Disney、MLBとストリーミングビジネスに進出

【出典】2016/8/9

http://www.nytimes.com/2016/08/10/business/media/disney-bamtech-video-streaming.html

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Walt Disney Companyは従来のテレビビジネスにおいて苦戦しているが、この度10億ドルを動画ストリーミングビジネスに投入するようだ。

数ヶ月にも及ぶ考察ののち、DisneyはMLBの中でも急成長しているストリーミング部門であるBamTechの33%の株式を保有する取引を締結したと火曜日に発表した。協定の中には、Disneyが数年のうちにBamTechの経営の主導権を握るオプションも買収できるという内容も含まれているようだ。

球団関連のストリーミングを行うBamTechとTime WarnerのHBOは、その他様々なストリーミングサービスと共にDisneyと共同でESPNの定額ストリーミングサービスをローンチしている。Disneyの経営責任者である、Robert A. Iger氏は、アナリシストに対して名前のない彼らのサービスが「きっとこの年末には」導入できると述べた。そこには、野球やホッケー、テニス、クリケット、大学スポーツが含まれており、すでにESPNが所有する大半の著作権はテレビ放送用ではないとしている。

現在ケーブルネットワークで配信されているESPNのコンテンツは、今回視聴できるコンテンツに含まれていない。Disneyのコンテンツを配信するケーブルネットワークに睨まれるのを恐れてか、Iger氏は本サービスがESPNの従来のネットワークを「補足する」ような位置づけになることに対して慎重になっているようだ。従来のESPNのチャンネルを現存させることが「最優先事項である」と彼は付け加えた。

Iger氏は、Disneyがユーザーの視聴数に合わせた「ダイナミックな」モデルを発表することを計画しているということを除いて、新たなESPNサービスの定期契約にどれだけお金がかかるかについてのコメントを避けた。

Disneyは、ESPNやDisneyチャンネル、A&E Networkを含む、この巨大なケーブルテレビ部門において、直近の四半期で総額約23.7億ドルもの利益を得ていると発表した。Disneyの株式は取引の数時間後に少しだけ下落している。

それに加えて、DisneyはBamTechの買収活動にも注目している。この会社は、2012年にLucasfilmを44億ドルにて買収しており、最近の彼らの関心は、もっぱらNetflixのようなストリーミングサービスを行うことではあるようだ。BamTechは、アメリカにて消費者に直結した事業はまだ準備が足りていないと繰り返し述べているが、DisneyはDisney LifeというDisney映画や番組を月額で視聴できるストリーミングサービスをヨーロッパでテストしているようだ。

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Iger氏は、会社の収支報告電話会議でDisneyLifeをDisney社における「試験」と形容した。昨年暮れに導入されたサービスには、電子書籍や音楽、ゲームなど多岐に渡っている。特に、Iger氏はDisneyが「我々が開発したテクノロジープラットフォームが機能するかどうか」を知るためにDisneyLifeを利用していると述べた。

Disneyは、その他大半の競合他社メディアよりも成熟したコンテンツを持っている。6月の半ば、Disneyは約55億ドルで上海ディズニーリゾートをオープンさせた。これは、中国におけるDisney商品の需要を増やす目的で行われている。また、それと同様に何億ドルもの資金をフロリダとカリフォルニアにおける新アトラクションの建設のために投入している。

Iger氏は、消費者にとってなくてはならないもので残し続けなければならないものとして、積極的にESPNの健全さを守ると主張している。

しかし、多くの投資家やアナリストは、テレビビジネスの浮き沈みに依然として着目している。衛星とケーブルサービスの視聴率は、ストリーミングが上昇するにつれて下落しているのだ。特に、SPNは特に下がっている。なぜなら、Disneyは、スポーツの著作権の支払いを長期間に設定したからだ。番組コストを削減することで利益に手をつけないというやり方にはいくら何でも限度があるだろう。

BamTechは、各チームウェブサイトを設立するために2000年にMLBによって創設されたMLB Advanced Mediaの一部である。それ以来、MLB Advanced Mediaは、マンハッタンのクッキー工場の跡地を利用しているのだが、ストリーミングサービスを推進する年間9億ドル以上の年間収益あげる企業へと成長していった。CBS Sportsは、N.C.A.A(National Collegiate Athletic Association:全米大学体育協会)男子バスケットボールトーナメントのインフラにおいてBamTechに依存しているし、National Hockey LeagueもBamTechと6年契約を結んでいる。

MLB Advanced Mediaは、1年以上BamTechから独立しようと働きかけてきた。同企業の目標は、動画業界のさらなるスピードアップである。

「我々は、このビジネスを2倍にも3倍にもするよう協力してくれるパートナーを探しています」とMLB Advanced Mediaの経営責任者であるBob Bowman氏は、Vox MediaのテクノロジーサイトVergeにて昨年述べている。「全て良い方向に向かっていますが、今は動かない方がいいと考えています。今動くと、我々は本当に大きいチャンスを失うことになるからです」と。

Disneyは、同様に3四半期の会計報告を火曜日に行った。利益は総額26億ドルで、一株あたり1.59ドルの利益あった。昨年は25億ドルで一株あたり1.45ドルであった。Disneyは、1四半期で143億ドルの収入があり、この数字は以前より9%上昇している。

Disneyの成長に最も大きく貢献したのが、Walt Disney Studioである。Walt Disney Studioは 収入が62%増加し7.66億ドルに達した。その主な理由は「キャプテンアメリカ: シビルウォー」や「ジャングルブック」、「ファインディングドリー」などの大ヒット作があったからだ。Disneyのテーマパークビジネスもまた同様に伸びているようだ。チケットの価格の値上げも収入に大きく貢献し、9.94億ドルと8%も上昇したことになった。

Iger氏はアナリストに向けて、マイアミにおけるジカ熱の発生により懸念されていたが、今のところフロリダ週のWalt Disney Worldは予約状況について大きな影響はないと伝えた。アメリカ国内のDisneyの来場者は4%下がったが、低下の原因は今年のイースター休暇のタイミングにあるようだ。