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2018年、ブランドの失敗ベスト10

【出展】12/24/2018

https://adage.com/article/cmo-strategy/10-biggest-brand-fails-2018/315982/

Picture1上記写真:ドルチェ&ガッパーナ インスタグラムから

トンマナがあっていない広告、人種差別的ツイートやタグライン-多くのブランドはいまだにマーケティングのシンプルなルール、「人々を怒らせてはいけない」をマスターしていない。本記事では、今年マーケティング担当者が、広告・商品・公式コメント・内部のオペレーションで起こしてしまった最も大きな間違いを紹介する。

 

H&Mのパーカー

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その小売店は、黒人の子供が「ジャングルで最もかっこいい猿」という文字が書かれたパーカーを着ている広告をポストした。多くの人々がH&Mを人種差別だと批判し、その子供のモデルのための反対運動と安全に対する人々の懸念から、お店は一時閉店することになった。

Revolveの体型批判Picture1

「デブは美しくない。それはただの言いわけ(being fat is not beautiful, it’s an excuse)」という文字が書かれたスウェットも炎上した。LPAというブランドとレナ・ダナムを含むセレブリティ達とのコラボレーションのこのアイテムは、ロサンゼルスをベースにしている小売店Revolveのみで売られたが、すぐさま販売は中止された。

アマゾン

その小売大手のサイトは、36時間のプライムデーの開始わずか数分でアクセス障害が発生。それでも、その休日には1億を超える製品が販売された。Picture1

ヴィクトリアズ シークレット

CMOのエド・ラゼック氏VOGUE誌に対して、トランスジェンダーとプラスサイズのモデルはヴィクトリアズシークレットのランウェイ・ショーでランウェイをするべきではないと語った。その直後すぐに、CEOのジャン・シンガーの電撃辞任を発表した。

スナップチャットのデザイン変更

新しいプラットフォームのデザイン変更が非常に悪かったため、ユーザーはその変更を元に戻すよう声を上げた。 同社は、その悲劇によりユーザーの2%を失ったと語った。 カイリー・ジェンナーでさえそのアプリを使わなくなった。

ハイネケンのキャッチフレーズ

ハイネケンは、ライト・ビールを販売するために「”sometimes lighter is better”=軽い(色が明るいの意味もあり)方がより良い場合がある」と宣伝し始めた。 多くの人がそのTVCMを「人種差別主義的」と批判し、チャンス・ザ・ラッパーと彼の700万人を超えるTwitterのフォロワーが起訴した。ハイネケンはそれについて「ミスを起こした」と認めた。

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マスターカードの食事配給

消費者は、国際連合世界食糧計画が発表した、「ブランドアンバサダーであるリオネル・メッシとネイマールが得点したゴールごとに10,000の食事を配給する」というはあまりにも奇妙であると批判した。また人々は、マスターカードは、単に食事を配るべきだと述べた。 キャンペーンは取り消しになった。

マリオットの中国批判、そしてデータハック

マリオットは、顧客調査の対象国として「チベット、香港、マカオ、台湾」を挙げたとき、彼らは中国政府を怒らせてしまった。中国がその4つの国すべての主権を主張しているからである。中国当局はマリオットの中国のウェブサイトとアプリを1週間閉鎖した。 さらに、マリオットは史上最大とも言えるデータハックを経験し、スターウッドの施設で5億人の消費者に影響を及ぼしました。それにより現在、集団訴訟に直面している。

ドルチェ&ガッパーナの人種差別主義的広告

イタリアの食べ物を食べるのに苦労している中国人女性を描いた一連の広告は、消費者のボイコットと人種差別の非難(初めてではない)によって猛攻撃された。ドルチェ&ガッパーナは上海のファッションショーをキャンセルした。

Facebookの100万回以上のミステイク

ソーシャルメディアの巨人であるFacebookは今年、1つだけミステイクの名前を付けるには多すぎるミスを犯した。そのため、Ad Ageはこの件に関して別のリストを作成している。

スポンサードコンテンツは果たして効果的なのか?

【出典】12/5/2018

https://adage.com/article/opinion/paid-endorsements-sell-product/315807/?utm_source=Opinion&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed:+AdvertisingAge/OpinionPicture1

インフルエンサーマーケティングが果たして本当に効果的なのか?マーケティング業界内では、インフルエンサーマーケティングを支持する者もいれば、逆に消費者はスポンサードコンテンツに惑わされず効果がないと考える者もいる。

 

後者は間違いだと筆者は感じている。

なぜならば、ミレニアル世代はSNSにスポンサードだろうがオーガニックだろうが気にせずコンテンツを共有、そしてしっかりとエンゲージしているからだ。

 

ではオーガニックとスポンサード投稿ではどのくらい効果が違うか、#sponsoredがついた投稿約15000万件を6ヶ月に渡り1)フェイスブック、2)ツイッター、3)インスタグラム、そして4)YouTubeの4プラットフォームで分析した。そしてそのようなポストを行なっている投稿者を12ヶ月に渡って調査、最終的にインフルエンサー(一般ユーザーではない)が投稿した814000ポストを分析、そのうち7%(59000ポスト)がスポンサードだった。

 

今回の調査で分かったことは「インフルエンサーマーケティングは有効」ということだ。

 

インスタグラムは4つのプラットフォーム中で一番エンゲージメント率が高い。平均エンゲージメント率は25%。YouTube7.7%で次に高く、ツイッターは一番低い0.41%だった。

 

果たしてスポーサードコンテンツはエンゲージメント率に違いは出るのか?オーガニック・スポンサードであろうとインスタグラム上で結果は変わらなかった。一方YouTubeではスポンサードコンテンツの方がエンゲージメント率が高いことが明らかになった。(おそらくYouTubeのスポンサードコンテンツはある程度高予算を使えるからだろう)そしてスポンサード、オーガニック問わずコールトゥアクションまたはタグされたURLに対してのコンバージョン率はお互いさほど変わらなかった。

 

コンテンツがスポンサードまたはオーガニック関わらず同じ結果をもたらすことがわかったが、もしインフルエンサーのフォロワーがフェイクであったり、ネガティブなコメントをする傾向のあるフォロワーだった場合、結果はネガティブとなる。よってインフルエンサーマーケティングを行う場合は彼らをフォローしているオーディエンスをしっかり理解し彼らにあったサービス・商品を選ぶことが重要だ。Picture1

新たな顧客経験:AIはどのようにマーケティングを変えていくのか

【出典】2018/11/27

https://adage.com/article/ibm-watson-marketing/ai-changing-marketing/315686/Picture1

1956年の夏、10人の科学者と数学者がニューハンプシャー州に位置するダートマス大学に、助教授のJohn McCarthy氏が「人工知能」と名付けた新たな概念の考えを出し合うために集まった。

研究プロジェクトの当初の計画によると、ハーバード、ベル研究所、IBMから仲間の研究者を連れて、McCarthy氏は言語を用いて、時の経過とともに人類が進歩しているのに対し、人々の問題を解決するプログラミング機械の概念を探求したかったとの記載がある。

この夏のワークッショップは高尚な目標が達成される数年前のことになるだろう。しかし人工知能(AI)分野への着手はワークショップの功績である。

それから60年経った今、認知科学者、データアナリスト、UXデザイナーをはじめとする数え切れないほどの人々がAI研究の先駆者である科学者が望んでいたもの、それ以上のものに取り組んでいる。 ディープラーニングを用いることで、企業はサイバーセキュリティーからマーケティングにおよぶ様々な産業において並外れた進歩を遂げることができる。

人間の認知能力を機械化したものとしてAIを考えてみてほしい。

これらの機械は人間と自然に交流できる能力を持っていて、複雑な概念を把握し、与えられた情報からインサイトを抽出できる人間のようなものだ。

人工知能は理解し、学び、解釈し、推論することができる。違いは、AIはこれらのものをより早く、さらに大きなスケールで処理できることだ。「ビッグデータの時代、私たちはすべての情報を掘り起こす必要性があり、人間はもはやそれを一人で成し遂げることはできない」とIBM Watson Marketingのオファリングマネージメント、バイス・プレジテントのMark Simpson氏は述べる。

「AIはより豊かでかつよりパーソナライズされたデジタル経験を顧客に応じて創り出す能力をもち、顧客のますます高まるブランドへの期待を満たすことができる」

企業がAIを用いることで得られる知識は際限がないだろう。

医療において、医療従事者はAIを患者のデータ分析、実験結果の説明、多忙な医者へのサポートに応用している。

警備産業においては、AIは悪質なソフトウェアのように企業の脅威となる恐れがあるものをリアルタイムで発見する手助けをする。

一方で、マーケターはAIをデータの総合的な扱い、鍵となるターゲットやそのインサイトを特定する際に活用できる。こうして、彼らのキャンペーンは、より戦略的でかつ独創的な発想へと解放されるだろう。その他にもAIが優れていることは、企業と顧客との関係性を向上することができる点である。

「最も早い繰り返しにおいても、AIは企業がどのような人間であるべきかをより理解するのを手助けした。」と作家兼、ブランド戦略・マーケティング戦略を専門とする経営コンサルティング会社Prophet におけるデジタル分析グループAltimeter でアナリスト長を務めるBrian Solis氏は語る。

皮肉なことは、非常に前進したテクノロジーは企業にどのように顧客と交流するべきか異なった考え方をさせる。過去50年の間、音声技術や自動応答、バーチャルアシスタント、ウェブサイトのような進歩は顧客との接点を増加させている一方で、企業と顧客のつながりの間に亀裂を生じさせている。

しかし、AIはこの格差を埋める可能性を持っている

AIが情報収集を行い、新しい顧客層を特定し、よりマーケティングと分析を統合した仕組みを作り出してマーケターの手助けすることで、今までに存在していなかった方法での顧客の緻密なパーソナライズを図ることができる。ウェブサイトやSNSのような情報源から顧客データをつなげることで企業は顧客の現在のニーズにより適したマーケティング手法を作り出すことができる。

AIはユーザー一人一人に対してよりパーソナライズされたカスタマージャーニーを形作り、購買決定に影響し、ブランドロイヤリティを形成する広告経験を届ける。

IBM’s Watson MarketingはAIが提供すべき全てのものの使用を可能にするプラットホームの管理を先陣を切って行っている。

Customer Experience Analyticsのような製品はマーケターにカスタマージャーニーを視覚化させ、顧客が直面する可能性がある不具合を特定させる。企業はより完成されたカスタマージャーニーの見解を得ることでき、顧客との接点や換算率を改善し最大限に活用出来るにようになる。

1つの統合されたインターフェースを通して届けられることにより、 IBM Watson Customer Experience Analyticsはブランドにとって実現可能な知能、円滑な過程を増進する。市場調査を専門とするTechNavioによると、米国におけるAI市場は2021年までに現在の成長率に加え、その約50%成長率を足したものになると予想されている。

2017年のレポート『“Artificial Intelligence: The Next Digital Frontier?”』ではthe McKinsey Global Instituteは企業に「前進するデジタルの旅」特にAIへの投資に出遅れないようにと促している。

「それは新しいマインドセットやパラダイムを創る、新しい方法でのAIの利用方法を理解した人であり、以前に存在していない競争優位を生むだろう」とSolisは語る。私たちは深層学習の時代に突入しており、人類の導きとともに、AIはついに本来の能力を発揮している。今日、McCarthy氏とその同僚が1956年に夢みた技術はWatson Marketing.のようなAIのプラットフォームの形態となって現れている。

そして今がまさにAIの力を利用する時であり、ビジネスの成功のために活用すべきである。あなたの顧客理解を手助けするインサイトをWatson Marketingがどのように発掘しているかを知るために、このガイドを読むといいだろう。

シュガーラッシュが物語の鍵となる役をeBayに無償提供

【出典】 2018/11/21

https://adage.com/article/cmo-strategy/wreck-ralph-ebay-starring-role/315748/Picture1

映画の主人公であるラルフとその親友ヴァネロペだけがシュガーラッシュの最新作となる『シュガーラッシュ:オンライン』の中心人物ではない。

ネットオークションサイトであるeBayも物語の重要な鍵を握っている。同社によるとこの二社の統合には金銭的なやり取りは発生していないが、現在、統合による恩恵を享受していると述べる。「マーケターにとってこの現象は偉大と呼べるだろう」とサンノゼに本社を構えるeBayのCMOであるSuzy Deering氏は語る。

映画において、eBayは重要な役割を果たしている。

なぜなら、登場人物が日常生活を取り戻すために必要なアイテムを入手するためにはeBayを使う必要があるからだ。

ディズニー映画では、eBayのキャラクターをeBoyと名付けて紹介している。彼は定期的にラルフとヴァネロペに入札金額の不足に伴う購入キャンセルまでに現金を支払う時間がどれくらい残っているかを伝える役割を果たしている。

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一方で、eBayの強力なライバルであるアマゾンは、映画の中のインターネット世界ではぼんやりとしか映っていない。Deering氏はディズニー社が今年の初めにeBayに映画の協力を求めてきたと述べる。この2つのブランドは11月の映画公開に先駆けて、第三四半期にマーケティングキャンペーンやと商品の販売を共同で行っている。

ディズニー社がeBay内に広告を出してもらうことにより恩恵を受けている。

例えば、eBayは30秒間のTVCMで映画における同社の役割の重要性を披露している。それは映画の話題性を呼び、さらに映画専用の商品サイトを設けている。同社はイギリスにおいて、eBayは同作品とコラボした野外広告を実施している。

映画に関連するマーケティング出資額についての発言を控えたDeering氏は、この統合はeBayの社会的注目を持続するのに役立ち、それは近頃、同社が行っている”It’s Happening”のマーケティングキャンペーンの要素となっている。

また、eBayの代理店である72andSunnyはキャンペーンのサポートをしている。

eBayは以前、いくつかの映画のスポンサーとして費用を出資しているが、『ブラックパンサー』や『Oceans 8』を含む多くの映画では費用は支払われていない。

毎年恒例、年末商戦のはじまりかつ最大の山場となるブラックフライデーやサイバーマンデーに対して、シュガーラッシュの関連事業がどれくらいの盛り上がりをみせるかは予測不可能である。

ツイッターユーザーはeBayの働きに感謝を示しているように思われる。Picture1

チケット価格は26.75ドル、映画「ダンケルク」がハリウッド映画界に希望をもたらす

【出典】2017/7/28

http://adage.com/article/media/26-75-a-ticket-luxury-dunkirk-hollywood-hope/309966/

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ロサンゼルスのUniversal CityにあるImax70mmスクリーンで上映される映画「ダンケルク」のチケット26.75ドル(日本円で約3000円)が現在アメリカ国内で最も高い映画のチケットである。ポップコーンと飲み物を買うとすると、40ドル(日本円で約4400円)を超えるかもしれない。

しかし、それでも映画鑑賞好きの人々は、Christopher Nolan監督が望んだ形で観客に見せられるように整備された125か所の映画館で「ダンケルク」を見たいと待ちわびていた。その映画館というのは、3Dメガネや振動するイスには頼らない、従来のフィルムプロジェクターを使用してより大きなスクリーンで表示することで、今日のデジタル技術よりも優れた映像を実現できるというものである。

観客動員数をみると、ある程度の人々は映像が良くストーリーもしっかりとした映画にお金を払うことは厭わないことを示している。70mmスクリーンを備え付けてあるImaxの31か所の映画館の売り上げは、同社の通常サイズのスクリーンの2倍を記録した。

Imaxの国際配給部門責任者のCraig Dehmel氏は、インタビューの中で「この映画こそが映画館で人々が体験するべきものだ。我々は『ダンケルク』をImaxスクリーンで8月から上映し、その1ヶ月間映画館に足を運ぶ人がいる限り上映し続ける予定だ」と述べている。

「ダンケルク」のImaxシアターでのチケット代の平均が15ドルと高価であるという事実は、この夏の間不振に苦しんでいた映画制作側にとって稀少な良いニュースである。近年の国内興行収入の低迷のため、映画スタジオは新作映画を観客が以前よりも早く家庭で見られるようにしている。現在、劇場公開された映画は最初の3ヶ月間は映画館でしか上映されないが、その期間も短くする可能性がある。その影響か今年はほとんどの劇場の株が下落している。

スクリーンの拡大化、豪華な座席、音質やデジタルプロジェクターの向上は大規模な投資ではあるが、それによりコストの削減や新世代の3Dスーパーヒーローものやアニメーション映画の上映が可能になる。

劇場のオーナーやハリウッドの映画スタジオは、Netflixのようなデジタル配信会社が独自の映画制作を開始する中、映画ファンを家から引き出す革新的な方法を模索してきた。 Imaxの株価は、第2四半期の収益見通しの的が外れた水曜日の翌日、木曜日に3.4%下落した。収益未達の理由は、映画不足が原因である。

ComScoreによると、7月25日までの夏の興行収入は去年より7.2%減少した。これまで一般的に夏の目玉作品であった「トランスフォーマー」や「パイレーツ・オブ・カリビアン」も残念な結果となった。

「ダンケルク」は映画制作者や配給者に他の選択肢があることを示している。この映画は、フランスのダンケルクの砂浜に残された数十万人の連合軍の歴史的な救助についての話で、Tom HardyやKenneth Branagh、オスカー受賞の経験も持つMark Rylance、そしてOne DirectionのHarry Stylesが出演している。

バットマン「ダークナイト」3部作のChristopher Nolan監督は、彼の生み出す興行収入への信頼性を担保にフィルムで制作してきた。Nolan監督は「ダンケルク」の大部分をImaxの70mmカメラで撮影し、「3Dメガネなし」でバーチャルリアリティの感覚を作り出すことができると言った。70mmのスクリーンは他の画面よりはるかに大きく、高い解像度を提供することができるのである。

映画制作者へのデメリットとしては、カメラが非常に大きいためフィルムリールの製作コストが高くつくという点がある。ほとんどの映画館はデジタルプロジェクターへと移行し、映画はデジタルカメラで撮影されている。Box Office Mojoによると「ダンケルク」の1.5億ドルという予算を考えると、1億2650万ドルのヒットは控えめと言わざるを得ない。「ダンケルク」は先週末興行収入トップとなり、今週末は2位にランクインすることが予想される。

木曜の夜、Universal Cityの70mmスクリーンはほぼ完売状態となった。Time WarnerのWarner Brothersは世界中の155劇場で、従来のフィルムプロジェクターで大画面の特別版「ダンケルク」を上映するように手配した。チケット価格は映画館運営者協会のデータによると、ロサンゼルスの平均価格の8.94ドルの約4倍の価格だった。

Warner Brothersの国内配給部門責任者のJeff Goldstein氏は「消費者は高品質な体験に対してはお金を払うことを厭いません。消費者は他では体験できないものを追い求めたいと考えています」と述べる。

Imaxによると70mmスクリーンを上映する国内31カ所の劇場での1スクリーンあたりの平均収益は6万3千ドルであった。一方より小さいスクリーンでのゼノン、デジタルもしくはレーザー投影設備を備えた371のImax劇場では2万6千ドルとなった。映画は現在6つの異なるフォーマットで上映されている。

ImaxのGreg Foster副社長は「2D映画の需要が北米の3Dの需要を上回り始めていることは明らかです。結果として、我々はより多くの映画を2Dで管理していくつもりです」との見解を示している。

広告の無い世界は決して安くない

【出典】2015/9/28

http://adage.com/article/print-edition/ad-age-imagines-a-world-ads/300552/

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「Huluの広告がない新しいオプションへようこそ」と、上品なめがねをかけた紳士が新しいテレビ広告で語っている。彼は暖炉のそばの椅子に座り、厚い本を手にしている。「今は辞書から読んでいる」と語り、「皮肉」という言葉を辞書で引く。

この広告の特筆すべきは、この紳士が外にいるということである。屋根も壁も無いところに、家具と暖炉がブルックリンの 崩れた歩道の真ん中にあるのだ。この広告のメッセージとは一体なのだろう。この紳士はホームレスなのだろうか。例えば、Huluの広告無しのプラン(11.99ドル/月、広告付きプランより4ドル高い)によって彼は赤字になったのだろうか。

とにかく破滅のイメージが伝わってくるが、これはまさに広告の無い世界を描いているだろうと考えられる。

Ad Ageが以前に報告した通り、AppleがSafariウェブブラウザで広告をブロックするiOSアプリをサポートすると発表してからというもの、デジタル出版業界は慌ただしくなっている。少なくとも34%のアメリカ人が広告ブロッカーをすでに使用しており、Interactive Advertising Bureauで社長兼CEOを務めるRandall Rothenberg氏は最近のAd Ageの署名入り記事のページに「広告をブロックすることは不要なインターネットが破滅することを意味する」と述べている。「特にミレニアル世代の人たちが閲覧するウェブサイトは、広告ブロッキングによってもうすでに40%近くも広告収益を失っている」と。

「広告の無い世界」を想像してみよう。

eMarketerによると、今年アメリカではマーケターが1890億ドルを、全世界では5920億ドルを広告に費やすと予想されているそうだ。それがなくなったとすると、想像を絶する数の仕事がなくなるだろう。

広告に出演するキャラクター(GeicoのGeckoやProgressiveのFlo)も転職しなければならない。

また、強大なコカ・コーラボトルやM&Msの無い暗いタイムズスクエアは誰も想像したくないだろう。

広告が嫌いな人と広告をブロックする人に注意したいことがある。いくら広告が邪魔なものに見えても、その存在がなくなると自分が損するかもしれないのだ。

議論を進めるために、Ad Ageはある広告でサポートされている大手メディアが広告を使わないようになった事例を計算してみた。

The New York Times:デジタル版で年に少なくとも3億ドルの収益を上げる

8月に、The New York Times社が嬉しいニュースを発表した。「3.3万人のデジタル会員を今四半期に増やした」と、タイムズ社社長兼CEOであるMark Thompson氏が述べたのだ。「これにより、110万人のプリント版とデジタル版両方に加入する会員に加え、第2四半期時点で99万人のデジタル版のみに加入する会員がいるという結果を得られた」(7月下旬時点でのデジタル版のみに加入する会員数は100万人を突破した)と。

デジタル会員が増加したによって、Timesの広告にかかるコスト(第2四半期だけで3億4480万ドル)を相殺していることは確かに言い難いだろう。第2四半期の収益が1%上がり2億1170万ドルに達した一方、広告収益は5.5%減の1億4860万ドルに下がっている。

しかし、消費者全員がTimesの広告をブロックしたとするとどうなるのだろうか。これはつまり、広告収益が0ドルになることを意味する。計算を簡略化するため、年収益がプリント版ではなくデジタル版のみ会員だけからくると考えるとする。現在のところ、「ウェブとスマホ」でのオンライン月額使用料は3.75ドル/週、又は195ドル/年(より高いオプションもあるが、ここでは省略しよう)である。各四半期で得られる1億4860万ドルの広告収益の代わりに、Timesは300万人の新規会員を見つけなければならないことになる。それはほとんど無理だと言えるので、もう一つの仮定を追加しよう:Timesの読者が全員月額使用料を上げても退会せず会員でい続けるとする。

現在、デジタル版のみの会員収益は、年間約1.85億ドル(収益の約80%は未だプリント版からきている)である。しかし、一番安い会員費を195ドル/年から334ドル/年(一日の価格は1ドル以下)に値上げしたとすると、プリント版やデジタル版で読者を失わないまま広告無しでも生き残ることができる。

テレビ:コストが50%上がり、チャンネル数が減少

テレビは、コードカッティングにより明確なビジネスモデルが存在する。

Huluの無広告プラン以外では、HBOの新しい無広告サービスHBO Now(14.99ドル/月)がある。CBS All Access(5.99ドル/月)は6500以上のエピソードをアクセスできるが、広告は付いている。議論を進めるため、Huluの無広告プランが広告付きプランの1.5倍であることから、CBS All Accessの無広告プランが8.99ドル/月(107.99ドル/年)であると仮定する。

この金額は、イギリス人がBBCをサポートするために政府に年に一回「テレビライセンス費」として支払う金額(145.50ポンド(約225ドル))に近い。オーストラリアやイタリア、イスラエル、トルコ等の国もこういう視聴料が存在する。しかし、The Guardianの報告によると、BBCが7月に「視聴料を支払わなかった人が増えた結果として1.5億ポンド不足」したことが原因で、1000名の一時解雇が行われるそうだ。

コードカッティングにより「500チャンネルが存在する」時代はすでに終わっている。しかし、広告収益が無い限りテレビ局は有料ストリーミングか有料テレビプロバイダに頼らなければならないことになる。Leichtman Research Groupが今月調査したところによると、アメリカでの有料テレビサービスの価格は2010年からの39%増加し99.10ドル/月となったようだ。多くの人が、これより多く支払っている。

普通の家庭は、毎年1800ドルのテレビ代を払う余裕はないので、広告がなくなると1200ドルのアラカルトケーブル代でいくつかの無広告チャンネルが視聴できる世の中になるだろう。

フェイスブック:年に12ドルを払うのか

フェイスブックの最新四半期の収益は40億ドルであり、そのほとんどが広告からきている。6月30日の時点で、月に1.49億人のユーザーがいることを発表した。各MAUは2.69ドル/四半期、又は10.75ドル/年を支払えば、広告無しでのフェイスブックの利用が可能となるが、問題はほとんどのフェイスブックユーザーがアメリカとカナダ以外の国に住んでいるということだ。実際、4.5億人のユーザーはフェイスブックが名付けた「海外」(アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、アジア太平洋以外の国)に住んでおり、開発途上国で月額料を取ることはかなり難しいだろう。

6月に、Timesはノースカロライナ大学チャペルヒル校School of Information and Library Scienceの助教授Zeynep Tufekci氏に執筆された「Mark Zuckerberg、フェイスブックに利用料を払わせてください」という記事を出版した。この記事には、フェイスブックがユーザー一人あたり得ている20セント/月という収益は、「月間平均20時間の利用時間に対してあまりに哀れな価格」であると書かれている。

彼女は「15億人いるフェイスブックのユーザーの4分の1がデータトラッキングのないバージョンに1ドル/月を支払えば、年間40億ドル以上を集めることができる」と述べている。要するに、広告無しのフェイスブックは12ドル/年をかかり、ユーザーベースが75%減少して、世界中で3.5億人が利用するプラットホームとなるだろう。フェイスブックの収益自体も75%減少してしまう。

現在のフェイスブックの時価総額2650億ドルを考慮すると、もっと悪い結果になるだろう。

BuzzFeed:良くない知らせBuzzFeedによると、昨年の広告収益は1億ドルを達成したようだ。5月の時点では、月に7670万のユニークユーザーのいるBuzzFeedがComScoreのトップ50マルチプラットホームメディアランキングで26位に輝いた。従来のニュースサイトと競争するため、BuzzFeedはLegitimate Journalismへの投資が期待されていたが、ほとんどのページビューはエンタメとライフスタイルの記事からくるようだ。実際BuzzFeedのホームページには「Netflixのタイトル選択で、誰とデートした方がいいかを判断する」、「コーヒーを飲むとうんちが出る?」、「色からThe Simpsonsのキャラクターを見分けることができる?」というような記事が目立つ。

これらはすべて本当に存在するBuzzFeedの記事であり、このような暇つぶしのコンテンツのためにBuzzFeedにお金を支払う人はいないだろう。つまり、広告の無い世界はBuzzFeedの無い世界でもあるとも言えるのだ。

BuzzFeedは、つまらない仕事を少しでも忘れさせることをモットーにしている。BuzzFeed以外でこのようなことができるサイトはあるのかが心配である。

LinkedIn、コンテンツシェアのプラットホームElevateを公開

【出典】2015/9/28

http://adage.com/article/digital/linkedin-rolls-content-sharing-platform-enterprises/300623/

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LinkedInは本日、社員をブランドの支持者へと変えるためにコンテンツのキュレーションとシェアを行うプラットホームElevateを発表した。

LinkedInはElevateを4月に発表しており、初期のクライアントにはVisaやUnilever、CEBが含まれる。

「LinkedInのメンバーは企業についてのコンテンツをシェアできる機能が初めから備わっていたが、この機能は使うのが難しかった。企業でさえ、基本的なルールやシェアするコンテンツを判断しかねていたのだ」とLinkedInのマーケティングソリューション部門で副主任を務めるPenry Price氏は述べる。

「Elevateはこれをシンプル化し、気軽に使えるようにしたものだ。これを使えば、社員は自分のソーシャルネットワークとプロフェッショナルネットワークの両方でコンテンツをシェアすることができる」と。

月額制のこのサービスは2000以上の社員を抱える企業を対象としており、デスクトップとモバイルアプリから利用可能となる。ウェブ上の内外部に存在するコンテンツを選別し、カテゴリに分け、ソーシャルシェアのガイドラインを作成し、社員にコンテンツへのアクセスを与え、プロフィールの閲覧数や企業ページの閲覧数から様々なマトリックスを用いてコンテンツシェアが企業にどのような影響を与えているのかを計ることができるのだ。

Visaは2月からElevateのベータテストを行っている。初めはテストに参加する社員は少ししかいなかったが、現在では500名ほどがサービスを利用しているようだ。

「Visaでは、企業のソーシャルメディア全般の許容範囲を広げる試みを行っている」とVisaでコーポレートソーシャルメディア部門の副主任を務めるLucas Mast氏は述べる。Visaは、社員がElavateにより企業コンテンツをシェアするガイドラインを追加した。

「Elevateは、社員をブランド認知を高めるための最高のツールへと育て、自然な形でコンテンツをソーシャルメディア上で拡大させていく絶好の機会となっている」とMast氏は付け加えた。

Visaでは、コーポレートソーシャルメディアチームがファイナンスやテクノロジー、小規模ビジネスのアドバイスのようなトピックから企業内とウェブ上のコンテンツを選別する。社員は、Elevateに社内ネットワークやモバイルアプリからログインし、面白いと思うコンテンツを自分のソーシャルネットワークでシェアすることができるのだ。

「シェアという文化を発展させ、シェアする人々に力を持たせることが目的である」とMast氏は述べる。

彼はまた、Visaが今年の終わりまでに1500名から2000名まで規模を拡大させ、来年にはこれをさらに拡大させる計画を明らかにした。

ビジネスインテリジェンス及びテクノロジー企業CEB Globalは、Elavateを約半年間ベータテスト行ってきた、と同社のCMOを務めるRob Chen氏は述べた。

「我々がElevateを利用する目的は、ブランドをよりターゲット層に関連づけることである。大規模なb-bビジネスを持つ企業がマーケティングに割くような予算が我々にはないので、消費者の意識を高めることがかなりのチャレンジになっているのだ」と。

CEBはファイナンスやHR、マーケティングや法務のような企業のビジネスリーダー達に見識やテクノロジーを提供する企業である。様々なリサーチやイベントを行うので、紙上やブログ、研究論文、事例研究等様々なコンテンツを有している。

「多くの社員が何らかの形でコンテンツを通して消費者と触れ合っている」とChen氏は述べる。「Elevateは、当社セールスチームだけでなく他の部署とも繋がりコンテンツをネットワーク上でシェアできるプラットホームなのだ」と。

CEBでは現在400名ほどの社員がElevateを利用しているという。このプラットホームを導入してから、Elevateを利用する人のプロフィール閲覧数が150%増加し、企業ページ閲覧数も90%増加するという結果が得られたらしい。さらに、仕事に関する閲覧数が100%増加したようだ。「これも重要なことで、我々はLinkedInで常に有能な人材を探しているのだ」とChen氏は締めくくった。

ハイネケンの新しいジェームズ・ボンド出演広告

【出典】2015/9/21

http://adage.com/article/cmo-strategy/watch-heineken-s-james-bond-ad/300450/

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ジェームズ・ボンドがハイネケンの広告に戻ってきた。

ハイネケンは、再び「Spectre」に出演するDaniel Craig氏を広告に起用した。

普段マティーニを飲むボンドが、広告をビールに限定するとは限らない。映画はウォッカブランドのBelvedereとの取引もあるという。しかし、このポーランド産のウォッカブランドの広告には、Estrellaを演じるメキシコ人女優Stephanie Sigmanしか出演しないようだ。Belvedereが米国で11月6日に公開する映画に登場するかどうかは、まだ不明である。

一方、ハイネケンは「Spectre」が唯一Craig氏の起用に賛成しているマーケティングパートナーである。2012年の「Skyfall」が上映された前にも、Craig氏がハイネケンの広告に出演した。ハイネケンは「Spectre」に現れるという報告があったが、詳しい情報はまだ不明である。声明によると、ハイネケンは「2015年の最大のマーケティングプラットホーム」をサポートするために、ボンドとのパートナーシップを 有効活用するつもりだそうだ。

ハイネケンによると、「The Chase」という広告はフェイスブックで9月21日にローンチされ、24時間後世界中のテレビと映画館で放送される。スポークスマンによると、テレビCMでは30秒、60秒、90秒の3つのバージョンがあるらしい。

アムステルダムのWieden & Kennedy社によって制作された広告には、女優Zara Prassinotとボンドを演じるCraig氏が高速ボート追跡のシーンに登場する。Prassinotは、映画には出演しない。しかし、広告はボンドスタイルに満ちあふれている。例えば、結婚式シーンに現れるキャラクターは、1974年の「The Man with the Golden Gun」のNick Nackに似ているのだ。

また、ハイネケンの幅広い「Spectre」キャンペーンの一部で、「世界初の宇宙からの自撮り」プロジェクトを同社が発表した。実行するために、Deimos衛星にあるUrthecastのカメラを使うようUrthecastとパートナー契約を結んでいる。ハイネケンは「テクノロジーをフル活用して、11月に行う特別な「Spectre」上映イベントの参加者の自撮りを行う」と発表した。「Spyfie コンテンツ」はソーシャルメディアに投稿するために携帯に配信されるようだ。

さらに、ハイネケンは「Spectre」ロゴがついている限定版ハイネケンとハイネケンライトボトル約5億本も販売する予定だ。

ミレニアル世代が待ちきれないコメディテレビ番組

【出典】2015/9/18

http://adage.com/article/the-media-guy/suprising-tv-comedy-millenials/300430/Untitled

「今年最も人気が出るであろう10のテレビ新番組」はTVGuide.comの数百万のユーザーがWatchlistに入れている新番組をランキングで表したものである。このリストの内、9番組はドラマであったが、今回は残りの1番組であるコメディ番組に着目してみよう。

Watchlistは、ポップカルチャーファンにとってとても効率的なサービスであるだけではない。好きな番組や俳優の情報を選んでみることができるだけでなく、未来を予想するデバイスとしても使われている。Watchlistに選ばれる人気が出る10の番組の内80%がシーズン最後まで配信を続けることができるというデータに基づき、Ad Ageは2012年以来 TVGuide.comとこの情報を共有しているのだ。

リストがトップ8となっているのは、この秋に公開が始まる新しいコメディ新番組が8つしかないからである。

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このチャートに関してTVGuite.comの編集長を務めるMickey O’Connor氏は、Ad Ageに幾つかの考察を提供してくれた:

  • Rob Loweが「The Grinder」でJohn Stamosの「Grandfathered」に打ち勝ち、コメディ界のベビーフェースの争いに勝つだろう。どちらの番組のレビューもよいということは、Foxにとって喜ばしいニュースであるが、「The Grinder」に兄と父親役で出演しているFred SavageとWilliam Devaneがこの2番組に差をつけているようだ。なにせ「The Grinder」が「今年最も人気が出るであろう10のテレビ新番組」に唯一載ったコメディ番組なのだ
  • Ken Jeongは、「Community」や「Hangover」でも知られている通り面白い役者であるが、彼のコメディブランドは完全に大人向けである。彼が「Dr. Ken」でABCの家族向けコメディ番組として売れるかどうかは疑問である。コメディ新番組第6位の「Dr. Ken」は、新たな「Black-ish」や「Cristela」になる可能性もある。
  • 「The Muppets」はコメディ新番組第3位であるが、全ジャンルのリストで第4位に輝いた「Quantico」に驚くほど似ている。O’Connor氏は「このABCの2番組はそこまで違わないが、こういった番組がミレニアル世代の求める番組なのである」と述べた。Jim Henson Production制作の「The Muppets」はミレニアル世代のノスタルジアを表している。今30代前半の人々が、1997年から2000年の彼らが10代の頃「Muppets Tonight」の再放送をディズニーチャンネルで見ていた世代なのだ。また、2011年公開の「The Muppets」や2014年公開の「Muppets Most Wanted」も、合算すると全世界興行収入が2.5億ドル以上になることから見ても、ミレニアル世代のノスタルジアが証明できるだろう。

Instagram、ブランドによる30秒動画の投稿という広告ビジネスを開始

【出典】2015/9/9

http://adage.com/article/digital/instagram-brands-30-second-videos-adds-takeover-ad-ad-biz-takes-off/300270/Untitled

Instagramと親会社であるフェイスブックのエグゼクティブ達は、Instagramの2年間にわたる広告ビジネスに関して控えめな姿勢を取ってきた。フェイスブックCOOであるSheryl Sandberg氏も7月に行われた収支報告にて「広告ビジネスを慎重に拡大してきた」と述べている。しかし、次の収支報告でも同じ姿勢を保つことは難しいだろう。

広告スペースを買うことができるブランドが限られていた時代から、Instagramの登場によってすべてのブランドが広告を出せるようになった。その上、Instagram上で広告が販売されているグローバルマーケット(イタリア、スペイン、インド、メキシコ、韓国を含む)は8ヶ国から30ヶ国に拡大し、今月下旬までに世界各国で購入可能となるようだ。さらに、Instagramは「marquee」と呼ばれるホームページテイクオーバー広告の提供をはじめ、四角の枠に収まらない様々な広告フォーマットを導入しようとしているらしい。

「今回の発表は、広告の試験期間から本格的に展開する段階に移行したことを公表することを目的としている 」とInstagramグローバルビジネスとブランド開発部門の主任を務めるJames Quarles氏は述べた。

今回のInstagramにおける広告ビジネスの大規模な変化は、フェイスブックの広告購入と同じターゲティングオプションツールをInstagram上でも使えることから始まった。また、Instagramは、アプリをインストールしたり商品を購入したりするためのリンクを広告に貼るようになった。Quarles氏は、広告についての具体的な数字の公表は避けたが、以下のようないくつかの例を挙げた。

EコマースサイトGilt Groupeは、Instagram広告のおかげでアプリインストール件数が他のサイトと比べ85%増加し、またイギリスの家具デザイン会社Made.comは平均注文価格が10%上昇した。「これらは典型的な例である」とQuarles氏は述べた。

また、広告買収会社Kenshooは25のキャンペーンから得たInstagramの平均広告価格を統計で示した。InstagramのCPMの平均価格は6.70ドルであり、各クリックが0.51セントに換算され、各アプリインストールが6.30ドルと等価であるらしい。Kenshooによると、ユーザーは2.48%の割合でInstagramの広告をクリックし、これは他のソーシャルメディアの広告より2.5倍も高い数値であるようだ。

6月に導入された今回の広告フォーマットは、これまであまりInstagramに関わってこなかったブランドに対して最大のアピールとなったものの、「marquee」広告は従来のブランド広告主を対象としていると考えられる。

同ユニットによって、広告のインプレッション数や画像投稿の上辺りに広告が位置付けられることが保証されたことになる。つまり、ブランドが年齢や性別によって区分された幅広いオーディエンスを狙うために広告を購入することができるようになるのだ。Quarles氏は1日の広告数が限定されていると述べたが、詳しい内容はまだ明らかになっていない。

Instagramのスポークスマンによると、Foxが秋の番組ラインナップを披露する水曜日からのキャンペーンを皮切りに、この広告ビジネスが使われるようになるようだ。

四角い枠を越えた広告の場合、広告主は横向きの写真や動画フォーマットが使えるが、縦向きのものは使用できないようだ。Quarles氏によると、横向きの方が「よりスタンダードなフォーマット」であり、フェイスブックの広告フォーマットに似ているからだそうである。つまり、フェイスブックとInstagramの両方を用いて広告キャンペーンを企画することが、より簡単になったということだ。

フォーマットの追加と共に、Instagram上のブランド動画広告の長さを15秒から30秒にすることで、クリックすると新しいウィンドウが開かれる広告リンクをつけられるような開発を進めている。ただし技術的な制限により、30秒の動画はまだ発表できないとQuarles氏は述べた。