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ネットフリックス、子供向けアニメ番組・教育ブランドのストーリーボッツを買収

ネットフリックス、子供向けアニメ番組・教育ブランドのストーリーボッツを買収

【出典】5/9/2019

https://variety.com/2019/digital/news/netflix-acquires-storybots-1203209876/

image28ネットフリックスは、ストーリーボッツ(StoryBots)と言う子供向けメディアブランドを買収したと発表した。JibJab Media社の創始者でストーリーボッツのクリエイターである、グレッグとエヴァン・スピリデリス兄弟は、ネットフリックス制作の保育園児向けのエンターテインメントと教育番組枠を拡大する専属契約を同社と結んだ。

契約の内容は公表されず、「ネットフリックスにとって、値段は重要ではない」とCNBCの匿名ソースが述べた。ネットフリックスの他社買収は、意外にも今回が3度目である。2017年にマーク・ミラー氏が創始したコミック出版社のミラーワールド社、そして去年ニューメキシコ州のアルバカーキにあるテレビ/映画制作会社のABQ スタジオを3000万ドル以下で買収した。

2016年にネットフリックスがローンチしたアニメシリーズ「アスク・ザ・ストーリーボッツ」は、3D、2D、クレイアニメ、ストップモーション、実写といった複数のスタイルを採用し、「なぜ空は青いのか?」などといった子供が普段聞く質問に答える番組だ。スヌープドッグ、エドワード・ノートン、ウーピー・ゴールドバーグ、ワンダ・サイクスが過去にゲスト出演した。ネットフリックスでは、「ストーリーボッツ・スーパー・ソングズ」のシーズン1も見る事が可能だ。「アスク・ザ・ストーリーボッツ」シーズン3はネットフリックスで秋にローンチされる予定である。

ネットフリックスとスピリデリス兄弟の今回の新たな契約によって、ストーリーボッツオリジナル番組、短編特番の更なる制作も続けながら、新しい分野への拡大も計画している。この専属契約についてネットフリックスは、同社にとって今までに類をみない買収であり、保育園児向けの教育番組に尽力する意欲の現れだと言う。

ネットフリックスのオリジナルアニメーション部門VPメリッサ・コブ氏は、契約締結を報じる際、「『アスク・ザ・ストーリーボッツ』は難しいトピックを理解しやすいレッスンに変える。そのコンテンツにより子供は楽しみ、親は満足出来る。」と話した。また、「グレッグ氏とエヴァン氏をネットフリックスに迎えるのが楽しみです。拡大するファンベースや世界中の家族に喜んでもらいながら、ストーリーボッツの愉快な世界を作り上げることを楽しみにしています。」と加えた。

スピリデリス兄弟は1999年にジブジャブメディア社を立ち上げ、政治風刺漫画、デジタルグリーティングカードなど、バイラルなコンテンツで成功した。オフィス・デポが買い取ったElfYourselfと言う有名なクリスマスのウェブグリーティングカードも開発した。2012年にストーリーボッツをウェブ上でローンチし、今ではブランドの教育ミュージックビデオは10憶回以上再生されている。

スピリデリス兄弟は「ネットフリックスと協力し、ストーリーボッツを世界中の子供と家族の為の一流教育エンターテインメントブランドに作り上げることが我々の目的です。これは世界に素晴らしい作品を届ける一生に一回のチャンスだと思います。」

現在ロサンゼルスにオフィスをもつジブジャブメディアは2019年の2月にPE会社キャタプルト・キャピタルに未公開額で買収された。担当者によると、買取後スピリデリス兄弟はジブジャブメディアに関与していない。クランチベースによるとジブジャブメディアは過去にソニーピクチャーズエンターテインメント、ウィル・スミスのオーバーブルック・エンターテインメント、ポラリス・キャピタルとセイント・クラウド・キャピタルから1790万ドルの投資を受けた。

ジョン・ラセターなきディスニーの未来

【出典】2018/6/12

https://variety.com/2018/film/news/john-lasseter-disney-exit-pete-docter-jennifer-lee-1202841999/

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6月5日、ミスターインクレディブルの続編「インクレディブル・ファミリー」のプレミアイベントがハリウッドのエル・キャプテンシアターで行われた。ディズニー社のCEOボブ・アイガー氏、監督のブラッド・バード、出演しているクレイグ・T・ネルソンやホリー・ハンターもイベントに出席したが、一人だけ未参加な人物がいた。ジョン・ラセター氏だ。ピクサーを一躍有名にし、ディズニーのアニメーション部門を復活させた人物だ。

イベントの3日後、ディズニー社はラセター氏が2018年末に退職すると発表した。同氏は現在、女性社員に行なったセクハラ行為(キスや酔っ払ってダンス無理やりダンスに誘うなど)により半年間休職している。

#MeTooのムーブメントが起きている現在、ラセター氏の退職は免れないものだった。他にもディズニーは最近シットコムの「Roseanne」に主演しているRoseanne Barr氏の差別的ツイートにより、ドラマをキャンセルした。

ディズニーのラセター氏に対する処置決定は通常より時間がかかった。半年間の休職の最終日である5月21日になっても結果が出なかった。そして今回の退職に関しても具体的な退職理由は発表しておらず、オフィスには出社しないが「コンサルタント」とし残り半年間ディズニーに籍が置かれる。

ラセターなき今いったい誰がピクサーとディズニーの舵をとるのだろうか?「カールじいさんの空飛ぶ家」や「インサイドアウト」監督のピート・ドクターと「アナと雪の女王」監督のジェニファー・リーがラセター氏の代わりにチーフクリエイティブオフィサーを務めることが決定した。

「カーズ」のフランチャイズ化のように収益優先傾向にあるピクサーに対し、ラセターはもっと早く辞めるべきだったと考える者もいる。そしてこれからのピクサーの挑戦はディズニーのアニメーション部門といかに差別化するかということだ。

カリフォルニア芸術大学でアニメーションヒストリーを教えるJerry  Beck氏は「今後ピクサーとディニー同士で競争が始まり、今後優れた作品が生み出されるだろう」と語る。

しかし今のディズニーはフォックス社の買収、ESPN社長のコカイン使用による退職、「ハン・ソロ スターウォーズ・ストーリー」の期待外れな興行収入など様々な問題が起きている。

Exhibitor Relationsで興行収入アナリストを務めるJeff Bock氏によると様々なスタジオが今アニメーション業界を狙っているという。ユニバーサル社はイルミネーション・エンターテイメント(怪盗グルーシリーズ)とタッグを組みアニメーションに力を入れている。ユニバーサル社はドリームワークスアニメーションも買収、作品ラインアップを拡大している。ワーナー・ブラザースとソニーアニメーションも同様に力を入れており、1年に公開されるアニメーション作品の本数を増加させた。

今後ディスニーの傘下に収まるかもしれないフォックスは「アイスエイジ」を生み出したブルースカイスタジオを持っており、社内で社員編成が生まれるかもしれない。

ラセター氏のシンボルでもあったアロハシャツが見られなくなったとしても、ピクサーとディズニーのブランド力は強大でしばらくは安泰だろう。

CFRAリサーチのTuna Amobi氏は「素晴らしい人材がディズニーとピクサーにいるので、ラセターの退職は残念であるが会社としては問題ないだろう」と語る。

ディズニーがピクサーを2006年に74億ドルで買収以降、ラセター氏がウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオを指揮、「アナと雪の女王」や「ベイマックス」などを送り出し、低迷していたアニメーション部門を見事に復活させた。

しかし近年のラセター氏は自身がソノマ・カウンティーに所有するワイナリーに住んでおり、ピクサーのあるオークランドのエミリービルとディズニーがあるロサンゼルスのバーバンク両方に仕事を割いており、仕事の指示は全てアイパッドから行われていたという。

「彼は何に対しても口出しをしており、嫌な人ではないが独裁者っぽくなっていた」とピクサーの元社員は語る。

 

そしてラセター氏は退職時に「新しいクリエイティブに挑戦する」とコメント。どうやら彼はまだ消えるつもりはないようだ。彼が新スタジオを創立し、ディズニーからスタッフを引き抜く可能性もあるし、競合スタジオにヘッドハンティングされる可能性もあるだろう。

 

 

 

ギレルモ・デル・トロがドリームワークスと独占契約を締結

【出典】http://deadline.com/2018/04/guillermo-del-toro-signs-exclusive-deal-with-dreamworks-animation-1202371286/

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ギレルモ・デル・トロ氏は、ドリームワークス・アニメーション(DWA)との複数年独占契約を締結し、スタジオの家族向けアニメーション映画の執筆、制作、監督を、ドリームワークス・アニメーション・映画グループのクリス・デファリア社長が発表した。この一環として、『シェイプ・オブ・ウォーター』によるオスカー受賞者がカリフォルニア州グランデールのDWAキャンパスにオフィスを設けることになる。 デル・トロの最初のプロジェクトは、数ヶ月以内に発表される予定だ。

デル・トロ氏はDWAと長年にわたり協力してきた。彼の最近のプロジェクトとしては、DWAテレビジョンでエミー賞テレビ部門の複数受賞シリーズ『Trollhunters』のクリエイターとエグゼクティブプロデューサーを行なった。このNetflixのオリジナルシリーズは、デル・トロ氏の『Tales of Arcadia 』3部作の一部で、2018年と2019年にNetflixでもう2つのオリジナルシリーズ、『3 Below』と『Wizards』が配信される予定だ。長編映画としては、『ガーディアンズ伝説の勇者たち』、『長靴をはいた猫』、『カンフーパンダ3』(3作品の全世界のチケット販売は計13.8億ドル)のエグゼクティブプロデューサー、そして『カンフーパンダ2』と『メガマインド』のクリエイティブコンサルタントとして活躍した。

デル・トロ氏のDWAへの関与は、デファリア氏やスタジオのアーティスト、またさまざまなコンテンツプラットフォームでのストーリーテリングに進化をもたらす画期的なテクノロジーの発展を行う試験的プログラムなど、映画プロジェクトを超えて広がる予定だ。

デファリア氏は声明の中で、「我々はギレルモ監督が、既にDWAのテレビ分野と築かれた良い関係に、映画分野とのパートナーシップを加えることに興奮している。彼は本当に独創的なアーティストであり、家族向けの長編アニメ分野で彼の想像力が完全に開花されるのを見たいと思っている。ギレルモは思い出に残る世界観やキャラクターを生み出すユニークな才能を持っているので、我々が制作する映画は、多くの世代に渡ってアニメーションの観客と共鳴するだろう。我々はギレルモと共に楽しんだ長年の仕事関係を延長することに個人的に非常に興奮しており、技術とイノベーションにおける画期的な進歩についても彼が協力してくれることを楽しみにしている。」と述べた。

デル・トロ氏は次のように述べている。「アニメーションは子供のころから私の製作活動に大きな影響を与えた芸術作品だ。私にとって、アニメーションはどれほど風変わりであっても、あらゆるアイデアを生き生きとさせる完璧な媒体だ。 クリスやドリームワークスの才能あふれるアーティストたちと協力してこのイメージを現実化する事が待ちきれない。これらのアーティストたちは、このビジネスの中で最も才能のある人たちだ。私は約10年間ドリームワークスと仕事をしており、地平線はますます広くなっている。」

デル・トロ氏の『シェイプ・オブ・ウォーター』は、今年のアカデミー賞で映画賞と監督賞を受賞し、世界の興行収入は1億9400万ドルに近づいている。