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ディズニーのストリーミングサービスで全てのディズニー作品視聴可能に

『白雪姫』から『シュガー・ラッシュ : オンライン』までがストリーミング配信で視聴可能に

March 2019 Report 19

ディズニーのストリーミングサービスでは、過去のディズニー作品全体が配信対象になることが判明した。今回の発表はVaultシステムの終りを告げる発表と言えるだろう。Vaultシステムとはディズニー作品の取り扱いに関する取り決めであり、本システムによりディズニー作品が購入できる期間は短期間に限られている。VHSやDVDが主流だった頃は、人々の購入意欲を高めてくれたかもしれない。

 

サービス自体は、今年の後半に開始され過去の映画やテレビ番組、オリジナルコンテンツなどが観れる予定だ。そして、サービス開始直後に全てのディズニー作品がライブラリに加わる予定だ。

 

このサービスがスタートする直前、今年の後半にはピクサー作品を含むディズニー作品がNetflixからなくなる予定だ。『眠れる森の美女』『アラジン』『シンデレラ』などのクラシック作品はレンタルやAmazon、iTunesなどで購入することも出来ないため、eBayで作品を探しすことになるかもしれない。

 

ストリーミングサービスDisney+のスタートによりディズニーによってプロデュースされた57作品が将来的に全て配信される。また、スターウォーズやマーベル作品などディズニーが所有する映画もいずれ配信されるだろう。

英語専門TV局がスペイン語CMを放送へ

March 2019 Report 1

大手通信企業のベライゾンは2月に行われたアカデミー賞授賞式のTVCMで英語とスペイン語を話すカップルを起用したCMを放映した。CMを放送したTV局ABCの広告営業担当者によると通常スペイン語が使われている音声には字幕を挿入しなければいけないルールがある。しかし今回このルールを変え、あえて字幕をつけずに放送した。

2018年アメリカ人口の6〜34歳代の25%はヒスパニック、またはラテンをルーツにしている。2013年が23%だったのに対し徐々に上昇している。そして35歳以上の世代グループで見ると全体の約13%がヒスパニックで5年前より1%増えている。そして現在広告主が最もターゲットにしている世代は18歳〜49歳で、この世代にリーチできる番組一番広告費を稼ぐと言われている。

ベライゾンのCMOであるDiego Scotti氏は「年齢が高い世代も様々な言語でメディア消費をするが、ミレニアル世代やジェネレーションZ世代は文化的にもっと「流動的」で様々なグループに属しており、自分たちの文化のアイデンティティは1つだけではないと考えている」と語る。

10年前までは、白人以外の人種が広告に採用されることなどほとんどなかったが、近年は同性カップルや人種が違うカップル、チャレンジド(障がい者)まで様々な人々が広告に採用されている。アメリカ自体が多種多様になる中、それに合わせ広告も変化しているのだ。

英語以外の言語をCMで使用することに関し他のTV局も検討しているようだ。NBCUniversalやバイアコムはCMの内容を見てケースバイケースで判断している。FOXも字幕が必要か不必要かCMの内容で判断している。CBSは、CMがどの言語で放送されていたとしても視聴者が内容を理解できるよう対応しているとのこと。

スペイン語向けのTV市場は2018年時点で約6000億円、2017年から100億円上昇しており、ABCにとっても見逃せない市場だ。そしてスペイン語TV向け市場で最も大口顧客は通信・自動車メーカーでデッィシュネットワーク、スプリント、ニッサンなどだ。

アメリカにはスペイン語専門TV局でユニビジョンとテレムンドがあるが広告主はもちろんそちらにも広告出稿を続けるだろう。スペイン語の広告をスペイン語TV局で放映することが最も効率的だからだ。しかし、視聴者数のことを考えると、圧倒的に数が多い英語のTV局にも出稿のメリットがある。

広告主であるベライゾンのScotti氏は「違う言語の広告には字幕をつけなければならないという古いルールがあるが最終的には業界全体で変わっていくだろう。」と語る。ベライゾンは約1200億円近くの広告費を投入、2018年は最初の9ヶ月間で約800億円近くを投入した。

ディズニーの広告営業を担当するFerro氏によると最近は広告主に対し、テレビドラマ内に広告商品を登場させたりすることにより柔軟性を持って対応しているとのこと。「コマーシャルも素晴らしいストーリーを語ることができる。シンプルで人々をインスパイアする広告は必ず視聴者にメッセージを伝えることができる。」と彼女は語った。

CinemaConから得た大きな教訓:多様性、Disney、Netflixの脅威

【出典】2019/3/4

https://variety.com/2019/film/news/cinemacon-takeaways-disney-streaming-netflix-1203180705/Picture1

ハリウッドの映画スタジオが劇場主や映画業界に向けて今後のラインナップをお披露目するCinemaConがラスベガスで開催された。しかし、高齢化する視聴者から、スマートフォンを大画面にすることを好む新世代まで、業界が取り組まなければならない本当の脅威もある。CinemaCon 2019で得た要点は次の通りである。

あまりにも大きすぎるDisneyとFoxの合併

ディズニーでさえ、21世紀フォックスの映画・テレビの資産の多くを713億ドルで買収したことで、その規模が大きくなったことに驚いているようだ。ディズニーの映画チーフであるAlan Horn氏はプレゼンテーションで出展者に、「まだ、これらの問題全てに悩まされており、どうにか解決しようとしているところである。」と語った。現在、20世紀フォックス、ブルースカイ、フォックスサーチライトのようなレーベルがピクサー、ルーカスフィルム、マーベルの仲間入りをしている。ディズニーのマーケットに対する支配力は、ますます強くなる方向に向かっている。ディズニーは国内の興行収入の半分近くを独占し、世界で最も人気のある映画のフランチャイズの大部分を占める。また『スターウォーズ』から『アバター』まですべてを網羅する。ディズニー・スタジオが提供できるものがあまりにも莫大な力を持っているため、他の全てのスタジオは矮小してまっているため、ディズニーはライバル達に対抗する必要がない。映画館主にとっての朗報は、これらの映画とその続編、そしてスピンオフにより、今後数年間は劇場が潤うことである。逆に悪い知らせは、ディズニーが望めば、興行収入とは違うところで利益をだせるということである。王になるのは良いことだ。

皆ストリーミングを脅威に感じている。

誰もこのタブーを認めたくはない。そんな中、このタブーを女優であるヘレン・ミレン氏が皆に変わり一括した。レジェンド女優であるミレン氏は彼女の映画、『The Good Liar』の公開試写会のステージ上で「Netflixは大好きだけど…糞食らえ!」と述べた。このミレン氏のコメントを機に始まった騒動は、Netflixがメディアの展望を乱していることに対し、映画館オーナーたちがどれほど怒っているかをあらわにさせた。

映画館オーナーは、顧客に対し、ユニークで説得力のあるものを提供しているため、映画業界を支えているもののすべての変化に耐えられるだろうと信じる必要がある。2018年に興行収入があがった一方、彼らは不確かな未来を眺めているのである。Netflixはまだ成長を続けている。メディア企業は独自のストリーミングサービスを構築するためにより多くのリソースを投資している。Disney、Apple、WarnerMediaは今後数カ月のうちにストリーミングサービスを開始し、Comcastも2020年に独自のプラットフォームをデビューさせることになったため、このストリーミングサービスに関する議論は今後も拡大すると言っても過言でない。ヘレン女王でさえそれを認めなければならないであろう。

敏感なテーマであるサウジアラビア

2018年、サウジアラビアは成長の機会を待っていた映画業界において、次にくるビッグチャンスとみられていた。映画を禁止してから35年の年月を得て、ようやく解禁された後、初めてリヤドに映画館がオープンした。当時、王国は比較的短期間で10億ドルの映画市場になるという予測があった。サウジアラビアは王子であるMohammed bin Salman氏のもと、映画・メディア事業への投資を望んでおり、莫大な支援金をもってスタジオが国内で映画の撮影が行われることを願っている。

10月にジャーナリストであるJamal Khashoggi氏がサウジアラビア政府のエージェントに殺害されたことにより、サウジアラビアとハリウッドの関係は脅かされた。CIAは後でビン・サルマン氏が彼の暗殺を命じたと結論を下した。このような背景があり、サウジアラビアの話は今年のCinemaConではあまり話題に上がらなかった。AMCのチーフ、Adam Aron氏は、Khashoggi氏殺人事件で会社は動揺したと語ったが、最終的には国内に最大40の劇場を建設する計画を進めることにした。

Aron氏はVarietyの取材に対し「この事件は私たちに正しいことが何かについて何度も深く考えさせられた。」と述べた。「多くのことを考えた結果、私たちは人々の利益のためにその国で事業を展開すると結論を下した。この国には3300万人の人々がおり、そのうちの70%が30歳未満であり、その若者達は映画が好んでいる。」

それは、AMCだけではない。他の3つのチェーンもサウジアラビアで劇場を開く許可を得ようとしている、とFithian氏は記者会見で語った。また、サウジアラビア政府は2020年までに350億ドルを劇場に投資する計画を発表した。Aron氏同様、Fithian氏は自由なアートの力について指摘した。

「映画は長い間にわたり自由の刀であった」と彼は報道陣に語った。それは本当かもしれないが、Khashoggi氏の衝撃的な死は、いくつかの会社にとって中東進出を警戒させるものであった。

人種、性別を超えて

『ブラックパンサー』、『ワンダーウーマン』、『Us』、『キャプテンマーベル』、および『クレイジー・リッチ!』は、観客が自分自身をスクリーンに映し出し、自身と登場人物を重ねて観ることを好むことを証明した。白人以外の人種と女性を主役にした映画を作ることは、単に道徳的によいだけでなく、ビジネスにとっても良いことである。そして、前世紀における非白人男性の人口統計をほとんど無視したハリウッド映画はついに、人種や女性をテーマにした作品を作り始めた。フェスティバルのステージ上では、NATOのFithian氏、ワーナー・ブラザーズのチーフToby Emmerich氏、そしてUniversalのDonna Langley氏は、包容力を身につけ、人種や性別を超えた多様なキャストで作り上げられるプロジェクトを支援することを約束した。『ワンダーウーマン1984』のようなスタジオの大ヒット映画から、『Queen&Slim』のような犯罪ドラマまで,ますます多様化している観客と国を反映し始めている。

さらば、ディズニーランド。アウディ発VR の可能性

【出典】 2019/1/8

https://mashable.com/article/audi-disney-vr-holoride-ces-2019/?utm_source=feedly&utm_medium=webfeeds#f3H_1CMtBqqdPicture1

アウディがエンタメビジネスへ進出しようとしている。

アウディは、1月9日(水)〜1月12日(土)に開催されたコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)でDisney Gamesと共同制作したVRコンテンツを発表した。今回発表されたVRにより後部座席での車移動がエンターテインメントへと変貌する。

狭い空間である後部座席でVRヘッドセットを着用し、乗客者は小惑星やドローン上でレーザーを放ちながら、マーベル「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の登場人物ロケット・ラクーンと飛び回ることが可能となる。

宇宙空間ではロケット・ラクーンだけでなく、アイアンマンまでもが登場する。そして現実世界と仮想現実が連動しており、車が左に曲がれば宇宙船も左に曲がり、車が停止すれば宇宙船も停止するといった演出もある。

今回アウディは車が車以上の存在になったと述べており、その言葉には大きな可能性を秘めている。後部座席の座るライドシェアサービスの乗客に提供されるだけに留まらず自動運転車両でも同様の体験が提供されるようになるだろう。Picture1

デモ動画の一部では、信号待ちをしている車の前を通る歩行者がAR/VRの世界でヒヨコへと変化している映像が見られる。

ラスベガスのレース場Speed Vegasでの2周は、車酔いが伴いつつもスペース・マウンテンを彷彿とさせる高揚感をもたらした。ヘッドセットの下から現実世界を覗こうとしていた冒頭5分間を忘れるほどに宇宙での冒険に夢中になったのだ。課せられたはずである仮想のミッションが自分の本分でなくなるほどに目的もなく宇宙を飛び回り、開拓し最後には花火が打ち上げられた。

アウディは車の動きと仮想現実での動きを合わせる事で車酔いなどを軽減できると主張しているがVRという事を忘れてはならないだろう。どれだけ後部座席がこの種の体験との親和性が高くとも、車に乗っている以上は事故などの車移動に付きまとう危険から逃れることはできない。なぜなら、簡単に外界や同乗者や運転手と切り離されるからだ。

 

2018年の世界映画興行収入は歴代最高 ディズニーが圧倒

【出典】1/2/2019

https://variety.com/2019/film/news/box-office-record-disney-dominates-1203098075/Picture1

2018年、映画業界の興行収入は世界最高となり、北米で11億9千万ドル、世界全体では41億7千万ドルを記録した。ディズニースタジオズ作品がその5分の1を占める。

調査会社コムスコアは2018年総合興行収入を発表し、ディズニーが世界全体で73億3千万ドルの興収を算出したことを明らかにした。これはスタジオ単独収入において2番目に高い数値で、これを上回るのは同じくディズニーによる76億1千万ドル(2016年)だ。米国内では、 2016年のスタジオ市場記録30億ドルを上回る30億9千万ドルの興収を記録し、映画業界史を塗り替えている。同スタジオ作品『ブラックパンサー』『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『インクレディブル・ファミリー』はどれも6億ドル以上の興収を収めた。また、世界全体ではディズニー史上2番目の42億3千万ドルの興収となった。

2018年に14作品を公開した同スタジオの米国内市場シェアが26.1%ということを踏まえると、米国内4人に1人の劇場鑑賞客がディズニー作品に出費したことになる。

スタジオ会長アラン・ホルン氏は、「世界中のディズニー、ピクサー、マーベルスタジオズ、ルーカスフィルムファンのお陰で、昨年はウォルト・ディズニー・スタジオズにとって最大の年となった。『ブラックパンサー』『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で社会現象を起こし、創立以来10年間輝かしい成績を収め続けるマーベル・スタジオを特に称賛したい。」と声明を出した。

世界全体の劇場集客数は2.7%の伸びを見せ、北米のみでは2017年と比べ7%上昇した。10億ドル以上の興行収入を収めた昨年公開作品は、『ブラックパンサー』(13億5千万ドル)、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(20億5千万ドル)、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(ユニバーサル・スタジオ、13億ドル)、『インクレディブル・ファミリー』(12億4千万ドル)の4本。ソニー・ピクチャーズによる『ヴェノム』は8億5500万ドルで5位、パラマウントによる『ミッション:インポッシブル フォールアウト』は7億9100ドルで6位の興収であった。

北米スタジオ別興行収入ランキングは以下の通り:ユニバーサル・スタジオが19億6千万ドルで2位、ワーナーブラザーズが19億3千万ドルで3位、ソニーが12億8千万ドルで4位、フォックスが12億4千万ドルで5位、パラマウントが7億5700万ドルで6位。ライオンズゲートは前年比1.5倍越えの3億8900万ドル、STXエンターテイメントが2億6960万ドル、MGMが1億6400万ドルとなった。

2017年は、ストリーミングサービスの普及による劇場集客数2.3%減少などにより米国映画ビジネスは低迷を見せたが、2018年はそれを挽回した。コムスコアのシニア・メディア・アナリスト Paul Dergarabedian氏によれば、米主要スタジオは観客が好む映画を見極めたことがこの成功に繋がると話した。

さらに、「2018年は、映画史上最大興行収入だけでなく集客数の前年比増加といった意味でも記録的な年だった」と付け加えた。「劇場公開作品ラインナップの多様さ、劇場体験の人気、そして人々の現実逃避欲が2018年の特徴であったが、それは2019年も続く見通しだ。3連休に公開される『ミスター・ガラス』は1月公開作品史上最高の興収になると予想される。」

2019年には『ライオン・キング』『アベンジャーズ/エンドゲーム』『トイ・ストーリー4』『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』『スター・ウォーズ/エピソード9』などが公開予定だ。

Dergarabedian氏は「2019年は公開予定作品ヒットパレードとなり、業界が前年以上の成功を収めるだろう。」と言う。

ジョン・ラセターなきディスニーの未来

【出典】2018/6/12

https://variety.com/2018/film/news/john-lasseter-disney-exit-pete-docter-jennifer-lee-1202841999/

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6月5日、ミスターインクレディブルの続編「インクレディブル・ファミリー」のプレミアイベントがハリウッドのエル・キャプテンシアターで行われた。ディズニー社のCEOボブ・アイガー氏、監督のブラッド・バード、出演しているクレイグ・T・ネルソンやホリー・ハンターもイベントに出席したが、一人だけ未参加な人物がいた。ジョン・ラセター氏だ。ピクサーを一躍有名にし、ディズニーのアニメーション部門を復活させた人物だ。

イベントの3日後、ディズニー社はラセター氏が2018年末に退職すると発表した。同氏は現在、女性社員に行なったセクハラ行為(キスや酔っ払ってダンス無理やりダンスに誘うなど)により半年間休職している。

#MeTooのムーブメントが起きている現在、ラセター氏の退職は免れないものだった。他にもディズニーは最近シットコムの「Roseanne」に主演しているRoseanne Barr氏の差別的ツイートにより、ドラマをキャンセルした。

ディズニーのラセター氏に対する処置決定は通常より時間がかかった。半年間の休職の最終日である5月21日になっても結果が出なかった。そして今回の退職に関しても具体的な退職理由は発表しておらず、オフィスには出社しないが「コンサルタント」とし残り半年間ディズニーに籍が置かれる。

ラセターなき今いったい誰がピクサーとディズニーの舵をとるのだろうか?「カールじいさんの空飛ぶ家」や「インサイドアウト」監督のピート・ドクターと「アナと雪の女王」監督のジェニファー・リーがラセター氏の代わりにチーフクリエイティブオフィサーを務めることが決定した。

「カーズ」のフランチャイズ化のように収益優先傾向にあるピクサーに対し、ラセターはもっと早く辞めるべきだったと考える者もいる。そしてこれからのピクサーの挑戦はディズニーのアニメーション部門といかに差別化するかということだ。

カリフォルニア芸術大学でアニメーションヒストリーを教えるJerry  Beck氏は「今後ピクサーとディニー同士で競争が始まり、今後優れた作品が生み出されるだろう」と語る。

しかし今のディズニーはフォックス社の買収、ESPN社長のコカイン使用による退職、「ハン・ソロ スターウォーズ・ストーリー」の期待外れな興行収入など様々な問題が起きている。

Exhibitor Relationsで興行収入アナリストを務めるJeff Bock氏によると様々なスタジオが今アニメーション業界を狙っているという。ユニバーサル社はイルミネーション・エンターテイメント(怪盗グルーシリーズ)とタッグを組みアニメーションに力を入れている。ユニバーサル社はドリームワークスアニメーションも買収、作品ラインアップを拡大している。ワーナー・ブラザースとソニーアニメーションも同様に力を入れており、1年に公開されるアニメーション作品の本数を増加させた。

今後ディスニーの傘下に収まるかもしれないフォックスは「アイスエイジ」を生み出したブルースカイスタジオを持っており、社内で社員編成が生まれるかもしれない。

ラセター氏のシンボルでもあったアロハシャツが見られなくなったとしても、ピクサーとディズニーのブランド力は強大でしばらくは安泰だろう。

CFRAリサーチのTuna Amobi氏は「素晴らしい人材がディズニーとピクサーにいるので、ラセターの退職は残念であるが会社としては問題ないだろう」と語る。

ディズニーがピクサーを2006年に74億ドルで買収以降、ラセター氏がウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオを指揮、「アナと雪の女王」や「ベイマックス」などを送り出し、低迷していたアニメーション部門を見事に復活させた。

しかし近年のラセター氏は自身がソノマ・カウンティーに所有するワイナリーに住んでおり、ピクサーのあるオークランドのエミリービルとディズニーがあるロサンゼルスのバーバンク両方に仕事を割いており、仕事の指示は全てアイパッドから行われていたという。

「彼は何に対しても口出しをしており、嫌な人ではないが独裁者っぽくなっていた」とピクサーの元社員は語る。

 

そしてラセター氏は退職時に「新しいクリエイティブに挑戦する」とコメント。どうやら彼はまだ消えるつもりはないようだ。彼が新スタジオを創立し、ディズニーからスタッフを引き抜く可能性もあるし、競合スタジオにヘッドハンティングされる可能性もあるだろう。

 

 

 

「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」監督が語る:Netflixとマーベルが変えた視聴習慣

http://variety.com/2018/film/news/avengers-infinity-war-joe-russo-netflix-marvel-storytelling-1202797754/

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ジョン・ファヴロー監督がマーベル・シネマティックユニバース1作目の「アイアンマン」を世に送り出してから10年がたった。この映画がきっかけとなり映画業界は大きく変わった。今までに19のマーベルシネマティックユニバース作品が制作され、ついに「アベンジャーズ/インフィニティウォー」が先日公開、歴代最高のオープニング成績を残した。

ルッソ兄弟(アンソニーとジョー)はこのマーベル作品の中心人物で、キャプテンアメリカの続編である「ウィンター・ソルジャー」と「シビル・ウォー」そして「インフィニティ・ウォー」の監督を行なっている。

「もし自分たちでIP(知的財産)を持っている人が、マーベルのように偉業を達成しようと苦労していたら、どのようなアドバイスをするか?」

という質問に対して、ジョー・ルッソは、

「止めた方がいい。全てのコンテンツがシネマティック・ユニバースでうまくいくとは限らない」

と語る。臆病な回答に聞こえるかもしれないが事実であることは確かだ。マーベススタジオの10年間にわたる努力の集大成が「インフィニティ・ウォー」なのだ。

しかしルッソ兄弟にとって今回の成功に背景は観客の視聴習慣の変化が大きいと語る。「Netflixやマーベル、そしてスターウォーズフランチャイズがエンタメ業界を席巻している理由は、観客が新しいフォーマットのストーリーテリングを求めているからだ」と兄弟は語る。「過去100年間は約2時間の2Dのストーリーが受け入れられていたが、今後10〜15年でストーリーが語られる手法は大きく変わるだろう」と続ける。

Netflixが一気に10エピソードをリリースするのは新しいタイプの長編であり、観客は自分のペースで視聴することができる。だからこそ、多くの若い世代に受け入れられているのだ。

このような構成だとストーリーを予想することも難しくなる。ルッソ兄弟は「最近の観客は公開前からストーリーを予想することが上手になってきているので、我々は意図的に予告編の内容を本編とは違うものにしたり、違う情報を与えるなどして映画の秘密を隠そうとした」と語る。

ハリウッドは模倣文化であり、もし何か新しいことが成功すれば、全く同じことを複製するケースが増える。マーベルの大成功に習い、他スタジオも同じような道を辿ろうとしている。シネマティックユニバースを作り出そうとする、DCコミック(バットマンやスーパーマン)、ハズブロ、レゴ、ユニバーサルのユニバーサル・モンスターズ、そしてスターウォーズなどだ。しかしルッソ兄弟は、フォーマットにフォーカスするのではなく、ストーリーの世界観を広げていくにはどのような可能性があるのかにフォーカスすべきだと考えている。

「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」の成功により、公開予定作品に対する新戦略を余儀無くされる可能性

https://io9.gizmodo.com/thanks-to-infinity-war-marvel-may-need-a-new-strategy-1825787133

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もしあなたが「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」を既に鑑賞していた場合、様々な感情が入り乱れていることだろう。

「何故このようなことが起きてしまったのか?」

「続編のアベンジャーズ4では一体何が起きるのだろうか?」

新しいアベンジャーズ4は北米で2019年5月に公開予定、その前に「キャプテンマーベル」が2019年3月に公開される。そしてアベンジャーズ4が公開された2ヶ月後に新しいスパイダーマン映画が公開される。「インフィニティ・ウォー」内で起きたことを考えるとちょっとしたパラドックスがここで発生するのだ。

 

〜〜〜「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」に関するネタバレが下記に含まれる〜〜〜〜

ここからは「インフィニティ・ウォー」に関するネタバレが含まれるので注意。
劇中でスパイダーマン含め多くのメインキャラクターが死亡してしまった。しかしきっと次回のアベンジャーズ4で蘇って戻ってくるだろう。何故ならば、今後のマーベルユニバースを続けていく上で殺してしまうには勿体無いキャラクターばかりだからだ。(興行収入成績で大成功を収めたブラックパンサーも含む)

しかし一番の疑問は、現時点で死亡しているキャラクターの続編公開が控えている中、どのように次作品のネタバレをせずマーケティングやマーチャンタイズを行う予定なのだろうか?まずアベンジャーズ4では、既に死亡したキャラクター達はポスターや予告編、おもちゃ、トークショーに登場するのだろうか?それともディズニーは、既に死亡したキャラクターとみなして一切登場させないのか?死亡したキャラクターを演じる俳優は有名人ばかりだ。ベネディクト・カンバーバッチ、チャドウィック・ボーズマン、クリス・プラット、トム・ホランド、デイブ・バティスタ、アンソニー・マッキー、セバスチャン・スタンなど。彼らは有名、観客から愛され、観客は彼ら見たさで映画館に集まるのだ。

この問題は「スパイダーマン:ホームカミング」の続編にも関係する。「アベンジャーズ4」の場合、生き残ったサノス、アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ブラックウィドー、そして新しく登場する予定のキャプテンマーベルにフォーカスしたマーケティングができるかもしれない。しかしスパイダーマンの場合そのようなチョイスは用意されていない。現在彼は死亡したことになっており、2019年5月3日に公開される「アベンジャーズ4」まで蘇らない。しかし彼の続編は2ヶ月後の7月5日に公開予定だ。通常、映画のポスターや予告編は公開の6ヶ月〜10ヶ月前に登場する。もちろんスパイダーマンが主人公であるわけだから、公開前のマーケティングやマーチャンタイズに彼は「アベンジャーズ4」公開前に登場するだろう。しかし「アベンジャーズ4」公開前に彼がポスターや予告編に登場してしまったら、それは「彼が蘇る」という大きなネタバレになってしまう。

スパイダーマンを制作するソニー、アベンジャーズを制作するディズニー両社に本件について問い合わせを行なった。ソニー側の回答は「マーベル社とスパイダーマンのマーケティング戦略を立てている」、ディズニー側は、「アベンジャーズ4の前に2つのマーベル作品が公開されるので、そちらを注視してほしい」との回答だった。ディズニーの制作タイムラインは公開スケジュールの数ヶ月以上前から立てられているので、既にこのような問題については議論済みなのかもしれない。

ワーナー・ブラザースは2017年に似たようなジレンマを17年に公開された「ジャスティス・リーグ」で経験した。前作「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」で死亡したスーパーマンが次作品でも登場することは決まっていた。観客のほとんどはスーパーマンが蘇ることは鑑賞前から知っていた。しかしワーナーブラザースはマーケティングの段階からスーパーマンを完全に排除、映画にも登場しないような戦略を立てた。この戦略がうまくいったのかどうか数値化することはできないが、果たして映画史上最もアイコニックなキャラクターをあたかも登場しないようにする戦略は意味があったのだろうか。

ディズニーとソニーがすべきなのは「インフィニティ・ウォー」で起きた出来事は無視してマーケティング戦略を立てるべきだ。スパイダーマンやブラックパンサーをマーケティングで使わないのは非常にもったいない。「復活するのか?しないのか?」にフォーカスするのではなく、「どのような形で復活するのか」にフォーカスすべきなのだ。

このようなネタバレに怒りを感じるファンはいるかもしれない。しかしこのようなファンは、映画スタジオのマーケティング戦略に関わらず劇場に足を運ぶだろう。映画スタジオがマーケティングターゲットにすべき人々は、映画に対してあまり情報がない人、アクティブにウェブをチェックしない人、子供のためにマーベルのおもちゃを買う人々、そして有名でかっこいいスターを見るために映画を見るファミリー層なのだ。「インフィニティーウォー」でどれだけ有名なメインキャラクターが死んだとしてもマーケティング、マーチャンタイズには登場すべきなのだ。各スタジオが今後どのようにマーケティング戦略を立てるか楽しみだ。

 

 

映画スタジオは今夏ディズニーと戦わなければならない

【出典】http://variety.com/2018/film/box-office/disney-summer-box-office-1202756200/

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もうすぐ夏がやってくる。スパンデックスをまとったヒーロー、恐竜、世界を股にかけるスパイが映画館を埋め尽くすことになるだろう。大ヒット間違いなしの『デッドプール2』、『ジュラシック・ワールド:炎の王国』、そして『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』は観客の心を掴み、史上最大の興行収入成績を叩きだすだろう。

「大作映画は観客のスマホの電源を切り、自宅から映画館に向かわせることができるだろう。」とImax EntertainmentのCEO、 Greg Foster氏は語った。ハリウッドは何年も前からオリジナリティを捨て、親しみやすさを優先し、フランチャイズ優先戦略に移行した。タイトルの後ろにローマ数字が付く作品を作ることが投資を成功に導き、観客を映画館に呼び戻すことができるとわかったからだ。しかし、この戦略にはデメリットもある。

映画ビジネスは新しい物を作り出すことに成功していない。『ジュラシック・ワールド』や『ミッション:インポッシブル』はフランチャイズの第5、6作目で、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』は40年目に突入している『スター・ウォーズ』シリーズのスピンオフ作品だ。現在上映予定されている夏の大作映画は11作品(2017年には13作品と発表されていた)である。

オリジナル映画も来月から続々と上映される予定で、ドウェイン・ジョンソンが世界最長ビルでテロリストと戦いを繰り広げる『Skyscraper(原題)』、SFスリラーでヤング・アダルト世代をターゲットにした『The Darkest Minds(原題)』はヒットすると予想されている。

「彼らは同じような大作映画を年々量産している。」とExhibitor RelationsのアナリストのJeff Bock氏は語った。「俯瞰してみると、それらの多くがフランチャイズになれるほどのヒットにはなっていない。」と続けた。

この事は2017年の悩みの種でもあった。観客はすっかり古くなってしまった『トランスフォーマーズ』や『エイリアン』などのシリーズにそっぽをむき、アメリカ国内興行収入は38億ドルだった — これは十年以来の最低成績だ。アメリカの祝日であるレイバー・デイ(9月3日)が近づき行楽シーズンになるまで、どうなるかわからないが、ハリウッド主要スタジオの収益は44.2億ドル止まりになると見ており、これは2016年とほぼ同じ成績だ。

問題はどの映画も失敗する可能性があるということだ。ソーシャルメディアは『ア・クワイエット・プレイス』のような低予算映画をヒットに導けることを証明した。しかし、反対に大予算映画もほんの少しのツイートやFacebookのポストのよってコケることが判明した。トム・クルーズが主演した「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』(去年の夏公開)のSNSでの厳しい反応や誰も望まなかった大作中世物語を描いた『キング・アーサー』への酷評による大コケがその良い例だ。

「観客の観察眼は毎年鋭くなっている。」とユニバーサル・ピクチャーズの国内配給部門主任のJim Orr氏は語った。「制作する作品を世に出す時にこの事を心にしっかり留めておかなければならない。」と続けた。

これから上映される作品が成功するかどうか見極めるのは難しいが、一つのことだけは確かだ:映画ビジネスにおいて、夏の大作映画シーズンでディズニーだけは他のどのフランチャイズよりもヒットを連発し続けるだろう。

「ディズニーは他を圧倒するだろう。」と B. Riley & Co.のアナリストの Eric Wold氏は述べた。「彼らの公開予定作品リストを見れば一目瞭然だ。」と同氏は続けた。

去年、ディズニーはアメリカ本土で8本の最高の興行収益を上げた作品の内、4本をリリースした。2018年、スタジオはさらに強力になった。マーベル・コミック・シリーズの『ブラックパンサー』を公開し、国内市場シェアの30%を獲得したのだ。これからディズニーが『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』、『インクレディブル・ファミリー』、『アントマン&ワスプ』を順に上映していった後の成績を想像して見て欲しい。

「アクセルペダルから足は離さない。」とディズニーの配給部門チーフのCathleen Taff 氏は語った。「ヒット作からヒット作へ、映画を作り続ける。」と続けた。ディズニーは『スター・ウォーズ』とトップクラスのアメコミ・シリーズの権利を獲得している中、他のスタジオは別の方法に挑戦している。

ワーナー・ブラザーズはジョージ・クルーニー率いる犯罪スペシャリス集団たちをサンドラ・ブロック、ケイト・ベッキンセールら有名女優に置き換えた『オーシャンズ8』を制作した。さらに、同スタジオはベストセラー小説『クレイジー・リッチ・アジアンズ』の映画化で、主要キャストが全てアジア人ということで注目を集めている。

パラマウントは『Book Club(原題)』という4人のシニアの読書リストに『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』を入れたことから始まるドタバタ劇を描いた作品でシニア層の獲得を目指している。ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントは血なまぐさいスリラー映画『イコライザー2』と『ボーダーライン』のスピンオフ作品『Sicario: Day of the Soldado(原題)』が公開予定だ。

「我々の公開作は有名俳優が出演し、R指定で、アダルト層向けで、夏の公開には不向きとされている作品だ。」とソニー・ピクチャーズの配給部門主任のAdrian Smith氏は語った。

これらの多くの映画は対抗馬としてスーパーヒーロー映画やCGを多用する大作映画と勝負することになる。夏前半は大予算映画同士が共食いをすると懸念されており、あるスタジオの重役は大作の公開がない7月末か8月に公開日を変更してほしいと願っているとのこと。彼らは今夏あまり良い結果に終わらないと予想している。なぜなら『スーサイド・スクワッド』のように夏休み終わりにリリースされる大作が今年はないからだ。

スタジオの未来はこれからの4ヶ月にかかっている。アメリカ国内売り上げは4月の初週で2%以上落ち込んだ。夏の興行収入での成功はヒット作の少ない冬を乗り切るために必要不可欠だ。スタジオと劇場チェーンは年末に公開される映画の動向を特に気にしている。なぜなら、この3年間で初めて、ディズニーは12月に『スター・ウォーズ』シリーズの新作(エピソード9)やスピンオフの公開を行わないからだ。

来年の今頃までには、映画のフランチャイズは同じだが、スタジオは劇的に変わっているかもしれない。もしアメリカ政府が520億ドルもの取引(ディズニーの20世紀フォックス事業買収案件)を認めたら、20世紀フォックスはディズニーのものになるだろう。ワーナー・ブラザーズもAT&Tの部門の一つになる可能性があり、パラマウントの親会社 ビアコムはCBSに再合併するかもしれない。これらの合併はハリウッドの作る映画に影響するかもしれない。

Fox サーチライトがテレビ部門を開始; デビッド・グリーンバウム氏、マシュー・グリーンフィールド氏が映画、テレビのプロダクション・プレジデントに就任

【出典】http://deadline.com/2018/04/fox-searchlight-television-division-hulu-david-greenbaum-matthew-greenfield-upped-to-production-presidents-for-film-tv-1202362441/Picture1

オスカーシーズンの驚異的な成功を踏まえて、FOXサーチライトピクチャーズ会長のナンシー・アトリー氏とスティーブ・ジルラ氏はテレビ事業を開始する。彼らはサーチライト・テレビジョンを立ち上げ、サーチライト社のバナーの下で制作される様々なプロジェクトを拡大する予定だ。 デイビッド・グリーンバーム氏とマシュー・グリーンフィールド氏は映画&テレビプロダクションのプレジデントに昇進した。彼らはサーチライト・テレビジョンも統括することとなる。二人は、『シェイプ・オブ・ウォーター』と『スリー・ビルボード』のオスカー成功の後、需要が高まっている新星だ。

この動きはフォックス社内でサーチライトが非常に評価されていることがわかる。

関係者によると、サーチライトが抱えるクリエーターをいくつかのシリーズプロジェクトに貸与することを計画しており、その一部は、もしフォックスとディズニーが合併した場合、ディズニーが大部分のオーナーとなるHuluストリーミングプラットフォームに提供される予定だ。新しいディズニーストリーミングプラットフォームもまた、配信先として考えられている。現在スタジオは経営幹部候補を探している。

サーチライト・テレビジョンはオリジナルコンテンツを制作するだけでなく、スタジオの豊富な映画ライブラリーを、テレビ、ケーブル、ストリーミング向けの映像化や、ミニシリーズ、ドキュメンタリーなどにも進出予定だ。

20世紀FoxフィルムのCEOで会長であるステイシー・スナイダー氏は、「サーチライトチームと彼らが抱えるクリエーターとの関係は非常に深いものである。これらの関係をテレビフォーマットに拡大するだけで、サーチライトはあらゆるプラットフォームで素晴らしいストーリーを伝えることができるだろう。」

20世紀FoxのプレジデントでFox ネットワークグループの会長兼CEOであるピーター・ライス氏は次のように語っている。「ストーリーテリングにとってエキサイティングなこの時期に、画期的で卓越したユニークなブランドをテレビ界に広げることで、すべてのFoxチャンネルとスタジオはサーチライトとのコラボレーションを楽しみにしている。」

グリーンフィールド氏とグリーンバウム氏は次のように述べている。「サーチライトは、常に世界中の観客にクリエイターのユニークなストーリーを届けることに専念してきた。今回の進歩は、私たちがその使命をさらに拡大可能とし、サーチライトの特徴である独創性を大切にするアプローチを維持しながら、あらゆる種類のフォーマットで新たなストーリーを展開することになるだろう。」

Foxのポートフォリオでは、サーチライトテレビジョンは20世紀フォックステレビの一部であるHulu、Fox 21 TV スタジオなど、ケーブルおよびストリーミングネットワークのプレミアム番組に焦点を当てた別のプロダクション部門に参加する予定だ。Foxは過去に、2014年に合併した2つのケーブル/ストリーミング制作ユニット、Fox 21とFox TV スタジオも所有していた。

グリーンバウム氏はフォックスサーチライトの上級執行役で8年間、グリーンフィールド氏は11年間勤務していた。彼らは、最優秀監督賞を受賞したギレルモ・デル・トロ監督作品『シェイプ・オブ・ウォーター』、フラン・マクドーマンドとサム・ロック、ウェズ・アンダーソン監督の『Isle of Dogs(原題)』を世に送り出した。彼らの過去のプロジェクトには、アレクサンダー・ペイン監督作品『ファミリー・ツリー』、ジャン・マルク・バリー監督作品の『私に会うまでの1600キロ』、ニコル・ホロフセナー監督作品『大人の恋には嘘がある』、ジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス監督作品『バトル・オブ・ザ・セクシーズ(原題)』などがある。今後は、Yorgos Lanthimosが監督したエマ・ストーン、レイチェル・ワイズ、オリビア・コールマン出演『The Favorites(原題)』、メリッサ・マッカーシーの『Can You Ever Forgive Me (原題)』、デイヴィッド・ローリー監督によるロバート・レッドフォード、シシー・スペイセクとの『Old Man and The Gun(原題)』、そして『ハッシュパピー ~バスタブ島の少女~』の監督ベン・ザイトリンによる『Wendy(原題)』などが控えている。