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Netflix, Amazonは英国TV放送局のストリーミング配信サービスの2倍の収益を得ている

【出典】 2019/05/30

https://variety.com/2019/tv/global/netflix-amazon-double-revenue-uk-broadcaster-streaming-services-bbc-sky-1203228903/?jwsource=cl

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イギリス国内でのNetflixとAmazon Primeの総収入を合わせた金額は、2018年の英国5大メジャーTV放送局ストリーミング収益の2倍以上に及ぶ。その一方、巨大IT企業のGoogleやFacebookは英国のオンライン広告市場で強い影響力を持ち、2018年にはオンライン広告収入のうち2/3を占めた。

イギリスのマスコミ規制機関Ofcom によるVOD市場に関するレポートでは、NetflixとAmazon Primeがどれほどまでに存在感を大きくしているのかについて報じている。2018年には13.8億ドル(10.9億ポンド)の収入を上げており、6.69億ドル(5.30億ポンド)の収入を得ているSkyのNOW TVやBBCのiPlayer, ITVのITV Hub, Channel 4のAll 4, Channel 5のMy5に比べて約2倍だ。

Netflixは、スタンダードプランとプレミアムプランの価格をつり上げている。HD視聴が可能のスタンダードプランの月額費を1ポンド(1.26ドル)値上げすることを発表した。これは12.5%の値上げとなり、7.99ポンドから8.99ポンドとなる。プレミアムプランについては、UHD視聴やデバイス4台まで使用することが可能だが、20%となる2ポンド値上げをし、月額費は7.99ポンドから8.99ポンドに変更される。この値上げは新規会員には即時、既に登録している会員には数週間以内に適応される。通常の画質での視聴を提供するベーシックプランに関しては、5.99ポンド(7.55ドル)のままだ。

Ampere Analysis 調べによるOfcomの報道は、Netflixの昨年の収入は8.75億ドル(6.93億ポンド)に及ぶと見込まれており、これはイギリスのTV放送局のストリーミング配信サービスのメジャー5社の合計を上回ると伝えている。Amazon Primeはイギリスでの収入は5億500万の見込みで、これもITVのITV Hubの約3億1600万、Skyの NOW TVは約2億1500万、All 4の約1億100万、My5の3800万を上回る。

公共放送局であることから、BBCはiPlayerからは収入を得ていない。しかし、iPlayerはイギリスで最も使用されている放送局のストリーミング配信サービスだ。Netflixの990万、ITV Hubの880万、Amazon Primeの770万、All 4の680万、My5の400万、NOW TVの150万を抑え、イギリスのVODプラットフォームでは、1億3400万家庭という最も高いリーチ率を誇っている。

アメリカの巨大配信サービスに対抗すべく、BBCとITVは2月にBritboxという北アメリカとのジョイント・ストリーミング・サービスを発表した。Ofcomのレポートでは、2023年までにBritboxはDisney PlusやApple TV Plusのような新規参入サービスと同様、イギリス国内で最低でも登録者200万人に達するだろうと予測している。

Ofcomはさらにイギリス国内でのインターネットの使用に関する報告書を公開した。報告書では「イギリスでのオンライン広告市場における変化は、GoogleとFacebookという2社の成長動態によって引き起こされている。」と書かれている。2社の合計収入はイギリスにおける2018年のオンライン広告収入総額のうち2/3である134.4億ドル(170億ポンド)に到達する勢いだ。Googleは39%と大部分を占め約52億5000万ポンド(66億ドル)、Facebookは22%(37億ドル)となった。

なぜブランドがアマゾン・プライムビデオを利用して自社コンテンツを配信するのか?

【出典】2019/04/08

https://www.thedrum.com/news/2019/04/08/why-brands-are-turning-amazon-prime-video-distribute-their-own-contentPicture1

AmazonPrime Video Directは、当初プロダクションが動画を投稿出来るプラットフォームとして立ち上げられた。リリースから2年経つ現在、広告主はPrime Videoをブランドコンテンツの配信プラットフォームとして捉えている。

7,500万人の登録者を抱えるPrime Videoは本格的な配信プラットフォームとしての可能性だけでなく、コンテンツが多数の人々にリーチすることで配信側も収益を上げられる将来が待っているだろう。Amazonは視聴時間に応じてロイヤリティの支払いを行なうが、最近アメリカでは1時間あたり415セントから410セントへの値下げを実施した。収益構造の変更が行われたが、シェル、ジャガー、ランド・ローバーは引き続き活用する。シェルはオランダのEndemol Shineが制作した南極探査についての映画を配信しており、ジャガーは電気自動車分野への進出について取り上げた55分のドキュメンタリーを配信。

その一方Lexusでは、日本の職人が奮闘する姿を捉えた6,000時間のドキュメンタリーを中心に据えたキャンペーンを開始した。Amazonでフルバージョンの公開はされていないが、1時間バージョンが公開中である。

LexusPrime Video Directへと投稿を決めた理由の1つ目は、消費者が好んでストリーミングアプリを利用している状況でYoutubeFacebookTV放映よりも興味を惹きつけられる可能性が高いと踏んだからである。

2つ目に多くの人に届ける必要があったからだ。

LexusSpiros Fotinos氏は、我々は流通について考察を重ね数々の市場で運営をしてきたが、様々な市場でも通用するのかを確認する必要があった。そして、我々がどのような可能性を秘めているのかを考え多くの選択肢を比較した結果、Prime Videoが求めているオーディエンスにリーチできるプラットフォームだったと語る。

ブランドがいかにして多様な収益構造を築いていくのかという話は興味深い。Luxusのビデオを40,000人が1時間フルで視聴すれば約20万ドルの収益が出る。

達成できるかどうかはオーディエンス次第ではあるが、Amazon側で人々が投稿したコンテンツを見つけられる保証をしていない。コンテンツを投稿した企業がプロモーション費用を支払うことで視聴を促すこともできず、現在のアルゴリズムでは類似コンテンツを押し出す方針となっている。

Lexusの作品はディレクションをClay Jetter氏が担当、フィルムフェスティバルのDoc NYCで初公開。Lexusとしてのブランドは作品中4分の1も出ていない。そしてLexusCMとして認識されないよう意識したと語っている。

今のところ6つの五つ星評価を得ており作品は好評だ。

 

全ての企業に適しているわけではない。

ブランデッド・エンターテイメントは果たしてアマゾン側が各作品を広告か、広告ではないか検閲すべきなのか?

Fotinos氏は下記のように述べている。「ブランデッド・エンターテイメントという言葉は広告とほぼ同じ意味だ。重要なのは消費者が興味深いと感じ、ブランド側がブランドとして共感するストーリーを伝えることが重要だ。」

AmazonLexus間でのディールを統括していたThe&PartnershipのストラテジストのMatt Bamford-Bowes氏は、Prime Videoを配信ツールとして検討している企業は増えてきているが、慎重に考える必要があるだろうと語っている。

更に、Amazonの課題はLexusの様にブランドから配信されるコンテンツの質を他の作品と同程度に引き上げることだろう。そのために顧客価値を創造する必要があり、質だけでなく数も増やしていかなければならないと加えた。

全てのブランドにとって適切なプラットフォームではない。ブランド側が自身のコンテンツで少しでも収益を上げたいと思っているのであれば危険だ。視聴者側が少しでも広告と思った瞬間、そのコンテンツは二度と試聴されることはないうえ、ブランドとしての信用を落としてしまう。

 

Amazon、人気テレビシリーズ『Westworld』のクリエイターと契約

【出典】2019/04/05

https://www.engadget.com/2019/04/05/amazon-signs-nine-figure-deal-with-westworld-creators/Picture1

AmazonPrime Videoの登録者数増加を目的としたオリジナルコンテンツ製作のためテレビドラマWestworldのショーランナーJonathan Nolan氏とLisa Joy氏、そして彼らの会社であるKilter filmsと契約。彼らは45年に渡りAmazon Studiosとプロジェクトを進行する予定、年間3,000万ドル近くの収益を上げると言われている。完成したオリジナルコンテンツはPrime Videoで独占配信される予定だ。

Amazon Studiosとの契約はJonathan Nolan氏とLisa Joy氏がWarner Bros TVから離れる事を意味するが、彼らのHBOシリーズWestworldは引き続き関わる。

脚本は引き続き担当する予定で、いくつかのシーズンで製作総指揮として携わる。今回のアマゾンとの提携で最初に映像化されるのはWilliam Gibsonの小説『The Peripheral』 だ。今後、更に壮大で野心的な物語が生まれることが期待できるだろう。

サブスクリプションの疲労:米国の消費者のほぼ半数は、ストリーミングサービスの増加・躍進に苛立ちを感じている

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ストリーミング・エンターテイメントは、消費者が複数のサービスの中から選択することに対するパラドックス、また複数のサービスを登録することに対する消費者が支払うコストにぶつかっている。

 

Netflix、Hulu、Amazon Prime Video、HBO、CBS All Access、Showtime、およびYouTube Premiumなどの各社によるサブスクリプションストリーミングサービスのブームにより、これまで以上に多くの選択肢が消費者に与えられている。さらに、Apple、ディズニー、ワーナーメディア、NBCUniversalなど、その大々的な競争への参入を約束している企業がさらに増えている。

 

デロイト社による年次デジタルメディアトレンド調査第13版によると、米国の消費者の半数近く(47%)が、見たいコンテンツを視聴するのに必要なサブスクリプションサービスの増加に苛立ちを感じている、と答えている。さらに重要なのは、57%の消費者が自分のお気に入りのテレビ番組や映画の権利が期限切れになりコンテンツが消えたとき、不満を感じていると述べた。

 

 

デロイトの副会長であり、米国の電気通信・メディア・エンターテインメント部門のリーダーであり、この調査を監督しているケヴィン・ウェストコット氏は、次のように述べている。 「私たちは“サブスクリプションの疲弊”の時代を迎えようとしている。」

 

今日、米国の平均的な消費者は3つのビデオストリーミングサービスに加入している。デロイトの調査によると、43%が有料テレビとストリーミングサービスの両方に加入している。ウェストコット氏は、事実上、複数のプロバイダからの独自のエンターテインメントバンドルをまとめていると述べた。

 

繰り返しになるが、コンテンツオプションの広がりは頭痛の種なのだ。デロイトの調査によると、消費者の半数近く(49%)が、SVODで視聴可能なコンテンツの量が膨大であるため、視聴するものを選択するのが困難になっているという。一方、消費者は69%の割合で何を見たいのかを正確に知っているというが、48%は複数のサービスでコンテンツを見つけるのが難しいと答えている。また49%は、数分以内にコンテンツが見つからなかった場合、そのコンテンツの検索をやめる傾向にある。

 

デロイトの調査によると、SVODサービス—全世帯の69%が現在1つ以上のチャンネルを購読している—およびストリーミング音楽サービス(41%)が急成長している。有料テレビは比較的横ばいに推移し、米国の65%の世帯がケーブル、衛星または電話会社のテレビに加入している。

 

デロイトの調査からの他の結果:

 

オリジナルコンテンツがサブスクリプションを促進:高品質のオリジナルコンテンツはストリーミングビデオの成長を左右する主要な要素であり、現在の米国のストリーミング消費者(71%が22-35歳のミレニアル世代)の57%は、オリジナルコンテンツの視聴のために、ストリーミングビデオサービスにアクセスしている。

 

テレビ広告への不満:消費者の75%が、広告が少なければ有料TVサービスに満足していると答え、77%が有料テレビの広告は10秒未満にすべきだと答えた。回答者は、1時間の番組あたり8分の広告が妥当な上限であると述べたが、1時間あたり16分以上がコマーシャルだと、視聴をやめることになるとも述べている。

 

データのプライバシー:消費者は、企業が自分のデータをどのように処理するのかをますます警戒しており、82%は、企業が自分の個人データの保護を十分に行なうとは思えないと答えた。回答者の7%が、政府がデータ保護の役割を果たすべきだと考えている。

 

音声アシスタント:音声対応のホームスピーカーの所有者数は2018年に前年比140%増加し、総普及率は15%から36%に上昇した。音声対応デジタルアシスタントの上位5つの用途は、音楽の再生、情報の検索、道順の確認、電話をかけること、およびアラームの設定だ。しかし、消費者の半数は、音声対応のデジタルアシスタントをまったく使用しないと答え、毎日使用していると答えたのは18%だけであった。

 

ビデオゲーム:米国の消費者の41%が少なくとも週に1回ゲームをプレイしている。 Gen Z(14-21歳)世代の消費者の間では、54%がそれに該当する。テレビや映画のコンテンツのストリーミング(46%)、オンラインコンテンツの視聴(42%)、インターネットの閲覧(34%)、音楽のストリーミング(25%)、eスポーツのストリーミング(11%)などのエンターテイメントのベースとして、ゲーム機が多く使われている。

 

eスポーツ:米国の消費者の3分の1が少なくとも週に1回eスポーツを見ている。Gen Zに限ると、54%である。

 

デロイトのデジタルメディア動向調査の第13版の米国のデータは、2018年12月から2019年2月までに行われた2,003人の消費者に関するオンライン調査から収集されたものである。

ディスカバリーチャンネル:17チャンネルで月額5ドルのストリーミングサービス開始

https://www.engadget.com/2018/07/27/discovery-streaming-service-live-every-week-like-its-shark-week/

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ディスカバリーチャンネルが自社でストリーミングサービスを立ち上げるかもしれないとCEOのDavid Zaslav氏が発表した。17チャンネルが視聴可能で月額は5ドル〜8ドルになる予定。

現在このストリーミングサービスはいつスタートするかまだわからないがヒットすること間違いなしだ。AdWeek誌は同社のコンテンツが女性から支持されていることを指摘している。フードネットワーク、HGTV、IDそしてTLCは女性に人気のあるネットワークトップ4でディスカバリー社は22〜25%の夜の時間帯の女性視聴者層を獲得している。この事実は広告主としては見逃せないだろう。

同社のストリーミングサービスは2013年ごろから噂されているが今後競合になるアマゾンプライム、ネットフリックス、HBOなどとどのように戦うかが注目されるだろう。

 

イーベイ、プライムデーを目前にアマゾンを小バカにする

http://adage.com/article/cmo-strategy/ebay-throws-shade-amazon-119-centric-campaign/314148/

アマゾンの年に一度の巨大イベント、プライムデーが一週間後に迫っている。そんな中、競争相手の少なくとも1社は攻撃モードに入っている。月曜にeBayは『カートをカラフルなもので埋め尽くそう』というキャンペーンの新しいコマーシャルを発表した。それはシアトルに拠点を置くあのライバル会社を念頭に作られたようだ。そのコマーシャルの中でeBayは119ドル、つまりはアマゾンプライムの一年間のメンバーシップ料金と同じ価格の商品を100種類以上も紹介しているのだ。さらに年間会費がかからないということにも触れている。

カリフォルニア州サンノゼが拠点のeBayチーフマーケティングオフィサーSuzy Deering氏は、「顧客は頭がいい。そして、119ドルを一番効果的に使いたいと考えている 。だからeBayは送料無料、年会費無料の商品をたくさん提供している。」と声明の中で述べた。送料だけでなく、家電、ファッション、スポーツ用品などが新たに割引されている。

15秒のデジタル広告2本が月曜から流れ始めた。一つはマウンテンバイカーのMicayla Gattoがいくつものジャンプを見せ、『中途半端が嫌なら、ベストな値段を見つけよう。メンバー登録は不要。』とテロップが流れる。もう一つはTypical Gamer とSamara Redwayというゲーマーたちの私生活を見せている。eBayは『最安値を保証します』ということをうたい、購入後48時間以内にeBayで買った値段よりも安いものを見つけたら110%の払い戻しを約束している。

1年前に『カートをカラフルなもので埋め尽くそう』のタグラインを作った、ロサンゼルスにある72andSunny という広告会社によってこの新しい広告も作られた 。72andSunny は2017年初めに電子取引ビジネスの賞を受賞。Ad Ageデータセンターによると2017年、eBayは5億5590万ドルを アメリカ国内の広告に出資。これは2016から8%増えた。また、AdAgeデータセンターはまた、同社が同時期に、2倍のメディア広告である1億220万ドルを費やしたことも発見した。

一方、アマゾンの年に一度のプライムデーは7月16日に始まり、17日まで36時間の間行われる。これは昨年よりも6時間長い。前よりも多くの掘り出し物が期待され、アメリカ大手スーパーWhole Foodsも参戦するようだ。昨年アマゾンは、プライムデーとは、ブラックフライデー、サイバーマンデーを超える最大のイベントだ、と述べ、そのセールスは毎年60%ずつ上昇している。

ネットフリックスのライセンスコンテンツが全米視聴率の80%を占めるという研究結果

【出典】http://variety.com/2018/digital/news/netflix-licensed-content-majority-streaming-views-2017-study-1202751405/

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Netflixはオリジナルエンターテインメントに多額の出費を行なっている。オリジナルコンテンツの話が世間の注目を浴びる中、実際に同社のストリーミングビジネスの中核をなすのは、別ネットワークのテレビ番組の再放送など、同社が独占的にライセンス取得した作品である。

これは7Park Dataのデータ分析の結果で、Netflixの米国での視聴率80%がライセンス取得コンテンツで、『ハウス・オブ・カード 野望の階段』や『ストレンジャー・シングス 未知の世界』などのオリジナル作品が20%であることがわかった。また、Netflix加入者の42%は主にライセンス取得コンテンツ(総視聴率の95%以上)を視聴していることも明らかになった。 さらに7Parkによると、Netflixの米国加入者のわずか18%が「オリジナル・ドミナント」、つまり視聴作品の40%〜100%がオリジナル作品である視聴者であった。リサーチに使用されたのは、2017年9月までの12ヶ月間のデータである。

リサーチ間のNetflixのトップライセンスタイトルは、『ブレイキング・バッド』『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』『THE BLACKLIST/ブラックリスト』『ママと恋に落ちるまで』『ザ・オフィス』『フレンズ』などが含まれる。(注訳 『ママと恋に落ちるまで』は20世紀フォックス・テレビジョンとの契約のもと、Netflixから撤退し、2017年11月にHuluに移動した。)

Netflixよりもオリジナルシリーズ数が少ないHuluの場合、オリジナルコンテンツとライセンス取得作品の視聴比率の差がさらに開く。2017年9月までの12ヶ月間、Hulu視聴率の97%はライセンス取得コンテンツからのものだった。マーガレット・アトウッドの小説を元にした受賞シリーズ『The Handmaid’s Tale (原題) /侍女の物語』が、今までで最もブレイクしたHuluオリジナル作品である。

さらに、オリジナル作品は新しい加入者を推進する上で重要な役割を果たすが、ここでさえもライセンス取得コンテンツが優勢である。Netflixの新規加入者の58%、Huluの89%がまず始めにライセンス取得プログラムを最初に視聴した。

Netflixが話題の新しい番組を配信開始しても、ライセンス取得コンテンツが米国の視聴者の大部分を占めている。例えば、 『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン1がデビューしてから7日後には、ライセンス取得作品はまだテレビ視聴の63%だった。 その翌週に『ブラック・ミラー』シーズン3が初公開された時も、テレビシリーズ視聴の約88%がライセンス取得コンテンツであったと、7Parkは発表した。

NetflixとHuluの関係者は、7Parkのレポートについてのコメントを拒否した。

もちろん、SVODサービスを測定する他の試みと同様に、7Parkの調査方法の限界についてのいくつかの注意事項はある。最も重要なのは、この調査会社のパネルは、デスクトップ視聴のみを調査する(つまりモバイルおよびインターネットTVプラットフォームを除く)。また、7Parkは50カ国で200万人以上のパネルメンバーを抱えていると主張しているが、米国内の調査対象者人数や、この最新の調査における誤差について明らかにしていない

これを踏まえ、Netflix、Hulu、アマゾンプライムビデオなどのサービスでは、ライセンス取得コンテンツが引き続きラインナップの重要部分であることは否定できない。『ブレイキング・バッド』『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』などのライセンス取得コンテンツが人気なのは、テレビ視聴者の間ですでに広く認識されているためである。さらにVODストリーミング環境では、視聴者はフルシーズンを一気に見ることができ、コマーシャルを見る必要もない。

7Park Dataのシニア業界アナリスト、クリストファー・コービー氏は、「ライセンス取得コンテンツは、SVOD視聴率、保持率、収益を左右するエンゲージメント・エンジンだ」と話す。

そうであったとしてもNetflixはオリジナル作品の開発を続けるつもりだ。 CFOのデイビッド・ウェルズ氏は、同社が今年全世界でオリジナルシリーズが700本になると宣言している。 2018年にコンテンツに80億ドルを費やす予定のNetflixは、コンテンツ予算の50%をオリジナルに割り当てるという長期目標を設定している。

ウェルズ氏は、2月の投資家会議で、「今後もコンテンツを追加し続けるつもりだ。この手法は効果があり、同社はますます成長するだろう。」と述べた。

実際、Netflixの急成長しているオリジナルコンテンツは、目立った変化をもたらしている。 2016年9月までの12ヶ月間の米国ストリーミング率のわずか12%がNetflixオリジナルであったが、7Parkの調査では翌年には20%に増加した。

ニューヨークに本拠を置く7Park Dataは、2012年に設立され、Mueller Venturesらの投資家の支援を受けている。同社は、スタジオ、テレビネットワーク、制作会社、タレントエージェンシーなどのエンターテイメント業界のクライアントに、Netflix、Hulu、Amazon VODなどのデータトラッキングを販売している。

7Parkの分析によれば、2017年9月までの12ヶ月間で最も人気のあるNetflixオリジナル作品は、『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン1、『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』と『ハウス・オブ・カード 野望の階段』『Marvel ルーク・ケイジ』 『Marvel ディフェンダーズ』『Marvel アイアン・フィスト』『13の理由』『オザークヘようこそ』『サンタ・クラリータ・ダイエット(原題)』『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』『マスター・オブ・ゼロ』シーズン2、『ナルコス』シーズン3、『グレイス&フランキー』シーズン3、『ブラック・ミラー』シーズン3、『アンブレイカブル・キミー・シュミット』シーズン3、そして『ボージャック・ホースマン』シーズン4である。

Netflix、イギリス定額制動画配信サービス市場においてアマゾンより2倍の顧客を獲得。

http://deadline.com/2018/01/revealed-netflix-twice-as-big-as-amazon-in-uk-svod-1202239087/

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Barb 社の調査によると、Netflix はイギリスのAmazonプライムビデオの顧客のおよそ2倍の顧客、約一千万人に及ぶということがわかった。 ネットフリックスのシリーズ「The Crown」 は アマゾンの「The Grand Tour」 の380万に比べると750万人の顧客を獲得している。両者とも海外市場の加入者の情報を公開していないが、数値はBarb社(放送者の視聴率調査会議 – ビデオデマンドの調査報告: イギリス全土によるビデオデマンド市場を通して)によって公開された。

しかしながら、ネットフリックはオリジナル作品『ストレンジャー・シングス』や『ブラック・ミラー』の成功にも関わらず、その成長は緩やかで、Amazonの34%に比べると22%の年間成長率となっている。これらのサービスは2018年に成長すると予測されている。Netflixはさらなるオリジナル作品(リアリティ番組や長編映画、ウィル・スミスのSFアクション映画 『ブライト』を投入しさらなる成長を計る。AmazonはGeorgia Brown氏加入によるヨーロッパのオリジナル・コンテンツを導入することによって活気付いている。

Barbによると、「イギリスのオンデマンド市場は持続した成長を続けるだろう。 イギリスの900万以上の世帯が少なくとも一つのオンデマンド・サービスを利用している。一つ以上のサービスを利用している世帯を考慮に入れると、1200万人以上がオンデマンド・サービスを利用している。定額制ビデオオンデマンドの市場はこれからも伸びつづけるだろう。」と付け加えた。

反Amazon同盟、Google、Walmart、Target,Costcoなどが一つに

http://adage.com/article/cmo-strategy/anti-amazon-alliance-ad-links-google-express-walmart-target-costco/310723/

新しい広告キャンペーンで、Walmart、Target、Costco、Walgreens、PetSmartといった歴史的に激しく争ってきた競争相手を、「Google Express」に集約することによって、アマゾンに狙いを定めている。

その95秒の広告は、Youtubeや他SNSチャンネル、Google内広告やアンドロイドTVなどで掲載されていて、何か買いたい商品の詳細を伝えようとしている人々が映し出され、最終的にAmazonではなく、Google Expressによってたくさんのオンラインストアにアクセスすることができ、みな問題を解決、8つのリテールショップのロゴが一つのサークル内に現れるという話の流れだ。

Google Expressはeコマースサービスを提供しており、Amazon Primeと似たサービスだが、アマゾンの様な有料会員制度は行っていない。Googleは最近、年間95ドルの年会費を免除し、購入時に各ショップの無料配送の最低基準の条件を満たしていれば、無料配送可能にした。これは今年、Walmart.comが成功した戦術だ。

Google Expressは8月にAmazonの最大のライバルであるWalmartとの提携を発表し、Googleの広告と商業部の執行役員、Sridhar Ramaswamy氏がWalmart U.S.に加わった。eコマース部のCEOであるMarc Lore氏は先週、ニューヨークで開催されたAdvertising Weekのイベントで提携会社に関するいくつかの質問に答えた。

この広告は、Google Express経由の無料配送と自宅からの音声での発注が、他のリテールショップを通して利用可能であり、また、自分のアカウントをGoogleサービスにリンクさせて使用するという特徴がある。

Amazonプライムデーの売上高、10億ドルにもおよぶ見込み

【出典】 2017/7/12

http://adage.com/article/digital/amazon-s-prime-day-generates-estimated-1-billion-sales/309733/

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以前は、一年のうちでネットショッピングの売れ行きが最も良くなるのは、ブラックフライデーやサイバーマンデーとされていたが、今では年3回目のプライムデーセールの方が上回る結果となったとAmazonは発表した。

この30時間のセール中に、Amazonは約10億ドルもの利益を叩き出したとCowen&Co.とJPMorgan Chase&Co.のアナリストたちは推測している。Bloombergが2016年に集計したデータによると、これは毎日の平均利益の3倍に値する。

セール中に最も人気があったのは、AmazonのEcho Dotミニスピーカーで、30%も割引されていた。セールの時間を6時間延長したことで、昨年の同じ時間に比べて 60%以上伸びていたことがわかっている。このセールをきっかけに新しいプライムメンバーも増えているとAmazonは話す。

Amazon プライムは年会費99ドルで、音楽やビデオストリーミングだけでなく、多くのアイテムを2日間で配送してくれる。Amazonによると、何千万人のプライムメンバーが今年のセール期間に買い物をしており、これは去年より50%以上多い数である。同社は、7月のイベントを利用してプライムメンバーの会員数を増やし、イベントをすることによって購買意欲を刺激しているのだ。たとえこの日に利益が出なかったとしても、顧客にまた買い物したいと思わせることで後に利益を獲得することができるという仕組みである。

会員システムを使って顧客を定着されることは、小売業者にとって簡単なことではない。しかし、Amazonのプライム会員はうまいやり方だとサンタクララ大学の小売管理研究所のKirthi Kalyanam氏は述べる。

「学術研究によると、消費者は未来の選択を予測するのが難しいため、Primeを最大限に活用するかどうか予測できず悩んでしまうようです。しかし、Prime Dayに様々なお買い得商品を用意することにより、消費者はプライムメンバーになってもこの一日で元が取れると考え、Amazonの顧客が定着するというわけです」と。

 競争の激化

プライムビジネスモデルの競争が激しくなっている。 Wal-Mart Storesは、1月から何百万ものアイテムを無料で2日以内に配送するサービスを会員制なしで行なっている。 Macy’s Inc.も、金額に関係なく火曜日に注文された品物を送料無料で届けている。

Amazonはこれを受け、Echoスピーカー商品をベストセラーにするために値引きし始めた 。このデバイスで利益が生まれなかったとしても 、Alexaのデジタル音声システムを使って、天気を確認したり、音楽を聞いたり、Uberを呼んだり、ピザを注文したり、そしてもちろん音声コマンドでAmazonからもっと買い物ができるのだ。

オリジナルのEchoモデルは50%割引の90ドルで販売している。Amazonによると、イベント期間中は昨年の7倍ものプライムメンバーが Amazon Echoを購入したという。

Amazonは、新しくスクリーンを付けて写真も撮れる新モデルを発売している。同社は、新興の音声ベースのコンピューティング分野で、Alphabet Inc.やGoogle、Appleより先駆けるために、このデバイスに賭けている。

ミネアポリスのコンサルティング会社Frank N. Magid Associatesの小売担当シニアバイスプレジデントを務めるMatt Sargent氏は「Amazonは、オンラインで注文するための第3の方法として音声に着目しています。 このデバイスをできるだけ多くの場所に配置し、携帯やパソコンから買い物する時代から声だけで買い物する時代へと変えていこうとしているのです」と述べている。