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E3で発表された、最も期待されるゲーム10本

【出典】6/13/2019

https://www.washingtonpost.com/technology/2019/06/13/most-promising-games-e/?utm_term=.414d240b5b1b

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ロサンゼルスでは今年もE3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)が開催された。例年に変わり、ソニーはエキスポ自体に不参加、またマイクロソフト、エレクトロニックアーツ、アクティビジョンらがショーフロアに見られることはなかった。そのせいか会場では不気味な閑静さが感じられたが、それはゲーマーの期待を膨らますような発表がなかったという意味ではない。E3での出来事を更に深掘りすると、大変有望な新作ゲームが見えてくる。

ディープシルバー『シェンムー3』

1999年にセガのドリームキャストが最初の『シェンムー』を発売した際、その売り上げは悲惨な結果であったが、日本の伝説や伝承をオマージュとしたゲームの華やかなグラフィックがファンの心を仕留めた。Kickstarter上でのファンからの支援によってようやく発売が決定した3作目は、難易度の高い格闘ゲームや、村人たちの賢明な会話などがフィーチャーされた注目のゲームである。私の近くにいた熱狂的なライターは「ついに『シェンムー』をプレイできるなんで信じられない!」と叫んでいた。絶叫には及ばなくとも、確かにエキサイティングなニュースである。

ベセスダ・ソフトワークス『ウルフェンシュタイン: ヤングブラッド』

ナチスドイツが物語のテーマである『ウルフェンシュタイン』シリーズの最新作は、ブラックな風刺やプレイヤーを夢中にさせるストーリーでますます面白くなっている。本作の時代設定は1980年、双子の姉妹がナチスを倒すために手段を選ばず立ち上がる。その二人の様子はユーモアと恐怖感が隣り合わせで描かれ、例えば初めて人を殺す瞬間に嘔吐してしまうといった恐怖が見えつつも、「あたしたちがツェッペリン型飛行船上でナチを倒しているなんで信じられる?」というような双子の会話も垣間見られる。また攻略のためのゲーム内課金制度も搭載されるという。もし課金を望むならの話だが、オススメはしない。

Xboxゲームスタジオ『ヘイロー・インフィニティ』

私は個人的にシリーズファンではないが、『ヘイロー・インフィニティ』の予告編は感動的で私も発売が楽しみになった。アルフォンゾ・キュアロン監督映画の『グラビティ』に影響を受けたこの作品は、ヒーローのマスターチーフが漫然と宇宙に浮かんでいて、心配する宇宙飛行士が彼を宇宙船に連れ込むという、エルトン・ジョンの曲「Rocketman」のようなシーンから始まる。マイクロソフトが届ける物語はいつもまずまずの出来だが、今作品は軌道に乗っていると言える。『ヘイロー・インフィニティ』はマイクロソフトの最新版Xboxと共に2020年後半に発売予定なので、かなりの期待作である。

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ユービーアイソフト『ウォッチドッグス3』

ユービーアイソフトのハッキングシリーズは今回、EU離脱後のディストピアじみたロンドンが舞台となる。プレイヤーは道端の人々を仲間に誘い、数々のミッションをこなしながら悪を倒す。グリーンゴブリンのようにドローンの上に乗り、地上の敵に向かって上空からショックウェーブを発射するシーンは、爽快感満載だ。ただ従来のユービーアイソフトと違い、私がデモプレイを行った時、本作の趣旨をシンプルに捉えることはできなかった。

CD Projekt Red 『サイバーパンク2077』

CD Projekt RedのSF大作のプロモのため、俳優のキアヌ・リーブスがE3のステージに上がった際、会場は拍手喝采であった。スーパースター登場に続き、ポーランドのゲームメーカーはスリリングかつ少し奇妙な、ディストピアのナイトシティーを披露。小説に基づいたただのRPGじゃないということが一目でわかる。本作のオープンワールドが、同ゲームスタジオ最高作品『ウォッチャー3』に並ぶほどユニークな世界となるかは、発売日の2020年4月16日までわからないが、今のところ幸先のよいスタートだ。

Private Division 『ザ・アウターワールド』

Cystypigs(遺伝子開発された豚のキャラクター)が印象的だった。この豚は、膿疱を身体中に作るという気持ち悪いがあり得そうな生き物だ。このような設定がゲーム全体に散りばめられた『ザ・アウターワールド』は、ディストピアの世界を描くフォールアウトシリーズのクリエイターが製作したオープンワールドのゲームだ。作品のアイデアもなかなか面白い。自分のキャラクターに欠陥があれば、「スキルポイント」を貯めてキャラクターをレベルアップすることができる。そして、プレイヤーはヒーロー、いや、サイコパスになれる。

Xboxゲームスタジオ 『Forza Horizon 4: Lego Speed Champions』

フォーザは、純粋な爽快感を味わえるスリル満載の世界だ—ただし今回は全てがレゴでできている。レースの感覚は他のHorizonシリーズと大差はない。しかし、おどけたアナウンサーの声やレーストラックに落ちてくる数々のサッカーボールはプレーヤーに子供心を与える。それは大変楽しいもので、私はE3会場で2度もデモをプレイした。他のE3ゲーム違い、この拡張パックは既に発売されている。

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スクエアエニックス『ファイナルファンタジー7 リメイク』

長編RPGシリーズの間違いなく最高傑作と言える『ファイナルファンタジー7』は、個人的に特別な思い出がある。それは、ワイヤード誌へのレビューを書いた初めてのゲームだからだ。何年もの苦労と、並外れたグラフィックス、多くの会話オプション、そして新しい格闘システムによって、同ゲームの体験は更に冒険的になり、物語は感動的、時には胸が張り裂けるようなストーリーとなっている。これまでの作品よりももっとストーリーが明確になっていることを願う。物語のボリュームがはるかに大きく、分作一作目はブルーレイディスク2枚組という大容量となっている。

スクエアエニックス『マーベル アベンジャーズ』

キャラクターのセリフ、特にアイアンマンのジョークが一歩足りない感じだが、サンフランシスコの崩壊シーンはとても魅力的で、興奮がこみ上げる。ゴールデンゲートブリッジはもうすぐ破壊しそうで、そんな中ハルクがスマッシュ!敵を投げ飛ばす。場所は変わって今度はキャプテン・アメリカが、シールドを足で器用に使ったりして華麗なフォームで敵を倒す。かつて数々のゲームがこれらベテランキャラクター達を扱ってきたが、彼らの詳細な動きに少し変化を加えることで、人々の心に刻まれる

ゲームが完成する。ゲーム本編を購入すれば、今後追加されるスーパーヒーローやエリアは全て無料で配信される、というのもエキサイティングな情報だ。

任天堂 『ルイージマンション3』

このゲームは奇妙な一方ユーモア溢れた作品なので子供から大人まで楽しめる。ルイージはゴーストやゴブリンなどあらゆる妖怪達を、夜の呪われたホテルで退治する。細部にまでこだわる任天堂のクリエイター達によって作り上げられた、魂こもったこのゲームは、魅力的かつ攻略が難しい作品になっている。目を見開き、怯えた様子でつま先歩きをするルイージの出来には、どのディズニーアニメーターも敵わないだろう。

E3 2019: 複雑なビデオゲームの将来

【出典】6/13/2019

https://www.theguardian.com/games/2019/jun/13/e3-2019-the-future-of-video-games-is-complicated

コンソール時代の終了、ゲームのサブスクリプションサービスの幕開け。E3自体が変化しなくとも、ゲームプレイの方法が変化している。

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ソニーのプレイステーションが不参加の中、ロサンゼルスで今年も行われたエレクトロニック・エンターテインメント・エキスポでは、多くの新作ゲームや予告編の発表や、ブランドマーケティング、熱いファン達のパフォーマンスなどが見られた。長年にわたり同イベントは、YouTubeやTwitch、世界中のゲーム系ウェブサイトで、派手な記者会見やプロダクトデモの様子を会場から生放送しており、ゲーム業界人向けのイベントというよりは、ゲーマーと業界人にとって年の半ばのクリスマスのような存在である。(熱狂的ゲーマーの中には約千ドルの入場料を払い参加する者もいる。)

現在開催中のイベントは、予想通りの結果という感触だ。イベントの同時中継が当たり前なので、E3内での新作発表などに対するミステリー感や期待が以前と比べ低下しているが、E3に関する速報ツイートや最新ゲームの予告編がリークするなど、E3開催への興奮はまだファンの中に存在する。

E3自体に変化が見られなくとも、ゲーム業界は日々移り変わる。今年のE3が明確にしたのは、周期的に据え置き型ゲームのハードが更新され、それに伴い新機種対応ソフトが発売される、といった従来のスタイルが時代遅れになってきているということだ。

従来の形は以下通り。新機種が発表され人々に浸透する周期は3〜5年。その間に、全シリーズよりも格好良く野心的なソフトが発売され、それらをプレイしたければ新機種のハードを購入する、という流れだ。しかしこの従来型に変化が起きている今、コンシューマーゲーム機がスマホ化している。というのは、マイクロソフト社のゲーム機を例に取ると、同社が最近発売したXbox新型ハード「プロジェクト・スカーレット」を購入しなくても、Halo最新作『ヘイローインフィニティ』をプレイできる。なぜなら、クラウドを使って古い機種のXbox Oneやスマホでプレイ可能だからだ。クラウドが現在のゲーム界のキーとなる。

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「プロジェクト・スカーレット」はXbox One非対応のゲームをプレイすることができるような、これまでのXboxシリーズとの互換性を維持する家庭用ゲーム機なのか、それともスカーレット専用ゲームが今後リリースされるのかについては、マイクロソフトははっきりさせていない。新発売のソフトが古いゲーム機にも対応しているなら、新世代のゲーム機が発売されても意味が無いのだろうか?それとも、今後新世代ゲーム機のみでしかプレイできないソフトも発売される予定なのだろうか?

これと同様に不明瞭なのは、ビデオゲームの購入方法の変化だ。現在は、光学ディスク、デジタルダウンロード、ストリーミングの3つの方法がある。ゲーム販売店やオンラインでは50ポンド程度で『ヘイローインフィニティ』が購入できるが、Xboxゲームパスの登録者なら元々ソフトがサブスクリプションに含まれている。XboxゲームパスはXboxライブゴールドメンバーシップとは違い、Xboxゲームパスアルティメイトは両方のパスの特典をカバーしている…また不明瞭な話だ。

こういった複雑さはマイクロソフトに限った話では無い。グーグルのスタディアと呼ばれるゲームストリーミングサービスの料金パックも大変不明確である。月額9.99ドルのパッケージがあるが、どのゲームをプレイするにも追加料金がかかる。ユビソフトが最近開始したUplay+という、月額14.99ドルのサブスクリプションサービスは、スタディアと提携しユビソフトの最新ゲームや100本の過去のゲームをプレイすることができる。この調子だと、以後数年は設定金額が複雑なゲームサブスクリプションサービスが多々あることによる困惑から、試験的使用後のキャンセルが相次ぐような状況になるだろう。

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ゲーム機のテック仕様に関する知識の欠陥が、潜在顧客のビデオゲームへの興味を薄めてしまう一つの理由であるが、現在のゲーム業界はそれを解決しようとしながら、同時に複雑化しているようだ。ストリーミングサービスがPCゲームや家庭用ゲーム機の機械的ストレスを解消しようとする一方で、ソニーやマイクロソフトは、ゲーム機の新たな基準を打ち立てる最新技術を搭載した、2つの新機種を発売予定だ。

TVでゲームストリーミングが可能になり、高価なコンピューティング作業をどこかのサーバーに任せられるなら、自分のゲーム機の処理性能が何テラフロップスか等気にする必要があるだろうか?と思いきや、新XboxはCPU/GPUに5月末に発表されたばかりのAMDのRDNA(Radeon DNA)を採用し、リアルタイムレンダリングも可能という、革新的な機能が備わる。

その反面、任天堂は他者と違ってマーケティングにおいて非常に時代遅れである。同社のゲーム機スイッチ向けのゲームが多々紹介され、ルイージがお化け屋敷を冒険する「ルイージマンション3」、1993年にゲームボーイ用ソフトとして登場した「ゼルダの伝説 夢をみる島」のニンテンドースイッチ向けリメイクタイトル、また日本のロボットを扱うゲームなどが発表された。新機種やサブスクリプションサービス開始の発表は無かった。

プロジェクト・スカーレットとプレイステーション5が来年発売(スカーレットは2019年クリスマスシーズン発売予定)とされる今、我々には明確な情報が必要だ。新機種を購入するため貯金を始めるべきなのか、自分がプレイしたいゲームを手に入れるために7つの異なる、高価なサブスクリプションパッケージ全てに登録するべきなのかが知りたいところだ。

PlayStationのShawn LaydenがE3 2019 に参加しない理由を明かす

【出典】2/11/2019

https://variety.com/2019/gaming/news/playstation-shawn-layden-e3-sony-1203136387/

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「長い間続いていたE3 から撤退するというSonyの決断はここ数年のイベントの『インパクト』の欠落が原因だった。」とSIE Worldwide Studios 会長、元SIE会長、CEO Shawn Layden CNETに伝えた。

PlayStation1が流行っていた1995年にCESからビデオゲームを撤退すると決めたときにE3は2種類の顧客を抱えていた。」とLaydenはインタビューで答えた。「その2つは小売業者と記者。小売業者はたいてい中に入ったら『私はSearsのものです。Hot WheelsBarbie人形、ビデオゲームを取り扱っています。そちらは何を扱われていますか?』と聞いてくる。そこには大きな教育的要素があった。さらに雑誌を持ち、納期が迫っているなかで相手を押しのけて雑誌の表紙を狙っていた記者がいた。また、インターネットはあまり大きな存在ではなかった。つまり、当時の展示会が今の新興産業のために最も必要なものだった。」

2月にDestination PlayStationというイベントを自社開催し、そこではすべての小売業者とサードパーティーのパートナーがその年の予定を聞くことができる。小売業者は2月に商品の購入に関して話し合う。今はもう6月にクリスマス時期のプレゼントに関して話し合うには遅すぎる。それによって、小売り業はE3に参加しなくなってきた。また、四六時中ゲームの情報がインターネットで上がっている今、ジャーナリスト目線でもE3はあまりインパクトのないものになった。」

「よって、見本市は実りのない場所になってしまった。世界は変わったが、必ずしもE3はそれに伴って変化していない。」去年の終わりにSonyは年次記者会見を開催しないこと、E3 2019には参加しないことを発表した。

「業界が進化するにつれ、Sony Interactive Entertainmentはコミュニティに寄り添うための独創的な機会を模索し続けている。」とSonyVarietyに伝えました。「PlayStationのファンは私たちにとってかけがえのないものであり、私たちはゲーマーたちを喜ばせるために常に試行錯誤している。結果として、2019に開催されるE3に参加しないことにした。私たちは2019年に新鮮でなおかつ身近な方法でファンと関わる方法を模索している。私たちの予定を伝えるのが楽しみだ。」

PlayStationも所属するThe Entertainment Software協会はまだE3に関しては楽観的である。

E3 2018では記録を更新し、展示スペースと入場チケットの両方が売り切れた。」とESACEOStanley Pierre-Louisは伝えた。「長く続いた創造的な革新を通してE3 2019は今までと変わらない興奮やエネルギーを感じることができると確信している。今年はLACCの壁を越えてE3を拡大し、LA Live全体でゲーマーや出席者と素晴らしいビデオゲームを通してかかわることを楽しみしている。」

マイクロソフト:次世代Xboxはストリーミングに注力

【出典】2018/6/13

https://www.polygon.com/e3/2018/6/15/17468228/deer-e3-2018-divison-halo-forza-tsushima

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今年のE3ではコンソールの発表はなかったかもしれないが一つわかったことがある。ストリーミングだ。ストリーミングといっても、トゥイッチのような誰かがゲームをプレイしているのを見るのではなく、ダウンロードやインストールせず、すぐに遊べるゲームサービスのことだ。

素晴らしいアイデアだが、コンソールなしでは遊ぶことができないので、ゲームコンソールはこれからも存在し続けるだろう。マイクロソフトは現在新しいコンソールを開発中でソニーも開発中だと噂されている。コンソール戦争も同様にしばらく続くだろう。いままでとの大きな違いは、開発段階からストリーミングを考え設計されるということだ。

ストリーミングのアドバンテージ

ユーザーの側面から見ると、プレイ方法は特に変わらないが、ゲームはクラウド上でオペレートされるので、コンソールにアップデートやゲームコンテンツをダウンロードする必要がなくなる。

大きなファイルのダウンロードが必要なくなるので、高い演算能力をコンソール側に必要となくなる。そしてストリーミング可能なゲームは理論上、クロスプラットフォームでプレイ可能なので、コンソール、スマホ、タブレット、PCなど様々なフォーマットで扱うことができる。

ストリーミングによって起こりうるタイムラグが唯一の課題となるだろう。コントローラーのインプットに対しての素早いリスポンス、クリアな映像、短い待ち時間などが求められる。よって高速インターネット、ゲームストリーミングをサポート可能なサーバーが必要となる。

ゲームストリーミングは別に新しいテクノロジーではなく、OnLiveとGaikaiがこのアイデアを生み出し、プレイステーションに後に買収された。PkayStation Nowが2014年に始まり、現在650タイトルがストリーミングサービスとしてプレイ可能だ。他にもクラウドサーバーを使ってゲームをプレイするNvidiaのGeForce Nowは50タイトルがプレイ可能。

なぜストリーミングが大変なのか

クラウド側に対し非常に高い演算能力を求められることがゲームストリーミングの課題だ。ゲームストリーミングを安定供給するには、企業側は巨大なクラウドとスピードが必要となる。

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Xboxを統括しているフィルスペンサー氏は、Xboxがストリーミングにフォーカスしていることを認めている。「我々のクラウドエンジニアが現在ゲーム用のストリーミングネットワークを構築しており、通常のコンソールと同じクオリティのゲームをプレイすることができる」

ストリーミングが可能になれば、PCや高いゲームコンソールを持ったユーザー以外もプレイが可能となり、マーケットがさらに拡大するだろう。

ユービーソフトのCEOのYves Guillemot氏は、「ストリーミングはゲーム制作の方法と遊び方を変化させるだろう。しかしそれを実現するためにはネットスピード、や演算能力の改善などテクノロジーを進化させる必要がある。」

そして様々なプラットフォームでゲームがプレイ可能になることにより、開発者たちはプラットフォームごとにプレイ方法を最適化する必要がある。タッチパネルのスマホと、コントローラで遊ぶPCやコンソールとは入力方法が大きく異なるからだ。ストリーミングゲームがいつ登場するかまだ定かではないが、確信して言えることはゲームの未来はストリーミングということだ。

今年のE3は初めてEスポーツイベントを開催

http://variety.com/2018/gaming/news/e3-2018-esports-1202794182/

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毎年ロサンゼルスで行われる世界最大のコンピューターゲームの見本市E3は今年、世界最大のEスポーツ企業のエレクトロニックスポーツリーグ(ESL)とタッグを組む。E3の主催者であるエンターテイメントソフトウェア協会はESLのブースでEスポーツ大会を開催予定だ。このような大会がE3で行われるのは今年が初めて。

「Eスポーツは現在スポーツエンターテイメント業界を席巻しておりグローバルオーディエンスは2017年の時点で3億人いると言われている」と語るのは協会のCEO、Micahel Gallagher氏だ。大会の会場には200人近くが観戦できる予定で、他にもEスポーツ関連の体験スペースが設置される予定とのこと。

任天堂はEスポーツイベントをE3のブースで開催予定、同社ゲーム「スプラトゥーン2」の決勝大会が行われる。そしてニンテンドースイッチ向けの「スーパーマリオブラザース」最新作も発表される予定だ。

E3のESLアリーナで行われる任天堂のトーナメントイベントは多くの一般ゲームファンを意識している。2017年からE3は一般人も参加できるようになり、1万5000枚の一般向けチケットを$250ドルで販売開始。GameRant社の調べによると、2016年の来場者数は5万300人で、一般開放した17年は6万8400人までに増加した。この来場者数はE3が始まった23年間の歴史の中で最も来場者数が多い年となった。しかしE3の一般開放は賛否両論だ。多くの人々が来場したことにより、会場は混雑、メディア関係者も一般と同じ日に来場しなければならなかったので取材が難しくなってしまった。

しかし多くのゲーム企業はE3の一般向け解放は受け入れられている。ユービーソフト社は同社のゲーム「ジャスト・ダンス」が試遊できるようスペースを拡大、ソニーは来場者がゲーム試遊を待たないように専用のスマホアプリで予約できるようにした。Eスポーツコミュニティは今後も拡大予定で、昨年は900億円の売り上げを業界にもたらした。Eスポーツを世界一のゲームコンベンションに導入するのは自然な流れだと言えるだろう。

E3出席者、2016年より30%増加

過去10年間で最大のE3となる

【出典】2017/6/15

https://www.polygon.com/e3/2017/6/15/15813842/e3-2017-attendance-open-to-public-crowds

名称未設定

 

エンターテイメントソフトウェア協会は、E3 2017に68,400人が参加し、2016年の出席者数の50,300人に比べ16,200人、31%も増加したと発表した。E3 2005に出席した7万人には少し足りなかったが。

今年は、E3 が一般人にチケットを販売した最初の年であり、約15,000人分のチケットが販売開始した瞬間に売り切れた。E3の初日であった火曜日は、LAコンベンションセンターのロビーや歩道の外に集まった大勢の人々の安全面を確保するため、15分早く開場したほどの人気であった。

専門家達はこれに衝撃を受けており、E3の観客のショックが軽減されたと思うと、10分間のVRデモンストレーションで5時間もの行列ができた。そして、任天堂のような最も人気のあるブースは、オープニングの度に嵐のような騒動と化していた。

先週、ESAの代理人は、Polygonに博覧会での初公開を踏まえ、メディアやアナリスト、インフルエンサー、ストリーマー、ゲーム業界の専門家、および関連する他の者に与えられるパスの数を減らすと述べた。

ESAで通信・産業担当副部長を務めるRich Taylor氏は「おそらく1万5000人には満たないだろう」とPolygonに語った。

しかし、1.5万個のパスがすべて購入されれば、2016年よりも1,200個も多く発行されたことになる。

E3 2018は、6月12日から6月14日にかけてロサンゼルスにあるコンベンションセンターで開催される。ESAのニュースリリースでは、一般公開の具体的なプランについては触れていない。

 

E3 2017、初の一般公開

【出典】2017/2/9

http://mashable.com/2017/02/08/e3-2017-open-to-public-tickets/#atnGMUI1Kkq6

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Electronic Entertainment Expo、通称E3が初めて一般公開されることとなった。Gamescomや東京ゲームショー等、より大規模なビデオゲームトレードショーは確かに存在するが、どれも完全に一般公開されていない。

過去のE3は、未発表のゲームに関するニュースや披露に焦点を当て業界人を対象とした年始に開催される大きなイベントだった。だからこそ、これまで注目されてきたのだ。

また、同イベントはビデオゲームのスーパーファンにとってある種のメッカとなっている。参加者は、Call of DutyやMaddenのような今後登場するゲームをチェックして、いつ手に入るのかも入念にチェックする。

新たに公開されたE3は、誰でも無料で入れるわけではない。ショーの主催を務めるエンターテイメントソフトウェア協会は、出席者数を15,000チケットに制限する予定である。そのチケットは2月13日から販売開始され、通常価格は250ドル、販売開始初日に購入した人は150ドルで購入できる。

一般公開に向けた動きは、長い間注目の的となっていた。これまでのE3は、トレードショーに特化したイベントであり、Electornic Artsのような一部のゲーム出版社はショーが行われているLAコンベンションセンター(LACC)の外で、より多くのファンに接することができるイベントを開催してきた。

毎年LACCの外に設置されているキオスクの数も増えており、今後発売されるゲームを誰でも歩き回ってチェックすることができる。E3 2016の場合、EAはショーフロアから少し離れたところにテントを設置し、そこで人々がStar Wars: Battlefrontをプレイできるようにしていた。

「トレード専用」という指定もかなり緩い。学生やGameStopのような小売会社の社員もこのイベントに出席しており、このことが多くの出席者が未発表のゲームをチェックせずただうろうろして、E3が本来の目的を達成していない要因となっている。

結果として、ショーの2つのメイン展示フロアは、より多くの一般人を対象とするように設計されたブースでいっぱいになっている。巨大な映画のスクリーンやキャラクターの像が1作か2作のゲームを大々的に宣伝しているのも珍しくない。

よりわかりやすい方法で一般公開することは、ショーにとって当然の変化のように感じる。エンターテイメントソフトウェア協会がLACCのむかいに位置する別のE3ライブイベントを主催した2016年の次のステップと言えるだろう。

今年のE3は、6月13日から15日にかけて、毎年開催されるMicrosoftやSony、Ubisoft、EAの各社の記者会見が行われ、2年前から続いているBethesda Softworksの記者会見も6月11日と12日に行われる。記者会見にも参加できるショーのチケットはすぐに売り切れると予想されており、出席したい人は2月13日の販売開始と同時に購入することをおすすめする。

ゲーム業界で最大規模の出版社がE3から撤退する理由

【出典】2016/3/5

http://arstechnica.com/gaming/2016/03/why-are-some-of-gamings-biggest-publishers-abandoning-e3/

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ゲーム市場において一年で最も盛り上がりを見せるElectronic Entertainment Expo(通称E3)も、今年はそこまで盛況にならないと予想される。何せ、大手ゲーム出版社が何社も参加しないことを公表しているからだ。

VentureBeatは、Disney InteractiveとWargamingが2016年のE3に参加しないと報告した。この2社はすでにActivision BlizzardとElectronic Artsの傘下に入っており、この2社もすでにE3に傘下しないことを表明している(EAはE3が開催されている近郊で独自にイベントを開催するようであるが)。

2011年からE3に参加し続けてきたWargamingも、Venturebeatに対し「ビジネスの観点から見て、E3が弊社に合っていないと判断した」とメールでコメントを寄せた。「E3は小売商品ばかりに焦点を当てたイベントであり、我々のようなダウンロードゲーム出版社ではなくもっと適したゲーム出版社や開発社があるのではないかという結論に至った」と。

このコメントは業界の変化を表しており、E3のような一大イベントに当てはまらなくなってきた企業が増えたことを意味する。昔E3はメジャーなビデオゲーム雑誌何冊か(と主要販売代理店)をまとめ、その年1年のマーケティングアジェンダを決定するというイベントだった。現在では、ブースに数百万ドルかけるより、プレイヤーに直に見せることができるYouTubeや他のストリーミングプラトフォームのスターを起用して宣伝する方が効果的であるようだ。さらには、ベータ版をリリースし、ユーザーの反応を直接見るという手法も取られている。

また、ファンに焦点を当てたPAXのようなイベントでブースを出展するといった、同時進行でゲーマーに直接宣伝活動を行う方が、宣伝としては効果的なのである。GamesconやTokyo Game Showといった他のゲームイベントとは異なり、E3は出展フロアをゲーマーに公開しない。この計画が変更されるかという質問に対し、E3を主催するエンターテイメントソフトウェア協会のRich Taylor氏は、Gamesbeatに「このイベントの目的は、ゲーマーを会場に入れて、ゲーム会社を競わせることではありません。このイベントは戦略的であることに意味があるのです」と返答した。

これに加えて、ゲーム業界自体が変化している。最大のゲーム出版社でも、すでに人気の高いゲームコンテンツに焦点を当てて新たな商品を開発しているため新たなゲームが一握りしか開発されず、そのためだけに高い費用を払ってブースを出展するのはばかばかしいと考えているのだ。

小規模のゲーム開発社向けにも「Indie Megabooth」というブースが設けられるが、混雑し人がひしめき合う状態で自社のゲームに目が向けられる可能性がどれだけあるかを考えると、スーパーボウル広告に大金を投げうつ方が、こういったイベントブースに支払うよりも効果的であるという結論に達してもおかしくないだろう。

今年のE3は、1995年に始まって以来最小規模のものになるという訳ではない。何せ、2007年と2008年に「5,000人から10,000人の参加者とより深い関係を持てるようなイベントにする」として規模を縮小させているのだ(参考:2015年には53,000人もの業界人を魅了している)。今年のイベントはそこまで小規模にはならないだろう。Sonyや、Microsoft、任天堂がイベントの要として巨大なブースを設ける予定だし、昨年E3史上初記者会見を設けたBethesdaのようなメジャーなゲーム出版社も空いたブースを埋めるだろうと考えられている。

しかし、ゲーム業界の主要プレイヤー何社かが参加しないという状況を考えると、昔のように業界で最重要イベントとして扱われていた威厳はE3から失われてしまったと言わざるをえない。メディア業界やゲーム業界が様々な変遷を遂げる中、昔のように一つのイベントが業界全てを網羅するという時代は終わりを告げようとしているのかもしれない。

TwitchのE3チャンネル、2100万回以上の視聴回数を記録

【出典】2015/6/30

http://blogs.wsj.com/digits/2015/06/30/twitchs-e3-channel-had-more-than-21-million-viewers/Untitled

2100万人以上のビデオゲームファンが、E3チャンネルを視聴するために今月の初めTwitchに集った。Twitchは、この数字が昨年のおよそ倍にあたると発表した。

Twitchチャンネルでは、MicrosoftやSony等大企業のライブ記者会見映像やショールームで実際何が行われているかを放送した。TwitchはMicrosoftやElectronic Artsのイベントが一番多く視聴者を集めたとコメントを残した。一つのイベントに対して詳細を明かすことはなかったが、最高瞬間視聴者数は84万人に達したという。

ビデオゲームのストリーミング映像は今話題となっているトレンドである。

アマゾンは昨年10億ドルでビデオゲームをプレイしたりコメントしたりする映像を取り扱うプラットホームTwitchを獲得した。Twtichを獲得しようとして失敗したGoogleも今月初めにYouTube Gamingを発表し、他にもDailymotionやValve、またGamingLive.tvやPalys.tvのようなスタートアップ企業もこの業界に注目している。昨年、Twitchがアメリカ国内のインターネットアクセス数でNetflix、Google、Appleに次いで第4位となったことからも、この注目度が伺える。

YouTubeも、E3の様子と記者会見を放送した。Googleは、この展示会前日の12時間にもわたる放送において800万人の視聴者を獲得したと発表した。Googleは、E3全体の視聴者数の公表を控えている。

記者会見に際し、Twitchで視聴していた1800人もの人が自らのコメントをTwitchに公開した。E3チャンネル上にユーザーが投稿できるようになったのは今年が初めてである。これにより今年のE3に関する映像が合計1200万時間にも及んだ。

当初、E3は業界関係者やジャーナリスト、数少ないファンのみが参加するイベントであった。しかし、今では会場に現れる人だけで52000人にのぼる一大イベントに成長した。オンラインでの視聴が、この成長に拍車をかけたことは間違いない。例えば、2013年10月にロサンゼルスで行われたRiot Gamesの「League of Legends」チャンピオンシップは世界中で3200万人もの人が視聴していたのだ。この分野は今後ますます発展していくことが予想される。

イベント分析:E3 2015の勝者は?

【出典】2015/6/17

http://mashable.com/2015/06/17/e3-2015/Untitled

 

ロサンゼルスで行われたE3。誰が勝者だったのか。

この勝者を決めるという分析が一般的なようであるが、E3がヒット作品を発表するのに最高な年1回の祭典であることを考慮すると当然なのかもしれない。様々なメディアのニュースがそれぞれ独自の記事を書き、E3の前の記者会見ではできるだけ活気づけるよう考慮されている。

実際には全社勝ったとも言えるし、全社負けたとも言えるだろう。過去最高のE3であっても、つまらない瞬間は必ず訪れるものであるし、拍手の裏には批判はつきものである。このことを念頭に置いた上で、今年の出展者の様子をご覧いただこう。

Bethesda Softworks

出版社史上初めて、Bethesda Softworksは独自の記者会見を開催した。大きなイベントの前夜にハリウッドのドルビー・シアターを予約していた。この大胆とも思える行動は、しかし はっきりとした意図からきたものらしい。

1時間も続いた展示の目玉とも言えるDoomやFallout、Dishonoredが紹介され、新たなコミュニティを作り上げる案(Bethesda.net)やユーザーがコンテンツを制作することができる機能(the Doom Snapmaps 機能)等も発表された。

これらの商品を紹介するイベントをE3の従来の記者会見の前日に当たる日曜日に行うことを随分前から決めていたため、注目を浴びるのが難しい記者会見日を外すことで、何時間もスポットライトを独占し良い結果を見せた。

成績:B+

マイクロソフト/Xbox

Xbox Oneが公開されてからというもの、マイクロソフトは近年E3にて苦い経験を強いられ続けてきた。初期のゲーム機の機能性においてはゲーマーの間で不満の声が上がっており、その批評をもとに改善されたはずの方針はさらに油を注いだからだ。Xboxのゲーム解像度やパフォーマンスに対する批評は続き、マイクロソフトはいつの間にか2番手に置かれていた。これはハードウェアに置ける前世代に圧倒的な存在感を示したXbox 360と比較すると大きな打撃である。

しかしE3 2015の開催が近づく中、Xboxには転機が訪れているようだ。Xbox 360のゲームがXbox Oneでも使用できるようになることが、ショーの目玉となることは間違いないだろう。それに加え、Game Previewの先行アクセスと圧倒的な存在感を出しているMinecraft/HoloLensデモンストレーションもある。

今回発表されるゲームは結果からくる産物といえるだろう。HaloとGears of Warは良い反響を呼んでいたり、ReCoreはMega ManのクリエイターとMetroid Primeの主要開発者が制作する新たな世界を紹介したり、さらにはRare Replay等のファンサ—ビスは世界中のファンに向けて開発されたりしているからだ。唯一の欠点は、Call of Dutyが一般公開されていないことである。

最終的に今回のE3 2015でマイクロソフトに大きな勝利をもたらしたのはWindows 10だろう。このハードウェア会社にとって最もエキサイティングな発表は、Xbox One製品の全てが Windows 10と同じOSを基幹にしているということである。

成績:A-

Electronic Arts

Electronic ArtsはE3でどのように商品を発表するのか深く考える必要がある。反響の良いMass Effect とスターウォーズ:バトルフロントが他の芳ばしくないラインアップを挟む形で発表された。Mirror’s Edge Catalystは期待できそうに見えたが、残りの発表はすべてEA Sports、EA Mobileそして高価ではあるが家庭で楽しめる商品(Plants Vs. Zombies: Garden Warfare 2)を中心に行われた。

その結果、例年通り記者会見の中間部分は、あまり役に立たないものとなった。これらの発表はE3のユーザーにあまり向いていないのだ。今年のElectronic Artsの会見は失敗というわけではないが、モバイルやスポーツ、そして家庭で楽しめる商品といった三つのプレゼンテーションに分け、E3ではなく他の場で発表する方が良かったのかもしれない。

成績:C-

Ubisoft

UbisoftもElectronic Artsと同じく、大ヒットに一歩及ばないゲームを会見の場で発表するという失態を見せた。しかし、Ubisoftには主流の人気ゲームシリーズ(Assasin’s Creed、Tom Clancy、Far Cry等)があり、さらに社内に大きなスタジオも存在するため、Electronic Artsほど酷いにはならなかった。

フランス発のこの出版社は、E3での公開において常に「問題児」のような姿勢で挑んでいる。Ubisoftの記者会見に対しては、不敬の言葉やきつめの冗談が度々聞かれる。過去にはヌードや現実に基づく激しい暴力のシーン等が紹介されたこともある。 独特な特徴によって毎年E3で目立っている。

E3 2015では、例年通り見た目がシャープなラインアップが公開された。あっと言わせる新しいゲーム(South Park: The Fractured But Whole)を始めとし、予想されたゲーム(Assassin’s、Just Dance, The Division and Rainbow Six)、今では必須になりつつある「新しいIP!」の宣伝、陰に隠れた小規模のもの(ゲームの拡張機能等)、そしてさらに大規模な発表(Ghost Recon: Wildlands)と続けた。

今年のUbisoftのE3 2015での展示は、滑らかでスタイリッシュだったが、期待通りであったともいえる。

成績:B

ソニー/プレイステーション

マイクロソフトの批評を聞き「プレイステーション4はXbox Oneではない」という大胆な発言を残して以来、ソニーはE3でリーダー的な存在となっている。しかし今回のXbox Oneの成功によりマイロソフトは二社を平等な立場に引き戻した上、ソニーに大きなプレッシャーを与えたようだ。

その勝負は、勝敗を決めるのが難しい結果となった。一方ではソニーが凄まじい発表を行い、2016年に公開されるThe Last Guardianの予告を始め、全く予測のつかなかった待望のファイナルファンタジーVIIのリメイクバージョン、さらに驚きのShenmue III キックスターターの発表、その他期待できそうな作品数々(No Man’s Sky、Horizon: Zero Dawn、Dream、 新しいDestinyのコンテンツ)が紹介された。

しかし、これらの情報は公開予定日やゲームの詳しい内容が含まれておらず、あやふやな気持ちになったと言わざるを得ないだろう。思わず見とれてしまうような予告編をたくさん見たものの、それの支えとなるような詳しい情報がなかったのだ。

しかしソニーは限定版を持つゲームにおいては圧倒的に有利であった。その例としてCall of Dutyのゲームが挙げられる。今年はXboxではなくプレイステーションに限定版ならではの追加コンテンツが与えられるのだという。それに伴い、今年公開された二つのスターウォーズゲーム(Disney Infinity 3.0とStar Wars: Battlefront)もプレイステーションを対象に限定版コンテンツを与えるらしい。さらにDestinyのソニーへの限定版戦略は続くという。

ソニーにとって、この限定版という概念は多くのソーシャルゲーマーを魅了し続けることにもってこいの戦略である。マイクロソフトでも起きたように、その支持はゲーム出版社の意向に左右されやすいが、これらのゲーム出版社がプレイステーションを支持することに決めたことによってこの先注目されることは確かだろう。

成績:B-

任天堂

任天堂のゲーム業界での立ち位置はとても不可思議である。スーパーマリオシリーズは常に批評家たちから叩かれているものの、世界中に多くの情熱的ファンが存在する。マイクロソフトやソニーが誇るブロックバスター並みの規模ではないが、任天堂はしっかりと安定した立場にある。マイクロソフトやソニーのハードウェアと共に、任天堂のゲーム機器を持ち合わせている人は多いことだろう。

2015年公開予定のゲームで期待されるのが、スターフォックス・ゼロとゼルダの伝説:トライフォース3銃士の2作である。公開日が決定しているスーパーマリオ・メーカー(9月11日)にも人々は期待の色を見せている。さらに、Activisionの次なる作品Skylandersに任天堂のキャラクターが登場するという予想外な連携も発表された。

残念ながら、任天堂もいくつか発表し損ねてしまったものもある。待望のメトロイドゲームが3DSのマルチプレイヤー・シューティングゲームMetroid Prime: Federation Forceとして発表されたことがこの最たる例である。また、新しい3Dマリオゲームは発表されなかったものの、マリオテニスとマリオ&ルイージ:Paper Jamでそれを補うらしい。

今回の展示には、任天堂らしい大作がなかった。それがスターフォクスであるという意見もあるが、Wii Uのまともなゼルダゲームは未だ公開されず、スーパーマリオやメトロイドのゲームが最後に公開されてからもう二年が経ち、今年のE3に任天堂の人気キャラクターが登場することはなかったことを踏まえると、大作がなかったと言わざるを得ないだろう。

しかし、実際はゲーム業界で任天堂は安定した企業であり、批判するファンもいれば応援しているファンだっているが、それでも最後は任天堂の動向を気にしている。それを踏まえた上で、今年の発表での反省点に取り組むべきであろう。

成績:C+

Square Enix

Square Enixは序盤から苦しい立ち位置にいた。同社初のE3記者会見が展示会場の正式な開始時間に近い火曜日に行われたのだ。 Bethesda Softworksが月曜日に注目を集めた後、Square Enixはしんがりを務めることとなった。

結果からいうと、Square Enixはそれを見事にこなしてみせた。 アメリカとヨーロッパ、そして日本とそれぞれのチームが協力してとてもエキサイティングなゲームのラインアップを発表したのだ。その中で例年通り最も会場を沸かせたのが長い間求められていたキングダムハーツIIIだろう。

しかし、それだけが会場を沸かせた訳ではない。HitmanやJust Cause 3、Rise of the Tomb Raider、Deus Ex: Mankind Dividedも全て良い反響を呼んだ。さらにStar Ocean: Integrity and Faithlessnessや、Bayonetta Studio Platinum Gamesによる熱狂的なファンを持つNier(!!)の最新版もファンを魅了した。

コミュニケーションの不具合ややや準備不足な点も見えた上、ファイナルファンタジーVIIリメイク版に関する情報が少なかったが、Square Enixは初めての会見を無事に終える事ができたといえよう。

成績:A-