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2019年サンダンス映画祭から注目すべき5つのトピック

【出典】1/29/2019

https://variety.com/2019/film/news/sundance-film-festival-2019-takeaways-highlights-1203121715/Picture1

映画スタジオの代表らは、小切手を握りしめてサンダンス映画祭に臨んだ。映画祭が行われた週末は、驚異的な量の契約が一気に結ばれ、次にヒットするインディー映画を手に入れるためにハリウッドのやり手達は驚愕の金額を投げ込んだ。ユタ州パークシティで5日間にわたって行われた映画祭から注目すべき5つのトピックを見てみよう。

1.大型案件時代の再来

映画業界は今や売り手市場だ。ミンディ・カリングのコメディ『Late Night(原題)』のアメリカ配給権は1億3千万ドル、アダム・ドライバーの政治スリラー映画『The Report(原題)』は1億4千万ドルでグローバル市場契約を締結、ブルース・スプリングスティーンの楽曲に基づいた映画『Blinded by the Light (原題)』は1億5千万ドルで同じくグローバル市場契約を締結。サンダンスで大波に乗るも、劇場公開の際に大失敗に終わった『国民の創生』や『パティ・ケイク$』などを受けて、スタジオは近年控えめな動きを見せていたので、このような仰天の契約は意外であった。

. 戻ってきたアマゾン

『Late Night (原題)』と『The Report (原題)』に大成功の可能性を見たストリーミングサービスの強豪アマゾンは、大胆な映画契約に踏み切った。『Blinded by the Light (原題)』とオークワフィナのコメディ映画『The Farewell(原題)』とも配給契約を結んだ同スタジオは、トロント国際映画祭やカンヌでなかなか動きを見せなかったにも関わらず、今回強気な姿勢を見せた。前NBCエンタテイメント社長のジェニファー・サルケがアマゾンスタジオのトップに就いた際、業界では彼女がテレビシリーズに力を入れるだろうと予測されていたが、どうやら間違っていたようだ。

. 女性監督の飛躍

今年のサンダンスは女性の飛躍が目立った。ニーシャ・ガナトラ監督作品『Late Night(原題)』、グリンダ・チャーダ監督による『Blinded by the Light (原題)』、そしてルル・ワン監督による『The Farewell(原題)』など、バズった作品はどれも女性が製作した作品であった。更に、2018年の興行収入トップ100作品のうち女性監督作品はたった4本であったが、今年サンダンス出展作品の45%は女性によって監督されている。ハリウッドはこれを覚えておくべきだ。 

. ロバート・レッドフォードの引退

サンダンスの開催初日のプレスカンファレンスで、主宰者であるロバート・レッドフォードが映画ビジネスについて長々と語るのが通例であったが、今年は開会式の言葉を短くまとめて終わった。「そろそろ私がサンダンスを離れても良い時だと思う。」と、俳優引退宣言をした82歳のレッドフォード氏はサンダンスでの役目も終えたようだ。

. ドキュメンタリーの活気

『Late Night(原題)』と『Blinded by the Light (原題)』が最高契約額を得た作品ではあるが、波風を立てたのは政治界の黒幕を扱う暴露系ドキュメンタリー『Where’s My Roy Cohn?(原題)』、セックスセラピストについてのドキュメンタリー『Ask Dr. Ruth (原題)』、そしてマイケル・ジャクソンのドキュメンタリー『Leaving Neverland原題)』であった。

 

ファイア・フェスティバルのドキュメンタリーから分かるミレニアル世代について

【出典】1/21/2019

https://www.forbes.com/sites/katetalbot/2019/01/21/what-the-fyre-festival-documentaries-revealed-about-millennials/#568dfb5505dePicture1

HuluとNetflixは先日、ファイア・フェスティバルの実態に迫ったドキュメンタリーを公開した。ファイア・フェスティバルとは、2017年に行われた宿泊型音楽フェスで、当初2週間に渡りバハマの離島での開催が計画されていたが、大失敗に終わった。それぞれ『Fyre Fraud (原題・ファイア詐欺)』『Fyre』とタイトル付けられた2作品は、同フェスティバルの驚くべき全容を視聴者に明かす。元々は超豪華なアクト、旬なインスタグラムモデル達の登場、そして船上パーティー開催を謳歌していたが、実際には上記の一つも実現せず、むしろ参加者らが一刻も早く島を抜け出したいと願う結果となった。

両方の作品から共通して汲み取れるのは、ミレニアル世代の価値観についてだ。以下3つのテーマによって、なぜファイア・フェスティバルがミレニアル世代にとって2017年最もホットなイベントだったのかが見えてくるだろう。

 

インスタグラム・インフルエンサーの影響力

ミレニアル世代とZ世代の3分の1がインフルエンサーの言葉を信じる時代、SNS上のインフルエンサーや、ベラ・ハディッド、ケンダル・ジェナー等モデルが同イベントのマーケティングとセールスに大きく影響しているのは、驚くことではない。マーケティングチームは、ラグジュアリーさや贅沢さをアピールするソーシャルビデオを製作。何百万人ものフォロワーを抱える400人の大人気インフルエンサーに、一面オレンジ一色の画像と#FyreFestivalのハッシュタグを投稿してもらい、そのビデオのプロモを行なった。結果、24時間以内に3億にものぼるインプレッションを獲得した。

ソーシャルビデオとインフルエンサーを用いた空想のイベントプロモーションにより、二度とない体験と音楽フェスの最先端を味わおうとしたミレニアル世代のチケット購入に繋がったのだ。Picture1

貴重な経験

多くの人がソーシャルビデオだけを元にチケット購入を決意した理由としては、「FOMO (Fear Of Missing Out/取り残されることへの恐れ)」があると考えられる。インスタグラムなどSNS上の投稿から得るエンゲージメントの量が、ミレニアル世代の価値観を定めている時代だ。ドキュメンタリーは、ミレニアル世代が高額を費やしてでもファイア・フェスティバルに参加し、友達やフォロワーが投稿出来ないようなポストをしようとする様子を見せる。VIPチケットは最高12,000ドルで、多くのミレニアルがこの貴重な経験に参加しSNSに投稿するために巨額を投資したのだ。

絶え間無いコンテンツ製作

Netflixの『Fyre』中で、ファイア・フェスティバルの創設者ビリー・マクファーランド氏が「映像があればあるほど良い。」と言うシーンがある。これはまさに本当で、同フェス開催発表の瞬間からフェス自体まで全てが、プロによる撮影とソーシャルメディアの投稿によって記録されていた。インスタグラム・ストーリーのユーザーが4億人を超える今、ミレニアル世代は彼らの日常をリアルタイムで撮影している。豪華な食事を約束されたフェス参加者に実際に配給されたチーズサンドイッチや、FEMA(アメリカ連邦緊急事態管理庁)の緊急災害用テントを使用した宿泊施設などを、参加者がリアルタイムで投稿したことが、フェス大失敗のバイラル化に繋がり、#FyreFraud (ファイア詐欺)や #FyreFail (ファイアの失敗)と言ったダグがツイッターの急上昇ワードになった。

携帯電話使用率とSNS中毒者が過去最多である今、イベントオーガナイザーに対してインスタグラム・ストーリーが持つ影響、特にこのケースでの悪影響は、紛れもない事実である。

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ツイート訳:

@fyrefestivalが約束したSteven Starrによるケータリングは、パンとチーズとサラダとドレッシングだけ。#fyrefestival

ファイア・フェスティバルは確かに大失敗で詐欺に終わった。しかし、マーケターにとっては、インスタグラム・インフルエンサーを使用したマーケティング戦略、FOMOを感じさせるコンセプト、そしてSNS用コンテンツの製作は、商品のローンチやイベントの決行にミレニアル世代を惹きつける良い方法である。

3つのブランドがコーチェラに導入したテクノロジーとは

【出典】http://www.adweek.com/digital/how-3-brands-brought-tech-to-life-at-coachella/

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煌めき、独占性、そしてパーティー:これらは、音楽とファッションが融合したフェスティバル、コーチェラ・ミュージックフェスティバルにおいてGoogle、アメリカンエキスプレス、Amazonがそれぞれのブランドキャンペーンで用いた3つの要素だ。フェスティバルでさえ、今やテクノロジーとマーケティングのイベントである。

それぞれのキャンペーンが違った種類のテクノロジーを宣伝し、参加者の生活の中におけるその製品の重要性について表現した。GoogleはGoogle Home MaxとPixelを宣伝し、アメリカン・エキスプレスは拡張現実(AR)とマーチャンタイズ、そしてAmazonはEcho Look(エコー・ルック)を用いてファッションアドバイスや写真撮影を行なった。

これらの企業は、色彩豊かな未来をデモンストレーションするだけでなく、テクノロジーが私たちの生活にどのように影響をもたらすか見せてくれる。音声アシストプログラムから複合現実に至るまで、これらの3社はコーチェラでのインスタ映えする瞬間をうまく利用して、業界が持つ将来の技術に消費者をより密接に関連付けさせた。

「AR / VRやAIで何か楽しいことをするような新しいテクノロジーは人目を引き、友人に共有したくなる経験を提供することができる。」とAmazonデバイスの主席マーケティングマネージャー、ダン・カーチェス氏は述べた。 「これはフェスティバルというイベントにおいてこれからも続くトレンドとなるだろう。」

今年はGoogleと代理店のVTPro社が舞台裏にGoogle Home Maxの体験エリアを展開した。アーティストはGoogle Home Maxに音楽を流すよう指示する。すると、デバイスが置かれたポッドのLEDライトが点灯し、音楽に合わせて変化したパターンを作り出す。Googleは写真家のガンナー・スタールやハンナ・サイダー、またクラウン・アンド・コンカーと協力し、Pixel 2を使用してアーティスト写真の撮影も行った。

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「限定されたオーディエンス向けに製品を強調することで、製品の強みを強調しながら、どのように機能するかを人々に伝えることができる。」とGoogleの広報担当者は述べている。

会場の観客向けには、コーチェラの象徴である観覧車のゴンドラが、オパール色の背景を持つPixelフォトブーストなった。観覧車に乗り損ねたた参加者も、近くで似たような背景で写真を撮ることができた。 GoogleはMKGとIMSと協力してこれらの2つのキャンペーンを実施した。

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またフェスティバルの会場では、アメリカン・エキスプレスはコーチェラでは初のアメックスカードメンバーズクラブを設置した。カード会員は、リラックスし、携帯を充電し、飲み物を楽しむことのでき、最大3人まで友人を連れて行くことができた。

「イベントスペースに、アメックスユーザーが友人と入ることにより、ユーザーは我々がアメックスを通してどのような体験を提供しているか今一度確認することができる。」とアメリカン・エキスプレスのグローバルエンターテインメントパートナーシップのVPであるウォルター・フライ氏は語った。 「我々の最優先はカード会員であるが、彼らの体験をよりよくし、新しいカード会員を引き付けるという目的も十分に認識している。」

コーチェラでのアメリカン・エキスプレス・エクスペリエンスの一環として、カード会員はUberの乗車優先レーン、観覧車への無料アクセス、無料グッズの刺繍、「10ドル買って10ドルゲットオファー割引券」コーチェラアプリのARカメラから入手できる2種類のTシャツなどがあった。

「グッズはイベント体験から思い出を作りたい人々にとって重要な要素となる」とフライ氏は語った。

クレジットカード大手がAR技術を取り入れたのは2度目のことで、前例はジャスティン・ティンバーレイクの 「Man of the Woods」アルバムとのコラボレーションである。フェスティバル会場でのアプリのアクティベーションに加えて、同カード会社はプラチナカード会員のみを対象に夢のような経験を作り出した。ジュリア・マイケルズによるパフォーマンス、ソウル・アネックスのポップアップの一環として朝のSoulCycle(ソウルサイクル)クラス、ポップアップ、お店、食べ物、飲み物、水晶占い、Tattlyによるテンポラリータトゥーなどだ。

Amazonは、会場で存在感を発揮するのではなく、レイチェル・ゾーと彼女のサイト「ザ・ゾー・レポート」が毎年ザ・パーカー・ホテルにて開催する「ゾアシス・パーティー」に、エコー・ルックを取り入れた。エコー・ルックは、写真を撮りファッションのアドバイスを提供するもので、最近では2月のニューヨークファッションウィークなど、注目度の高いイベントでよく出展している。 コーチェラでは、エコー・ルックは参加者がシェア可能な写真やビデオを撮った。

「個人のスタイルに焦点を当てて設計された、まったく新しいカテゴリのデバイスだ。」とカーチェス氏は語る。 「コーチェラは、以前はエコー・ルックを知らなかったであろう、ファッションに敏感な群衆を引き込む機会と見ている。」

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Amazonによると、ゾー本人もエコー・ルックを使用して、インフルエンサーをスタイルアップした。エコールックは依然として招待方式でしか利用できないが、カーチェス氏によれば、”もうすぐ”誰もが使えるようになるという。

カーチェス氏は、「今は、エコー・ルックを楽しんで使用しその発展を形作るのを手伝ってくれるであろう人々の手に届けることにフォーカスしている。」