」のように、この映画の辻褄に関しては目を瞑ってしまう方が良いのかもしれない。

ジョシュ・マラーマンの2014年出版の小説をベースに、スサンネ・ビア監督の『バード・ボックス』は不可解なシーンばかりである。しかし、作品のポスターやネット上に出回る画像においてサンドラ・ブロックがなぜ目隠しをしているのか、その理由である物語のコンセプトは簡単に理解できる。映画の舞台はモンスターがはびこる世界だが、サウンドエフェクトや迫りくる影以外、モンスターの正体がオーディエンスに明かされる事はない。その謎の生物を見てしまった人は、自らの手で一秒でも早く自分を殺してしまうーというのがこの映画のテーマで、残りのストーリーは、見ることを禁止された世界で生き延びることが出来るか否か、というサバイバルストーリーである。

 

『バード・ボックス』が12月のラインナップに追加されたのはNetflixの思い付きのように見えた。映画賞シーズンであることを踏まえると、同月の注目映画は、熱いレビューが集中するアルフォンソ・キュアロン監督作品『ローマ』であった(2018年ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞、オスカー受賞が期待される )。その他大物アーティストによるNetflix作品は、コーエン兄弟の『バスターのバラード』、デヴィッド・マッケンジー監督作品『アウトロー・キング 〜スコットランドの英雄〜』だ。まずまずのレビューを受けた『バード・ボックス』は、クリスマス映画シーズンの真っ只中、ストリーミングに飽きたオーディエンスによって忘れられてしまうような作品に思えた。

 

しかし、Netflixによる視聴者情報によると、『バード・ボックス』は同社最大のヒットとなった。同社の視聴者データは厳重に保護されているため事実確認が困難であるが、公開週だけで、世界で4,500万ものアカウントがこの映画を視聴したと報じられている。未だストリーミングサービスのデータ解析最適化に取り組むニールセンはこのNetflixのレポートを裏付けつつ、アメリカ国内だけでも同作の視聴数は2,600万にのぼると報じた (世界中におけるNetflix登録者数のほぼ半数は米国在住)。しかしこういった数値に見る功績よりも、同作へのネットの反応が同作の話題性を物語っている。

 

長い間、作品の興行成績の良し悪しの決め手は映画チケットの売上であった。今までの映画業界は、公開初週末の観客動員数や各週のチケットの売り上げ、ランキングの上位に留まった期間、製作費用と総収入の比率などをベースに、観客に人気のストーリーや俳優を判断してきた。しかし、Netflixが莫大な資産を費やし大物俳優や監督らを起用するにつれ、劇場公開数ヶ月後のオンライン配信という映画鑑賞のスタンダードを変えた。劇場公開されない作品は、チケットの売り上げや公開初週末の成績などのデータに欠ける。ニールセンなどの会社はNetflix社の視聴率データへのアクセスに試行錯誤しているが、そこで疑問になってくるのが、ストリーミングが主流の今、何が映画のヒットを決めるのか、である。

 

『バード・ボックス』はNetflixにおける「大ヒット作」の定義を変えた。同作の視聴回数は高いが、その数はチケット総売上数とは比べ物にならない。Netflix加入者が映画をストリーミング再生するのは、実際に映画館に出向くよりもいたって簡単である。サービスを利用に発生する料金は月額の登録料のみで、リモコンで作品を選択するのに料金はかからず、外出の必要もなし、さらに再生中の一時停止も可能だ。このような相違点を考えると、NetflixのCCOテッド・サランドスが『クリスマス・クロニクル』の再生回数2千万回は映画の公開初週末収益200億円と同じくらいすごい(この記録達成は映画史上6作のみ)と比較したのはおかしいことなのだ。

 

高い再生回数、ネットでの人気、そして口コミによる成功は、サンドラ・ブロックやスサンネ・ビア監督が将来の作品制作において投資を集める際に効果的である。投資家に提出できる最終的な数値は無いにしても、『バード・ボックス』は現代の時代精神をうまく利用しており、Netflixがグローバルに展開しているからこそ世界的な成功を加速させた。

 

私自身『バード・ボックス』を視聴したのは公開後しばらく経ってからであったが、私も周囲の批評家と同意見である。同作は優秀な作品だが、視聴者の注意を引くサバイバルスリラーである反面、ストーリーの細部にはこだわっていない。ジョン・マルコビッチ、ローサ・サラザール、トレバンテ・ローズ、リル・レル・ハウリーなど多才なキャスト陣はほんの少しのセリフだけの脇役に留まり、むしろ残虐なシーンの方が私の記憶に残っている。しかし前述したように、『バード・ボックス』は物語の詳細よりも雰囲気を引き立てる。「ながら視聴」に最適で、大スターサンドラ・ブロックの通常通りの良い演技が見られる作品だ。この言い方は魅力的に聞こえないかもしれないが、この映画新時代においては、これが大ヒット作品の新たな構想なのかもしれない。

『ドラゴンボール超 ブロリー』、公開初日に興行収入700万ドルを記録し大盛況

【出典】1/17/2019

https://variety.com/2019/film/box-office/box-office-anime-movie-dragon-ball-super-broly-1203111001/

Picture1

ファニメーション・フィルムの日本アニメ映画『ドラゴンボール超 ブロリー(Dragon Ball Super: Broly)』はが北米1,260か所で公開され、公開初日になんと総額700万ドルを記録した。

ImaxとCinemark XDで計180のプレミアムスクリーンで英語版の『ドラゴンボール超 ブロリー』が上映された。これは、トップ10の映画の中で最高であり、平均すると1上映につき5,695ドルという計算になる 。初日の合計は、2015年にリリースされたファニメーションの『ドラゴンボールZ 復活の「F」』が記録した2週間の興行収入とほぼ同じである。

『ドラゴンボール超 ブロリー』はすでに全世界で5300万ドル売り上げた。これには日本の2900万ドルも含まれる。ファニメーションは、ソニー・ピクチャー・テレビジョンの子会社だ。

「アニメファンだけでなく、一般のオーディエンスも『ドラゴンボール超 ブロリー』に非常に良い反応を示している。」と、ファニメーションのCEO兼社長であるゲン・フクナガは述べた。「好調なスタートを見込んではいたが、興行収入が我々の予想をはるかに上回っており驚いている。数え切れないほどのファンが、この映画を何度も見ている、または計画していると聞いて、興奮している。この映画に対する私たちの戦略のコアにあるのは、ファンの存在である。」

この武道の映画は、ドラゴンボールシリーズの20番目の作品である。これは、長嶺達也市によって監督され、鳥山明氏が脚本だ。アニメシリーズ「ドラゴンボールスーパー」の続編という設定で、サイヤ人の主人公である悟空とベジータがブロリーと呼ばれる新しいサイヤ人と遭遇し、彼らの間に大規模な戦いが起こるというストーリーだ。

ワーナー・ブラザーズの会長兼CEOのケビン・ツジハラ氏「多様性はビジネスに良いことをもたらす」

【出典】2018/10/30

https://variety.com/2018/film/asia/warner-boss-kevin-tsujihara-diversity-is-good-for-business-1203015792/

Picture1

ワーナーブラザーズの会長兼CEOのケビン・ツジハラ氏は、火曜日に行われた米国の中国のエンターテインメントガラディナーで「ビジョナリーリーダーシップ」賞を受賞した際、職場の多様性を支持する声明を発表した。

「我々の関連性と創造性を維持するために、我々は新しい人たちからの意見を聞く必要がある。スクリーンに登場するキャストからスクリプトやセットまで、グローバルな視点を反映した物語を伝えるためだ。」とアジア系アメリカ人初のハリウッドスタジオを率いるツジハラ氏はこう語った。 「我々は、女性、人々の肌の色、LGBT コミュニティ、障害者、など普段取り上げられる機会が少ない人々を含めることを確実にしなければならない。我々はそれが正しいことだと理解しているし、それが機能することも知っている。」と彼は述べた。 ツジハラ氏はロサンゼルスでアジア社会主催の2018年米国・中国エンターテイメントサミットで、「ビジョナリーリーダーシップ」賞を受賞した。

同氏は、中国との共同製作「MEG ザ・モンスター」と、キャストの全てがアジア人であることで話題を呼んでいる「クレイジー・リッチ!」など数々な興行的成功を得ており、「多様性は良いと感じるだけでなく、それは最終的に一番肝心なことである」と辻原氏は語った。

「観客は素晴らしい物語に飢えている」と彼は語った。 また「キャストが黒人、白人、アジア系、ラテン系、男性、女性、同性愛者、ストレート、トランスジェンダーなどということは問題ではない」と述べた。ツジハラ氏はワーナー・ブラザーズの「多様的方針」に注目して、彼らが「私たち(アジア人)のコンテンツと人々の多様性の重要性、価値、そして力を認識している」と述べた。

しかし、それにはもっと多くの作業が必要だ。

「プロスポーツ、ソーシャルメディア、音楽、その他のジャンルのすべてのグローバルエンターテインメントメディアには、人種の壁を超えてアーティストが活躍しているのを頻繁に目にする。レディー・ガガ、ビヨンセ、アークワフィーナはすべて、国境を越えて、またレーベルを超えて人々を魅了しているが、映画ではその飛躍を遂げることがまだできていない」と辻原氏は語った。「あるジャンルの映画がうまくいかない、あるいは国際的な観客が多様なリードに開放されていないと関係者はよく話す。エンターテイメント業界全体において重要なことは、自己中心的欲求を抑え、世界中の視聴者に多様なコンテンツを発信するための創造的な方法を考えることだ。….なぜなら我々は、この変化の時代に、共通の人間性を共有しているからだ。」とツジハラ氏は述べた。

 

ハリウッドの新しいリーダー2018:クリエイティブたち

【出典】2018/10/17

https://variety.com/2018/film/spotlight/hollywoods-new-leaders-the-creatives-1202982501/

Picture1

毎年、「バラエティ」のニューリーダー特集は、エンターテイメント業界で最も著名な新しい顔を紹介している。今年の業界を判断するために、「バラエティ」は、テレビ、デジタル、音楽、映画、法律と財政、コンテンツクリエイターに至る一連の分野中での各分野で新たな顔となる人々を選び抜いた。彼らは一緒に仕事をして数々の経験を共にして来た上司や同僚によってノミネートされた。

候補者数の年齢は全体を含め40歳以下であり、「バラエティ」はそれぞれの候補者のキャリアの方向性と進歩状況を元に判断した。果たして彼らは今後キャリアに伴うリスクを捉えているのか? 果たして彼らはどの早さで才能を開花させたのか?

彼らは革新的で、創造性にまつわる問題に対して解決策を持ち合わせているのか?

ジョン・M・チュウ氏(Jon M. Chu)

映画監督 年齢38歳

Picture1

 

2016年の#OscarsSoWhiteの論争時、チュウ氏は自分がスクリーン上の多様性に対し何ができるか考えた。2018年の初めに、チュウ氏の作品、「クレイジー・リッチ!」は、ロマンチック・コメディ映画部門で10年ぶりに映画の最高興行収入額を更新した。

「私はこの業界に10年間いるが、この結果は38歳の人間にとって力強く感じる」とチュウ氏は話した。「私はいつもラッキーでこの業界にいると感じていた。しかしある時、いや、私は努力したからこそこの場所にいられるのだと改めて思った。だから誰かが必ずしも作れないものを作ろうと思った」と彼は語った。

彼は現在「イン・ザ・ハイツ」ミュージカルを映画化するためにリン・マヌエル・ミランダ氏とチームを組む予定だ。チュウ氏曰くそれは「移民達の物語を祝う」ためであると言う。チュウ氏は、ハリウッドは若いクリエイターたちを「これまで以上に」必要としていると語る。この瞬間はあなたのためにある。我々は今まで以上に映画、ストーリーをこれまで伝える機会がなかった人々から聞くことを必要としている。」とチュウ氏は述べた。

リズ・メリウェザー氏 (Liz Meriwether

作家、プロデューサー 年齢 36歳

Picture1

3つパイロットTVをプロデュースしただけでは物足りないメリウェザー氏は「ニューガール」に別れを告げ、J.Jフィルビン氏と共同制作である、ABCの「シングル・ペアレント」の制作を立ち上げた。「偉大な女性クリエイターやディレクター、また俳優たちと仕事ができたのは本当に面白かった」とメリウェザー氏は話した。「ニューガールで7年を過ごした後、何か新しいことを始めるチャンスを得ることができると言うのは楽しいことだ」とメリウェザー氏はこう振り返り語った。

ヒロ・ムライ氏 (Hiro Murai

映画監督 年齢 35歳

Picture1

ムライ氏はFXの作品 「アトランタ」の制作の舵を取り、現在はHBOの 「バリー」のシーズン2を撮影中である。以前は、ドナルド・グローヴァー、通称、「チャイルディッシュ・ガンビーノ」の「アトランタ」のクリエイターとスターを含む様々なアーティストのミュージックビデオを制作していた。

ムライ氏はルールを破ることに何の問題も抵抗もないと話す。なぜなら、「わたしは守られているはずのルールさえ知らなかったからだ」と語った。彼とグローバーは真面目に、そしてステレオタイプではないアフリカ系アメリカ人のキャラクターを作り上げることに専念したと言う。

彼らのアプローチは、基本的に「もしテレビの逆をしたらどうなる?」ということから来ているとムライ氏は言う。「これらの物語は私たちにとってユニークであるが、私たちにとって正しいと感じられる方法で伝えられることが、一番実は私たちにとって本当に重要であった」と彼は話す。
マイケル・D・ラトナー氏 (Michael D. Ratner
ディレクター/プロデューサー兼CEO

OBB ピクチャー 年齢 29歳

Picture1

ラトナー氏はデジタルに特化したオリジナルコンテンツ制作会社「OBB ピクチャー」を立ち上げた。 OBBは、ジェフ・ロス氏主演、Netflix作品「Historical Roasts」、ケビン・ハート氏の「Cold as balls」、ESPNでのショーンペン氏主演の「30 for 30」と「Derby at Gonzo at the Derby」の制作を行った。

ジョン・クラシンスキー氏(John Krasinski

俳優、作家、監督 年齢 38歳

Picture1

クラシンスキー氏はNBCの 「ジ・オフィス」でジム役として有名になり、インターネットでも人気になったが、彼の監督デビュー作「クワイエット・プレス」が今年初めに3億3,200万ドルの興行収入を叩き出しハリウッドでの地位を確立した。

「今続編は計画段階にある。 作品「クワイエット・プレス」の制作を指揮していたことは確かに私の人生を大きく変えた。それは本当に特別なことであった」とクラシンスキー氏は話した。

しかし、彼は俳優として引き続き活躍中だ。彼は、シーズン2に向けてリニューアルされたばかりのアマゾンの「Tom Clancy’s Jack Ryan」に出演中だ。「もし一つ死んでもやりたいと思うことは、舞台に復帰することだね」とクラシンスキー氏は述べた。

 

マリエル・ヘラー氏(Marielle Heller

映画監督 年齢39歳

Picture1

 

ヘラー氏の最新作「Can You Ever Forgive Me?」は、トロント映画祭でヒットし、ヘラー氏はまたトム・ハンクス主演の「You Are My Friend」を製作中だ。女性ディレクターとして、ヘルラー氏は彼女の以前の女性作家たちと今後作家になることを夢にこの業界に入る人たちに感謝したいと述べた。

「女性たちが変わったのではありません。」とヘルラー氏は言う。

「世の中が少し変わりつつある、だんだん周りも気づいてきた」と彼女は続けて話した。

ハリウッドには今まで、素晴らしい映画とストーリーを語って来た偉大な女性監督たちがいた」とヘルラー氏は述べた。

 

ニューヨークブランドフィルムフェスティバル2018:トップ中のトップ

https://www.prweek.com/article/1463540/brand-film-festival-new-york-2018-best-best

このようなブランドフィルムは、この分野で業界をリードしているマーケティング、ブランド、エージェンシー、制作会社の人々の次の時代の到来を表している。

Picture1

最優秀短編ドキュメンタリー賞

タイトル:From Dream to Reality(夢を現実に)

クライアント:サムスン

制作会社:Hungry Man Productions

製作発表日:2017年12月

国:アメリカ

https://youtu.be/-NLRRKjKh_U

サムスンは今年風変わりなショートドキュメンタリーを制作し 、視聴者に携帯を手に取らせ、記録を作ることを狙った。

Hungry Man Productionsとコラボしつくられたこのショートドキュメンタリーはマックス・ジョセフと彼の変わったストーリーテリングの方法が特徴的である。Youtubeスターのケイシー・ネイスタットとサムスンの携帯のおかげで、ジェセフの夢を現実になった。From Dream to Realityは熱心に取り組むこと、クリエイティブなコラボレーション、失敗にもめげない諦めない力を持つことで素晴らしいことが起こることを証明しているのだ。

このショートフィルムはジョセフの構想が彼のセリフとともに早いテンポで展開され、砂漠の真ん中で実験的に撮影をするところから始まる。それは、都会の壁に高速コマ送り画像を作り出すための準備だ 。『夢への挑戦(dare to dream)』という企画はYoutubeにて100万回再生回数を突破した。

Picture1

最優秀監督賞/短編

タイトル:Stories Worth Telling(伝えられる価値のあるストーリー)

クライアント:プリンセス・クルーズ

制作会社:CNN Courageous Studio(制作)、PHD(メディア)

製作発表日:2017年9月1日

国:アメリカ

https://youtu.be/dPQPQ0irSKc

Stories Worth Tellingはプリンセス・クルーズ とCNNの Courageous Studioがタッグを組んで作ったブランデッド動画シリーズの一部である。旅の途中で提供される北欧料理がこの非常にスタイリッシュな映像の重要な要素になっている。

Picture1

このフィルムは、エグゼクティブ・シェフである KC Wallbergがスウェーデンの伝統的な料理をつくるためのストーリーに焦点がおかれていて、彼のユニークなスウェーデン料理の現代風アレンジが紹介されている。自然派食材、地元食材にフォーカスした綺麗なダイニングのショットが、エレガントな音楽とともに映し出される。

Picture1

プリンセス・クルーズにゲストとして乗り込み、Wallberg氏の振る舞う「名誉ある」食事を食べることは誰もが一度は経験してみたいものだ。このショートフィルムは200,000回以上もフェイスタイムで再生された。

Picture

最優秀短編フィクションシリーズ

タイトル:Bite Size Horror Film Festival一口サイズのホラー映画フェスティバル)

クライアント:Mars (M&M’s, Snickers, Starburst, Skittlesなどの製菓メーカ−)

制作会社Fox Networks Group, Starcom(メディア)、All City Content Studio and Fox Digital Studio(制作会社)

製作発表日:2017年10月1日

国:アメリカ

https://youtu.be/kR3fFwPiY3Y

自社のブランドが常に最先端であるために、昨年秋、MarsはFoxグループと組み、Bite Size Horror Film Festivalというシリーズ制作。

ハロウィンは一年で一口サイズの袋に入ったお菓子がもっとも売れる時期だ。今後の活躍が期待されるハリウッド映画監督とのコラボは完璧にマッチングし、2分間の動画は制作された。アメリカリーグのスポーツイベントなどで放送されるなど、このショートフィルムは多くの人に視聴された。さらに、Fox、FXのゴールデンタイムに放送されているゴーステッド、アメリカンホラーストーリーのコマーシャル枠でも流れた。Picture2このショートフィルムは番組の中で高く評価され、一番高い視聴継続率を記録し、ソーシャルメディアでの反応も非常に良かった。Skittles売り上げのみで、750%も増えたのだ。数多くの称賛を得た。そして一流パブリッシャー たちは『ここ数年で一番のハロウィン広告』と称した。

Picture3 Picture4

 最優秀監督賞/長編

タイトル:Breaking2ブレーキング2)

クライアント:ナイキ

制作会社:Dirty Robber(制作)、National Geographic Studios and Harmonica PR(PR)

製作発表日:2017年9月20日

国:アメリカ

https://youtu.be/V2ZLG-Fij_4

ナイキとナショナルジオグラフィックはBreaking2を通してブランデッドストーリーテリングのパワーを見せつけた。フルマラソンを2時間以内で走るという無謀なナイキの挑戦を55分のドキュメンタリー映画にしたのだ。Picture

アフリカの3か国出身のエリートランナーらが登場し、 人類の限界を超えるための科学者達によるテストが行われた。ハードなトレーニング、膨大なリサーチを終え、イタリアでレースは行われた。数量で量れるものではない心や精神は、全ての人間はー自分の限界を超えるということを鼓舞するーナイキのフィロソフィーや価値観に共感するというストーリーに関連するファクトである。Picture1

番組は人間の力を常に試し続けるナショナルジオグラフィックで放映された。また67カ国以上で放映され、34ヶ国語にて視聴可能だったYoutubeでは160万回以上の再生回数を突破した 。

最優秀サウンドデザイン賞

タイトル:Savor.Wavs

クライアント:チポトレ メキシカン グリル

制作会社:PrettyBird (制作), CAA Marketing(マーケティング)

製作発表日:2017年9月19日

国:アメリカ

https://youtu.be/Yj-9PRtEH2s

昨年夏、チポトレ とWu-Tang ClanのヒップホップのレジェンドRZAは、Savor.Wavsをリリースした。それは、チポトレの具材を、音楽と応対する映像として再解釈するという没入型デジタルキャンペーンの一貫だ。動画は51種類の本物の具材を使用する、というブランドの“約束”を表現している。

Picture2視聴者はRZAの複雑な“感知”のプロセスを楽しむことができる 。それぞれの具材は51種の楽譜の上にそれぞれの音楽を生み出す。具材が楽器となり、RZAの頭の中でアニメーションとして映し出される。具材の風味のパワーで 、やがて美味しいブリートーは美しい音楽を奏でる。

 

様々な人々が自分の好きな食材の音を探そうとブランドとパートナーシップを結んだ。特に音楽と食事のパワーで人々をつなげることができるということを強調しながら。動画が発表されてから、850万人がSavor.Wavsを訪れ 、350万人が曲を作成し注文した 。

最優秀短編作品賞 – フィクション

タイトル:Taking Flight飛行機に乗る)

クライアント:Radio Flyer

制作会社:Moonbot Studios

製作発表日:2017年1月

https://youtu.be/2u0NT5pz9FI

Radio Flyer創業100年を記念して、エミー賞を受賞した『Taking Flight』は発明家のAntonio Pasinに追悼を送った。アカデミー賞受賞者のBrandon Oldenburgが監督となった。Taking Flightは、トニーという好奇心旺盛な男の子が主役で、彼は祖父と冒険へ出かけ、ジャングルを駆け巡り大きな旅に出る。Picture3二人は、祖父の想像の中で古いワゴンに乗り、野生の猿から逃げ、エイリアンと戦う。そのワゴンは、厳しいトニーの父親にも、子供の頃の懐かしい記憶を思い出させた。最終的に想像力がある三世代全員で月に行き、楽しい時間を過ごす。そのエンディングは、シカゴにある家族向け製品を提供している企業にふさわしい。Picture4この作品は2017年のデイタイム・クリエイティブ・アーツ・エミー賞にて20以上の賞を受賞。国内、国外両方から賞賛され、Youtubeで7万回も再生された。Picture5

最優秀シネマトグラフィー賞

タイトル: Woza

クライアント:Mami Wata Surf

制作会社:Pantera & Co (製作), Anonymous Content, and Mami Wata in-house (広告)

製作発表日:2017年4月10日

国:南アフリカ

https://vimeo.com/212603149

Mami Wata SurfのWozaはズル語で「来て」という意味である。この映画はMami Wataというアフリカの水の魂に誘惑されたサーファーの話だ。Picture6

この動画は22歳のTranskeiのサーファーAvuyile Ndamaseが主人公である。彼は、忙しい都市での生活の合間に、サーフィンをすることで心の安らぎを得る。ある日Ndamaseが海に自分の運命を問いたとき、水の神聖なる力に関するアフリカのレジェンドの、人を変えてしまう不思議な力について、女性の声で思い出した。

Picture7

Mami Wata Surfはクリエイティブなことに興味を持っていた3人の友人同士で始まった。2015年4月ケープタウンのKommetjieビーチで思いついたことだった。3人は、アフリカには世界でも有数な波が来るビーチがあると信じ、この映画でサーフィンコミュニティーの多様化を図り、サーフィンのスピリチュアルな部分にフォーカスしている。Picture8

最優秀賞 – バイラル

タイトル:Captain America Pranks Comic Fans with Surprise Escape Room

(キャプテンアメリカ、漫画ファンにエスケープルームのいたずらをする)

クライアント:Omaze

制作会社:Omaze(制作)、Derris(PR)

製作発表日:2017年1月19日

 

昨年一月、キャプテンアメリカを演じたクリスエヴァンズは、Christopher’s HavenというNPO団体への資金集めするために、Omazeと手を組んだ。小児がん患者と家族に対して、ボストンの病院にて治療をうけている間に、低価格で一時的な住居を提供するためだ。Picture9

 

ファンは、エヴァンスとの一生に一度だけのエスケープルーム体験を攻略すチャンスのために10ドルを寄付する。このバイラル動画は、ボストンにある漫画店撮影され、二ヶ月間の間NPO団体に関する認知拡大と募金を集めるためにエヴァンズが様々なチャンネルを運用した。Picture10動画は86カ国で放送され、47万7730ドルがChristopher’s Havenに募金された。これによって310の家族がボストンのアパートに1ヶ月間住むことができる。

革新的なジャンル映画は今年のオスカーレースを引っ張る

http://variety.com/2018/film/features/innovative-genre-movies-goose-oscar-race-get-out-shape-water-1202687793/Picture1

今年は珍しく「ジャンル映画」がオスカーに愛される、レアな年となるのだろうか?

確かに、今年の最優秀作品賞の多くがインディーフィルムのスピリットを持っていて、「ジャンル映画」のカテゴリーを超えている。そして映画を高める現代的な感性と重ね合わされている。

ホラーとコメディという、オスカーが特に嫌いな2つのジャンルを組み合わせた『ゲット・アウト』を考えてみよう。脚本兼監督のジョーダン・ピールは、この二つのジャンルを、人種という今最もホットな話題の1つに混ぜ込み、賞総なめ作品を作り上げた。

先に進む前に、用語を定義してみよう。言葉フランス語の「ジャンル」は芸術作品を分類しカテゴリ分けする方法を指すが、「ジャンル映画」というのは、キザな批評家達がが西部劇、SF映画、スポーツ物語、戦争物語、その他いくつかのカテゴリを呼ぶ軽蔑的な言葉だ。「まあ、これはただの西部劇だよ。」とは言わずにも、「これはジャンル映画だ。」といってしまうことで、ある映画を却下するようなものだ。

オスカーはSF映画やファンタジー映画にはほとんど賞賛しないが、ギリモ・デル・トロの心温まるモンスター映画『シェイプ・オブ・ウォーター』は、シンプルなSF映画の分類を超越する。この混合種間ロマンスと冷戦のスパイストーリーは、去年の秋に映画祭デビューして以来、賞賛され続けてきた。
このような作品はまだまだある。『ダンケルク』は戦争映画であり、革新的なストーリーテリング方法を使用して、一か八かのアクション作品を作り上げた。 『スリー・ビルボード』は復讐の話であるが、タフなヒロインと実は正しい心を持つ警官が対立するという設定だ。

このようなバリエーション豊かなジャンル映画は、伝統的なドラマ映画と、最後までギリギリの賞レースを行うだろう。

『君の名前で僕を呼んで』:これは 「同性愛」映画をアートハウスから、おそらく、主流に動かす。

『レディ・バード』:成人向けのジャンルは、オスカーの餌になることはなかった。

『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』:『スポットライト』は別として、ジャーナリズム映画はめったに勝てない。

『ファントム・スレッド』:ディレクターとキャストの経歴にもかかわらず、結局はファッションとデザインに関する映画なのだ。

『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』:オスカーは確かに伝記映画を愛する。 『ビューティフル・マインド』『ブレイブハート』『アラビアのロレンス』『ラストエンペラー』『ガンジー』そしてかなり昔の『エミール・ゾラの生涯』『巨星ジーグフェルド』など、最優秀作品賞は伝記映画で溢れている。

叙事詩でない限り、ジャンル映画は最優秀作品賞のお気に入りではなかった。 『風と共に去りぬ』(1939年)から『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(2003年)まで、長編物語は12回以上最優秀作品賞に選ばれた。ミュージカルは、『ブロードウェイ・メロディー』(1929年)『シカゴ』(2002年)、そして昨年惜しくも受賞を逃した『ラ・ラ・ランド』など、8回も受賞している。戦争映画は、『西部戦線異状なし』(1930年)から『ハート・ロッカー』(2008年)に至るまで、7つの最優秀作品賞を獲得した。その他のこととなると、アカデミーはジャンル映画に対して当たり前のように興味を示さなかった。

作品賞を受賞した純粋なアクション映画を挙げてみよう。最初の受賞作品であるサイレント映画『つばさ』(1927年)をアクション映画として数えない限り、何もない。

最優秀作品賞受賞者のこととなると、アカデミーは真面目なドラマ、特にベストセラーの本や長年続く演劇が映画化された作品、何と言っても実話に基づいたもの(過去10
受賞作品中5作品)を特に好む。

唯一のミステリー受賞作品はアルフレッド・ヒッチコックの『レベッカ』(1940年)だ。ホラー映画?ジョナサン・デミの「羊たちの沈黙」(1991年)をホラーとして数えるならば、それが一つだ。果たして『ゲット・アウト』が25世紀ぶりにオスカー像を獲得するホラー映画になるのだろうか?

その点では、何本のコメディ映画が受賞しただろうか? 『或る夜の出来事』(1934年)、『我が家の楽園』(1938年)、『アニー・ホール』(1977年)などのような作品以外を見つけるのは困難だろう。西部劇も同じである。 『シマロン』(1931年)、 『ダンス・ウィズ・ウルブズ』(1990年); 「許されざる者」(1992年)のみだ。

Picture1

ギャングや犯罪映画は、若干人気がある。『ゴッドファーザー』シリーズの初2作品(1972年と1974年)『ディパーテッド』(2006年) 『フレンチ・コネクション』(1971年)が受賞している。こじつけだが、『ノーカントリー』(2007年)も含められるかもしれない。スポーツ? 『ロッキー』(1976年)、『炎のランナー』(1981年)、『ミリオンダラー・ベイビー』(2004年)の他に受賞作品を探すのは難しいだろう。

あなたが俳優であれば、あなたがノミネートされたいジャンルは常に人気の伝記映画だ。ゲイリー・オールドマンがウィンストン・チャーチルを演じた『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』は本命だ。2000年以来、10人の主演男優賞と8人の主演女優賞受賞者が実在の人物を演じた。助男優賞も助演女優賞も、それぞれ6人が実在の人物を演じて受賞した事は言うまでもない。その点では、『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』で出版者のキャサリン・グラハムを演じたメリル・ストリープ、『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』でトーニャ・ハーディングとその母を演じるマーゴット・ロビーとアリソン・ ジャニー、そしてより一般的なドラマ映画『オール・ザ・マネー・イン・ザ・ワールド(原題)』でJ.ポール・ゲッティーを演じるクリストファー・プラマーが有力候補である。

ジャンル映画の監督らは、作品賞(クリント・イーストウッドの『ミリオンダラー・ベイビー』、マーティン・スコセッシの『ディパーテッド』)でなくても(『グラビティ』でアルフォンソ・キュアロンが監督賞)受賞履歴がある。

アカデミーがSF、アクション、ファンタジー映画に敬意を示す唯一のカテゴリが技術分野だ。興行収入の低い『ブレードランナー 2049』は、技術部門において5つ(ロジャー・ディキンズの驚くほど素晴らしいシネマトグラフィーを含む)にノミネートされていて、それは批評家に人気の作品『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』(1つ)や興行収入チャンピオンである『ワンダーウーマン』(ノミネート無し)よりもはるかに多い。

今年のノミネートは、非常に多くの監督が個人的なビジョンを追求する機会を得ている。 『シェイプ・オブ・ウォーター』は、イギリスのインディペンデント映画の熱烈な支持者サリー・ホーキンス、アメリカのインディー映画の象徴マイケル・シャノン、そして前年のオスカー候補(オクタビア・スペンサーとリチャード・ジェンキンス)を使用しているので、他のSF映画と違い却下しづらい作品だ。『スリー・ビルボード』は果たしてただの犯罪復讐映画だろうか?そうかもしれない、しかし、この映画が描く悲しい人道と、人生との不安な戦いが、『ノー・カントリー』よりも『ムーンライト』寄りなのかもしれない。

今年のアカデミー賞は、ジャンル映画に有利になるだろうか?
こう言おう:ジャンル映画ということを忘れてしまうような、このような素晴らしい映画をこれから作ろう。