リフト社、米サンフランシスコでのレンタカー事業の試行を始動

【出典】2019年5月9日

https://www.engadget.com/2019/05/10/lyft-just-started-experimenting-with-car-rentals-in-san-francisc/

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Lyft (以下同社)は、配車アプリとして自家用車を持つ必要性を最小にするために動いてきた。現在同社は、この野心を推進するため、別の方法を模索中だという。彼らがその別の方法であるレンタカー事業のサンフランシスコで実験的に開始することがわかった。

同社の広報担当者は次のように述べている。「我々は、全国各地の都市で、自転車、スクーター、公共交通機関の情報を自社アプリに追加しました。現在、週末のちょっとした小旅行のような長距離用の小規模なレンタルオプションを試しています。」

まだレンタル価格は明確に定まっていないようだが、同社初めてのレンタカー業は標準的なセダンで60ドル/日、SUVで100ドル/日程度が見込まれる。車をレンタルするユーザーはLyftが持つ駐車場に行って車をレンタルする必要になるので交通費として$20のクレジットが利用可能だ。タイヤチェーンや自転車ラックは無料で借りることができる。

現時点で、同社がこのテストに参加するために招待した人数、またはレンタルできる車の台数は不明であるが、分かっていることはレンタカーは全部新車で、ライドシェア型ドライバーが所有する車ではないということだ。一日の走行距離の上限はなく、最低レンタル期間は1日で、最長2週間という期間でレンタカーを利用すること可能だ。

この新しい実験は一見、Lyft社の全体的なビジョンで自家用車を持つ必要性を最小にすることにうまく合致しているようだが、最大のライバル社、米ウーバー社はレンタカー業進出が容易ではないことを証明済みである。 昨年の同時期に、米ウーバー社はゲットラウンド社と共同で民間所有者から提供された車を利用できるようにする同様のレンタカー業を開始させた。 しかし、“Uber Rent”と呼ばれたそのサービスは、同年11月に閉鎖されるまでの7ヶ月間しか運営されなかった。

このライバル社の失敗はLyft社の成績にも影響を及ぼした。3月下旬のIPO後の初回決算発表にて、同社は10億ドル強の損失を報告した。当時CFOのブライアン・ロバーツ氏は、2019年を同社の “最大損失年”と呼び、スクーターと自転車の配備への投資、そして公道への自動運転車両への事業参入で収益を得ようとしている、と示唆していた。

このシンプルなレンタカー事業は、特に車での移動が盛んな主要都市では非常に重宝されるだろう。同社がこの事業を大規模で成功させることができれば、同社の収益に大きく、長期的に貢献することができる。しかしながら、同社がUberの失敗という前例に反して成功したとしても、シェアライド型オンライン配車サービスが頭角を現した直後に株価が急降下した既存レンタカー企業大手が、新たな方法で反撃に出るだろう。