プラハ国立美術館がVRを使い、視覚障害者に彫刻作品の名作を紹介 好きなだけ作品に触れることも可能に

【出典】http://www.adweek.com/creativity/the-national-gallery-of-prague-is-using-vr-to-introduce-the-blind-to-iconic-sculptures/Picture1

「触るの禁止!」

このフレーズは、多くの子供の気分を台無しにする。どのように芸術を鑑賞するのかを勉強するための美術館であるのに、子供たちは「自分たちは陶磁器屋にいる暴れ牛」かのように扱われてしまう。

このような状況は、視覚障害者にとってよりがっかりさせるだろう。彼らは視覚以外の感覚を使わないと芸術鑑賞ができない。それ故、プラハ国立美術館が「名作に触れる」というキャンペーンを開始し、視覚障害者に仮想空間で彫刻作品の名作に触れる機会を提供する。

このキャンペーンは、Geometry PragueとNeuroDigitalからの支援と、視覚障害者協会Leontinka Foundationの協力で作られた。この仮想現実の体験で、視覚障害者は特注のVR触覚グローブアバターを通して、ミケランジェロのダビデ像、ミロのヴィーナスやネフェルティティの胸像に触れることが可能になる。

これは誰もが経験したことのない、解剖学授業のようだ。

 

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「一般的に学校では、視覚を補い触知できる物を使って視覚障害の子供たちに芸術作品を教えるが、実在物との差は大きい。」と、Leontinka Foundation理事のBarbara Hucková氏は語った。「この新技術は素晴らしい突破口であり、生徒たちがこれまで絶対に触れられなかった物に触ることを実現した。」

映画『Ready Player One』が描いた世界のように、触覚グローブは仮想空間中の3D物体に触れることを可能にする。何かに手を触れる時、その奥行きと質感の情報は振動によって手に伝達される 。振動の技術は、 様々な種類の皮膚細胞の触覚反応を刺激でき、触れている物体の「詳細な感覚」を視覚障害者に与えるのだ 。

「好奇心、革新の追求、創造力に対する情熱を通して、我々は分かった。特注の触覚テクノロジーは、視覚障害者に対して唯一無二のアート体験を与える。」と、Geometry Pragueクリエイティブ・ディレクターのJulia Dovlatova氏が語った。「NeuroDigitalとの協業によって、触覚グローブが仮想現実の感触を通じてアート作品を『見る』ことができるようにした。」