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『グリーンブック』全世界興行収入3億ドルを突破

 

【出典】2019/04/01

https://variety.com/2019/film/news/green-book-box-office-300-million-1203177747/

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『グリーン・ブック』の全世界興行収入がアカデミー 作品賞の受賞と中国でのヒットが後押しし、3億ドルを突破した。Universal Picturesのロード・トリップ作品である本作は国内興行収入が8,440万ドル、62ヶ国で2.196億ドルであり、全体では3.04億ドルを記録。

作品賞だけではなく、ジャズピアニストのDon Shirleyを演じたMahershala Aliが助演男優賞をそして脚本賞も獲得している。中国では7,000万ドルを突破したが、『タイタニック』を超えて中国で最も売れた映画となった。

Participant MediaDream Worksによって製作された本作だが、中国だけでなくフランスでも過去最高の興行収入を叩き出しており、2ヶ国で合計1,400万ドルを記録。ドイツでは1,350万ドル、日本では1,460万ドル、英国では1,290万ドルという好調ぶりを見せている。

37日には早々と2億ドルを突破。昨年の作品賞『シェイプ・オブ・ウォーター』の世界興収が1.95億ドルだが、『グリーンブック』のヒットぶりが歴然となる。2017年に作品賞を受賞した『ムーンライト』は6,500万ドル、2016年の作品賞『スポットライト 世紀のスクープ』は世界興収9,800万ドルで幕を閉じている。

Jordan Peele監督の新作『Us』オープニング興収7,000万ドルを記録

【出典】2019/3/24
https://variety.com/2019/film/box-office/us-movie-box-office-opening-weekend-jordan-peele-1203170926/Picture1

成功の後には、成功前よりも求められるものが多くなるだろう。

Jordan Peele監督の2作目『Us』が好調なスタートを見せている。本作は北米の3,741館で公開され、週末興行収入7,000万ドルを記録。『キャプテン・マーベル』が1.53億ドルで首位を獲得しており『Us』は2位につけている。公開前の予測オープニング興収は3,800〜4,500万ドルだった。

本作は2018年に公開された『クワイエット・プレイス』を凌ぐ週末興収を稼ぎ出しており、オリジナルのホラー映画としては最大のロケットスタートとなった。さらに、R指定映画という括りでは『テッド』に次ぐ成功を収めている。

世界では47の地域で公開され興行収入1,670万ドル、全世界で8,695万ドルに達した。UniversalJordan Peel監督のプロダクションMonkeypawは本作の制作費として2,000万ドルを投じており、1週間も経たないうちに予算の4倍以上の売り上げを叩き出した。

サウス・バイ・サウスウェストで初公開されてから熱狂的な口コミを獲得し続けている本作だが、ホラー映画としては珍しくRotten Tomatoes94%という高評価を獲得。Jordan Peele監督の能力の高さが感じられ、観客に考えることを促す作品に仕上がっている。Lupita Nyong’oWinston Dukeが夫婦役として主演を務める。

2019年は記録的なペースでヒット作が生まれた2018年と比べると興行収入は伸び悩んでいるにも関わらずUniversalではヒット作が続く。2019年のオープニング興行収入ランキングの2、3、4番目にUniversal作品がランクインしており、『Us』($7,000万)『ヒックとドラゴン3』($5,500万)『ミスター・ガラス』($4,000万)と続く。

『パシフィック・リム:アップライジング』が北米でオープニング興収トップに輝いた2018年の同時期と比べると、『Us』の想定以上のスタートにより15%以上も国内チケット売上が伸長している状況だ。業界全体では昨年比のチケット売上が17%ダウンしている状況だが、『キャプテン・マーベル』と『Us』の成功が市場を改善させるだろうと市場分析を行うComscoreは評している。

Us』の公開を見越し敢えて同タイミングで公開するスタジオが無かったため、国内興収チャートはおとなしかった。Paramount Pictureのアニメーション映画『Wonder Park』は3位を獲得しているが若い映画ファンからの受けは良くなく、コスト回収に向けて子供の観客を獲得する必要に迫られている。

 

嚢胞性線維症を患う10代の男女が恋に落ちる映画『Five Feet Apart』のチケット売上は850万ドル。本作はオープニング興収から34%ダウンしたが、トータルで2,600万ドルを稼ぎ出し制作費が700万ドルということを考えれば大きな収を得たと言えるだろう。

5位にはUniversalDreamWorksの『ヒックとドラゴン3』がランクイン。5週目には650万ドルを稼ぎ、国内での興行収入は1.45億ドルに達した。評論家達が本作に賞賛を送る中、2010年と2014年に公開された前作/前々作と比較するとわずかに遅れをとっている。

Bleecker Streetの『Hotel Mumbai』はニューヨークとロサンゼルスの4つの映画館で公開され興行収入89,492ドルを記録。一館あたり21,623ドルを稼ぎ出している計算だ。Dev PatelArmie Hammerが主演を務めインドのTaj Mahal Palace Hotel2008年に起きたテロの生存者を追った内容となっておりニュージーランドでは315日に起こったクライストチャーチ銃乱射事件が発生したことが原因で公開の中止が取り決められた。

『バード・ボックス』の大ヒットからNetflixが学べる事

【出典】1/18/2019

https://www.theatlantic.com/entertainment/archive/2019/01/netflixs-hit-bird-box-future-blockbusters/580255/

2018年年末にネットフリックスがリリースした映画はまずまずの評価を得た中、同社は意外なヒット作でオーディエンスの心を掴んだ。

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『バード・ボックス』はよくある「辻褄が合わない映画」の一つだ。もし仮にNetflixで『バード・ボックス』を再生中、一時停止し基本的な問いかけをしてみるとする。「世界の終末をもたらす大惨事から避難する登場人物達は、なぜただの民家を安全な場所と考え集合したのか?」答えを見つけるのは難しいだろう。「船が転覆した後も、マロリー(サンドラ・ブロック演じる主人公)の鳥が鳥かごの外に逃げないのはなぜ?」無い答えを探すより、考えすぎない方が良いだろう。12月21日の同映画リリース後にTwitterで暫く流行った「目隠しチャレンジ」のように、この映画の辻褄に関しては目を瞑ってしまう方が良いのかもしれない。

ジョシュ・マラーマンの2014年出版の小説をベースに、スサンネ・ビア監督の『バード・ボックス』は不可解なシーンばかりである。しかし、作品のポスターやネット上に出回る画像においてサンドラ・ブロックがなぜ目隠しをしているのか、その理由である物語のコンセプトは簡単に理解できる。映画の舞台はモンスターがはびこる世界だが、サウンドエフェクトや迫りくる影以外、モンスターの正体がオーディエンスに明かされる事はない。その謎の生物を見てしまった人は、自らの手で一秒でも早く自分を殺してしまうーというのがこの映画のテーマで、残りのストーリーは、見ることを禁止された世界で生き延びることが出来るか否か、というサバイバルストーリーである。

 

『バード・ボックス』が12月のラインナップに追加されたのはNetflixの思い付きのように見えた。映画賞シーズンであることを踏まえると、同月の注目映画は、熱いレビューが集中するアルフォンソ・キュアロン監督作品『ローマ』であった(2018年ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞、オスカー受賞が期待される )。その他大物アーティストによるNetflix作品は、コーエン兄弟の『バスターのバラード』、デヴィッド・マッケンジー監督作品『アウトロー・キング 〜スコットランドの英雄〜』だ。まずまずのレビューを受けた『バード・ボックス』は、クリスマス映画シーズンの真っ只中、ストリーミングに飽きたオーディエンスによって忘れられてしまうような作品に思えた。

 

しかし、Netflixによる視聴者情報によると、『バード・ボックス』は同社最大のヒットとなった。同社の視聴者データは厳重に保護されているため事実確認が困難であるが、公開週だけで、世界で4,500万ものアカウントがこの映画を視聴したと報じられている。未だストリーミングサービスのデータ解析最適化に取り組むニールセンはこのNetflixのレポートを裏付けつつ、アメリカ国内だけでも同作の視聴数は2,600万にのぼると報じた (世界中におけるNetflix登録者数のほぼ半数は米国在住)。しかしこういった数値に見る功績よりも、同作へのネットの反応が同作の話題性を物語っている。

 

長い間、作品の興行成績の良し悪しの決め手は映画チケットの売上であった。今までの映画業界は、公開初週末の観客動員数や各週のチケットの売り上げ、ランキングの上位に留まった期間、製作費用と総収入の比率などをベースに、観客に人気のストーリーや俳優を判断してきた。しかし、Netflixが莫大な資産を費やし大物俳優や監督らを起用するにつれ、劇場公開数ヶ月後のオンライン配信という映画鑑賞のスタンダードを変えた。劇場公開されない作品は、チケットの売り上げや公開初週末の成績などのデータに欠ける。ニールセンなどの会社はNetflix社の視聴率データへのアクセスに試行錯誤しているが、そこで疑問になってくるのが、ストリーミングが主流の今、何が映画のヒットを決めるのか、である。

 

『バード・ボックス』はNetflixにおける「大ヒット作」の定義を変えた。同作の視聴回数は高いが、その数はチケット総売上数とは比べ物にならない。Netflix加入者が映画をストリーミング再生するのは、実際に映画館に出向くよりもいたって簡単である。サービスを利用に発生する料金は月額の登録料のみで、リモコンで作品を選択するのに料金はかからず、外出の必要もなし、さらに再生中の一時停止も可能だ。このような相違点を考えると、NetflixのCCOテッド・サランドスが『クリスマス・クロニクル』の再生回数2千万回は映画の公開初週末収益200億円と同じくらいすごい(この記録達成は映画史上6作のみ)と比較したのはおかしいことなのだ。

 

高い再生回数、ネットでの人気、そして口コミによる成功は、サンドラ・ブロックやスサンネ・ビア監督が将来の作品制作において投資を集める際に効果的である。投資家に提出できる最終的な数値は無いにしても、『バード・ボックス』は現代の時代精神をうまく利用しており、Netflixがグローバルに展開しているからこそ世界的な成功を加速させた。

 

私自身『バード・ボックス』を視聴したのは公開後しばらく経ってからであったが、私も周囲の批評家と同意見である。同作は優秀な作品だが、視聴者の注意を引くサバイバルスリラーである反面、ストーリーの細部にはこだわっていない。ジョン・マルコビッチ、ローサ・サラザール、トレバンテ・ローズ、リル・レル・ハウリーなど多才なキャスト陣はほんの少しのセリフだけの脇役に留まり、むしろ残虐なシーンの方が私の記憶に残っている。しかし前述したように、『バード・ボックス』は物語の詳細よりも雰囲気を引き立てる。「ながら視聴」に最適で、大スターサンドラ・ブロックの通常通りの良い演技が見られる作品だ。この言い方は魅力的に聞こえないかもしれないが、この映画新時代においては、これが大ヒット作品の新たな構想なのかもしれない。

2018年の世界映画興行収入は歴代最高 ディズニーが圧倒

【出典】1/2/2019

https://variety.com/2019/film/news/box-office-record-disney-dominates-1203098075/Picture1

2018年、映画業界の興行収入は世界最高となり、北米で11億9千万ドル、世界全体では41億7千万ドルを記録した。ディズニースタジオズ作品がその5分の1を占める。

調査会社コムスコアは2018年総合興行収入を発表し、ディズニーが世界全体で73億3千万ドルの興収を算出したことを明らかにした。これはスタジオ単独収入において2番目に高い数値で、これを上回るのは同じくディズニーによる76億1千万ドル(2016年)だ。米国内では、 2016年のスタジオ市場記録30億ドルを上回る30億9千万ドルの興収を記録し、映画業界史を塗り替えている。同スタジオ作品『ブラックパンサー』『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『インクレディブル・ファミリー』はどれも6億ドル以上の興収を収めた。また、世界全体ではディズニー史上2番目の42億3千万ドルの興収となった。

2018年に14作品を公開した同スタジオの米国内市場シェアが26.1%ということを踏まえると、米国内4人に1人の劇場鑑賞客がディズニー作品に出費したことになる。

スタジオ会長アラン・ホルン氏は、「世界中のディズニー、ピクサー、マーベルスタジオズ、ルーカスフィルムファンのお陰で、昨年はウォルト・ディズニー・スタジオズにとって最大の年となった。『ブラックパンサー』『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で社会現象を起こし、創立以来10年間輝かしい成績を収め続けるマーベル・スタジオを特に称賛したい。」と声明を出した。

世界全体の劇場集客数は2.7%の伸びを見せ、北米のみでは2017年と比べ7%上昇した。10億ドル以上の興行収入を収めた昨年公開作品は、『ブラックパンサー』(13億5千万ドル)、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(20億5千万ドル)、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(ユニバーサル・スタジオ、13億ドル)、『インクレディブル・ファミリー』(12億4千万ドル)の4本。ソニー・ピクチャーズによる『ヴェノム』は8億5500万ドルで5位、パラマウントによる『ミッション:インポッシブル フォールアウト』は7億9100ドルで6位の興収であった。

北米スタジオ別興行収入ランキングは以下の通り:ユニバーサル・スタジオが19億6千万ドルで2位、ワーナーブラザーズが19億3千万ドルで3位、ソニーが12億8千万ドルで4位、フォックスが12億4千万ドルで5位、パラマウントが7億5700万ドルで6位。ライオンズゲートは前年比1.5倍越えの3億8900万ドル、STXエンターテイメントが2億6960万ドル、MGMが1億6400万ドルとなった。

2017年は、ストリーミングサービスの普及による劇場集客数2.3%減少などにより米国映画ビジネスは低迷を見せたが、2018年はそれを挽回した。コムスコアのシニア・メディア・アナリスト Paul Dergarabedian氏によれば、米主要スタジオは観客が好む映画を見極めたことがこの成功に繋がると話した。

さらに、「2018年は、映画史上最大興行収入だけでなく集客数の前年比増加といった意味でも記録的な年だった」と付け加えた。「劇場公開作品ラインナップの多様さ、劇場体験の人気、そして人々の現実逃避欲が2018年の特徴であったが、それは2019年も続く見通しだ。3連休に公開される『ミスター・ガラス』は1月公開作品史上最高の興収になると予想される。」

2019年には『ライオン・キング』『アベンジャーズ/エンドゲーム』『トイ・ストーリー4』『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』『スター・ウォーズ/エピソード9』などが公開予定だ。

Dergarabedian氏は「2019年は公開予定作品ヒットパレードとなり、業界が前年以上の成功を収めるだろう。」と言う。

『アラバマ物語』がアメリカ演劇としてブロードウェイ史上最大興行収入を樹立

【出典】1/2/2019

https://variety.com/2019/legit/news/to-kill-a-mockingbird-broadway-records-1203097604/Picture1

『アラバマ物語』は現在大ヒット中で、ブロードウェイ史上最大ヒットのステージ作品となった。アーロン・ソーキンによって劇化されたハーパー・リーの古典小説は、2週間の上演を終え170万2千ドルの興行収入を記録した。

これは、ブロードウェイ史上で最高の週末興行収入となり、ブライアン・クランストン演じるリンドン・ジョンソンの物語『オール・ザ・ウェイ JFKを継いだ男』が2014年7月22日の週に記録した162万3千ドルを超えた。新記録が更新されたのは2018年12月30日の週で、ブロードウェイが一番賑わい、タイムズスクエアが旅行客で溢れるホリデー・シーズンの真っ只中の出来事だった。

『アラバマ物語』のプロデューサーでトニー賞受賞経験のあるスコット・ルーディンは、「新しい劇作品がこんな成績を残すのを今までに見たことがない。」という。「数々のショーが多数の記録を打ち破ってきたが、これほどの大成功は初めてだ。『アラバマ物語』の製作陣は、数々のラボ、読み合わせ、そして実りのある試演期間に渡って長期間携わっている。この作品の成功と人気は、全ての製作陣のおかげだ。これは皆のヒットである。」

更なる興行収入を収めた『アナと雪の女王』や『ハミルトン』などのミュージカルは、もっと大規模に上演された。『アラバマ物語』が記録した7桁にのぼる週末興行収入は大抵ミュージカルに見られる数値である。これは『ハリー・ポッターと呪いの子』には並ばないが、手のこんだ特殊効果や巨大なシアター、そして映画と小説のタイアップということを豪語した作品とはわけが違う。

11月1日の上演開始以来、『アラバマ物語』は全講演満席または超満員だ。前売りチケットの売り上げは現在2200万ドルに登る。12月初め、シューベルト・オーガニゼーション(ブロードウェイ劇場運営会社)も、同作品が運営史上最高の週間収入を記録したと発表した。また、同作品は上演終了日が決まっておらず、それはミュージカル作品以外には稀に見られることであり、作品の人気を物語る。更に、小さな街の弁護士アティカス・フィンチを演じるジェフ・ダニエルズは、映画/ドラマ俳優としてはかなり長期の1年間の出演契約を、この作品において結んでいる。

『アラバマ物語』は、1934年のアラバマ州を舞台にした成長物語で、人種差別のはびこる南部の痛烈な過去を描く。小説と同様、劇はアティカスの娘スカウト(セリア・キーナン=ボルジャー)、その兄ジェム(ウィル・プレン)、家政婦キャルパニア(ラターニャ・リチャードソン・ジャクソン)、兄妹の友達ディル(ギデオン・グリック)、そしてフィンチ家の不気味な隣人アーサー・ブー・ライリー(ダニー・ウォロハン)のお話で、バートレット・シャー(『SOUTH PACIFIC-南太平洋-』)が監督する。

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『アラバマ物語』のブロードウェイへの道は険しかった。リー氏が小説との誤差を指摘しプロデューサーを訴えた(例えば初期の草稿はフィンチがウィスキーを飲んだり罵ったりする描写を含んでいた。)この件は罵倒語を減らす反面、ソーキン監督の意向でキャルパニアのストーリーを膨らませるなどの変更を加えることで、昨春解決した。ソーキン監督は、ルーディン氏プロデュースの『ソーシャルネットワーク』やNBCの大ヒットドラマ『ザ・ホワイトハウス』で知られる。

原作筆者との法律沙汰だけでなく、グレゴリー・ペックがアティカスを演じた1962年版の映画の劇化に取り組んだソーキン監督にとって、これは壮大なプロジェクトであった。その結果は商業面のみならず批評家の間でも好評だ。レビューはどれも良いものばかりで、Variety誌のマリリン・スタシオ氏は「適切な脚色」でありジェフ・ダニエルズの演技を「強みがあり身にしみるパフォーマンス」と讃える。又ニューヨークタイムズは同作を「美しい」「哀愁的」作品と呼んだ。

 

 

ミッションインポッシブル:トム・クルーズの代わりの俳優を探すのはインポッシブル

https://variety.com/2018/film/box-office/mission-impossible-fallout-analysis-tom-cruise-1202889395/

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トム・クルーズが完全復活した。

2017年に公開された『バリー・シール/アメリカをはめた男』と『The Mummy(ザ・マミー)~呪われた砂漠の王女~』は興行収入的にあまり振るわなかったが、全米で7月末に公開された「ミッション・インポッシブル/フォールアウト」はミッション・インポッシブルシリーズの中でも歴代1位のオープニング成績、トム・クルーズ主演作品の中でも「宇宙戦争」に続く歴代2位のオープニング成績だ。彼は今年で56歳を迎えたが未だ現在もハリウッドスターとして「稼げる」ことを証明した。

ハリウッドでスターパワーが徐々に弱くなる昨今、「ミッション・インポッシブル」の成功の要因はトム・クルーズというスターのキャスティングだろう。ハリソン・フォード、メル・ギブソン、ジュリア・ロバーツ、ジョニーデップ、そしてウィル・スミスなどのAリスト俳優は昔、彼らの名前だけで観客を集客することができた。しかし最近は難しくなり、「スターウォーズ」、「マーベル・シネマティックユニバース」、「ワイルドスピード」などは作品のブランド力に頼るしかない。

しかし「トム・クルーズ」と「ミッション・インポッシブル」は表裏一体だ。トム・クルーズのいない「ミッション・インポッシブル」を観客は想像できるだろうか?一時期、もっと若く出演費用の安いジェレミー・レナーがトムの代わりを引き継ぐと噂され、4作目の「ゴーストプロトコル」から分析官役として登場していた。しかし今作では登場していない。

観客はトム・クルーズが出演しなくなったら寂しがるだろう。20年以上前に「ミッション・インポッシブル」シリーズが始まって現在、数少ないアクションスターの一人となった。「フォールアウト」のスタントシーンで骨折をしたが、彼のスピードが落ちる兆候はない。映画レビューサイト「ロッテン・トマト」で「フォールアウト」はシリーズ史上そしてトム主演作品の中で最も高い98%のレビューを獲得。CinemaScoreによると同作品を鑑賞した観客もA評価を与えている。

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「トム・クルーズがイーサン・ハントであり、イーサン・ハントこそがトム・クルーズなのだ」と語るのはcomScoreの興行収入成績アナリストのPaul Dergarabedian氏。「ここまでキャラクター・フランチャイズそして主演俳優が密接にリンクしている作品は他に存在しない」と付け加える。

今作ではヘンリー・カヴィル、アンジェラ・バセット、アレック・ボールドウィンなど有名俳優が出演しているが、トムの決死のスタントに勝るものはない。トムが飛行機からHALOジャンプを行うシーンを成功させるため全部で100回以上ジャンプしたと言われている。他にもトムはトリッキーなヘリコプタースタントをするために操縦を習ったと言われている。

「トム・クルーズのスタントを代わり行えるのはトム以外誰もいないだろう」とDergarabedian氏は語る。

ユニバーサルの「ボーン・シリーズ」もキャラクターメインのアクション作品だ。マット・デーモン主演からジェレミー・レナーに主演が引き継がれた「ボーン・レガシー」は興行収入で振るわず、シリーズ最低成績となってしまった。

「ミッション・インポッシブル」シリーズはこれからも続くだろう、そして観客はトム・クルーズが次にどんなすごいスタントを見せてくれるのか楽しみにしている。

 

EuropaCorp社が、純損失9540万ドルと収益49%増を発表

https://variety.com/2018/film/news/europacorp-valerian-luc-besson-net-loss-95-million-1202859407/Picture1

Luc Besson氏のEuropaCorp社は、331日付の年度総決算を発表し、純損失は8250万ユーロ(9540万ドル相当)、連結収益は前年比49%増の22650万ユーロであると明らかになった。

先月告知されたように、『ヴァレリアン 千の惑星の救世主(原題:Valerian and the City of a Thousand Planet)』が、フランス、アメリカにおける映画配給およびビデオ・ビデオオンデマンドの売上によって当社の収益に大きく貢献した。当社の海外販売ビジネスは57.1%増の7670万ユーロ(9千万ドル)に上り、これは前年度の総売上高の約34%にあたる。

また当社は、間接費用を削る近年の施策により、これまで1590万ユーロを削減した。一時解雇計画は来年度を予定されており、20193月に終了する。

損失は、昨年の記録11990万ユーロには至らないものの、歴代二番目に大きな数値である。EuropaCorp社は、米国で英語版作品が振るわなかったことや、米国での映画配給コストに原因があるとした。

当社の事業キャッシュフローは、昨年の240万ユーロに比べ、1740万ユーロにまで増加した。これは、『ヴァレリアン』の売上のため、およびLionsgate配給で米国にて上映される、Besson氏が監督した米国EuropaCorp社の次回の大作『(原題)Anna』のP&Aにおいて、それほど大金を費やさなかったためである。

Anna』に加え、当社の上映間近の映画作品には、Thomas Vinterberg監督、Matthias SchoenaertsColin FirthLéa Seydoux出演の『(原題)Kursk』、Guillaume Canet監督の『君のいないサマーデイズ2(英題:Little White Lies 2)』や、David Lowery監督、Robert RedfordCasey Affleck出演の『(原題)The Old Man and the Gun』などがある。

EuropaCorp社のTVシリーズ一覧には、『(原題)AI (Artificial Intelligence)』、David Baldacciの原作のコンセプトを基にした『(原題)Gray』、Jacques Tardiによるフランスの古典漫画を基にした『アデル/ファラオと復活の秘薬(英題:The Extraordinary Adventures of Adele Blanc Sec)』やHoward Chaykinの漫画を基にした『(原題)American Flagg!』が含まれる。

当社は、Besson氏が現在フランスで直面しているレイプ疑惑については言及しなかった。また、当社が約23千万ユーロ相当の負債を返済するため、現在資本を集めていることに関しても触れることはなかった。

 

映画スタジオは今夏ディズニーと戦わなければならない

【出典】http://variety.com/2018/film/box-office/disney-summer-box-office-1202756200/

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もうすぐ夏がやってくる。スパンデックスをまとったヒーロー、恐竜、世界を股にかけるスパイが映画館を埋め尽くすことになるだろう。大ヒット間違いなしの『デッドプール2』、『ジュラシック・ワールド:炎の王国』、そして『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』は観客の心を掴み、史上最大の興行収入成績を叩きだすだろう。

「大作映画は観客のスマホの電源を切り、自宅から映画館に向かわせることができるだろう。」とImax EntertainmentのCEO、 Greg Foster氏は語った。ハリウッドは何年も前からオリジナリティを捨て、親しみやすさを優先し、フランチャイズ優先戦略に移行した。タイトルの後ろにローマ数字が付く作品を作ることが投資を成功に導き、観客を映画館に呼び戻すことができるとわかったからだ。しかし、この戦略にはデメリットもある。

映画ビジネスは新しい物を作り出すことに成功していない。『ジュラシック・ワールド』や『ミッション:インポッシブル』はフランチャイズの第5、6作目で、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』は40年目に突入している『スター・ウォーズ』シリーズのスピンオフ作品だ。現在上映予定されている夏の大作映画は11作品(2017年には13作品と発表されていた)である。

オリジナル映画も来月から続々と上映される予定で、ドウェイン・ジョンソンが世界最長ビルでテロリストと戦いを繰り広げる『Skyscraper(原題)』、SFスリラーでヤング・アダルト世代をターゲットにした『The Darkest Minds(原題)』はヒットすると予想されている。

「彼らは同じような大作映画を年々量産している。」とExhibitor RelationsのアナリストのJeff Bock氏は語った。「俯瞰してみると、それらの多くがフランチャイズになれるほどのヒットにはなっていない。」と続けた。

この事は2017年の悩みの種でもあった。観客はすっかり古くなってしまった『トランスフォーマーズ』や『エイリアン』などのシリーズにそっぽをむき、アメリカ国内興行収入は38億ドルだった — これは十年以来の最低成績だ。アメリカの祝日であるレイバー・デイ(9月3日)が近づき行楽シーズンになるまで、どうなるかわからないが、ハリウッド主要スタジオの収益は44.2億ドル止まりになると見ており、これは2016年とほぼ同じ成績だ。

問題はどの映画も失敗する可能性があるということだ。ソーシャルメディアは『ア・クワイエット・プレイス』のような低予算映画をヒットに導けることを証明した。しかし、反対に大予算映画もほんの少しのツイートやFacebookのポストのよってコケることが判明した。トム・クルーズが主演した「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』(去年の夏公開)のSNSでの厳しい反応や誰も望まなかった大作中世物語を描いた『キング・アーサー』への酷評による大コケがその良い例だ。

「観客の観察眼は毎年鋭くなっている。」とユニバーサル・ピクチャーズの国内配給部門主任のJim Orr氏は語った。「制作する作品を世に出す時にこの事を心にしっかり留めておかなければならない。」と続けた。

これから上映される作品が成功するかどうか見極めるのは難しいが、一つのことだけは確かだ:映画ビジネスにおいて、夏の大作映画シーズンでディズニーだけは他のどのフランチャイズよりもヒットを連発し続けるだろう。

「ディズニーは他を圧倒するだろう。」と B. Riley & Co.のアナリストの Eric Wold氏は述べた。「彼らの公開予定作品リストを見れば一目瞭然だ。」と同氏は続けた。

去年、ディズニーはアメリカ本土で8本の最高の興行収益を上げた作品の内、4本をリリースした。2018年、スタジオはさらに強力になった。マーベル・コミック・シリーズの『ブラックパンサー』を公開し、国内市場シェアの30%を獲得したのだ。これからディズニーが『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』、『インクレディブル・ファミリー』、『アントマン&ワスプ』を順に上映していった後の成績を想像して見て欲しい。

「アクセルペダルから足は離さない。」とディズニーの配給部門チーフのCathleen Taff 氏は語った。「ヒット作からヒット作へ、映画を作り続ける。」と続けた。ディズニーは『スター・ウォーズ』とトップクラスのアメコミ・シリーズの権利を獲得している中、他のスタジオは別の方法に挑戦している。

ワーナー・ブラザーズはジョージ・クルーニー率いる犯罪スペシャリス集団たちをサンドラ・ブロック、ケイト・ベッキンセールら有名女優に置き換えた『オーシャンズ8』を制作した。さらに、同スタジオはベストセラー小説『クレイジー・リッチ・アジアンズ』の映画化で、主要キャストが全てアジア人ということで注目を集めている。

パラマウントは『Book Club(原題)』という4人のシニアの読書リストに『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』を入れたことから始まるドタバタ劇を描いた作品でシニア層の獲得を目指している。ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントは血なまぐさいスリラー映画『イコライザー2』と『ボーダーライン』のスピンオフ作品『Sicario: Day of the Soldado(原題)』が公開予定だ。

「我々の公開作は有名俳優が出演し、R指定で、アダルト層向けで、夏の公開には不向きとされている作品だ。」とソニー・ピクチャーズの配給部門主任のAdrian Smith氏は語った。

これらの多くの映画は対抗馬としてスーパーヒーロー映画やCGを多用する大作映画と勝負することになる。夏前半は大予算映画同士が共食いをすると懸念されており、あるスタジオの重役は大作の公開がない7月末か8月に公開日を変更してほしいと願っているとのこと。彼らは今夏あまり良い結果に終わらないと予想している。なぜなら『スーサイド・スクワッド』のように夏休み終わりにリリースされる大作が今年はないからだ。

スタジオの未来はこれからの4ヶ月にかかっている。アメリカ国内売り上げは4月の初週で2%以上落ち込んだ。夏の興行収入での成功はヒット作の少ない冬を乗り切るために必要不可欠だ。スタジオと劇場チェーンは年末に公開される映画の動向を特に気にしている。なぜなら、この3年間で初めて、ディズニーは12月に『スター・ウォーズ』シリーズの新作(エピソード9)やスピンオフの公開を行わないからだ。

来年の今頃までには、映画のフランチャイズは同じだが、スタジオは劇的に変わっているかもしれない。もしアメリカ政府が520億ドルもの取引(ディズニーの20世紀フォックス事業買収案件)を認めたら、20世紀フォックスはディズニーのものになるだろう。ワーナー・ブラザーズもAT&Tの部門の一つになる可能性があり、パラマウントの親会社 ビアコムはCBSに再合併するかもしれない。これらの合併はハリウッドの作る映画に影響するかもしれない。

MPAA、映画支出の増加をNetflixなどのストリーミングサービスによるものだと発表

【出典】https://www.hollywoodreporter.com/news/mpaa-touts-netflix-streamers-driving-growth-movie-spending-1099560

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伝統を破り、MPAAは年次報告書に“ホームエンターテインメント(家内でのエンターテインメント)を組み込むことに決めた。その報告書は、2017年に世界の興行収入が400億ドルに達したが、アメリカ内の観客者数は22年連続で低迷したことを発表した。

ハリウッドの主要スタジオを代表する米国映画協会(MPAA)は、Netflixやその他のストリーミングサービスの功績を大いに讃えている。

MPAAの会長兼CEOであるチャールズ・リヴキン氏は、伝統から離れ、MPAAによる映画事業の健全性に関する年次報告書に、ホームエンターテインメントの支出を含めることを決めた。以前は、このレポートは映画館での収入のみに焦点を当てていた。

変動しやすい劇場市場やかつてはハリウッドの収入のドル箱であったDVD販売の終焉と比較して、デジタル・サブスクリプション・サービスの爆発的な増加を考えれば、協会の方針の変更の理由は十分にうなずける。

2017年には、劇場およびホームエンターテイメントの総グローバル支出が884億ドルに達した。ストリーミング・サービスを含むデジタル・ホーム・エンターテイメントは、前年比31%増の321億ドルとなったが、DVDなど物理的ホーム・エンターテイメントの支出は15%減の157億ドルであった。しかし、5年前と比較して161%増のデジタル部門のおかげで、ホームエンターテインメントの総支出は11%増(478億ドル)となった。

「今日のホームエンターテイメントは爆発的に広がっており、減速の兆候はない。」とリヴキン氏は記者会見にて述べた。

アメリカ国内のホーム・エンターテイメントの支出額は前年比5%増の205億ドルで、その内デジタルへの支出は137億ドルとなり、前年比20%増、2013年比110%増となった。物理的ホーム・エンターテインメントへの支出は、北米でも15%減(68.3億ドル)だった。興味深いことに、オンライン映画の視聴回数と取引件数は前年比で11%減少したが、ストリーミングサービス、ペイ・パー・ビュー、その他のデジタルプラットフォームをテレビで視聴する、オンラインテレビの視聴率は45%上昇した

ベン・アフレックの『ザ・コンサルタント』がアメリカのデジタル映画レンタルリストにおいてトップ、続いて『モアナ』と『ワンダー・ウーマン』が登場した 。

国際的に見ても、状況はまったく同じだ。デジタル支出は185億ドルで、2016年と比べ41%増加し、DVDなど物理的な売上高は16%減の89億ドルだった。

1月の発表を確認してみると、北米の興行収入は111億ドルで、2016年から2%減少し、観客動員数は22年連続で低迷した。国外の収入は、主に中国の興行収入(79億ドル)が20%近く増加したことを背景に、7%増の295億ドルに上昇した。世界の売上高は5%増(406億ドル)だった。

MPAAのメンバーのディズニー、フォックス、パラマウント、ソニー、ユニバーサル、ワーナーブラザーズの6つの主要スタジオは、ストリーミングサービスに映画を配給しているが、個々の映画のレンタルや販売よりも収益は少ない。

スタジオや他の映画会社は、プロデューサーでもありオリジナル映画やテレビ番組に膨大な資金を割くNetflixと相容れない関係だ。またNetflixは、映画館でオリジナルの映画を公開する際に劇場の方針に従うことを拒否しており、劇場所有者を悩ませている。

会見に参加した劇場所有者出演契約協会のジョン・フィティアン会長は、「劇場所有者を代表する協会が、報告書におけるホームエンターテイメント部門を擁護することに矛盾を感じる人もいるかもしれない。最もテクノロジーに敏感な 人々は、最も頻繁に映画を観る者でもあります。私たちは、より多く大々的に映画を製作し提供してもらえるよう、配給・制作パートナーが家庭内でもっとお金を生むことを望んでいる。」と述べた。

フィティアン氏は、ストリーミングサービスもテレビ番組を提供していて、映画視聴をテレビ視聴から切り離すことは不可能であると警告した。

MPAAは、Netflix、Hulu、Amazon、HBO Go、CBS All Accessを含むデジタルエンターテイメントグループからの数字を引き出している。

「以降のページで展開されるのは素晴らしいビジネスストーリーである」とリヴキン氏は報告書の導入欄に記した。 「強力で活気のある劇場並びにホームエンターテインメント市場は、世界中の観客に比類のない体験を提供するために絶えず進化している。」

ジム・ヘンソン・カンパニーに勤務した後、オバマ政権時の米国大使を全うしたリヴキン氏は、「Theme(テーマ)」という新しい名前の年次報告書に他にも大きな変更を加えた。映画鑑賞の習慣や人口統計データを集計する際、MPAAの調査は電話ではなくオンラインで行われた。 MPAAの関係者によると、オンライン調査は、若い視聴者を抑えるという面で特に重要だと言う。

この報告書によると、2017年の映画鑑賞者はより多様性があったが、調査の実施方法の変更により前年との比較が困難であったようだ。

リヴキン氏と彼のスタッフは、映画鑑賞者が多い若い世代の鑑賞者数が急激に減少したことを重視しなかった。というのも、前年比を比較することは不可能だと考えているためだ。 18歳から24歳までの観客数は2016年から28%減少し、12-17歳の年齢層では22%減少した。

25歳から39歳までの人々が引き続き最もよく映画鑑賞に出かける世代であり、その次に多いのが40歳から49歳の世代である。この数字は、若い消費者を劇場に誘い込む上でハリウッドが直面する課題を反映している。

民族グループでは、1人当たりの劇場訪問回数が高かったのはヒスパニック系が最高の平均4.5回、続いてアジア人(4.3回)であった。販売されたチケットのうち、55%が白人、続いてヒスパニック系(23%)、アフリカ系アメリカ人(12%)、アジア系(7%)、その他(3%)であった。

また、北米の人口の4分の3以上(2億6,300万人)が、2017年に少なくとも1回映画館に足を運び、一般的な映画ファンは4.7枚のチケットを購入した。性別に関しては、女性と男性の間に差は見られなかった。

3D映画興行収入、過去8年間で最低レベルに

【出典】http://variety.com/2018/film/news/3d-box-office-1202743603/

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映画観客たちはあの色付きメガネを外し始めた。

 

米国映画協会(MPAA)の新しいレポートによると、米国とカナダの3D映画の興行収入は2017年に18%減少し、13億ドルとなった。これは過去8年間で 最悪で、『アバター』が興行収入に大幅な増加をもたらし3Dフォーマットの復活を助長した年である、2010年の3D映画の収入22億ドルから急激な減少である。

この減少は、国内の興行収入の大幅な減少に伴う。総収入は2017年に約2%減少し111億ドルとなった。しかし、外国の興行収入は記録的な406億ドルに達した。

3Dと映画館公開作品の人気度は、年齢層によって異なる。これらは12歳から17歳までの観客にとって最も人気があり、彼らは平均で3.8本の3D映画や、IMAXなどの大画面フォーマットを鑑賞したようだ。 60歳以上の3Dまたは大画面フォーマット鑑賞本数は、2.8本というという最も低い数字であった。

『アバター』以来、3Dの運勢は劇的な低下を見せている。 『タイタンの戦い』のような映画での軽率でいい加減な3D化についての不満や、チケット価格の高騰に関する不満がある。アルフォンソ・キュアロン監督(『グラビティ』)やマーティン・スコセッシ監督(『ヒューゴの不思議な発明』)などの映画制作者もこの技術を試作して評価を得ていたが、Aリストの映画監督が3Dの可能性を公的に容認したのはずいぶん前のことだ。それはもしかしたら2020年の『アバター』続編の公開で変わるかもしれない。

3D映画の需要が減少するにつれて、映画館は投資を取りやめている。デジタル3Dスクリーンの数は、2017年にはわずか1%の増加に終わった。スタジオも3Dフィルムの製作許可を下すのに保守的な態度であった。 2017年の3Dリリース数は15%減少して44本であった。16年には52本の3D映画が公開された。

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