https://www.prweek.com/article/1463540/brand-film-festival-new-york-2018-best-best
このようなブランドフィルムは、この分野で業界をリードしているマーケティング、ブランド、エージェンシー、制作会社の人々の次の時代の到来を表している。
最優秀短編ドキュメンタリー賞
タイトル:From Dream to Reality(夢を現実に)
クライアント:サムスン
制作会社:Hungry Man Productions
製作発表日:2017年12月
国:アメリカ
サムスンは今年風変わりなショートドキュメンタリーを制作し 、視聴者に携帯を手に取らせ、記録を作ることを狙った。
Hungry Man Productionsとコラボしつくられたこのショートドキュメンタリーはマックス・ジョセフと彼の変わったストーリーテリングの方法が特徴的である。Youtubeスターのケイシー・ネイスタットとサムスンの携帯のおかげで、ジェセフの夢を現実になった。From Dream to Realityは熱心に取り組むこと、クリエイティブなコラボレーション、失敗にもめげない諦めない力を持つことで素晴らしいことが起こることを証明しているのだ。
このショートフィルムはジョセフの構想が彼のセリフとともに早いテンポで展開され、砂漠の真ん中で実験的に撮影をするところから始まる。それは、都会の壁に高速コマ送り画像を作り出すための準備だ 。『夢への挑戦(dare to dream)』という企画はYoutubeにて100万回再生回数を突破した。
最優秀監督賞/短編
タイトル:Stories Worth Telling(伝えられる価値のあるストーリー)
クライアント:プリンセス・クルーズ
制作会社:CNN Courageous Studio(制作)、PHD(メディア)
製作発表日:2017年9月1日
国:アメリカ
Stories Worth Tellingはプリンセス・クルーズ とCNNの Courageous Studioがタッグを組んで作ったブランデッド動画シリーズの一部である。旅の途中で提供される北欧料理がこの非常にスタイリッシュな映像の重要な要素になっている。
このフィルムは、エグゼクティブ・シェフである KC Wallbergがスウェーデンの伝統的な料理をつくるためのストーリーに焦点がおかれていて、彼のユニークなスウェーデン料理の現代風アレンジが紹介されている。自然派食材、地元食材にフォーカスした綺麗なダイニングのショットが、エレガントな音楽とともに映し出される。
プリンセス・クルーズにゲストとして乗り込み、Wallberg氏の振る舞う「名誉ある」食事を食べることは誰もが一度は経験してみたいものだ。このショートフィルムは200,000回以上もフェイスタイムで再生された。
最優秀短編フィクションシリーズ
タイトル:Bite Size Horror Film Festival(一口サイズのホラー映画フェスティバル)
クライアント:Mars (M&M’s, Snickers, Starburst, Skittlesなどの製菓メーカ−)
制作会社:Fox Networks Group, Starcom(メディア)、All City Content Studio and Fox Digital Studio(制作会社)
製作発表日:2017年10月1日
国:アメリカ
自社のブランドが常に最先端であるために、昨年秋、MarsはFoxグループと組み、Bite Size Horror Film Festivalというシリーズ制作。
ハロウィンは一年で一口サイズの袋に入ったお菓子がもっとも売れる時期だ。今後の活躍が期待されるハリウッド映画監督とのコラボは完璧にマッチングし、2分間の動画は制作された。アメリカリーグのスポーツイベントなどで放送されるなど、このショートフィルムは多くの人に視聴された。さらに、Fox、FXのゴールデンタイムに放送されているゴーステッド、アメリカンホラーストーリーのコマーシャル枠でも流れた。このショートフィルムは番組の中で高く評価され、一番高い視聴継続率を記録し、ソーシャルメディアでの反応も非常に良かった。Skittles売り上げのみで、750%も増えたのだ。数多くの称賛を得た。そして一流パブリッシャー たちは『ここ数年で一番のハロウィン広告』と称した。
最優秀監督賞/長編
タイトル:Breaking2(ブレーキング2)
クライアント:ナイキ
制作会社:Dirty Robber(制作)、National Geographic Studios and Harmonica PR(PR)
製作発表日:2017年9月20日
国:アメリカ
ナイキとナショナルジオグラフィックはBreaking2を通してブランデッドストーリーテリングのパワーを見せつけた。フルマラソンを2時間以内で走るという無謀なナイキの挑戦を55分のドキュメンタリー映画にしたのだ。
アフリカの3か国出身のエリートランナーらが登場し、 人類の限界を超えるための科学者達によるテストが行われた。ハードなトレーニング、膨大なリサーチを終え、イタリアでレースは行われた。数量で量れるものではない心や精神は、全ての人間はー自分の限界を超えるということを鼓舞するーナイキのフィロソフィーや価値観に共感するというストーリーに関連するファクトである。
番組は人間の力を常に試し続けるナショナルジオグラフィックで放映された。また67カ国以上で放映され、34ヶ国語にて視聴可能だったYoutubeでは160万回以上の再生回数を突破した 。
最優秀サウンドデザイン賞
タイトル:Savor.Wavs
クライアント:チポトレ メキシカン グリル
制作会社:PrettyBird (制作), CAA Marketing(マーケティング)
製作発表日:2017年9月19日
国:アメリカ
昨年夏、チポトレ とWu-Tang ClanのヒップホップのレジェンドRZAは、Savor.Wavsをリリースした。それは、チポトレの具材を、音楽と応対する映像として再解釈するという没入型デジタルキャンペーンの一貫だ。動画は51種類の本物の具材を使用する、というブランドの“約束”を表現している。
視聴者はRZAの複雑な“感知”のプロセスを楽しむことができる 。それぞれの具材は51種の楽譜の上にそれぞれの音楽を生み出す。具材が楽器となり、RZAの頭の中でアニメーションとして映し出される。具材の風味のパワーで 、やがて美味しいブリートーは美しい音楽を奏でる。
様々な人々が自分の好きな食材の音を探そうとブランドとパートナーシップを結んだ。特に音楽と食事のパワーで人々をつなげることができるということを強調しながら。動画が発表されてから、850万人がSavor.Wavsを訪れ 、350万人が曲を作成し注文した 。
最優秀短編作品賞 – フィクション
タイトル:Taking Flight(飛行機に乗る)
クライアント:Radio Flyer
制作会社:Moonbot Studios
製作発表日:2017年1月
Radio Flyer創業100年を記念して、エミー賞を受賞した『Taking Flight』は発明家のAntonio Pasinに追悼を送った。アカデミー賞受賞者のBrandon Oldenburgが監督となった。Taking Flightは、トニーという好奇心旺盛な男の子が主役で、彼は祖父と冒険へ出かけ、ジャングルを駆け巡り大きな旅に出る。二人は、祖父の想像の中で古いワゴンに乗り、野生の猿から逃げ、エイリアンと戦う。そのワゴンは、厳しいトニーの父親にも、子供の頃の懐かしい記憶を思い出させた。最終的に想像力がある三世代全員で月に行き、楽しい時間を過ごす。そのエンディングは、シカゴにある家族向け製品を提供している企業にふさわしい。
この作品は2017年のデイタイム・クリエイティブ・アーツ・エミー賞にて20以上の賞を受賞。国内、国外両方から賞賛され、Youtubeで7万回も再生された。
最優秀シネマトグラフィー賞
タイトル: Woza
クライアント:Mami Wata Surf
制作会社:Pantera & Co (製作), Anonymous Content, and Mami Wata in-house (広告)
製作発表日:2017年4月10日
国:南アフリカ
Mami Wata SurfのWozaはズル語で「来て」という意味である。この映画はMami Wataというアフリカの水の魂に誘惑されたサーファーの話だ。
この動画は22歳のTranskeiのサーファーAvuyile Ndamaseが主人公である。彼は、忙しい都市での生活の合間に、サーフィンをすることで心の安らぎを得る。ある日Ndamaseが海に自分の運命を問いたとき、水の神聖なる力に関するアフリカのレジェンドの、人を変えてしまう不思議な力について、女性の声で思い出した。
Mami Wata Surfはクリエイティブなことに興味を持っていた3人の友人同士で始まった。2015年4月ケープタウンのKommetjieビーチで思いついたことだった。3人は、アフリカには世界でも有数な波が来るビーチがあると信じ、この映画でサーフィンコミュニティーの多様化を図り、サーフィンのスピリチュアルな部分にフォーカスしている。
最優秀賞 – バイラル
タイトル:Captain America Pranks Comic Fans with Surprise Escape Room
(キャプテンアメリカ、漫画ファンにエスケープルームのいたずらをする)
クライアント:Omaze
制作会社:Omaze(制作)、Derris(PR)
製作発表日:2017年1月19日
昨年一月、キャプテンアメリカを演じたクリスエヴァンズは、Christopher’s HavenというNPO団体への資金集めするために、Omazeと手を組んだ。小児がん患者と家族に対して、ボストンの病院にて治療をうけている間に、低価格で一時的な住居を提供するためだ。
ファンは、エヴァンスとの一生に一度だけのエスケープルーム体験を攻略すチャンスのために10ドルを寄付する。このバイラル動画は、ボストンにある漫画店撮影され、二ヶ月間の間NPO団体に関する認知拡大と募金を集めるためにエヴァンズが様々なチャンネルを運用した。動画は86カ国で放送され、47万7730ドルがChristopher’s Havenに募金された。これによって310の家族がボストンのアパートに1ヶ月間住むことができる。