YouTube、Netflixが最も価値あるメディアブランドにランクイン

【出典】2019/07/15

https://www.marketingdive.com/news/youtube-netflix-surge-in-ranking-of-most-valuable-media-brands/558719/

グーグルの動画シェアプラットフォームであるYouTubeと、巨大ストリーミング配信サービスのNetflixが、世界で最も価値あるメディアブランドランキングで、ディズニーに次いで2位と3位の座を獲得した。YouTubeのブランド価値は46%上昇し379億ドル、一方Netflixは2倍以上である212億ドルだった。それに比べてディズニーは、2018年から40%上昇し458億ドルだったと、Brand FinanceがMarketing Diveに公開した。

従来のメディア企業の成長が低下し価値を失うに伴い、デジタルプラットフォームはトップ25企業のうち5つを占めた。YouTubeやNetflixに加え、トップ5のデジタルメディアブランドには中国の動画ストリーミングサービスであるYouku(11位)、iQiyi(17位)、さらに音楽ストリーミングプラットフォームSpotify(20位)が含まれる。

ディズニーのスポーツチャンネルESPNは、88.9/100点のブランド力指数(BSI)、評価AAAを獲得し、世界1のブランド力を持つメディアとなった。このブランド力の強さは、ストリーミングサービスESPN+の開始が証明している。Brand Financeによると、100万人に及ぶ会員が開始6ヶ月で登録した。

Brand Financeのランキングは、過剰なサービスが業界を変えていることを示している。Netflix、YouTube、アリババ株式会社のYouku、BaiduのiQiyi、Spotifyのようなデジタルプラットフォームは、それぞれ視聴者を増やしており視聴特性の大きな変化とともに利益を拡大している。ブロードバンドインターネットとモバイル通信により、アメリカ市場におけるコード・カッティングの流行が拍車をかけられた。一方、中国のような拡大中の市場ではケーブルネットワークを跳ばし、直接モバイルの分野へ進んでいる。

従来のメディアブランドは価値を失う、もしくは低い成長率を見せ、自社のストリーミングプラットフォームの立ち上げや拡大の急を要していること示している。

デジタルプラットフォームとの競争真っ只中で、ABCのブランド価値は41%、一方FOXは6%、 NBCは3%低下した。TVチャンネルのブランド価値が低下するに従い、広告主を集められるような新しい方法を編み出そうと試行錯誤を続けている。

Brand Financeによると、ディズニーは従来のメディア企業の分類される一方で、拡大する市場への投資、21世紀FOXの映画・テレビ番組やHuluの管理利権獲得、秋よりスタートするDisney+等によってブランド価値を高めている。ディズニーはストリーミング配信サービスの料金を月額7ドルに設定しており、WarnerMediaのHBO NowやNetflixよりも安価にしている。また、AT&TのWarnerMediaはHBO Maxを開始しようとしており、Netflixとの競争を激しくしている。

激化する競争に対し、Netflixはヒット作『ストレンジャー・シングス』や『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』、『ハウス・オブ・カード』を含むオリジナル番組に多額の投資をした。Netflixは今月、『ストレンジャー・シングス』シーズン3が自社の記録となる公開から4日間で40.7家庭が視聴したことを発表した。業界の専門家は、Netflixは財政的に広告収入で賄うコンテンツを提供することなしに続けることはできないだろうと推測している。Netflixは広告運営モデルに移行するとまだ発表していないが、もしそうなれば、四分の一近くの視聴者が離れていくだろうとHub Researchは考えている。しかしながら、『ストレンジャー・シングス』シーズン3におけるプロダクトプレイスメントは全て有償ではないにもかかわらず、劇中に登場した100を超える商品は、公開から3日で1500万ドルを超える広告価値が生み出される結果となった。

この点に関して、YouTubeはオリジナル番組についてすでに広告によって利益を得るビジネルモデルに移行している。今年、YouTubeは『Cobra Kai』を含む新規オリジナル番組は無料で提供する意思を固めたとTechCrunchが発表している。