Youtubeのアップデートによりおすすめ機能のコントロールが可能に

【出典】2019/6/26

https://techcrunch.com/2019/06/26/youtube-update-gives-users-more-insight-and-control-over-recommendations/

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Youtubeは先日トップページに表示される動画とおすすめ動画に関してユーザー側で細かな設定ができる変更を発表。従来、おすすめ動画はアルゴリズムに基づき表示されていた。今後は動画の表示理由が明確にされ、アルゴリズムの透明性が高まる。

新機能ではトップページとおすすめの両方で、トピックや関連動画を検索しやすくデザインされている。今までは視聴履歴やチャンネルを参考にお勧め動画を表示していた。

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この機能はAndroid端末でアプリにログイン済みの言語設定が英語のユーザー限定だが、iOS,デスクトップ,他の言語ユーザーへも予定している。もしおすすめ機能が自分の関心とマッチしていなければ特定チャンネルの動画の表示を停止できる様になる。メニューからこのチャンネルの動画は表示しないにチェックを入れることで表示が停止される。

しかし、完全に表示が停止されるわけではない事を留意しておかなければならない。登録済みチャンネルであれば表示がされ続け、トレンド欄にそのチャンネルの動画が取り上げられれば、そのまま表示される。

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レコメンド停止機能は、Android/iOSユーザーであれば利用可能となっており、デスクトップでの利用もすぐに解禁されるだろう。

Youtubeがいかにアルゴリズムが機能するかを僅かにユーザーに託していることが最も注目すべき事柄だろう。以前までは何故オススメされているのかを理解していない人が多かった。すでに紹介した機能とは別の新機能でリストが作成された理由を確認可能になる。

現在ではお勧めされた動画の下に理由が表示される。

時には過去に全く見た履歴のないチャンネルの動画を興味の近い別ユーザーを参考に表示することもある。ゴールはユーザーが気に入りそうな動画の発見を手助けするために何故その動画を表示しているかを説明することであるとYoutubeは述べている。

例えば、お気に入りのチャンネルの動画を視聴しているユーザーにもおすすめのチャンネルを見ていると理由が表示される場合もある。

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理由の表示機能は、既にiOSユーザーは利用可能でAndroidとデスクトップでもすぐに利用可能となる。

Youtubeや大手ソーシャルメディア企業が政府からの規制で抑圧されているタイミングで変化は訪れる。プライバシーやセキュリティー問題、ヘイトスピーチ、虚偽の情報だけでなくプラットフォーマーが不透明なアルゴリズムに依存することは批判される。

特にYoutubeはアルゴリズムがペドフィリア問題を引き起こしているのではないかと非難されていた。ペドフィリア達がタイムスタンプを共有していた動画のコメントを無効にしたが、それ以上の対応は施されなかった。

研究者の検証によりペドフィリアに対して幼児が登場する動画が推奨されている事が分かっているにも関わらず、Youtubeはレオタードや水着の幼児が登場する動画のおすすめ停止を拒否していた。
消費者保護団体(CAG)は連邦取引委員会(FTC)への書類で、子供の保護を目的にYoutubeに対してアクションを起こすよう要請している。

FTCから詳しいコメントは発表されていないが、書類の受け取りは認めている。おすすめ機能がどのように機能するかをユーザーに説明するのは問題の一部に過ぎないだろう。

アルゴリズムがフィルターバブルを作り出すことも問題として挙げられる。

先日The New York Timesで取り上げられた話ではアルゴリズムが原因で右翼や陰謀論、人種差別的な内容の過激な動画が徐々に表示されるようになったという。

今回の新機能は動画の内容に配慮している人には効果的であろうが、受動的にレコメンド動画を受け入れるだけの人に生じる問題を解決するのは難しいだろう。しかし、新たなシグナルとして用いられるのであれば、アルゴリズムに良い影響を与えることも考えられる。