Instagram上のフードはますます本物そっくりで、クリエイティブである

【出典】2019/7/19

https://www.thedrum.com/news/2019/07/19/food-instagram-increasingly-authentic-and-creative

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公園でのピクニックから、庭でのゆったりとした夏のブランチ、バーベキューまで、暖かい季節に何をしても、食べ物は欠かせないものである。

私たちのSNSのフィードは、おいしそうな食べ物、レシピ、そしてワクワクするような新しい食材を紹介するアウトドアダイニングでいっぱいである。イギリスでは、多くのSNSのうちでもInstagramが最も人気であり、39%の人々が食べ物や飲み物をソーシャルメディア上で閲覧している。

多くの人は現在、携帯を使いデジタルショッピングリストの作成やプロモーションの検索をしているが、それに加え、新しい食材やレシピを見つけ、今何を食べるかを決めたり、新しいことを試したりしている。

SNSは私たちが食べるものや、環境だけでなく私たちの健康にも及ぶ影響についてもっと考えるための機会でもある。私たちはより良い決断をするための方法を見出しているのだ。

誠実なつながり

食品ブランドに関しては、これまで以上にエシカル思考が私たちの意思決定に重要な役割を果たしている。1月のFacebookの調査によると、イギリスの消費者の76%がエシカルなサプライチェーンが彼らの意思決定にとって極めて重要だと考えている。

#sustainability(サステナビリティ)のハッシュタグのメンションが330万件を超え、消費者の考え方が明らかに変化したことを浮き彫りにしている。消費者はブランドによりクリアな透明性を要求している。コンテンツが消費者の価値観と共鳴するものであると、消費者の44%がブランドのSNSのフィードを喜んでフォローするという統計がある。

コロンビアのココア農家を紹介するためにInstagramを使用しているビーガンチョコレートブランドのDom&Daisy、およびInstagramで環境問題解決への支援を促している、『1%For Planet』へのイニシアチブのサポートを発表したミルクブランドのRebel Kitchenのようなブランドがこのような食品ブランドのInstagram上の動きを先導している。

マーケターにとってこれはどのような意味があるのか?

食通たちはブランドがどのような特色を持っていおり、何を思い描いているのかなどのブランドの見解を全て知りたいと望んでいる。Instagramを使って本格的で関連性の高いコンテンツを投稿することで、ブランドは信頼性とエンゲージメントを段階的に高めることができる。ソーシャルメディアにより、ブランドはより広範な社会的問題および環境問題が発生したときに、柔軟的にそれらの問題に対応することができる。

本当の食通

ソーシャルメディアの時代以前は「目で見て食べる」という言葉は決して正しいものではなかった。ただ、自分の食べ物の完璧な写真を投稿するだけであった。

しかし、理想の食べ物や飲み物の話になると、私たちは本物を大切にし、現実とは対照的に最もバランスの取れた美味しい食べ物を一番に好む。

変わったサンドイッチをレビューする@ the.xandwich、新しい食材や調理方法をストーリーで紹介しているガーニア料理人@zoeadjnyoh、美しい食品写真だけでなく、家庭料理研究についての本格的なストーリーを投稿している、食品科学者であり料理人の@izyhossackなどのナノインフルエンサーを思い起こしてみて欲しい。

体験的に物事を感じたいために、SNS上で繋がることができるインフルエンサーを望んでいる。Accentureによる2018年11月からの調査によると、我々はインフルエンサーたちのコンテンツも信じている。インフルエンサーや有名人は製品レビューを投稿しているため、イギリスの消費者の10人のうち3人は彼らをフォローしている。

マーケターにとってこれはどのような意味があるのか?

食欲をそそる料理の画像は依然として需要があるが、本当の物語は食欲をそそる創造性の裏側にある。

集団的に持続が可能か

再利用可能なコーヒーカップから金属製のストローまで、食通たちは環境問題を意識しながら食を楽しみ、人間の飲食が環境に与える影響を減らすことを使命としている。環境を意識しながら食事をするという行為は、個人の責任であり、新しい習慣をたった一人で受け入れ、実際に始めることは難しいことである。そのため、人々はSNS上に目を向け、その新しい習慣について投稿しているコミュニティやインフルエンサーから励みをもらおうとするのである。

#plasticfree(プラスチックフリー)のハッシュタグが110万人以上のメンションに達し、#zerowastelifestyle(ゼロウェイストライフスタイル)が251,000人以上のメンションに達するなどの確かな広まりを見せる、環境問題への広い関心は、この私たちの行動心理に適しているのである。Instagram上で、私たちは新しい習慣を学んだり、他の同じ挑戦をしている人々との関係を結ぶことができるのである。

私たちの行動は、飲食関係のインフルエンサーや有名人からインスピレーションを受けている。そして、33%のイギリスの消費者が、それらのインフルエンサーたちに感動を覚え、ヒントやコツを得るために彼らのSNSをフォローしていると語った。

ブランドもまた消費者に対し、インスピレーションを与えようとしている。イギリスを拠点とするコーヒーブランドのPercolの業界初のプラスチックフリー包装や、食用廃棄物を減らすため、余った食品をご近所とシェアできるアプリOlioがその例である。

マーケターにとってこれはどのような意味があるのか?

短い形式のビデオは、実用的で教育的なアドバイスを魅力的で感動的なコンテンツに変換するのに役立つ。そのような動画は、同じような志を持つ個人から物事を学でいて、同時により広い影響を与えている運動とつながっていると皆に感じさせることができる。

自然な発見

私達が食物の起源についてもっと興味を持つようになればなるほど、新しいフレーバー、特に自然なものへの探求心が深まっていく。

世界的な観光業のブームにより、消費者が食品の選択において、より冒険的になった。 食品業界のバイブルである、『The Grocer』によると、ミレニアム世代の60%が定期的に、新しい味を試している。これは、600万件のメンションを得た、農場から食卓へ、食品の加工を最小限にする取り組み、#botanicalsのような分野への関心を呼び起こしている。

SNSは私たちの心を開いているようである。Instagramを毎週のように使用している3人に1人以上のイギリスの消費者は、試してみたいと思う新しい食品やレシピのアイディアをInstagram上で探している。インスタグラムの視覚的魅力は、新鮮な食材の五感的な喜びを生活にもたらし、その魅力的なInstagramの画像から新たな食品への探究が始まる。Alt-ginブランドのCeder’sは、このプラットフォームを使って南アフリカの奇跡のハーブと言われるブチュを紹介し、どのような原材料が飲み物に含まれるのか投稿した。

マーケターにとってこれはどのような意味があるのか?

食材の自然で、ピュアな部分を強調することにより、消費者にそのブランドを試してみようという気持ちにさせる。これは新しい消費者トレンドである。

栄養を超えて

私たちの健康への取り組みがよりホリスティックになるにつれて、私たちは必須栄養素だけでなく食が身体に及ぼす影響を考えるようになった。腸の健康を促進し、私たちの脳にエネルギーを供給し、外見の美しさにも効果をもたらす機能性食品を考えるようになった。

170万件を超えるメンションを得た#gutthealth、25.5万のメンションを得た#fermentationへの関心は、この新しい食材に対する欲求を強調している一方、アクセンチュアによると、イギリスの消費者の78%がInstagramの上で新製品を見た後に新製品の購入を検討するためにその商品のウェブサイトを訪問することがわかった。ブレインフードやバクテリアは多くのInstagramで映えるような食品ほど食欲をそそるようには思えないかもしれないが、ブランドはプロバイオティクスやコンブチャを例に、もっと身近にしようとしている。

マーケターにとってこれはどのような意味があるのか?

Instagramのストーリーは、日常生活の中で食材をどのように使用できるかを示し、消費者にインスピレーションを与えるためのアクセスしやすい方法である。イギリスのブランドEquinox Kombuchaは、スムージーやモクテルなどの夏の飲み物にも合うことを紹介した。