フェイスブックの新しいミッション:グローバルコミュニティ

【出典】2017/6/27

http://www.huffingtonpost.com/entry/facebooks-new-mission-a-global-community_us_595251a8e4b0326c0a8d0b3a

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企業のCEOがミッションの変化について大きな声明を出す時、この変化はPRのためなのか、広告企業からの圧力なのか、またはそれ以上に深い意味があるのかと、私はジャーナリストとして疑い深くなってしまうことがある。

フェイスブックでCEOを務めるMark Zuckerberg氏にとって、彼とフェイスブックのチームが変えようとしているのはインターネット上で宣言していても他の情報に埋もれて気付かれていないかもしれない、と考える人もいるかもしれない。

しかし、それは大きな間違いである。

フェイスブックはすでに強力でグローバルな力がある。そして常に成長・進化しており、おそらくこれが一番重要なのだが、世の中の動向の一歩先を歩いている。世の中がまだウェブブラウザを中心に携帯を使っていた頃から、フェイスブックはモバイル端末向けの戦略に移行しアプリ環境も取り入れていた。

Zuckerberg氏はこの第一人者であり、彼の方向性は正しかったようだ。若い世代にとって、写真シェアこそがソーシャル上での新たなコミュニケーションになると彼は理解していたようだ。だからこそ、Zuckerberg氏はInstagramを買収したのだ。

そして、ライブ動画機能が台頭してきた時も、フェイスブックは最初に実行に移し、そして最も早く発展させた。

だから、Zuckerberg氏が「コミュニティ」と発言したとき、ちょっと先の世界を知りたい我々からしたら、どのような理由で彼がミッションを変更したのか深く考えてしまう。また、この変化はソーシャルメディアやマーケターにとって一体何を意味するのだろうかという疑問も浮上した。

まず最初に、 フェイスブックは13年で世界の約20億人に使われるようになったことを過考慮しなければならないだろう。Zuckerberg氏は33歳であり、彼と妻のPriscilla Chan氏の間にはちょうど1年半前に娘が生まれ、現在は2人目の娘が生まれようとしている。彼は、若い父であり夫でありながら、フェイスブックがこれからますます拡大するデジタル世界でどれだけ大きな力と大義があるかをよく理解しているようだ。

「我々の社会を進歩させるためには、新たな仕事を作ることだけではなく、人生に意義を感じられる目的感を持てる世界を作ろう」と彼は今年ハーバード大学の卒業生に語った(皮肉なことに、彼がフェイスブックを起業するために中退している大学で、である)。

そして、彼は「Generation-Defining Public Works」 と呼ばれるミッションを提唱した。

「地球が壊れてしまう前に気候変動を止め、何百万人もの人がソーラーパネルの製造と設置に携わるというのはどうでしょう」と彼は述べる。

「また、全ての病気を治し、ボランティアに患者の健康データを集めてもらって遺伝子の情報を共有するのはどうでしょう。民主主義を近代化させて、誰もがオンラインで投票できるようにしたり、誰でも自分にあった教育を受けられるようにしたりするというのはどうでしょう」と。

環境や健康管理、民主主義の近代化について彼は「人々が新たな事に試せる環境作りのため基本給を導入する等、新しいアイディアを模索するべきなのです」と続けた。

そして、彼の提唱する「コミュニティ」が一体何を示すのかについては、「人生の目的は仕事だけではありません。人々がコミュニティを構築する事により新たな目的を生み出すことができるのです。この『人々』というのは、世界すべての『人々』の事を指しています」と説明した。

しかし、Zuckerberg氏が定義する「グローバルコミュニティ」にはリスクも内在しており、彼はそのリスクも理解している。「自由や開放性、グローバルコミュニティに対し、権力主義や孤立主義、国家主義も一方で存在します」と彼は続ける。

もし、Mark Zuckerberg氏が、フェイスブックでどんなことを成し遂げられるかについて疑念を抱く人がいるならば、ぜひ彼のハーバード大学の卒業式で行なったスピーチの全容を見ていただきたい。

http://news.harvard.edu/gazette/story/2017/05/mark-zuckerbergs-speech-as-written-for-harvards-class-of-2017/

先週、フェイスブックは、誤ったニュースや残酷で暴力的な写真や憎しみに満ちた文章から様々なものまで 、オンラインでの言動を根本から変えることを目指し、世界とその繋がりをより深いものにするためのアイディアを提唱した。

「人々は基本的には良い人であり、誰もが純粋に他人を助けたいと感じています」と、シカゴで行われたフェイスブックのCommunities SummitでZuckerberg氏は述べた。

フェイスブックは、変化に焦点を当てつつ、より透明性を重視し、偽のニュースと戦い、ソーシャルメディアが民主主義にどのように影響を与えるかを日々検証している。

「10億人が有意義なコミュニティに加われるように、今後もサポートしていきたいと考えています。それは社会構造を強化し、世界をより近づけることにも繋がるのです」と。

フェイスブックが行なったComunities Summitを見る限り、これはただのマーケティング目的ではないことがわかる。インターネットがどれだけ世界を繋げてきたか、これは重要な進化である。人間同士の繋がりがなければ、そこには人間らしさがなくただ効率性だけを考えたものになってしまうだろう。

マーケターや政府、そして人間にとって、世界とウェブはグローバル化をより身近に感じられるものなのだ。

Zuckerberg氏が目指すものは、10億人のユーザーが「有意義な」コミュニティに参加し、それぞれの興味を共有し集まることで友情を芽生えさせることだ。

一人ではこれらのことを成し遂げることはできない。それぞれの人間が現在から離れ、部族がいた時代に戻ったとしたら、これはますます困難になるだろう。

私も同意見だ。一緒に参加できるコミュニティを見つけるというフェイスブックのアイディアに賛同していこうと思う。