E3 2019: 複雑なビデオゲームの将来

【出典】6/13/2019

https://www.theguardian.com/games/2019/jun/13/e3-2019-the-future-of-video-games-is-complicated

コンソール時代の終了、ゲームのサブスクリプションサービスの幕開け。E3自体が変化しなくとも、ゲームプレイの方法が変化している。

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ソニーのプレイステーションが不参加の中、ロサンゼルスで今年も行われたエレクトロニック・エンターテインメント・エキスポでは、多くの新作ゲームや予告編の発表や、ブランドマーケティング、熱いファン達のパフォーマンスなどが見られた。長年にわたり同イベントは、YouTubeやTwitch、世界中のゲーム系ウェブサイトで、派手な記者会見やプロダクトデモの様子を会場から生放送しており、ゲーム業界人向けのイベントというよりは、ゲーマーと業界人にとって年の半ばのクリスマスのような存在である。(熱狂的ゲーマーの中には約千ドルの入場料を払い参加する者もいる。)

現在開催中のイベントは、予想通りの結果という感触だ。イベントの同時中継が当たり前なので、E3内での新作発表などに対するミステリー感や期待が以前と比べ低下しているが、E3に関する速報ツイートや最新ゲームの予告編がリークするなど、E3開催への興奮はまだファンの中に存在する。

E3自体に変化が見られなくとも、ゲーム業界は日々移り変わる。今年のE3が明確にしたのは、周期的に据え置き型ゲームのハードが更新され、それに伴い新機種対応ソフトが発売される、といった従来のスタイルが時代遅れになってきているということだ。

従来の形は以下通り。新機種が発表され人々に浸透する周期は3〜5年。その間に、全シリーズよりも格好良く野心的なソフトが発売され、それらをプレイしたければ新機種のハードを購入する、という流れだ。しかしこの従来型に変化が起きている今、コンシューマーゲーム機がスマホ化している。というのは、マイクロソフト社のゲーム機を例に取ると、同社が最近発売したXbox新型ハード「プロジェクト・スカーレット」を購入しなくても、Halo最新作『ヘイローインフィニティ』をプレイできる。なぜなら、クラウドを使って古い機種のXbox Oneやスマホでプレイ可能だからだ。クラウドが現在のゲーム界のキーとなる。

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「プロジェクト・スカーレット」はXbox One非対応のゲームをプレイすることができるような、これまでのXboxシリーズとの互換性を維持する家庭用ゲーム機なのか、それともスカーレット専用ゲームが今後リリースされるのかについては、マイクロソフトははっきりさせていない。新発売のソフトが古いゲーム機にも対応しているなら、新世代のゲーム機が発売されても意味が無いのだろうか?それとも、今後新世代ゲーム機のみでしかプレイできないソフトも発売される予定なのだろうか?

これと同様に不明瞭なのは、ビデオゲームの購入方法の変化だ。現在は、光学ディスク、デジタルダウンロード、ストリーミングの3つの方法がある。ゲーム販売店やオンラインでは50ポンド程度で『ヘイローインフィニティ』が購入できるが、Xboxゲームパスの登録者なら元々ソフトがサブスクリプションに含まれている。XboxゲームパスはXboxライブゴールドメンバーシップとは違い、Xboxゲームパスアルティメイトは両方のパスの特典をカバーしている…また不明瞭な話だ。

こういった複雑さはマイクロソフトに限った話では無い。グーグルのスタディアと呼ばれるゲームストリーミングサービスの料金パックも大変不明確である。月額9.99ドルのパッケージがあるが、どのゲームをプレイするにも追加料金がかかる。ユビソフトが最近開始したUplay+という、月額14.99ドルのサブスクリプションサービスは、スタディアと提携しユビソフトの最新ゲームや100本の過去のゲームをプレイすることができる。この調子だと、以後数年は設定金額が複雑なゲームサブスクリプションサービスが多々あることによる困惑から、試験的使用後のキャンセルが相次ぐような状況になるだろう。

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ゲーム機のテック仕様に関する知識の欠陥が、潜在顧客のビデオゲームへの興味を薄めてしまう一つの理由であるが、現在のゲーム業界はそれを解決しようとしながら、同時に複雑化しているようだ。ストリーミングサービスがPCゲームや家庭用ゲーム機の機械的ストレスを解消しようとする一方で、ソニーやマイクロソフトは、ゲーム機の新たな基準を打ち立てる最新技術を搭載した、2つの新機種を発売予定だ。

TVでゲームストリーミングが可能になり、高価なコンピューティング作業をどこかのサーバーに任せられるなら、自分のゲーム機の処理性能が何テラフロップスか等気にする必要があるだろうか?と思いきや、新XboxはCPU/GPUに5月末に発表されたばかりのAMDのRDNA(Radeon DNA)を採用し、リアルタイムレンダリングも可能という、革新的な機能が備わる。

その反面、任天堂は他者と違ってマーケティングにおいて非常に時代遅れである。同社のゲーム機スイッチ向けのゲームが多々紹介され、ルイージがお化け屋敷を冒険する「ルイージマンション3」、1993年にゲームボーイ用ソフトとして登場した「ゼルダの伝説 夢をみる島」のニンテンドースイッチ向けリメイクタイトル、また日本のロボットを扱うゲームなどが発表された。新機種やサブスクリプションサービス開始の発表は無かった。

プロジェクト・スカーレットとプレイステーション5が来年発売(スカーレットは2019年クリスマスシーズン発売予定)とされる今、我々には明確な情報が必要だ。新機種を購入するため貯金を始めるべきなのか、自分がプレイしたいゲームを手に入れるために7つの異なる、高価なサブスクリプションパッケージ全てに登録するべきなのかが知りたいところだ。

プライド月間中にLGBTQをサポートするブランド

【出典】6/7/2019

https://adage.com/article/cmo-strategy/how-brands-are-showing-their-pride-month/2176256

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LGBTQ(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クエスチョニング・クイア)の権利拡大を訴える国際イベントの一つ「ワールドプライド」が今年初めてアメリカに上陸し、様々なブランドがサポートする姿勢を見せた。

プライド月間とLGBTQ+コミュニティの盛り上がりは、勢力をあげる一方だ。より多くのブランドが虹色やイコールの記号を取り入れたり、LGBTQ+サポート団体に募金を行ったり、プライドをテーマとしたイベントや新商品をローンチしたりして、この理念の支持者と繋がりを築いている。

ストーンウォールの反乱50周年の今年、「ワールドプライド」が初めてアメリカに上陸することもあり、ブランドの勢力がさらに増している。350万人が参加予定の6月30日のプライドパレードなど、プライド月間中に開催されるイベントに参加すべく、何百万人もの人々がニューヨークの街を訪れている。

豊富なプライドコレクション

毎年、ますます多くのブランドがTシャツや帽子、靴など、色とりどりのプライドコレクションを発売している。通常では、そのような商品の売り上げはLGBTQ+の権利拡大をサポートする非営利団体やコミュニティに寄付されるか、ブランドが事前に募金を行う。

プライドコレクションの発売がしっくりくるブランドもある。例えばMeUndiesはインクルージョンと自己表現の支持を掲げる下着ブランドで、プライドコレクションの発売と宣伝活動を行うのは今年で3年目となる。今年、同ブランドはEDMプロデューサー・DJでLGBTQ+コミュニティーの積極的支持者であるGRiZとコラボし、プライドコレクションを販売した。パンツ購入につき1ドルをマイリー・サイラスの非営利団体ハッピーヒッピー基金に募金するという。

J.Crew、ケネスコール、アンダーアーマー、Gap、カルバンクライン、アメリカンイーグル、ノードストローム、エクスプレス、DKNYらもプライドコレクションを発売した。トムズ、コンバース、リーボック、ナイキ、ドクター・マーテンスなどのシューズブランドも、LGBTQ+コミュニティーのカラーである虹色を取り入れた靴を販売した。インターネットラジオアプリのiHeartRadioが毎年主催するWango Tangoコンサートでは、パニック・アット・ザ・ディスコのブレンドン・ユーリーがDKNYの「100%プライド」Tシャツを着てテイラー・スウィフトとステージに立った。

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アパレルブランド以外もプライドをテーマにした洋服やアクセサリーを特別販売している。LGBTQ+の平等権を長年サポートするプレイボーイは、7人のクイアアーティストがデザインしたプレイボーイバニーの付け耳やTシャツをオンライン、並びにニューヨークのワールドプライド開催中のポップアップショップで発売する。売り上げは全てトレバー・プロジェクト(若い世代のLGBTQをサポートする団体)に寄付される。メキシカンフードチェーンChipotleやシェイク・シャックもプライドグッズをオンラインで販売している。

カミソリブランドのHarry’sは今年も「Shave with Pride」セットを販売、MACコスメティックスは#MACLOVESPRIDEリップスティックコレクションを新発売、ペプシの炭酸飲料Bublyは「All For Love Pride Pack」と呼ばれる、並べれば虹色になる18缶パッケージを販売、レストランチェーンのJust Saladは今年も「Just Pride Salad」という名のレインボーサラダをメニューに載せ、1皿売れるごとに$1ドルをNYC Prideなど地元の支持団体に募金する。グラノーラバーブランドのKindは、新発売の「プライド・バー」(虹色のパッケージに入った、ダークチョコレートとナッツ、シーソルト味のバー)の店舗売り上げの全額を若いLGBTQ+ のホームレスをサポートする団体Ali Forney センターに寄付する。

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グッズだけではない

パリのディズニーランドでは、ディズニーランド初の試みとしてプライドパレードを園内で行った。パレードの様子を報じたGay Timesによると、Corine や Boy Georgeといったアーティストや、プライドの色調を纏ったディズニーキャラクターがパレードに参加したという。更に、ディズニーはオンラインと各国のディズニーパークスでレインボーコレクションを販売し、その売り上げの10%をGLSENという、LGBTQ+の学生たちの安全・平等な学校生活を確保するための団体に寄付する。

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スミノフは「Welcome Home」キャンペーンを遂行。Netflixオリジナルドラマ『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』の女優Laverne Coxが出演するデジタルビデオシリーズや、同じくオリジナルドラマ『クイア・アイ』のJonathan Van NessがホストでLGBTQ+をオマージュにした内装のポップアップバーの出店、リアリティ番組『ル・ポールのドラァグ・レース』の出演者Alyssa Edwardsが「Lady Liberty」に扮してパレードのフロート車に登場、など一連のキャンペーンを行なっている。更に、スミノフは6ヶ国語で「ようこそ」と書かれた6種類限定ボトルを発売した。デジタルビデオはSNSと、ニューヨークシティーの空港で放送され、到着客を出迎える。

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大手電気通信事業者のベライゾンは、もっと真剣なアプローチのデジタルキャンペーンでプライド月間を祝う。一般の人々が家族や親戚にカミングアウトした時の様子や決断した時の辛さを語る、マッキャンニューヨーク製作のスポットは、ドキュメンタリー映画『追いつめられて ~アメリカ いじめの実態~』のリー・ハーシュ監督によって撮影された。カミングアウトの思い出を語った後、家族や親戚に電話をかける様子を映すそのスポットは、「It’s never too late for love to call back.(愛の折り返し電話に遅すぎることなんて決してない。)」というコピーで幕を閉じる。このキャンペーンはPFLAGという、LGBTQ+.の人々と家族や仲間を再び繋ぐことを目標とする団体と提携して行われた。ベライゾンは今年ロサンゼルスで開催されるプライドパレードのタイトルスポンサーである。

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プラットフォームもプライド

これまでに、インスタグラムはプライドスタンプやGIFに加え、ストーリー投稿内に#Prideを使用するとリングが虹色になるという機能が追加された。フェイスブックは虹色のフレームやフィルターを追加し、スナップチャットは4月に新搭載されたランドマーカーAR機能にプライドテーマを追加した。スナップシャットカメラを向ければ、ワシントンD.C.のアメリカ合衆国議会議事堂や、ニューヨークのフラットアイアンビルディング、ロサンゼルスのチャイニーズシアターがカラフルに変身する。また読書サイトWattpadとTモバイルが協力して、作文コンテストを実施。LGBTQ+として、またそのサポーターとして記憶に残る思い出を綴るようユーザーに促した。#UnlimitedPrideのハッシュタグ付きのストーリーが投稿される度に、Tモバイルから1ドル、最高1万ドルがGLSENに募金される。

ストリーミングサービスもサポートの姿勢を見せる。HuluはLGBTQ+コンテンツにフォーカスしたサイトを設立し、LGBTQ+に関するトピックを扱う子供向けアニメシリーズ『The Bravest Knight』を放送開始する。Amazon.com が提供するライブストリーミング配信プラットフォーム、ツイッチは、アマゾン上でオリジナルTシャツを販売し、そのデザインはそれぞれゲイ、バイセクシャル、アセクシャル、トランスジェンダー、パンセクシャル、レスビアンコミュニティーを表現する。売り上げの全額が、TwitchUnityという、ダイバーシティとインクルージョンを促進するプログラムに充てられ、またオンライン上ではトレバープロジェクトに寄付するようユーザーに呼びかけている。

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YouTubeは、右翼コメンテーターSteven Crowder氏の動画への対応について、矢面に立たされている。Crowder氏はVoxメディアのゲイのジャーナリストCarlos Maza氏を「舌足らずなしゃべりのクィア」などと呼び個人攻撃していた。同プラットフォームは、LGBTQ+ユーチューバーのドキュメンタリーの無料配信を開始した。

今すぐに知っておくべき5つのイノベーティブなアイデア

【出典】2019/6/7

https://adage.com/article/special-report-creativity-top-5/top-5-creative-brand-ideas-you-need-know-about-right-now-june-3-2019/2174736

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AdAgeが選定した今すぐにあなたが知っておいた方がいい5つのブランドアイデアを紹介する。

第5位 『9GAG:Happy Poo』 by LOLA MullenLowe Spain

クリエイティブ・エージェンシーのLOLA MullenLoweは、香港を拠点にコンテンツ共有プラットフォームを運営する9GAGのプロモーションの一環として、キャッチーで面白おかしいミュージックビデオを作成した。9GAGはこの動画を視聴した人が笑う事を望んでいるが、もし笑わない人がいればその人はおそらく死んでいるだろう。

https://www.youtube.com/watch?v=N-6R-b2arJ0

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第4位 『V8+Hydrate:Dr.Ken Jeong and The Center for Hangover Research』 by Edelman

医師から俳優へ転身し、『コミ・カレ!!』や『クレイジー・リッチ!』『ハングオーバー!』シリーズにも出演したKen Jeong氏。V8+Hydrateのキャンペーンでは、The Center for Hangover Reserchという架空の施設で働く外科医を演じる。動画内では馬鹿げた実験が繰り返されるが、最後には1つの治療法がKenJeong氏扮する医師の承認を獲得する。それが、V8+Hydrateである。

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https://www.youtube.com/watch?v=Nlqo9CR-d64

第3位 『Googele:The Offsite Museum』 by AKQA

サッカー史における女性の立場は、サッカー界から何十年間にも渡り排斥されていた史実や女性の貢献を軽視する傾向にある社会を背景に長い間文書化されることはなかった。今回Googleでは、オンラインミュージアムとして女性サッカー選手関連の情報を収集する。6月中にはGoogleのArts & Culture platformで開始される予定となっており、FIFA女子ワールドカップ2019の開催までには間に合わせるとのこと。

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第2位 『Coca-Cola:Recycling Billboards』 by Publicis Italy

Coca-Colaと言えばリボンのグラフィックが有名ではあるが、2008年にはダイナミックリボンから物を掴もうとする手に変えて大きな注目を得た。Publicis Italyによる最新の広告では、リサイクル用ゴミ箱を指し示す指に変更した屋外広告を展開。

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第1位 『Ikea:Real Life Series』 by Publicis Spain

Ikeaは人気TVシリーズの『ザ・シンプソンズ』『フレンズ』『ストレンジャー・シングス』に登場するリビングをIkeaで購入可能な家具のみで再現した。再現するにあたりPublicis Spainと共に数千にも及ぶ自社製品を調べ尽くした。再現された部屋はポスターやオンライン広告で展開され、中東を感じさせる部屋になっている。

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月単位での賃貸契約を実現したAnyplaceが250万ドルを調達

【出典】2019/6/4

https://techcrunch.com/2019/06/03/anyplace-seed-funding/

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長期間の賃貸契約を望まない人に向けて、家具付きの部屋を提供するスタートアップAnyplaceが2.5億ドルの資金調達を発表した。CEOのサトル・スティーブ・ナイトウ氏は、複数の都市を転々としながら生活をする「デジタルノマド」に向けたサービスを開発しようと同社の創業に踏み切った。

「デジタルノマドの自分のためにAnyplaceを作った。長期間での契約形態に辟易としていたし、入居の際には実用品とWi-Fiさえあれば充分だ。」と述べている。

彼の望む簡単に予約ができ、家具が付いている部屋となればホテルが最適であった。そこで、ホテルの部屋を自宅として使えるサービスAnyplaceを開発。オンラインマーケットプレイスでの手続きで、ホテルの部屋に月単位で入居することが可能となった。

内藤氏は自社サービスについて次のように語る。

「基本的にホテル側とは、定価から30%-50%のディスカウントを行えないか交渉を行っている。(New Yorkの部屋を見てみると月間1,331〜4,157ドルの幅) ホテル側にしてみれば月単位での収益源が新たに獲得できるので、Airbnbなどのサービスと競合する上では極めて重要になってくる。」

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サービスアパートメントやコリビングの類似サービスと思われるかもしれないが、Anyplaceはマーケットプレイスであり、物件を保有していない点を内藤氏は強調した。そのため、サービス拡大に向けてアパートやシェアハウス会社との提携は厭わず進めていく方針だ。

現在、手数料は10%に設定。審査を設ける事でホテルや物件オーナーのリスクを軽減させており、今後は上限10,000ドルの立ち退き用保険の導入も視野に入れているとのこと。

また、一定以上利用する顧客には航空券などをプレゼントするノマドロイヤリティプログラムだけでなくビジネス利用者向けのプランや現地での友達探しを手助けするオンラインコミュニティも検討していると言う。

「単純な賃貸のマーケットプレイスになるつもりはない。住宅ビジネスに囚われることなく、自由に展開していく。」と内藤氏は述べており今後の幅広い展開が予測される。

内藤氏は、インタビュー時にリアルタイムで100人程度がサービスを利用していると推定。昨年は130万ドル相当の予約が発生したと明かしてくれた。デジタルノマドと聞けば聞こえはいいかもしれないが、非常にニッチであるためデジタルノマドに留まる事なく転職や出張の延長など短期間の住居が必要なすべての人に向けてのサービス開発を進めていく。

本ラウンドでの投資家一覧

Jason Calacanis氏

FundersClub

UpHonest Capita

East Ventures

本田圭佑氏

笠原健治氏

Bora Uygun氏

女子サッカー・ワールドカップ:スポンサー&広告キャンペーン例

【出典】2019/6/3

https://www.thedrum.com/news/2019/06/03/the-standout-womens-world-cup-sponsorships-and-ad-campaigns

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近年、女子サッカー界の関心・注目度が高くなってきている。フランスでのW杯を直前に控え、メジャーなブランドらが女子サッカーチームをサポートするべく、その力を発揮している。それにより、ここ最近のスポーツ界でも一番重要な意味を持つスポンサーシップへの投資やクリエイティブな広告キャンペーンが生み出されている。

女子サッカーは、ピッチ外でも成長を遂げている。ヨーロッパサッカー連盟のUefaは、『チーム・フォー・アクション』キャンペーンを開始し、5年間で女子サッカーの認知度を倍増すると約束した。さらに、#WePlayStrongというコンテンツシリーズを運営し、スポーツ界を盛り上げるべく、選手のインタビューや有名人が特別出演する動画、またレッスン動画を掲載している。

女子サッカーの試合の人気が向上しているという事実をマーケーターは無視できないだろう。2017年には化粧品会社Avonが女子サッカーチームのリヴァプールとスポンサーシップを結んだ。これは業界内で女子サッカーへの関心が高まっていることを示した最初のアクションであった。男子サッカーを長くサポートしている金融業界において最近VisaやBarclaysといったブランドから女子サッカーへの大規模な投資が実施された。女子サッカーW杯のフル・パートナーシップをVisaが結んだ一方で、Barclaysは女子スーパーリーグとの三年間のスポンサー契約を締結。女子サッカーリーグがブランドと結んだ初のスポンサー契約となった。

しかし、なぜ女子サッカーがマーケーターからこれ程多くの商業的関心を集めているのか。コーズ・マーケティングにますます固執するブランドの世界では、それは女性スポーツをサポートすることはブランドの進歩的でインクルーシブな理念や考えをアピールするためには、完璧なプラットフォームであることに間違いない。しかしそれ以上にビジネス上の意味がある。

Nikeの財務担当責任者であるAndrew Campion氏は、「世界的に、女性の下着やアパレルマーケットは、男性のマーケットの1.5倍の規模である。」と最近の決算発表で説明した。しかし、同氏は続けて「女性消費者による売上額は、全体の4分の1未満である。」とも述べた。これが、スポーツウェアブランドが、より積極的に女性消費者を取り込もうとしている理由である。女性マーケットの規模の方が大きいのにも関わらず、女性に向けた販売戦略を怠るのは商業的に愚かな話である。

現在、女子サッカーチームの世界ランキングで第3位にランクインしているイングランドは、2019年のW杯での活躍が大いに期待されている。スリーライオンズ(チームの愛称)は、女子サッカーでのマーケティング効果を期待している多様なブランドからサポートを受けている。

こういったスポンサーの中一つがLucozade Sportである。今年の夏に開かれるワールドカップに向け、女子サッカーの認知度を高めるために、この飲料水のブランドはイングランドチームのメンバーを起用した特別版ボトルを発売した。ボトルのラベルにはチームのキャプテンでディフェンスのSteph Houghton選手、フォワードのNikita Parris選手が描かれている。

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Lucozadeはこれまでもアスリートやスポーツ界を多く支援してきたが、女子スポーツ界への本格的な進出はこれが初めてだ。これまで、イングランドサッカー代表のキャプテン、スティーヴン・ジェラード選手やハリー・ケイン選手とのスポンサーシップを結んでいたが、現在はイギリスのボクサーであるAnthony Joshua氏とのスポンサーキャンペーンも進行している。

ワールドカップのすべての試合の放送権を獲得したBBCは、2019年、女性スポーツの夏を迎えるにあたり「Change the Game」キャンペーンを開始した。この広告には多数の有名サッカー選手、主にイングランド代表チームのスターが登場する。

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ロンドンのラッパーMs.Banks氏の音楽を起用した番組はクリエイティブかつインスピレーションを与えものであり、サッカーについて取り上げたエピソードでテレビデビューを果たした。

その他にも、ヘアケアブランドのHead&Shouldersもイングランドサッカー女子代表のサポーターとして名乗りをあげた。テレビ番組司会者、Claudia Winkleman氏を起用した広告で、このシャンプーブランドはファンに三匹のライオンをモチーフにしたシャツを着て、三本のラインを取り入れた愛国心溢れるヘアスタイルでイングランド女子代表を応援しようと推奨している。イングランドのトップサッカー選手Beth Mead選手とKeira Walsh選手もそのモデルとして、動画内でこのヘアスタイルをしている。

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さらには、イングランド代表チームはアメリカのビールブランドBudweiserとのスポンサー契約を結んだ。イングランド代表オフィシャルビールとして販売される見込みだ。

Boots UKはイギリスとアイルランドの代表チームとのスポンサーを結んだ。これは過去に事例のないことで、この業界では初のスポンサー契約である。女子サッカーをめぐる情熱は国際的に広まっている。ドイツ代表チームは女子ワールドカップで2回のチャンピオン、そしてヨーロッパで8回チャンピオンに輝いており、大会の優勝候補として沢山のサポートを企業から受けている。

ドイツの企業Commerzbankは男子、女子代表の両方のスポンサーであり、そのことに誇りを持っている。女子代表と共同し、Commerzbankは、女子サッカーチームが直面している男子チームと比べ差別があることを訴え、それに取り組むクリエイティブなスポットを発表した「私たちは自分の名前さえ知らない国のためにプレーします」という題名の広告は、全国的なチームプレーヤーを特徴とし、差別のレベル、報酬の欠如、および彼女らの功績に対する評価の低さを示している。

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この作品は挑戦的で、感動的であり、男女平等を強く呼びかけている。

米国では、女子サッカーは男子サッカーよりはるかに人気がある。アメリカ代表はワールドカップのディフェンディングチャンピオンであり、これまでに3回、W杯での優勝を果たし、4つのオリンピック金メダルをも獲得している。その結果、大きな国民的支持を得た。この輝かしい功績にもかかわらず、米国の女子チームは未だに男女差別を受けており、男子選手と同等の賃金を求め今年初めにアメリカサッカー協会を訴えた。

その多くの功績により、米国女性サッカー代表チームは注目を集めるような多くのスポンサーシップ取引を獲得した。そのうちの一つとして、今年の初めにはFoxが名乗りをあげている。放送局は、「ゴリアテ」という名前のこの30秒のスポットを含む、女性チームをフィーチャーした一連の広告を掲載した。この作品はワイデン+ケネディ(W+K)とのコラボレーションで制作された。

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この夏のサッカー女子W杯のため、アメリカ女子代表チームはNikeとの契約を結び、女子サッカーへの関心を高めるため、『Dream with us(夢を一緒に)』という名のスポットを発信した。アカデミー賞、エミー賞、トニー賞などの受賞歴がある女優のヴィオラ・デイヴィス氏は「この広告作品は、若い女性を巻き込み、サッカーだけでなくスポーツ全般にこの活動の広がりを起こすためのもの。」と語った。

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この他にも、Nikeは夢を追う女子サッカー選手の卵達を応援するクリエイティブな広告動画を配信した。ジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツの音楽にのせ、10歳の女の子、Makena Cookちゃんの夢を描いた広告動画である。動画内でMakenaちゃんはオーストラリアのSam Kerr選手やオランダのLieke Martens選手を含む女子サッカー会で最も有名な選手達と一緒にプレイする。

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Nikeはその素晴らしい実績と最近の政治的なマーケティングへの取り組みの反面、女子アスリートが妊娠をしたとき、スポンサーシップ契約を保留し、報酬の支払いを一時停止するというポリシーが公になった。Nikeはこの方針を改善すると述べているが、このナイキの行いは、ブランドが女子スポーツ界の問題について世間に発信していくことではなく、実際にブランドが女子選手に対して何をしているのかが問題であるということを再認識させてくれた。

人気カードゲーム マジック:ザ・ギャザリングをNetflixがアニメ化

【出典】2019/06/04

https://techcrunch.com/2019/06/03/netflix-magic-the-gathering/

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人気カードゲームマジック:ザ・ギャザリングを基にしたアニメ・シリーズの製作をNetflixが発表した。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』で監督を務めたAnthony & Joe Russo兄弟がエグゼクティブ・プロデューサーとして契約を結び、脚本はHenry Gilroy氏(『スター・ウォーズ 反乱者たち』)とJose Molina氏(『The Tick/ティック~運命のスーパーヒーロー~』)が担当する。

多くのプレイヤーにとっては物語のプロットよりも、いかに多種多様な呪文やクリーチャーを駆使するかに興味があるだろう。発売開始から26年目を迎えたマジック:ザ・ギャザリングには、ファンタジーの世界を舞台にプレインズウォーカーと呼ばれる魔法使いを中心としたストーリーがカードゲームの背景に存在する。最近では小説版がThe New York Timesのベストセラーリストに掲載された。

Netflixからエピソード数や配信開始日などの詳細は明かされていない。

シリーズを通してのプロダクションは、Octopieが参加する。OctopieのCEO Isaac Kuauss氏は、今回のプロジェクトについて次のように述べている。

「我々が目指すところはマジック:ザ・ギャザリングの優れたストーリーを伝えるだけでなく、アニメーションを通じてマジック:ザ・ギャザリングを広めストーリーテリングへの理解を高めていく。このシリーズは、サスペンススリラーやホラーなど多様なジャンルを横断し、今までのアニメーションでは観たことない程に深掘りされたキャラクターが登場するだろう。」過去に20th Century Foxが『ゲーム・オブ・スローンズ』の脚本家であるBryan Cogman氏に協力を仰ぎ、マジック:ザ・ギャザリングを映画化しようと試みていた。

PantoneとAdobeは珊瑚の気候変動への反応を基にカラーラインを制作

【出展】2019/6/3

https://www.adweek.com/creativity/pantone-and-adobe-created-a-color-line-based-on-how-coral-is-reacting-to-climate-change/

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Pantoneが『Living Coral(生きた珊瑚)』を2019年のカラーモデルとして発表したとき、多くの人がその名前を皮肉に思った。なぜなら、世界中のサンゴ礁がかつてないほどの速さで死んでいるからである。

現在Pantoneは、珊瑚が気候変動による熱波に反応して作りだす鮮やかな美しい色にインスピレーションをうけ、「Glowing Glowing Gone」と呼ばれる新しいカラーラインを立ち上げ、珊瑚の危機という問題に直接取り組んでいる。

「生きている珊瑚は大変美しいが、皮肉なことに、新たにカラーモデルとして採用された色は死にかけているサンゴから放射される輝きである。」と、Pantone Color InstituteのVP、Laurie Pressman氏は述べる。「まるでサンゴが色分けされたSOSを送っているかのようだ。信じられないほど鮮やかな色は、気候危機の色であるのだ。」

鮮やかな青、黄色、紫の色は、Adobeと海洋生物や生息地が直面する環境の危機を解決すべくクリエイティブを利用する非営利団体、オーシャンエージェンシーとの共同制作。

「これらの鮮やかな色は、サンゴ礁だけでなく地球にとっても、危機を示す究極の視覚的指標である。人類史上初めて、私たちは主要な惑星生態系を失う危機に瀕している。そして、ローカルおよびグローバルレベルでの緊急の国際的な行動、措置のみがこの危機を防ぐことが出来る。」とオーシャンエージェンシーのCEO兼創設者であるRichard Vevers氏は述べた。

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クリエイティブは、#0029fd、#FFFF05、#9007f9の色を使用して、サンゴ礁に対する脅威の認知を高めるために、あらゆる媒体で注目を集める作品を作成することが求められてる。Glowing.orgでクリエイティブブリーフを閲覧可能だ。

「世界のサンゴ礁の未来は、バランスの取れた形で停滞しており、海洋生物、また食料、生活、そして沿岸保護において海洋生物に頼っている何億人もの人々の両方を脅かしている。」と国連環境サン​​ゴ礁専門家のGabriel Grimsditch氏はカラープロジェクトについて声明の中で述べ、さらに「私たちが、世界的なコミュニティとして、世界の主要な生態系の一つの絶滅を防ぐための存在であるとすれば、サンゴが直面している危機への世界的な注目を集めることを急ぐ必要がある。」と語った。

Pantoneが2019年のColor of the Yearとして「Living Coral」を選択したことを受けて、「Dead Coral  -  Color of the Year 2043」の制作に携わったクリエイティブの1人、FerCarrión氏が、Pantoneの「Glowing Glowing Gone」についての不満をTwitterで評している。

Carrión氏によると、ブランドは彼のチームによるプロジェクト、「Dead Coral」への取り組みを認めておらず、Pantoneはストレスによるサンゴの色の変化に関する資料を含む、彼らの働き貢献を否定した。

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【Tweet翻訳】どうも、Dead Coral Color of the year 2043キャンペーンのクリエーターのひとりです。2019年のPantoneのカラーモデルは、サンゴの保護への計画的な取り組みからは程遠いものであった。彼らは初めから私たちの意見に聞く耳を持たなかった。

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【Tweet翻訳】そのため、私たちは共同作業を申し出、正式に彼らにアイデアを提示した。このアイデアの一部には、サンゴのストレスによる色の変化についての資料も含まれていた。これは、クリエイティブの手からアイデアを盗む古典的な企業である。

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【Tweet翻訳】私たちのアイディアは世界中で何十億ものインプレッションや、私たちのアイディアの基となったパリ協定に携わった科学者コミュニティの協力を得た。これが、私たちがPantoneとAdobeに対して、私たちの貢献を認めてほしいと訴える理由である。

Adobe、Pantone、オーシャンエージェンシーは、Carrión氏の批判に対して次のような回答を出している。

「グローイング、グローイング、ゴーンは、2018年10月に、英国を拠点とするマーケティングコンサルタント会社とオーシャンエージェンシーと共同で、サンゴ礁保全のためのより大きな資金と行動を提唱する革新的なグローバルキャンペーンである。 2018年12月に「Living Coral」がPantoneのColor of the Yearとして発表された後、The Ocean AgencyによりPantoneとAdobeはこのキャンペーンに協賛する機会を与えられた。『Dead Coral  -  Color of the Year 2043』というコンセプトは、Glowing、Glowing、Goneに影響を与えたりするものではなかった。Pantoneは多くのクリエイティブのインスピレーションを与えているが、会社はこの気候変動キャンペーンに関する議論には関与していない。」

ブランドはどのようにしたら大企業同士の争いを乗り越えられるか

【出展】2019/6/2

https://www.thedrum.com/opinion/2019/06/03/how-can-brands-survive-the-digital-clash-the-titans

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GoogleとAppleは戦争中だ。どちらもそれぞれ独自のビジネスモデルの開発に専念しており、表向きには「プライバシー」のためにブラウザの変更を行っている。しかし実際には、この変更はユーザーの選択も制限するためでもある。

GoogleとApple、どちらのデバイスを活用して、どのブラウザやデバイスでも広告を展開したいと考えるブランドにとって、この戦争はどのような影響があるのか。現在のWebトラッキングに頼り、新たな顧客と既存の顧客どちらにも広告を発信するやり方で、ブランドは苦戦している。しかし、なぜ私たちは最終的にGoogleとApple、どちらでも広告を発信することができたのか?そして、どのようにしてブランドはこのデータ戦争で生き残っていけるのか?

ディスプレイ広告業界にとって厳しかった2年間

ディスプレイ広告業界にとっては難しい数年であった。2017年、AppleはIntelligent Tracking Prevention(ITP)を発表した。これは、30日後にCookieを削除することにより、Webサイトの所有者と広告プラットフォームがドメインを越えてユーザーを追跡できる機能が制限された。

さらに、今年初めにAppleは1stパーティー・クッキーの利用可能日数を最大で7日間のみに制限するITP 2.1を発表した。

今月Googleもこのバトルに参加し、Chromeユーザーがオンライン広告に利用されるクッキーを、1stパーティーのデータを失うことなく削除できるようにしたと発表した。そして勿論、昨年遂行されたGDPRやこれから遂行されるePRなどのデータ制限もブランドに大きな影響を与えている。

データバトルにおいて、最大の損害を得たのは誰であるか?

それでは、このデータ戦争で最大の損害を得たのは誰であるか。残念なことに、広告を出そうとしているブランド、欲しい商品やサービスを探している消費者、そして広告にたより無料のコンテンツモデルをサポートしている企業、すべてである。

調査によると、消費者は自分に関連していない広告より、より関連性の高い広告を見たいと考えている。広告はインターネットの無料コンテンツモデルの本質であり、すべてのブランドは適切なパーソナライゼーションを備えた適切なメッセージが、適切なタイミングで表示されることで、よい結果と顧客のロイヤルティが獲得できる。

では、ブランドが明確に法的に認められている手段で広告を発信しているにもかかわらず、情報を望む顧客に対して広告を配信すべきではないのはなぜか。また、広告に頼っている企業が、なぜ、消費者の動向・思考に関連する広告を表示することができないのか。三者全員がWebトラッキングを利用した広告の表示に同意する限り、それは三方にとって利益なものである。

GoogleとAppleが、ブランドやコンテンツの所有者が全てのブラウザに関連広告を配信、帰属付けすることを規制する決定は戦略的な意図をもって行っていると私たちは考えている。そしてその結果、消費者を含め、全員が見逃している、この巨大企業同士の競争の影響は何か?

このデータ戦争の影響の度合いを調べるために、イギリスで開催された7日間にわたるクロスブラウザキャンペーンのためのハイブリッドソリューションに対してのCookie IDに基づくソリューションを分析した。イギリスでは、モバイル通信市場ではiPhoneやSafariの普及が高く、デスクトップの市場ではChromeの普及が高いため、結果は明らかにIDベースとハイブリッドのアプローチの課題を示している。

トラッキングしてわかったCookie IDのみに基づくアトリビューション

  • Chromeで35%減少
  • Safariで95%減少

Cookie IDがデバイスに与える影響を感じられたか

  • デスクトップでは37%減少
  • モバイル通信では75%減少

そのため、Cookieだけに頼るブランドは、Safariで最大95%、Chromeで最大35%のアトリビューションを失う。つまり、SafariのCookieに基づいたターゲティングやアトリビューションは、現在では役に立たない。

透明性のあるライフサイクルベースのモデルに移行する必要がある理由

ならどうしよう?生き残るためには、ブランドは、すべてのブラウザでのユーザーの選択、ePR、その他の法律をサポートする、ユーザーに関連し承認された広告を通じて、マーケットシェアを維持し拡大する方法を見つけないといけない。

いかなる取り組みも、データの使用方法に関するユーザーのプライバシーと透明性をサポートし、関連広告に対するユーザーの選択を尊重する必要がある。また、ユーザーに関連性のある広告は、IDに対するターゲティングだけではない。

ターゲティングとアトリビューションのためのハイブリッドアプローチが今後のディスプレイ広告には必要となってくる。このハイブリッドアプローチは新規顧客の発掘、購買へと導くのに一番効果的であり、消費者の生活バリューを高めることができることがわかった。

各ブラウザで利用可能なマルチデータポイントまたはアイデンティファイアを組み合わせて、AppleとGoogleのさまざまなアプローチをも完全にサポートする。個人を特定できる情報や完全に最小化されたデータを保存しない場合でも、ブランドがそれを同意したユーザーに対し、関連する(パーソナライズされていない)広告をあらゆるブラウザで配信することは可能である。

そして、ライフサイクルマーケティングにおいて、ユーザーに関連性のある承認された広告を配信する能力はブランド、消費者、そしてコンテンツ所有者、全てが望むものである。GoogleとAppleが自身達の戦いを繰り広げている間でも、この能力によって誰もがいつものようにビジネスを続けることができる。

インフォグラフィック:消費者の半数以上がオンラインショッピング検討時、Amazonを最初に利用

【出典】2019/6/2

https://www.adweek.com/brand-marketing/infographic-over-half-of-consumers-start-their-online-shopping-on-amazon/

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Amazonがオンラインショッピングを強力に推進している。一部のブランドにとっては良くないニュースかもしれないが、Tolunaの最新の調査によると、小売ブランドはAmazonでの宣伝により力を入れ、そのための予算を増やしている。 約51%の消費者が、オンラインでの商品購入することを検討したとき、まずAmazonで商品を探す。その次に利用者が多いツールは、Google(21.8%)、ブランドのWebサイト(17.2%)である。

しかし、それは実店舗でのショッピングがもう古い考えであるというわけではない。消費者のほぼ65%が週1時間以上実店舗で買い物をしている。それに対し、週1時間以上オンラインで買い物をしている消費者は、58.3%程だ。しかし、消費者はオンラインショッピングにより多くの時間を費やす傾向がある。消費者の5.3%のみが週に5時間以上、実店舗で買い物をすると回答した一方、10.3%もの消費者が週に5時間以上オンラインショッピングに時間を費やしていると答えた。

Tolunaのグローバルマーケティング担当バイスプレジデント、Janice Caston氏は、「小売業者はより多くの広告費用をAmazonに費やすことに高い関心をみせている。しかし、消費者は店に訪れ、実際に商品を手に取ることも大切にしている。」

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マーケターがメディアコムのBlinkイベントから学ぶべきこと

【出典】2019/6/2

https://www.thedrum.com/news/2019/06/03/what-marketers-need-know-mediacoms-blink-event

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メディアコムは5月31日に開催されたイノベーションイベント、第3回BlinkイベントをシンガポールのWセントーサで開催し、200人以上のマーケティング担当者が参加した。

MediacomのAPACの最高経営責任者であるMark Heap氏がこのイベントのオープニングをかざり、このイベントは様々なトピックにまたがる様々な視点を提供することで、ブランドがデジタルホライズンの先へと進むのを助けるためのものだと語った。

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このイベントでの注目スピーカーは、香港を拠点とするHanson Roboticsの最高経営責任者Jeanne Lim氏であった。彼女は人工知能(AI)の分野でのマーケティングの可能性を語った。彼女は2016年に同社が制作したロボットSophia the Robotと共に登壇した。

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注目のスピーカー2人目は、グローバル・シティズン最高責任者のHugh Evans氏である。同社は2030年までに貧困問題を解決すべく、企業の力、集団の声を利用した社会的問題への活動を行っている。彼はこの活動の資金獲得のために開催したビヨンセ氏からビル・ゲイツまで、影響力のある有名人たちと協働したグローバル・シチズン・イベントについて語った。

マーケターが知るべきことは以下の通りである。

AIとの関係を構築

スピーチの中でLim氏はマーケターへの利点と、AIがどのように消費者のエクスペリエンスを促進するのか語り、未来への可能性を感じさせた。

Apple、Cisco、Dellなど大手テクノロジー企業で務めた経歴をもつ元マーケターは、AIはブランドの認知度を高めることができ、チャンネルとデバイスを区別するために存在すると説明した。同氏はまた、AIがブランドのデータ収集を改善し、リアルタイムの分析と予測に役立てることが出来ると述べた。Lim氏によると、これにより、エクスペリエンスとサービス提供の一貫性が向上し、ブランドを長きにわたり維持することが出来る。

マーケティング担当者が現在直面している問題について、「パーソナリティの欠如、つまりユーザーとの関わり合いが急速に悪化することを意味する。」とLim氏は説明した。

「感情センサーは一方通行なものであり、マーケターは口頭での手がかりも見逃していますが、人的交流はダイナミックであり、双方向的であり、そしてマルチモーダルである。」

「人間の感情はダイナミックでインタラクティブで複雑だが、今日のマーケターは一方的なコミュニケーションしか行っていない」

ブランドの力がいかに世界を救うことができるか

その日のイベントの後半には、Evans氏は広告界が世界を変えるために、どのような役割を果たすことができるかを語った。

Evans氏は人びとが貧困の問題に対して、どのようなアクションを取ればいいか知らないことを指摘し、貧困の歴史を作ることを目標にして、マーケターが人びとにそれを教えてあげる責任があると述べた。彼は、Global CitizenがJohnson&JohnsonやProctor&Gambleのような社会的な問題に意欲的に取り組むブランドと「Like a Girl」キャンペーンで何を取り組んでいるかを説明した。

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P&Gとナショナルジオグラフィックと共に、6つのパートからなるドキュメンタリーシリーズ、Activateをつくった。これは、貧困、不平等、そして長く続く社会問題に焦点を当て、世界中の人びとを巻き込み、こういった問題に対して有意義で継続的な変化をもたらすためのものである。

各エピソードは、グローバルシチズンキャンペーンとその主催者、それを拡散しようとしている人びと、キャンペーンのルーツとなった活動家、そしてこのキャンペーンにより変化した人々を追って、貧困の根本的な原因に関連するさまざまな問題を探る。エピソードのトピックには、清潔な飲料水と衛生、人種的偏見と貧困の犯罪、女子教育、プラスチック廃棄物、および災害救済が含まれている。

J&Jにより、Global Citizenは世界規模のキャンペーンを開始し、サハラ以南のアフリカで初めてのHIVワクチンの臨床試験を発表した。この試験は、昨年、アフリカ5カ国の2600地域から開始された。「2019年において、消費者の動向に影響を与え、革新のための優れた技術、サプライチェーン、そして何百万もの人々を世界最大の課題解決のために駆り立てることのできる信頼を持つ主要なブランドである。」

e-コマースがブランドを崩壊させるかもしれない?

マーケタートのブレイクアウトセッションで、MediacomのAPACの戦略責任者であるJosh Gallagher氏と、音声サービスエージェンシー、Versa社のグローバルビジネスディレクターであるGuy Munro氏は、消費者とブランドの関係が急速に変化していると述べた。

これは、e-コマースが消費者のブランドへのフルアクセスを可能にし、ブランドに莫大な利益をもたらす購入エクスペリエンスを生み出すためである。

彼らは、「会話」、「コミュニティ」、「利便性」の3つの大きなトレンドを強調した。これらは、VR、AR、そしてAIがより進化するにつれ極めて重要な役割を果たすと彼らは予測している。

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Gallagher氏は、おむつブランドのHuggiesによるキャンペーンを紹介した。これは、音声テクノロジーの力を、Amazonのアレクサを介して子供と親のための新しい音声サービスの開発に取り入れたものである。ハギーズ・スキルと呼ばれるアレクサはアクティブにすると、0〜24ヶ月以上の年齢の子供向けに、歌やアクティビティ、ゲームのオーディオコンテンツのライブラリを再生できる。

日本への世界的な注目を活用

Unrulyが主催するセッションで、APACのチーフコマーシャルオフィサーであるPhil Townend氏とアジアのマネジングディレクターであるVijay Anand Kunduri氏は、スポンサーと非スポンサーのブランドが日本で今後開催される、2019年ラグビーワールドカップや2020年オリンピックのような世界的なイベントに動画を通じてどのように関わっていくかを述べた。

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彼らはまた、ブランドがこれらのイベントについての世界的なトレンドを牽引するためには、どのようにエモーションとカルチャーを利用していくべきかを語った。

NFLの試合前の国歌斉唱の際に起立を拒否し、実質的にリーグを追放された元NFLの選手のコリン・キャパニックを起用したナイキの「ドリームクレイジー」広告を例として紹介し、エモーショナルな映像は同様にエモーショナルなサイトでうまく作用する、消費者のエモーションやカルチャーをコンテンツへと結べつけるよい広告であると述べた。