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大ヒット映画『The Wandering Earth』は、中国の映画業界を変えるのか

https://www.cnn.com/2019/02/13/asia/china-wandering-earth-film-intl/index.htmlPicture1

『The Wandering Earth』は、年末年始にリリースされた中国のSF映画で、中国内を席巻している。

北京と上海が現代中国映画史上初めて”破壊”されたため、中国の旧正月の週に、何百万もの映画ファンが息を切らしてその映画を鑑賞した。これは、中国の新しいSF映画『The Wandering Earth』が国内を席巻している理由の1つだ。

この映画は、小説家のLiu Cixinによる作品に基づいた作品で、それは消滅しかけながら急速に拡大化している太陽から地球を救うために動く、中国の宇宙飛行士のグループの物語である。2月5日に公開したこの映画は、中国で最初の1週間で約4億5000万ドル(27億元)を記録し、国内で最も成功した映画となる見通しだ。

その観客の反応は驚くべきものだった。中国の映画レビューサイトDouban.comのトップコメントの1つは、「中国がこのような大規模なSF映画を作れるとは思わなかった」と述べている。また、国営通信社の新華社通信は「中国のSF映画製作の新たな黎明期」と語った。

https://www.youtube.com/watch?v=0LW6smaU3Xw

Guo Fan監督は、「『The Wandering Earth』は、人の感情を核にしているので非常に人気を得ている。私は私の父の記憶を元に(Wu Jingが演じた)主役の役割を考えた。」とCNNに語った。「それは、典型的な中国人の父親の愛の物語である。それは常に忍耐強く、あまり多くの言葉はないが、それは非常にパワフルなものだ。それが、父親の愛に対する私の理解である。」

他のユニークな魅力の一つが、中国当局が北京と上海の破壊を描写することを許可したということだ。これは、中国が制作した映画史上初である。

「すごく若い時から、SF映画を観るのが好きだった。監督になりたかった主な理由の1つは、SF映画を作りたかったからである。この映画は、私の夢を実現するプロセスだ」とGuo監督は追加した。

Pictureキャプション:上海と北京は『The Wandering Earth』で、現代中国映画史上初めて破壊された。

中国映画の未来

業界関係者によると、中国は今後数年間で世界最大の映画市場になる可能性があるという。主に大規模でますます裕福になる国内の視聴者のために、毎年何百もの映画を毎年制作する、数十億ドル規模の強固な映画産業がある。

しかし、この国最大の最近の大ヒット作のいくつかは、過度に民族主義的で、事実上政府の宣伝として機能していると批判されている。その2つの最も成功した興行的なヒット作 『戦狼 ウルフ・オブ・ウォー』と『オペレーション・レッド・シー』は、強い親北京の要素を含んでいると考えられている。Guo監督の努力は、しかしながら、その型を破る。「『The Wandering Earth』では、国家的な演出がほとんどない」と、中国の映画評論家Raymond Zhou氏はCNNに述べた。

Picture1他の中国の映画は、予算の大きい米国の作品と比較して、クオリティが低いと批判されてきた。

2018年に、1,200万ドルを費やされた大作『阿修羅』は映画館で上映中止に追い込まれた。酷いレビューが続出したためである。

しかしZhow氏は、前向きなレビューを受けている『The Wandering Earth』の成功が、中国の映画制作の「新しい人気ジャンル」を生み出す可能性があると考えている。

実際、中国の視聴者は今後、より多くのSF映画を期待することができるだろう。マカオ大学の映画専門家Tan See Kam氏は、「『The Wandering Earth』は旧正月のリリースのトレンド、すなわちほとんど全てがコメディーとアクション映画であったトレンドを打ち破った」と述べている。

『The Wandering Earth』の成功により、多くのSFプロジェクトが進行中だ。大規模なエイリアンの侵入についての『Shanghai Fortress(原題)』、銀河系間の冒険『athfinder(原題)』はどちらも2019年にリリースされる予定だ。

「『The Wandering Earth』は中国の映画業界で伝説になりつつある。」とTan氏は言った。

ソフトパワーが勝つ?

国内では壁を越えたが、海外での成功は保証されていない。中国本土の映画産業は歴史的に、国際的な視聴者の共感を生む大ヒット映画を生み出すのに苦労してきた。2016年には、『人魚姫』が中国で最も成功した映画の1つになり、中国では何億ドルもの収益を上げている。ただし米国での結果は、かろうじて300万ドルである。

それに比べて、アメリカの映画は中国でよく上演されている。『ワイルド・スピードICE BREAK』は、国内で6番目に興行が良い映画となり、約3億8000万ドルを記録した。

香港の中国大学教授、パン・ライクワン氏は、次のように述べている。「デジタル効果に関しては、中国のプロダクションは(米国)レベルに達していない。そして途方もない量の検閲があるので、フィルムメーカーが言うことができることは非常に少ないのだ。」

映画の専門家Tan氏は、中国政府関係者、映画製作者、評論家は、『The Wandering Earth』が海外のトレンドになっているかどうかを確かめるために、注意深く見ている可能性が高いと述べた。「中国政府がなぜこの種の映画を奨励したくないのか分からない。この映画が海外でどれだけ上映されているかを見るのは面白い。」と彼は言った。

Guo監督は、中国がアメリカのスタジオと国際的に競争できるようになるまでには、まだ道のりがあると考えている。

「(しかしこの映画は)より多くの投資家に、彼らが利益を上げることができるという中国映画の可能性を示しているようだ。そして、ますます多くの投資家がこれらの映画を信じるだろう。」

Zhang Yimou監督作品『One Second』ベルリン映画祭での上映が中止に

https://mashable.com/article/bird-box-nielsen-numbers/?utm_source=feedly&utm_medium=webfeeds#p3_q9Y_jjOqJPicture1

Zhang Yimou監督の最新作『One Second』がヴェルリン国際映画祭のコンペティション部門への出品が中止となった。公式サイトでは技術的な理由で中止されたことが発表され、代わりに2002年に公開された同監督の『HERO』が公開された。

技術的な理由という言葉は、中国政府からの承認を得なければ映画が完成しない現状を物語っている。ベテランであろうが、評価された監督やプロデューサーであっても権限は持っておらず、中国政府に委ねられている状況だ。

本作では毛沢東が主導した文化大革命をテーマとして扱っており、それが問題として抵触した可能性が考えられる。文化大革命は経済や社会に大きな混乱をもたらした出来事であり、非常にセンシティブなテーマなのである。

今回、問題なのは直前で映画祭への出品が中止された事だ。脚本に目を通す第一段階の時点で歴史的背景とストーリーを中国政府も認識していたはずだが、なぜ今回のような事が起きたのだろうか。

考えられる理由の1つとしては、管理上の問題である。国内の検閲が十分に機能していない可能性が考えられる。更に海外の映画祭に出展する場合必ず追加の許可を得なければならず、一度承認されてしまえば上映時間の変更や新たなプロデューサーや出資者が参加することはできない。

先述の決まりは、中国の映画産業振興法の一部として2017年に公表されたものであるが、今年から厳密に適用されるようになった。そのような状況のなか、Wang Quan監督作で、ベルリン国際映画祭のコンペティション部門作品でもある『Ondog』とプレミア上映予定Wang Xiaoshuai監督の『So Long, My Son』の両作品は、許可を得られたと考えられる。しかし、『One Second』に至っては、許可を得られていたのかは未だ不明だ。

もう1つの理由としては政治的な理由が挙げられる。昨年から中国の娯楽部門の管轄が、国務院から共産党のプロバガンダ部門に移り、イデオロギーの監視強化の影響が出ている。暴動や崩壊、殺人を描いた婁イエ監督作の『The Shadow Play』は正式な許可を得るまで2年ほどの時間を要したことを監督自身が明かしており苦労の末、本作はパノラマ部門で上映される事が決まっている。

以前よりチャン・イーモウ監督と婁イエ監督は規制当局より問題児と扱われてきた過去があり、1994年公開のチャン・イーモウ監督作『活きる』がカンヌ映画祭で審査員大賞と主演男優賞をW受賞と高い評価を得たが、中国国内での上映は禁止となっている。『HERO』では、欧米人はメッセージを理解出来ないかもしれないが、同作品は共産党を支持しているのではないかと一部から批判されている。

2008年に開催された北京オリンピックの開会式と閉会式をチャン・イーモウ監督が演出したことにより規制当局と彼との関係性を修復した。2015年には一人っ子政策に反対していたことが発覚したことにより100万ドル以上の支払いが命じられたものの、翌年には政府より正式に取り消しの声明が発表された。

もしチャン・イーモウ監督が問題であるならば、なぜ前作『影』がヴェネチア映画祭とトロント映画祭で上映することができたのか?

『One Second』だけでなく、青春映画『Better Days』も出品中止となることが決定しており、関係者によれば検閲に関わることが理由とのことで、今回の映画祭では2本の中国映画の出品中止という事実が残る。

映画祭メンバーは今後中国映画を選出する際、不測の事態に備えておくべきだろう。なぜならば、どのような作品が禁止されるかは中国政府のみしか知らない。

『クレイジーリッチ!』中国映画市場で伸び悩む

【出典】12/3/2018

https://variety.com/2018/film/asia/crazy-rich-asians-flops-in-china-box-office-debut-1203071333/Picture1

今夏大ヒットしたハリウッド映画『クレイジーリッチ!』が中国で公開されたが、公開初週の国内収益が100万ドル以下に留まりそうだ。

公開初日、このロマコメ映画は中国市場で4位スタートとなった。初日金曜日の夕方には、中国の主要観客層は映画にほとんど関心がないことが明らかとなり、土曜日には映画館がその他の作品を優先的に上映するという動きが見られた。

地元ソースによると、同作は週末の時点で8位終了と伸び悩みが予想されており、中国映画『無名之輩』や『ヴェノム』の人気に追いつくのは難しそうだ。『クレイジーリッチ!』は公開初日に41万ドル、翌日には40万ドルの収入に終わった。

全キャストがアジア系であったことによりアメリカで前代未聞のヒットとなった同作だが、そのキャスト陣は中国では注目を浴びない。また同作は世界各国よりも数ヶ月遅れの公開であった。意外な収入の伸び悩みを受け、映画館は上映本数の極端な削減開始に踏み出し、公開初日の32,000回から翌日には18,700回の減少が見られた。観客層の多くはすでに外国で同作を鑑賞済みか、オンラインで海賊版を視聴済みであり、またその他の人々はアジア文化に対する固定観念の極端な描写に対して疑問を抱いている様だ。

映画レビューサイトDoubanで『クレイジーリッチ!』は、数ヶ月前に鑑賞済みのユーザーらから6.2/10点と評価されており、あるユーザーは「良いストーリーだし、高い制作クオリティーだが、鑑賞中に少し吐き気をもよおした。」と記した。「欧米人にとって中国人は派閥主義で、派手派手しく上流気取りな、古い慣習にとらわれた人々だと思われているの?」

他のレビューはそれを否定し、この作品は中国の文化を全く履き違えながらもアメリカの人種や均等雇用の話題にうまく乗り込む目的で作られたのだと評価した。「まあ、アメリカ人は見ていていい気分になるのだろう。」

同作は北米で8月に公開され、1億7,400万ドルの収益を収める記録的大ヒットとなった。東アジアでも9月に公開され、映画の主な舞台となったシンガポールでは5百万ドルを収めた。

しかし、同作の中国でのレベニューシェア獲得に手こずったワーナー・ブラザースの努力が腑に落ちるかもしれない。中国で8月に公開され収益602,000ドルに終わった『マンマミーア!ヒア・ウィー・ゴー』や、9月に公開され収益206,000ドルに終わったエイミー・シューマー主演の『アイ・フィール・プリティー!人生最高のハプニング』などの作品は、同スタジオに過小評価されながらも逆に成功した。

それでも、プロデューサーにとって中国での公開は大変重要なことであった。続編の『China Rich Girlfriend』の一部が上海での撮影予定であり、中国プロダクションとの共同制作を望んでいるからだ。

脱税スキャンダルが中国の映画界を失速

【出典】11/1/18

https://variety.com/2018/film/markets-festivals/fan-bingbing-1203017872-1203017872/

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中国のエンターテインメント業界では物事が急速で変化している。中国の女優、ファン・ビンビン氏(写真上)と戦争映画「Unbreakable Spirit」に関して脱税スキャンダルが勃発したことを受け、政府は引き続き映画界内の脱税に関する調査を広げている。この結果、中国映画界の映画制作が失速すると予想されている。

現状、制作中の多くの制作が中断されている。大規模な制作費をかけた作品と高額の報酬の恩恵を受けている俳優たちが最も影響を受ける可能性があるだろう。

エンペラーモーションピクチャーズは、「Crossfire」の制作が延期されたことをバラエティーに伝えた。ベニー・チャン氏が監督しプロデュースするドニー・エン氏主演のこのアクション・スリラーが、今年の3月に香港で開催された映画祭にて発表された。この映画は、南米で撮影される予定だったため、多くの予算をかけた共同制作になると予想されているが、エンペラーモーションピクチャーズはこのプロジェクトに対し中国本土のパートナーが誰になるかまだ発表していない。

中国本土でプロジェクトを進めている香港のいくつかの取締役は、制作が中断されたことにより、本土の投資を必要としない香港の小規模なプロジェクトに注力すると述べている。

「多くの中国本土投資家は、以前に予定していたプロジェクトについて再度検討を行っている。俳優たちは出演する映画の発表もできないと不満を漏らしている。脱税問題が解消されるまで、多くの人々が停留を余儀なくされている状態だ。税金に対する取り締まりが強化された今、予算を改訂する必要がある」と本土のプロジェクトが中断された取締役は述べた。

10月初めに、中国映画界で最高報酬を得た女優のファン氏と、「Xメン:未来の時代」と「アイアンマン3」を含む映画を制作した会社が支払われなかった税金、129万ドルと罰金を当局から支払うよう命じられた。夏にもファン氏は、ブルース・ウィリス氏主演で戦争叙事詩である「Unbreakable Spirit」に出演した際、税務当局に実際より異なる少ない額で書かれた書類にサインし提出したことが発覚した。

税務当局の調査結果と罰金を発表するまで、彼女は123日間メデイアから姿を消した。のちに彼女は不正行為を認め、共産党への感謝を表明する謝罪文をWeibo(中国版Twitter)で発表した。

国家税務行政は、ファン氏のスキャンダルに続き、2016年までの税金を再調査し、ペナルティを科さないことを望むなら、今年末までに未払い額を支払うようエンターテイメント企業と有力な著名人たちに忠告した。当局は、2019年7月末までに政策を見直し、新しいシステムを確立すると述べた。

中国での「Unbreakable Spirit」リリース予定の中止により、現状は未だに不確かな状態だ。かの有名なニコラス・ツェー氏とリュ・イェ氏らが出演する、以前は「爆撃」として知られていたこの映画は、もともと8月のリリース予定だったが、10月26日にリリース日が変更された。この1週間前には、テレビホストの崔義源(ファン・ヨンユアン)氏によりファン氏の映画に対する暴露がされた。(上海年金基金から当作品に対し4億3200万ドルの資金援助が行われたと主張した。 それは映画の推定予算9000万ドルの約5倍に匹敵する。)

事実、数ヶ月前から中国のエンターテイメント業界の減速を指す傾向が見られた。1つは、新疆ウイグル自治州のKhorgasに登録されたエンターテイメント企業の撤退である。中国西部に位置する小さな都市は2010年に特別経済圏になり、そこで運営を許可された企業には魅力的な税制優遇措置を提供している。

中国のメディアは、ピーク時に1600社を超えるエンターテインメント企業が登録したと報じた。しかし、6月以降には、フェイ・シャオオガン監督、女優のスー・ジンギリ氏、アクションスターのヴィンセント・ザオ氏の企業を含め少なくとも102社の企業が登録を抹消したと報じられている。当局もまた税制上の優遇措置を強化している。最近数ヶ月で浙江省にある中国最大のスタジオである「Hengdian World Studios」の制作規模への影響は広がっている。

香港映画監督連盟の責任者、テンキー・ティン・カイマン氏は、「現時点では、小規模な予算の作品しか撮影されていない」とし、「小規模な制作費は、より少ない税金を支払うからだ」と話した。

ティン氏は、企業や俳優たちが期限前に税金記録に基づき未納税の支払いを行なっているため、多くの大作が保留になっているというのは事実だと言う。「今は誰もが様子を伺っている状態だ。状況が変破るのは来年まで待たないといけないかもしれない」とティン氏は語った。

大規模な制作費をかけた作品の制作は止まっているものの、制作費が140万ドル以下の小規模な作品は生き残る可能性が高いとティン氏は語った。彼は、またこの期間にトップの著名人や俳優が一時期、大舞台から退くことを予想していたと話した。

なぜ中国で『クレイジー・リッチ!』を公開しないのか

【出典】2018/10/12

https://variety.com/2018/film/asia/why-china-crazy-rich-asians-on-hold-1202978088/

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現在、『クレイジー・リッチ!』は世界約43カ国、アジア圏のみをみても日本を含む約12カ国で上映されている大ヒット映画だ。そんな中、世界最高人口を記録するアジア大国、中国ではまだリリースされていない。

中国では、リリース決定は制作スタジオのワーナーブラザーズの後援者ではなく、映画局の政府規制当局と国有独占輸入業者の手に委ねられている。『クレイジー・リッチ!』は北米公開前の数ヶ月前、検閲承認のためワーナー・チャイナ・リエゾン事務所から当局に提出された。映画の製作関連会社は、中国リリースに目を向ける可能性がある事を考え、ケヴィン・クワン氏の原作の中で中国に対して中傷的な表現として捉えられる可能性がある断片は含まないよう注意した。

『クレイジー・リッチ!』が中国の輸入枠内に入り、北米で興行収入3週連続1位となった時点で利益配分については改善されるはずだった。それは海外地域の約5,700万ドルを含む、合計約1億7,000万ドルに値する。

しかし、未だ明らかな結果は出ていない。Variety誌からワーナーブラザーズに複数回連絡を取ったが、中国側からはまだ返答がないという。また時間が経つにつれ、映画の輸入承認の見通しが悪化している。

中国が、アジア系民族が出演する映画を上映することを目的に外国映画を輸入する必要がないという通例の主張に加え、少なくとも他に3つの要因が考えられる。

1つ目の要因は、『クレイジー・リッチ!』が間違ったメッセージを発信することである。現在の中国政界は、汚職と貪欲に対する戦争を展開している。過去5年間、百万人以上の公務員、党幹部、軍人が汚職により処分されており、金銭に対する貪欲性や富を表に出すことは、社会的に受け入れられないものだ。

エンタメ業界では、給料の上限など、重要な社会主義的な価値観の強調を繰り返しながら、素行が悪い芸能人の処罰などを行い、「その価値観にそぐわないとどうなるか」という例として、繰り返し取り沙汰されている。中国人女優ファンビンビン失踪は注目を浴びるスキャンダルの一つだけではない。それは、『クレイジー・リッチ!』のメッセージとは正反対の「富や裕福な暮らしに対する危険性」に関する、説得力のあるモラル・リマインダーでもある。

2つ目の要因は、言論戦を超えたドナルド・トランプ大統領との貿易論争だ。それは中国経済の成長率に影響を与えており、米中の政治的関係は新たな低水準を記録した。米国の企業はほとんど利益が得られない状況となっている。中国の報復措置は、幅広い非関税措置をカバーしており、中国で経営する米国企業の官僚手続きの鈍化にも関係している。

3つ目は、中国のエンターテイメントとメディア業界全体の低迷だ。以前は中国の業界規制当局であるSAPPRFTが管理権を持っていた。しかし、今年初めに共産党の宣伝部に直接的な管理権が移ったことで影響が出ている。許可プロセスの減速化は、特に反U.S. 問題にあるわけではない。多くの中国企業は同様に、その減速化と官僚的組織の不透明さの影響を感じている。

中国のある配給会社は「何も変化していない。 私たちは何も答えを得ていない。」とVariety誌に述べ、 「いくつかの映画は2週間で承認を得ている。」と語った。これらをふまえると、たとえ『クレイジー・リッチ!』が中国でリリースしたとしても、リリース日が最適ではなく、マーケティングが抑制される可能性があるだろう。

 

 

ハリウッドタレント、大作出演にむけて東へ

【出典】9/25/2018

https://variety.com/2018/film/festivals/hollywood-talent-drawn-east-to-big-projects-1202942999/

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中国の映画業界が拡大し続ける中、より多くのハリウッドの俳優たちは中国の映画界で主演を演じることに意欲的だ。 しかし、これまでのところ、これらの大ヒット作のアンサンブル・キャストに参加しているトップハリウッドスターのほとんど全てが男性である。ハリウッド女優の中国での機会は、必要とされる役と限られたジャンルの欠如によって、ほとんど需要がない。しかしミラ・ジョボビッチは、次回作のアクションスリラー『The Rookies』で重要な役割を担っている。 2月にCAA中国の責任者を以前務めたJonah, Greenberg氏によると、Salty Picturesと呼ばれる北京に拠点を置くプロダクション会社を立ち上げた当初、当局は元々男性だった役をジョボビッチに与えるために手助けをしたと言う。西洋の女優に重要な役を与えるために、このような役の性別を変えたのは中国映画業界で初めてのケースだ。Alan, Yuen氏によって書かれ、監督されたこの映画は、「New Classics Media」、「Emperor Motion Pictures」、「Wanda Pictures」、「Huaxia Film Distribution」などの中国本土と香港の企業によって共同制作された。 12月21日に中国本土でリリース予定だ。 「西洋の俳優を含む中国の映画のジャンルは、戦争映画、武道映画、アクション映画であるため、通常は男性の強さを強調した役が好まれると」Greenberg氏は語る。 「観客と映画関係者は、常識を覆すことを期待している。そのため、映画の役で性別の転換が起きることは新しく、創造的で新たな突破口になる」とも語った。Yan Geling氏の『The Secret Talker』を取り上げようとしているイタリアの監督兼プロデューサーのCristiano, Bortone氏は、「中国市場は急速に発展している」と述べている。「最初はとてもランダムだったが、最近はもっと組織化されてきている。より多くの共同制作と買収、そしてロサンゼルスのエージェントやスタジオからの中国映画制作への参加が増えれば、今後数年でより多くの交流が生まれるだろう」とBortone氏は語った。 夏に公開された『アニマル・ワールド』と今後上映予定の『Unbreakable Sprit』が、中国のプロダクションにいるハリウッドタレントにスポットライトをあてている。オスカー賞を受賞したマイケル・ダグラスが主演するアクションファンタジー・スリラー映画の『アニマル・ワールド』は、6月下旬の公開から8月27日までで5億1000万元(7,500万ドル)を記録した。 一方、第二次世界大戦の叙事詩を元に制作された、『Unbreakable Sprit』は、10月26日に中国全土で公開予定だ。この映画はブルース・ウィリスとアドリアン・ブロディをアンサンブル・キャストとして起用していることが売りの一つだ。この映画はすでに金融的苦境に陥っている−映画の元々の投資会社の一つである、上海河北フィルム&テレビインベストメント(Shanghai Hehe Film&Television Investment Co)が逃げ出し、同社の親会社である上海九龍インベストグループ社の元トップであったShi Jianxiang氏が国外へ逃亡した。さらに、 2016年3月に『Ip Man 3』を取り巻く興行収入詐欺スキャンダルと関連して、Jianxiang氏は中国の国際指名手配リストに入っている。この映画はまた、「陰陽契約」スキャンダル(タレントが課税所得を逃れるために二重契約をしたとされる)に関与しているとされているが、同社はそのような主張を否定した。 2001年にフォン・シャガオン監督の風刺的なコメディアで、中国で撮影された『ハッピー・フューネラル』中でハリウッドヘルマー役を演じたドナルド・サザーランドは、中国映画の大作に初めて出演したハリウッドスターの一人である。この後、ハリウッドの他の俳優たちが、サザーランドの後を追って中国映画に出演したのはのちの10年後となる。

ケビン・スペイシーは2011年に心理コメディードラマ、『Inseparable』に出演した。ヒュー・ジャックマンはウェイン・ワン監督とウェンディ・マードックが共同制作した歴史ドラマ『雪花と秘文字の扇』で中国人キャストと共に参加した。クリスチャンベールは、チャン・イーモウ監督の戦争の映画、『金陵十三釵』の司祭役で登場した。チャン監督はまたファンタジー叙事詩である映画、『グレートウォール』(2016年)でマット・デイモンとウィレム・ダフォーを中国に連れ、PRを行なった。この中国と米国の共同プロダクションは中国国内では、好評を博したが、米国では4550万ドルの収益しか上げることができず、結局満足する結果には至らなかった。

2002年の『戦場のピアニスト』のオスカー受賞者のブロディは、おそらく中国で最も親しみ深いハリウッド俳優だ。彼はフォン・シャガオン監督の歴史ドラマ『Back to 1942』(2012)、また後者ではジャッキー・チャンとアクションファンタジー映画の『ドラゴン・ブレイド』(2015)に登場した。彼はまた、2014年に中国の財政的支援を受けて、プロダクション会社Fable Houseを立ち上げた。ティム・ロビンズも『Back to 1942』に登場した。ジョン・キューザックはゴン・リーと『シャンハイ」(2010)に出演し、その後中国に戻り『ドラゴン・ブレイド』を撮影した。 アクション満載の愛国ドラマ『Wolf Warrior 2』のダブル主役を演じたフランク・グリッロは、「中国映画で初めて演じた役は、その映画が中国最大の興行収入を樹立した後、私のキャリアを大きく変えた」と語った。オスカー賞を受賞したことのある、俳優のニコラス・ケイジも、『アウトキャスト』で中国市場への進出を試みたが、2014年にリリースされたその映画はわずか1日で上映が取り止めになった。公開は6ヶ月後に延期されたが、思ったようには行かなかった。 上海を拠点とする批評家ボノ・リー氏は、「ハリウッドブランドは国内の制作スケールを高め、プロデューサーは、制作が「国際的」であり、より魅力的なものだと投資家に主張できるようになった」と話す。最新のトレンドは、制作量が増えれば増えるほど、関係する投資家とプロダクション数が増える。事実、「Wolf Warrior 2」だけで約20社が参加した。 ハリウッドタレントの流入が増えている、とBortone氏は言う。今のところ、大作の大部分は、男性が主演のアクションかファンタジー、また男性の俳優の需要が高まってきている。「しかし中国では、将来何かが起きるだろう」と彼は述べた。

中国を筆頭に、アジアのオンラインビデオ市場が2023年までに480億ドルを突破する見込み

【出典】 2018/08/21

https://www.hollywoodreporter.com/news/asian-online-video-market-projected-hit-48-billion-by-2023-driven-by-china-1136293

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アジアの急成長するオンラインビデオ市場は、次の5年で米国市場との差をほとんど埋めてしまうと見込まれている。研究によれば、アジアはグローバルなメディア企業にとっての主戦場となるだろう。NetflixAmazonといった動画配信の巨大企業が、契約者数拡大のため海外にますます目を向ける中、急成長するアジア太平洋市場が次の5年の主な戦場となりそうだ。

広告収益や契約料を含めた当地域のオンラインビデオ市場は、次の5年で倍以上になると予測されており、2018年の収益約210億ドルから2023年には480億ドル以上になる見込みである。この予測は、トップのリサーチ企業Media Partners AsiaMPA)による『アジア太平洋のオンラインビデオとブロードバンド市場』という題の研究において、821日に発表された。

アジアは圧倒的な成長を予測されているが、それによれば当地域は米国市場との差をほとんど埋めてしまうようだ。2018年の米国のオンラインビデオ市場はおよそ300億ドル相当との予想だが、2023年には総売上高は510億ドルに上ると予想されている。

アジア太平洋地域に渡り、顧客習慣や技術インフラには大きな差異があるため、成長率は全体的には上昇傾向になるが、一定とはならないとの予想である。Netflixのような外国企業の侵入を拒む強大な中国市場は、2023年までにアジアのオンラインビデオ収益の60%以上、VOD契約者の75%以上という、業界価値の大半を占めると見られている。

「オンラインビデオの収益構造は、プレミアムエンターテインメントやスポーツへの投資の増加、およびブロードバンドやデジタル決済の成長に支えられ、拡大し始めている。」と、レポートを執筆したMPAのエグゼクティブディレクター、Vivek Couto氏は述べた。「特に中国から、強力なデジタル市場が現れている一方、オーストラリア、インドや東南アジアといった市場では、電話会社もまた動画配信サービスの重要な事業者になっている。」と、彼は付け加えた。

アジア市場の価値が高まるにつれ、コンテンツの費用―特に、オリジナルコンテンツ制作や、自国やハリウッドの映画、テレビ、スポーツの権利費用―もほぼ同じ調子で上昇するだろうと見込まれている。アジア太平洋地域のオンラインビデオコンテンツ費用は、2017年に27%増加し、130億ドルに到達。そのうち85%は中国の貢献である。MPAのモデルによれば、こういったコストは2018年の166億ドルから2023年には315億ドルまで、年に計14%の成長率で上昇するようだ。

「我々はハイレベルな投資と良好な財務体質が求められる、産業の進化の初期段階にいる。」と、Couto氏は語った。「大手テック企業や動画コンテンツ企業はオンラインビデオ事業に投資することにより最初は損失となるかもしれないが、オーストラリア、中国、インド、日本なのでは短〜中期内で損益分岐点に達することができると考えられる。」

元々定着には時間がかかったが、地域全体、特に中国で、動画配信は著しい成長を見せている。中国での動画配信料金は、2015年には8.5億ドル以下だったが、2018年には合計約50億ドルにまで成長すると予想されている。

中国のインターネット大手Baidu社の傘下にある配信サービスiQiyiは、現在中国で産業のトップだと推測されており、総売上高は今年およそ27億ドルに達したと予測されている。これは、Tencent Video24億ドル、Alibaba社の動画サービスYouku19億ドルを凌ぐ。

「動画配信料の成長は、オーストラリアと日本でも、ますます顕著となっている。」と、MPAのレポートは記した。「一方インドでは、決済インフラの成長、およびスポーツや自国映画、テレビシリーズへの投資によって、大きな成長機会が開けている。」

アジアでのYouTubeFacebookにおける動画広告費用は、YouTubeを中心として、2018年には総じてわずか40億ドル未満であると、MPAは予想している。

アジア太平洋地域での、オンライン動画広告費用は、2018年の130億ドルから5年で300億ドルまで成長するだろう。中国を除き、当地域での広告費用は、今年の50億ドルから2023年までに110億ドルになる予測だ。YouTubeFacebookの地位は揺るがず、中国以外の当市場において、動画広告費用は2社合わせて、今年の78%と比べ、2023年には市場の73%となると予想されている。

「地域全体を通して広告が動画配信事業の主な収益源であるが、特にオーストラリアや中国、日本ではサブスクリプション料も重要な収入源で、インド、東南アジア、韓国や台湾などでは、低い水準から成長を見せている。」と、Cuoto氏は付け加えた。

米中合作「MEG ザ・モンスター」予想外のヒット

【出典】 2018/08/13

https://deadline.com/2018/08/the-meg-opening-weekend-mission-impossible-fallout-incredibles-2-china-global-international-box-office-1202444233/

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世界中で公開されたワーナー・ブラザース&グラビティ・ピクチャーズ共同制作の「MEGザ・モンスター」の興行収入成績が発表された。現在「MEG」は42カ国で公開され1.06億ドル(115億円)を稼ぎ出し、アメリカ合わせ1.47億ドル(155億円)となる。

 

共同制作を行なっている中国国内では0.5億ドル(60億円)をオープニング週で稼いでいる上、中国のオンラインチケットサービスMaoyanでのレビューは8.8/10と高評価、そして米・中合作の作品としては笑えるとのこと。マット・デイモン主演の米中合作「グレートウォール」はそこまで笑える作品ではなかった。「グレートウォール」や中国マーケットを意識した「ウォークラフト」は中国では成功したがその他の地域ではあまり良くなかった。この2作品は男性やゲーメマーを意識して制作されているが、「MEG」は幅広い客層をターゲットにしていることが成功の要因だった。業界関係者によると、「MEGは最もバランスの取れた作品だ。アメリカ&中国で成功すれば他マーケットでも必ず成功する。」とのこと。「MEG」は巨大サメが登場する夏の典型的な作品で、マーケティング戦略でもシリアス路線に走るのではなく「楽しい」を意識したキャンペーンだった。そしてジェイソン・ステイサムは現在中国で非常に人気があることも成功の要因の一つだろう。

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BitTorrent、ブロックチェーンの新会社Tronに買収されたと正式に発表

https://variety.com/2018/digital/news/bittorrent-acquisition-confirmed-1202882451/

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ファイル共有の老舗会社BitTorrentが、自社が買収されたことをついに正式発表した。「我々は、TronがBitTorrentの買収を正式に締結したと公表することに、胸を高鳴らせている。」当社は、24日火曜のブログ投稿でこう語った。

「BitTorrentは、新たにTronの拠点サンフランシスコより、運営を続ける。ここは今、当社のグローバル市場拡大に向けた経営の中心地となる。」とその投稿は続く。「子会社となる当社は、世界最大の分散したエコシステムのためにビジョンを遂行しつつ、Tronのグローバル事業の経営企画や提携に対し、力強いサポートをしていく。」

Tronは、中国人起業家Justin Sun氏により創業された、ブロックチェーンの新規企業である。当社は、TRXと呼ばれる独自の仮想通貨を発行している。TRXは、記事執筆時点で時価総額24億ドルであった。

Sun氏のBitTorrentに対する計画はほとんど知られていないが、このファイル共有会社は、ブロックチェーンを計算するプログラムはアプリに一切入れないつもりだと、6月にユーザーに対し確かに約束していた。「BitTorrentは、自社の行うことを、あるいは提供するサービスに対する料金を、変更する予定は一切ない。」とその文章にはあった。「我々は、現在または将来において、仮想通貨の利用を可能にする予定はない。」

BitTorrentとTronは、買収に関するこれ以上の詳細を24日火曜には一切発表しなかったが、カリフォルニア州州務長官に届け出された資料によると、Sun氏は当社に対し現金で1億2600万ドル近く支払ったと読み取れる。

ハリウッドの仕事を引き受けるも、慎重さが目立つ中国企業

http://variety.com/2018/biz/asia/chinese-companies-hollywood-1202681998/Picture1

空前の買収案件を期待するハリウッドの中堅企業や、莫大な資金調達を期待する映画スタジオの視点からすると、最近の中国は期待外れであるようだ。

太平洋を横断し買収を行うことで多額の利益を得る行為は1年以上前、中国政府によって中止された。 Dick Clark Prods.、Voltage Pictures、Vizio社の買収のような取引は崩壊した。中国のワンダ社はレジェンダリー・エンターテイメントの産み出した2年間に渡る多額の損害に落胆、ユニバーサル社はオリエンタルドリームワークスの株式を手放そうとしている。

しかし中国に背を向けたハリウッドの経営幹部は、エンターテイメントが伸び、テクノロジーが活発になり、海外のパートナーシップにさらに関心が高まっている中国の現状を知って驚くだろう。中国の興行収入は2016年の一時的な減速の後、昨年上昇を再開した。その減速期間は15年間の映画の強気市場では一瞬にすぎなかった。中国の小さな町で映画館建設が続いている事などから、2020年頃には中国の劇場市場が北米を追い越すとの見込みがさらに強まっている。

ビレッジロードショーと中国のパーフェクトワールドピクチャーズのパートナーシップであるパーフェクトビレッジの社長兼CEOで、ベテランの北京拠点プロデューサー、Ellen Eliasoph氏は、「元気な空気がまた戻ってきて、とても心地がいい。新しいビジネスを求め人々がまた訪れている」と話す。

中国の国内映画事業は多様化・深化している。中国で8億6000万ドルの収益を上げたメガヒット『戦狼 ウルフオブウォー』のプロデューサーらが製作した他7本の映画もそれぞれが1億ドル以上の収益を上げた。 『ダンガル きっと、つよくなる』は中国で公開されたインド映画は前例のないスマッシュヒット、 タイの『バッドジーニアス』の中国内興行収入は4100万ドルを記録した。

中国はまた、ストリーミングビデオと興行収入ビジネスが両方伸びている非常に少数市場の一つである。 Tencent Video社とiQiyi社はそれぞれ約5,000万人の有料加入者を持つという。 (ネットフリックスは7月にやっと全世界で1億人を超えた。)中国の大手ビデオメーカーは、西洋メーカーと同じ意気込みでオリジナルコンテンツの制作に取り組んでいる。

「ストリーミング会社は今まで、中国の映画業界にとって有益な力を発揮してきた」と、最近Emperor Motion PicturesのCEOの席を離れたAlbert Lee氏は言う。 「彼らはより大きな補助市場を作り出しており、製作が実現しなかったかもしれない映画にも、時には彼らが育てる新しい才能を使って投資することができている。」

iQiyiのような中国のエンターテインメントテクノロジー企業は、もはや西洋企業の模倣者であると非難されなくなった。発展途上国向けストリーミングプラットフォームiFlixのCEO、Mark Britt氏は「投資、研究開発またはイノベーションを検討しているかどうかにかかわらず、中国は非常に力強い市場だ。エンジニア能力が高く、新しいイノベーションを導く中国系トップ企業の能力は、驚異的だ。iQiyiやYouku Tudouのような企業は、中国のテレビ視聴の性質を劇的に変えている。」と語った。

また、北京の規制とワシントンの中国に対する疑惑が広がっている中で、海外エンターテイメントへの戦略を立てることは、2012-15年のゴールドラッシュ時よりも厳しくなっているが、中国投資家は依然として技術、メディア、エンターテイメントに熱意を向けている。

香港ではこのような機運がますます高まっている。この場所は多くの中国企業や外資系企業が上場を考えている。中国の家電メーカーであるXiaomi社は2000億ドルの評価が報じられ、AlibabaハリウッドのSTX エンタテイメント社は複数の投資家がついている。

2016年中頃から2017年中頃までの中国の興行収入の収縮と、ハリウッドに拠点を置く中国エンターテイメント企業の期待以上に急な学習曲線は、確かに、国内外のリスクのあるベンチャー企業を痛めつけることになった。しかし、彼らはスマートな方法で海外パートナーと関わることに興味を持ち続けている。

元アリババ社幹部のAlex Zhang氏は、元China Film Group社ヘッド、Han Sanping氏とJX社を立ち上げている。リスクのバランスを図るために、JX社は映画とテレビにまたがり、成長する中国市場だけでなくグローバルな英語市場にも重点を置くデュアルトラック映画戦略を追求する。

Zhang氏は、ハリウッドにおいても賢明に選ばれたプロジェクトとは喜んで仕事をする。しかし過去に見られた話題性のある取引ではあるが必ずしも良いビジネスセンスとは言えない取引からは手を引いた。

Zhang氏はさらに、「米国から、中国企業は、豊富な資金を持ち、迅速な意思決定を行われると思われていたが、今は慎重だ。 中国と米国の協力はまだ有効だが、これからはプロジェクトベースの協力になるだろう」と述べた。