次のブランディングの トレンドは「ライブ」

【出典】2018/2/27
https://www.entrepreneur.com/article/308979

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「ブランド」という言葉の語源はもともと牧場を歩き回る家畜を「特定する」という意味だった。そこから、企業のための「ロゴを作る」という意味に変化、そして企業の雰囲気や見た目という意味も加わり、最終的にカスタマーエクスペリエンスなどの意味も加わるようになった。しかし「ブランドを作り上げる」ということはストリーテリングと同じことだ。人々を感情的・理論的にコネクトすることだ。そしてそれは全ての人のために存在する。

地球上に我々が誕生してから、我々は常にストーリーを求めている。初めは部族間でストーリーを共有するだけだったが、その物語を壁画として残し他の部族も見られるようになった。そして言語、紙が誕生し物語を伝える方法はより簡単になった。テクノロジーが進化するにつれ我々が作り出した物語は共有しやすくなった。

紙・ラジオ・テレビ・そしてインターネットなどが誕生し、そしてVR・ARなど新しい技術が到来している。これらの新しい技術・媒体を使ってブランドは作られる。

これから誕生するかもしれない未来の技術は、我々の行動を変えるだろう。アップル社・アドビ社・グーグル社などが我々のコミュニケーション方法、情報の集め方、コンテンツの共有方法などを変えてきたのだ。彼らは我々の行動に新しいトレンドをもたらした。人々はスマホに依存し、写真はクラウドで共有、音楽の聴き方、教育方法などがテクノロジーにより変化した。

これらのテクノロジーは我々の生産性を高め、ネットワークを拡大、人々の生活を細かに追跡することが可能となった。しかし一方で人々の繋がりは離れてしまった。このような現象が今、人々がもっと「ライブ=生」な経験を楽しむという新しいトレンドを生み出した。「ライブ」とは人々が一緒に同じ場所で一つの体験をするということだ。人々がスマホから目を離し、お互いを感じる機会が生まれる。ライブ体験は、特に世界中のミレニアル世代にとってメジャーな媒体になった。

1964年メディア研究を行なっていたマーシャル・マクルーハンは、彼の著書『メディア論――人間の拡張の諸相』の中で媒体とはメッセージであると唱えている。よって媒体を選ぶということは、「どのような手法でストーリーを伝えるか」と同じ意味であり、媒体はストーリーの一部でもある。21世紀になり、様々な方法で人々はコミュニケーションをできるようになったが、そのような世の中でも最も豊かな媒体は『ライブ』であろう。なぜならば人々が一緒に同じ体験を経験し共有する機会があるからだ。だからこそ多くの企業が顧客やパートナー、インフルエンサーと対面でのコミュニケーションを望み、長期的な関係性を築こうとするのだ。

「ライブ体験」のマネタイズ化は既に音楽業界がライブコンサートなどで行なっている。音楽業界だけでなく、その他の業界も積極的に行うべきだ。ブランド価値が高ければ、より多くの人が振り向くだろう。効果的なライブ体験はブランドのプレセンスを高め多くの消費者が集まってくるだろう。