月別アーカイブ: 2018年4月

アマゾンのアレクサはまもなく記憶力を身につけ、より自然に会話し、自発的にスキルを発揮するようになる

https://techcrunch.com/2018/04/26/alexa-will-soon-gain-a-memory-converse-more-naturally-and-automatically-launch-skills/

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アマゾンの音声アシスト機能アレクサはもうすぐ、情報記憶機能を搭載し始めるだけでなく、毎回「ねえアレクサ、」でコマンドを始める必要がなくなり、より自然な会話をする事ができるようになる。またユーザーの明確な指示無しに、質問に応じたスキルを発揮することもできるようになる。この機能は、アマゾンが今年発表を予定する、個人に合わせた人工知能の最適化とスマート化、そして魅力向上に貢献する新機能の一つである。

アレクサ・ブレイン・グループの責任者Ruich Sarikaya氏は、フランスのリヨンで行われたワールドワイドウェブ会議での基調講演で、下記のように述べた。

アレクサ・ブレイン・イニシアチブは、会話と会話の文脈と記憶を追跡する能力向上に重点を置いていると同時に、今や4万を超えるアレクサの追加スキルをユーザーが発見・操作しやすくする、と彼は述べた。

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アメリカ内のユーザーにもうすぐ公開される情報記録機能のアップデートによって、アレクサは、あなたが依頼した情報を記録し、あとで再びそれにアクセスする事ができるようになる。

例えば、「ねえアレクサ、ショーンの誕生日が6月20日であることを覚えておいて。」とあなたが言えば、アレクサに重要な日を記憶させる事ができるだろう。アレクサはこれに対して「オーケー、6月20日がショーンの誕生日だと覚えておきます。」と応答する。これによって従来なら自分の頭で記憶しておかなければならない情報を、アレクサに負担させる事ができる。これはワンダーをいう、記憶させたことをSMSやメッセージアプリを通して自然言語で取り出すことのできるチャットボットを思い出させる。

もちろん、記憶機能はGoogleアシスタントが既に持つ便利な機能の一つであるので、今度はアレクサがそれに追いつく番である。

さらに、アレクサはまもなく、「コンテキスト・キャリーオーバー」(文脈引き継ぎ)と呼ばれるものにより、ユーザーとより自然な会話ができるようになる。これは、あなたが「ねえアレクサ、」と話しかけなくても、彼女が続きの質問を理解し適切に対応できることを意味する。

たとえば、「ねえアレクサ、シアトルの天気はどう?」と聞いたとする。それに対するアレクサの回答後、「じゃあ今週末はどう?」と尋ねることができる。また、「ねえアレクサ、ポートランドの天気はどう?」「そこに着くにはどれくらい時間がかかる?」というように話題を変えることもできる。

この機能は、口語理解機能に適用される学習モデルを活用している。それにより、ユーザーの意図をドメイン内または異なったドメイン間で引き継げるようになり、上記の例でいう天気と交通という話題の切り替えに対応できるようになるのだ。この機能を使用する際、ユーザーはフォローアップ・モードを有効にする必要がある。これによりアレクサは、後続する質問の前に「ねえアレクサ、」と言われなくても会話を続けることができる。

アメリカ、イギリス、ドイツ内の対応デバイス所持者は、まもなくアレクサと自然な会話を交わす事ができるようになる。

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近い将来に実現する、アレクサの3つ目の進歩は、スキルに焦点を当てている。アレクサは外部アプリを、ダウンロードされる都度に学習する事が可能であり、例えばクレジットカードの口座情報のチェック、ニュースラジオの再生、Uberのオーダー、ゲームプレイなど、アレクサでもっとスマートにする音声アプリがたくさんある。その量は増える一方であるため、アレクサ・スキル・ストアで必要なスキルを見つけるのは難しくなってきている。

アマゾンはアレクサのスキル向上に長年にわたって取り組んできた。 2016年には、アマゾン・エコーはユーザーが音声で新しいスキルを有効にできるようにアップデートされている。

Sarikaya氏は最近のベータテストにおける例として、「どうやって油汚れを落とすの?」という質問をしたことについて話した。アレクサはこれに対し、「こちらがTide(タイド)の汚れ落としです。」と応答し、プロクター・アンド・ギャンブルが提供するアレクサスキルを提案した。このスキルは、200種類以上の汚れの落とし方を紹介する。

以前は、Tideスキルを自らストアで探して有効にすることの意義が見出せなかったかもしれないが、この提案機能があれば、アレクサスキルのレパートリーにTideスキルを追加するのも悪くない。

これにより、Googleのキーワードへの入札システムと同様、アマゾンも広告モデルを検討し始める可能性がある。情報を求めているユーザーに対し、特定の製品やブランドを宣伝するスキルを提案できるなら、広告主らは自分たちの顧客ブランドが最初に推奨されるよう競争し始めるだろう(おそらく、他のスキルは「他には?」と言った後続の質問で推奨されるのだろう)。

アマゾンはこれらの3つの新機能の開始日のいずれも明らかにしていない。ただ「もうすぐ」ということだけだ。

しかし、新たな立ち上げにもかかわらず、Sarikaya氏にはまだ多くの努力が必要だと述べた。

 

「言語や異なったデバイス間でこれらの新しい体験をどのように拡大していく方法、数万あるスキルを整理する方法、ユーザーとアレクサとの経験の質を測定する方法など、多くの課題がある。」と語る。 「さらに、自動音声認識、口語理解、対話管理、自然言語生成、テキストから音声への変換、最適化など広範囲に及ぶ構成要素レベルの技術課題もある。」

 

「数万あるスキルの管理、コンテント・キャリーオーバー、記憶機能は、アレクサ体験における摩擦の最小化を目指すアマゾンの科学者やエンジニアが取り組んでいる作業の初期段階だ。」とSarikaya氏は続けた。 「我々は人間とコンピュータの相互関係を根本的に変えるために何年も研究を続けており、アマゾン社でよく唱えられるように言うと、これはまだはじめの一歩に過ぎない。」

ディズニーの研究用試作品「フォースジャケット」はパンチやハグの擬似体験が可能

http://variety.com/2018/digital/news/disney-force-jacket-prototype-haptic-feedback-1202788359/

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あなたはフォースを感じることができるか?

ディズニーの新たな研究プロジェクトや、MITやカーネギーメロン大学の研究者によって今後、バーチャルリアリティ(VR)や拡張現実(AR)を体験中に体に受ける感覚を、実際に感じることができるようになるかもしれない。

研究チームは、「フォースジャケット」というプロトタイプを開発した。これは、VR体験中に受けるパンチやハグ、または「ヘビが身体中を這う」感覚などを、人体が実際に感じられるよう設計されている。

フォースジャケットは、26個の空気圧作動式エアバッグとフォースセンサーを使用して、精密に方向付けられた力および高周波の振動を着用者の上半身に伝達する。ディズニーリサーチ研究チーム曰く、既存のハプティック(触覚)技術は、手のひらで振動するスマートフォン程の小規模な振動を伝えるのが限界だったという。

「VRとARの応用がますます拡大しているので、身体的感触も共に拡大しなければならない。」と研究者は述べる。 「現実の世界では、振動だけで伝わる感覚はなかなかない。」

研究者は、フォースジャケットを試験するために3つの異なるプロトタイプのVR体験を作成した。雪合戦体験では、架空のキャラクターと雪合戦を行い、ハプティック(触覚)センサーを介して雪玉の衝撃を感じることができる。そのほかに、既述のヘビが体を這う感覚を、キネクトとVive(ヴァイヴ)コントローラを使用してユーザーの行動に対しハプティックセンサーによるフィードバックを変化させ感じるVRアプリケーションがある。

「プロトタイプのアプリの他に、離れた場所からハグをおくるなどといった遠隔コミュニケーションの実現も可能だ」と研究者は述べた。

その他ディズニーリサーチによる最近のプロジェクトには、複数のユーザーがヘッドセットやコントローラーを使用してアニメキャラクターや他のCGI作品と触れ合う事ができる複合現実感システム「マジックベンチ」や、文字で著された脚本をVRプレビズに変換できる「プロジェクト・カーディナル」などがある。

 

 

アドエイジ誌、クリエイティビティアワード2018の優勝者を発表

http://adage.com/article/news/creativity-awards-winners-2018/313140/

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4月19日ニューク、アドエイジ誌が主催する年に一度のクリエイティビティアワード第二回が開催された。マーケティングやテック業界における素晴らしい仕事、極めて優れた人々、そしてクリエイティブ企業を評価し紹介する。業界の輝かしい大物たちが審査し、受賞作を選出した。

(編集注釈:本翻訳では、「Work」部門を紹介します。クリエイティブや動画は出典リンクよりご覧になれます。)

 WORK部門

【コンテンツマーケティング賞 受賞】

Breaking2

ナイキ、 ワイデン+ケネディ ポートランド、Dirty Robber ・Mindshare

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2017年5月、ワイデン+ケネディ、Mindshareと制作会社Dirty Robberは、ナイキの3人のアスリートが参加する、マラソンを2時間以内に完走する挑戦を発表した。ソーシャルメディアで発信され、後にドキュメンタリー映像としてまとめられた。野心的なBreaking2(2時間を破る)イベントは、ブランドに対するかなりの数の注目を集めた。最終的に誰も2時間の壁を破ることはできなかったにも関わらず、だ。Eliud Kipchogeが2時間25秒でレースに勝利した。

 

【体験型キャンペーン賞 受賞】

Fearless Girl(恐れを知らぬ少女)

ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ、マッキャン ニューヨーク

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女性のエンパワーメントの新しい時代の到来を告げる、「Fearless Girl(恐れを知らぬ少女)」—ウォール・ストリートの象徴である「チャージング・ブル」の前に立てられた銅像—は、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズによって制作され、現代的なアイコンとなり、2017年のカンヌで多くの金賞を受賞した。この像はマッキャンニューヨークの2人組 Tali Gumbiner氏とLizzie Wilson氏のアイディアだ。

【テクノロジーアプリケーション賞 受賞】

Unsafety Check (不安全確認)

Black Lives Matter、ジェイ・ウォルター・トンプソン NY

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キング牧師記念日、トランプ大統領の就任の日の週、国際社会運動ブラック・ライブス・マターとJWTニューヨークは、アメリカに住む黒人に「安全ではないことの表明」をしてもらうためのアプリをリリースした。これは、フェイスブックの安全確認(セーフティ・チェック)という機能をひねったものだ。人々はこのアプリにフェイスブックやツイッターでログインし、ソーシャルメディア上で、「アメリカで黒人として生きていくことは、安全に感じない」という声明を発表することができる仕様になっていた。

 【クラフト賞 受賞】

Cook This Page(クック・ディスページ)」

イケア カナダ、レオ・バーネット、トロント

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イケアはカナダ中で、ストアマネージャーを求めていた。どのようにキッチンでクリエイティブ力を発揮するかを消費者に披露するためだ。そのため、代理店のレオ・バーネット・トロントは「Cook This Page(クック・ディスページ)」というキャンペーンを開発した。それは、クッキングシートにプリントされたレシピ集で、そこには可食性インクでイケアの食材を置く場所が描かれている。店舗ではイベントが催され、招待された人々は食材を紙の上におき、それを巻き、オーブンで焼いた。クッキングペーパーを広げると、食事が完成しているのだ。カナダ中の店舗で発売された各12,500冊のレシピ本は数時間で売り切れた。

Live Looper(ライブ・ルーパー)

ダウンタウン・レコード、BBDO ニューヨーク

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The Academicというアーティストのアメリカツアーを前に、新曲「Bear Claws」をプロモートするため、ダウンタウン・レコードとBBODニューヨークは、フェイスブックライブの音・映像の「遅れ」を活用したフェイスブック・ライブミュージック・ビデオを創り出した。このプロジェクトは、それぞれの楽器の音で構成されていて、フェイスブック・ライブの「遅れ」の長さにフィットしている。一つ一つ、それぞれのレイヤーが重なっていくのだ。米メディアRedditのトップページに掲載され、オンラインで話題になった。

【ベスト・グッド賞】

Down Syndrome Answers(ダウン症の人々からの返事)

Canadian Down Syndrome Society, FCB Canada

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赤子がダウン症になる可能性があるかもしれないと伝えられた時、多くの両親がどうするべきかの答えをインターネットで検索する。そのため、カナダのダウン症協会は、ビデオシリーズを制作した。そのビデオでは、ダウン症の人々がグーグルで最も一般的な質問のいくつかに回答している。それらのビデオはFCBカナダによって制作れたもので、「ダウン症の子はどのくらい生きられるのか」「何歳で会話ができるのか」「読むことができるのか」「スポーツをしたり、自転車に乗れるのか」といったなかなか厳しい質問に言及している。このキャンペーンは、あなたがダウン症の子供をもつ両親に何を言うべきかを示すシリーズとして続いた。

【ショートフォーム賞 受賞】

Ikea’s Response to Balenciaga (イケアのバレンシアガへの返答)

Ikea, Acne

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バレンシアガが、イケアで販売している青のトートバックのそっくり商品を発表した時、イケアはすぐにそれに反応し、ソーシャルメディア上で広告代理店Acneによる素晴らしいキャンペーンを行った。そのキャンペーンは、 オリジナルのイケアバッグと“偽物”を、どう区別するのかを消費者に説明した。「それは、揺れた時にカサカサなる。ホッケーの道具類を運ぶことができる。庭の小枝で簡単にキレイになる。99セントの値札がついている、バレンシアガの2,145ドルとくらべて。」

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【キャンペーン賞 受賞】

The Return of Colonel Sanders(コロ-ネル・サンダースの帰還)

KFC, Wieden & Kennedy Portland

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2015年、カーネル・サンダースをKFCのマーケティングに再起用したように、2017年、ワイデン+ケネディは未来でさえもキャンペーンに活用した。母の日に向けた熱いロマンス小説のヒーローのようにカーネルを主役に据え、彼をWWEのビデオゲームで使えるキャラクターとして登場させた。またおかしなバージョンのカーネルが、チキンを揚げるトレーニングをしているスタッフのためのVRの脱出ゲームルームに現れたりもした。代理店はまた、KFCの新しいチキンサンドイッチを宇宙の果てまで贈り、ツイッターでたったの11人しかフォローしない状況を作った:ハーブという名前の6人と、スパイス・ガールズの5人だ。誰かが気づくのかを試すように。(KFCのオリジナルチキンは、11種類のスパイスによって味付けされていると言われている)

Qアワード 受賞】

Care Counts(ケア・カウンツ)
Whirlpool、DigitasLBi、シカゴ

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Quantcastとのパートナーシップのもとに創設されたQアワードは、従来の智慧に疑問を呈す企業やサービスを表彰する。Whirlpoolの「Care Counts(ケア・買カウンツ)」はDigitasLBi主導で、アメリカ中の学校に洗濯機と乾燥機を設置した。何千人もの子どもたちが毎日学校に行かないのは、彼らが清潔な洋服を欠いているという事実を調査が示したからだ。このキャンペーンにより、2つの学校地区で、出席数と評価値の大きな向上に導いた。

ブランドのロイヤリティの応用方法(ダラー・シェイブ・クラブ、パタゴニア、セフォラ)

http://www.adweek.com/digital/how-these-3-brands-are-taking-loyalty-beyond-points/

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今までブランドのロイヤリティプログラムとはポイントを貯めるシステムが普通であったが、いくつかのブランドはロイヤリティプログラムを、ブランドー消費者間の関係性をさらにパーソナルで親密にするための戦略として考えている。「パーソナライゼーション」が一般的に普及した今、消費者はもっとブランド側に気づいて欲しいと感じている。パーソナルデータと財布をブランドに差し出した消費者は、より深い関係性をブランドと構築したいと考えているのだ。

2016年フェイスブック社が行ったアンケートによると、77%の人々が自分の一番好きなブランドで購入を繰り返し、40%の人々が他のブランドより、良い体験を提供できるのであればブランドを切り替えることも考えているという。そして37%は自分の感情に基づいて購入するという。

そして他の調査で、我々のロイヤリティプログラムに対する考え方が変わってきたことがわかった。70〜80年代アメリカのロイヤリティプログラムは、航空会社・レストラン・小売業者がポイントカードとしてプログラムを運営していた。しかし調査によるとそのようなロイヤリティプログラムに加入した消費者のうち78%がプログラムを退会をしている。そしてロイヤリティプログラムに加入し続けている消費者でさえ、ブランドにロイヤリティ(忠誠)を感じているわけではない。2013に行われたアンケートによると航空会社のロイヤリティプログラムで一番高いステータスを保持している会員のうち3分の2は競合のプログラムに変えてしまっても良いと考えているとのことだ。そして今日の消費者はブランドに対し記憶に残る体験や感情によりロイヤリティを感じる。ポイントカードやディスカウント、特典などではもうないのだ。

これからロイヤリティサービスを現代版に昇華させたブランド3例を紹介する。

 

  1. ダラーシェーブクラブ(Dollar Shave Club):会員とのプロアクティブなコミュニケーション

男性向けカミソリのサブスクリプションサービス、ダラーシェーブクラブは会員を大切に扱うことにより開始から5年間で300万人までに増加させた。

 

同サービスの会員になると、会員が受けられるベネフィットについて説明された歓迎メールが送られるシステムになっている。ベネフィットには男性スキンケアに関する相談サービスなどが含まれる。同社はこのように会員と綿密にコミュニケーションを行うことで信頼とロイヤリティを勝ち取り、競合サービスとの差別化を計った。

カスタマーエクスペリエンスプラットフォームを開発するNarvar社アンケートによると、83%のアメリカ国民が、購入に関してブランドとのコミュニケーションを期待しているとのこと。昨年のアンケートでは75%だった。そして61%のアメリカ人が購入後、ブランドから感謝の気持ちを伝えられるだけで、より高い満足感を感じると答えた。ちょっとした感謝の気持ちを伝えるだけで、消費者とブランドの間にエモーショナルな関係を築くことができるのだ。

2.パタゴニア社:「バリュー=価値」のために立ち上がる

消費者の64%は、「ブランドが共有する価値観に共鳴していること」がブランドと関係性を築く理由だと回答した。同社ほどバリューにコミットした企業は少ないだろう。環境保全に対するサステナビリティ活動は、同社のマーケティングキャンペーン、新品を買うより修理を促す同社の修理サービスやトランプ政権に対する批判などを見てもわかるだろう。店舗の店員からCEOまで全員が企業精神を理解している。「Don’t buy this jacket – このジャケットを買わないで」キャンペーンは消費者にパタゴニアの新製品を購入するのではなく、修理や古着を買うよう促す広告をニューヨークタイムスに打ち出したのだが、最終的に売り上げは30%アップした。そしてブラックフライデーの日の売り上げを環境団体へ募金すると発表した結果、1日で10億円の売り上げを達成した。もし消費者が信頼するブランドが何か大きなことにたち向うとき、消費者はサポートをしてくれるのだ。

  1. セフォラ社:パーソナライズ・特別サービスで美容愛好家を繋ぐ

セフォラ社(コスメ専門店)のビューティー・インサイドプログラムは、購入額1ドル=1ポイントが貯まるだけのリワードプログラムではない。同サービスは消費者に対しパーソナル化

されたオススメやメンバー専用サービス、美容アドバイスを行うことで顧客との関係を築く。一番レベルが上のロイヤリティメンバーは、プロによるメイク、美容クラスの無料受講、ビューティアドバイザーと話せる無料のホットラインなどにアクセス可能だ。無料サンプルも、もちろんあるが、同プログラム一番の目的はメンバーが特別待遇を感じ、同社から大切にされていると感じてもらうことだ。このプログラムは現在大成功しており、アメリカだけで1700万人のメンバーを抱えており、同社の売り上げの80%が彼らによる貢献だ。

消費者がたとえ、同社のビューティーインサイドプログラムに加入していなかったとしても、店内やウェブサイトに訪問すれば、しっかりカスタマーケアされていると感じるだろう。ウェブサイトでスキンケア商品を探したいとき、同社が作成したオンラインクイズに回答することにより、あなたの年齢やスキンタイプに合った商品を案内してくれる。もしあなたが店内で自分の顔色に合ったファンデーションを探している場合、セフォラの店員はぴったりの商品をColor IQツールいうデバイスを使って見つけてくれるだろう。このような一人一人に合わせたカスタマーサービスを行うことにより消費者が引き続き来店し新商品を購入や買い替えを行う。

ブランド側が消費者にロイヤリティを求めるのであれば、そのようになりたくなるよう消費者を扱うべきだ。消費者が多くの選択技を持つ現在、「ロイヤリティ」はブランドにとって非常に重要な「体験提供」となる。

このロイヤリティを築くためには、ブランドは購入前、購入中、購入後に顧客と直接つながる方法を考えなければならない。顧客との効果的で率先したコミュニケーションを行うことで、顧客に関連する問題に対し意見を述べ、ただポイントが貯められるだけではなくパーソナルな対応を優先して行うべきなのだ。

 

AMC社長、アダム・アーロンが今後の映画業界について語る

【出典】http://deadline.com/2018/04/moviepass-netflix-adam-aron-amc-saudi-arabia-1202375952/

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AMCシアターのCEOであるアダム・アーロンにとって、今年のシネマコンで一番気になっていることは、サブスクリプション制映画チケットサービスMoviePass(ムービーパス)についてではなく、3年連続で110億ドル以上の国内興行収入を得ている「好況な」映画業界についてだ。また、第1四半期中に『ブラックパンサー』、そして『スターウォーズ:フォースの覚醒』の公開週末記録(247.9百万ドル)を6月末までに破りそうな『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』の公開もあって、2018年は前年の上半期を上回るだろう。

昨年のサマーシーズンの興行収入成績は過去10年で最低だったにもかかわらず、劇場での映画鑑賞が新聞メディアと同じように衰退するという考えは「単に間違っている」と、アーロン氏は話した。そして我々Deadline誌は、劇場鑑賞は衰退していないことを知っていた:2017年の最初の4ヶ月間に映画に夢中になっていた人々が、その後突然映画を見なくなるとは考えづらい。 9月、12月、そして2018年の2月の記録的興行収入がそれを証明している。映画業界は商品主導のビジネスであり、去年の夏にはいくつ興行収入的に失敗した作品もあった。20年間入場者数が減少していることに対し同氏は「私たちは来場者数を数えているのではない、ドルを数えているのだ。」と語る。

アーロン氏は、消費者が映画館かネットフリックスのどちらを選ぶか、究極の選択を迫られているわけではないと語る。 「ネットフリックスは2月(『ブラック・パンサー』公開月)もビジネスをしていたし、『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』が公開される時も問題なくビジネスを運営しているだろう。アメリカと世界の消費者は、これら全てのコンテンツをバランスよく視聴することができる。 様々なフォーマットでコンテンツが登場したとしても、良い状態で生き残ることができるのだ。」と同氏は語る。「11月中旬以降、当社の株式は59%上昇しているので、人々は業界が再び健全であることを認識している」とアーロン氏は付け加えた。

そして、ムービーパス以外のサブスクリプション制映画チケットサービスが、シアター側とメジャースタジオ間で導入されていることについてどう思っているのだろうか?

アーロンは、スタジオとシアター両方が相互に合意できるモデルがあると考えている。

「現在AMCはヨーロッパで同じサービスを行なっているしCineworld(映画シアターチェーン)も同様だ。Cineworldは10年間こういったサービスを続けているし、Odeonは3年間続いていて成功を収めている。私は10年にわたりスキーリゾート事業に携わり、シーズンパスを大量に販売した。そして2年間NBAチームを運営し、6年半(76ersの)マイナー株主だった。NBAでは多くのシーズンチケットが売れている。サブスクリプション制は良いモデルだと考えているが、スタジオ、シアター両方が適正だと考えるサービス価格を考える必要がある。」と語る。

最近映画上映が解禁されたサウジアラビアに関して、アーロン氏は月曜日のCinemaConのパネルに出席した主要スタジオのパネリストらと比べてそれほど心配していないようだ。彼らは25%の税率と検閲の可能性について騒いでいたが、 アーロン氏は、検閲は問題ではないと考えている。当然のことながら、成人向けのコメディー映画にとっては厳しい戦いになるだろうが、「我々はサウジアラビア唯一の映画館で公開される映画を賢明に選択するし、その国の誰に対しても攻撃的でない多くのハリウッド作品を公開できる。」と考えている。

現在AMCはサウジアラビアで唯一営業許可が与えられた米国の映画シアターチェーンである。同社は、今後5年間にサウジアラビアの約15都市で30〜40の映画館を開設し、2030年までにサウジアラビアの約25都市で合計50〜100の映画館を開設する予定だ。

なぜ同氏が検閲についてあまり心配していないのか?彼は、サウジアラビアの皇太子が同国の大半を占める30歳未満のグループとうまく調和していると考えているからだ。アーロン氏は、「過去9カ月間に生じた変化は過去20年間よりさらに多くの変化が生じている。映画業界の人たちによる不安は、同国についてよく知らない人々から来ていると思う。」と述べた。

そして、その25%の追加税についてアーロン氏は、「(オープン初日のチケットは)45秒で完売した。税がなければ35秒で売り切れていただろう。」と言った。

 

アマゾンが車のトランクに商品を配達開始

【出典】2018/4/24
https://www.theverge.com/2018/4/24/17261744/amazon-package-delivery-car-trunk-gm-volvo

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2016年、アマゾン社はアマゾンプライムのメンバーの家のドアを自動的に解除し商品の配達を行うサービスを開始した。どうやら同様のサービスを車でもスタートするらしい。

配達担当者がオーダー主に車のトランクに商品を配達できるサービスを発表した。自宅のドアを解除して配達する場合、スマートロックとクラウドベースの監視カメラが必要となったが、今回は大手自動車企業のGM社とボルボ社と正式にパトナーシップ契約を結び開始する。全米37都市でこのサービスは提供される。

デリバリー・テクノロジー部門バイスプレジデントのPeter Larsen氏は「家の中への配達サービスは非常に良い反応だった。そして我々の計画の中には常に家以外に配達できる方法はないかと考えていた」と語る。同社は車への配達をカリフォルニア州とワシントン州で試験的に過去6ヶ月運用していた。同サービスのプロモーションビデオでは、ドアベルの音で赤ん坊が起きるのを防ぐためにトランク配達を行う女性や、子供のバースデープレゼントをバレずに配達するために車への配達を行なった女性などが登場する。

 このサービスはアマゾン・プライムメンバーのみ、そしてGM車またはボルボ車で201年以降に生産された車両のみに同サービスが適応される。アマゾン車は他のブランド車でも同サービスを拡大予定とアナウンスしている。

アマゾン社はGM社とボルボ社と2年間の契約を結んでおり、関係者の話によると、この2年はトライアル期間であり、両サイドから金銭は生まれない。このデリバリーサービスを使用する場合、アマゾンが提供するアプリに車体の登録が必要だ。車両は配達先住所から一定の圏内にいる必要があるが、自宅・会社・駐車場・路駐であろうとどこにでも配達可能だ。

もし車への配達が突然不可となった場合(急遽車を使用しなければいけなくなったり、荷物が入らない場合など)はアプリから簡単にブロックすることが可能だ。ブロックした場合、バックアップとして登録されている住所に商品は配達される仕組みとなっている。

アマゾンの配達員は車のGPSロケーション・ナンバープレートの番号・車の写真にアクセス可能でその情報を元に車を特定する。全てのセキュリティ情報はアマゾン社と車両会社間で扱われ、車は決められた時間・場所・人がいる時にしか開錠しないシステムになっている。

このサービスの問題点は車両がクラウドサービスの電波状況が悪い場所にいる場合があること、そして配達先が変わる可能性があることだ。試験サービスを行なっている時、アマゾン社は配達開始6時間前まで車両の場所が特定できなかったこともあったと関係者は語る。

車両メーカーは前から車への配達を計画しており、2016年にボルボ社は車への配達をスウェーデンのスタートアップ企業Urb-itとストッックホルムで開始した。アマゾン社も2015年にパイロットプログラムとしてアウディと行なった実績はあるが、長く続かなかった。

アマゾン社が今回GMとボルボを選んだ理由は両者ともコネクテッッドカー技術に力を入れているからだ。GMが提供している車内サービスOnStarはハンズフリー通話・ナビ・緊急サービスを行うサブスクリプションサービスで、シェビー・ビュイック・キャデラック・GMCが対応しており、アマゾンのサービスも利用可能だ。ボルボもVolvo On Callと呼ばれる似たサービスを展開しており、ロードサイドアシスタンス・車両の遠隔での解錠・施錠が可能だ。このようなハイテク機能がアマゾンのサービスを可能とさせた。

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あるセキュリティ研究者によると、アマゾンのクラウドカメラは自宅のWi-Fiが届く範囲であれば、どのパソコンからでも動作を停止することができると発表されてから、疑心暗鬼になっているユーザーもいるかもしれない。自宅内への配達と違い、配達状況を記録するカメラもないが、アマゾン側は安全と述べている。

 

 

ステファン・カリーがソニーとの数年にわたる製作契約を締結

【出典】http://variety.com/2018/film/news/sony-stephen-curry-1202782583/

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ソニー・ピクチャーズは、NBAのスーパースターであるステファン・カリー選手と、映画、テレビ、そしてパートナーシップ事業における数年間の開発・制作契約を締結し、アスリートとの契約ではこれまでで最大のメディア取引となった。

カリー氏は、CEOを務めるジェロン・スミス氏とCCOを務めるエリック・ペイトンと共に、Unanimous Mediaという新しい制作会社を設立した。同社は、家族、信仰、スポーツのテーマを中心に映画やテレビのプロジェクトを開発、制作する。契約は、ゲーム、そしてバーチャルリアリティなど様々なフォーマットまで広がる予定だ。カリー氏のプロダクションオフィスはカルバーシティのソニー・ピクチャーズ・スタジオに設立される。

「ステファン・カリーは、今日の文化の中で超越的存在だ。彼が制作してきた幅広いコンテンツは弊社ビジネスとよく似ており、我々も彼のチームに感銘を受けてきた」とソニー・ピクチャーズ・モーションピクチャーズ・グループのトム・ロスマン会長は語った。 「我々は彼に選ばれたことを光栄に思っており、今ではゴールデンステート・ウォリアーズが毎日どんなに幸せを感じているかが私たちにも理解できる。」

「このプラットフォームを持てることを光栄に思っており、それを使って世界に良い影響を与えたい。」とカリー氏は語った。 「世界中の視聴者と感動的なコンテンツを共有するためのソニーとの提携は当然の結果だ。」

コロンビア・ピクチャーズのプロダクション担当副社長、ブライアン・スマイリー氏がUnanimous Mediaによるソニー・ピクチャーズ・グループへの作品制作と開発を担当する予定だ。ブランド戦略とグローバルパートナーシップのエグゼクティブVPであるジェフリー・ゴッドシック氏は、ソニーのプラットフォーム間での提携とブランド拡大を担当。ソニー・ピクチャーズ・テレビジョンの共同社長、クリス・パーネル氏は、テレビ関連のプロジェクトをUnanimous Mediaと企画する。

「私たちは、ステファンと協力して彼のポジティブなブランドを、テレビコンテンツで作り上げることを楽しみにしている。」とパーネル氏は語った。

1日1杯カクテルが飲めるアプリHoochがプレミアムメンバーシッププランを開始

【出典】

https://techcrunch.com/2018/04/23/hooch-black/

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Hoochというアプリは月に$9.99を支払えば1日に1杯バーやレストランでカクテルを飲むことができるアプリだ。同アプリはHooch Blackと呼ばれる新しいメンバーシップを開始した。この新しいメンバーシップは年会費$295でアプリケーションを記入する必要がある。メンバーは毎日1杯カクテルが飲めることに加え、世界中にある10万箇所以上のホテルで特別サービスを受けられるなど様々な特典が与えられる。共同設立者であるLin Dai氏は最大で60%近くのホテルディスカウントを受けることができると述べる。

他にもレストランの優先予約、ディスカウントや無料シャンパンなどが指定されたレストランで可能だ。Hoochのコンセプトは人々を家から外へ出すことが目的としており、新しいメンバーシップサービスもコンセプトに沿った内容になっている。

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他にもHooch Blackではコンシェルジェサービスもあり、旅行のアレンジメントやレストラン予約を行う。Hooch Blackは現在会員数を295名までに制限しており、ニューヨーク・サンフランシスコ・ロサンゼルスでサービスを展開中だ。これから会員数は増加させる予定だがサービス内容がまだ大人数に対応していないとのこと。(セレブがホストするパーティなど)

Dai氏は現在のメンバーは男性・女性の半々に分かれておりHooch Blackでもこの割合を続けたいとのことだ。

新しいLEDシネマスクリーンがいかにして映画製作と鑑賞体験を変えるか

【出典】https://www.hollywoodreporter.com/behind-screen/how-new-led-cinema-screen-could-change-filmmaking-moviegoing-1104745Picture1

アメリカ初のLED映画スクリーンが、カリフォルニア州ロサンゼルス郊外のチャッツワースにあるパシフィックシアター ウィネトッカにて初披露され、ワーナー・ブラザーズの『レディー・プレイヤー・ワン』がこの新しいシステムで提供される初めての映画になる。サムソン LEDシネマスクリーンは、映画の誕生以来使用されてきた劇場投影システムからの急進的な変化である。従来のスクリーンとは違って、LEDスクリーンは巨大なテレビスクリーンに似ているため、投影ブースを過去のものになるだろう。

サムソンはLEDスクリーン対応コンテンツ制作に関する新たな情報を公開、スタジオと映画制作者にとってどんな影響があるのか。

なぜLEDスクリーンに切り替えるのか?同社スティーブン・チョイ副社長は、「観客を劇場に引き込むための新しい策が今まで何もなかった。」と述べ、「驚きの要素を提供するためには新しい経験が必要だ。」と主張している。

これまでのところ、スクリーンが生成する画像は、ポストプロダクションオフィスのラウンドアバウト・エンタテインメントのシニア・カラーサイエンティストのジェローム・デューハースト氏をはじめ、ハリウッドの多くの人々に感銘を与えた。彼は、LEDスクリーンの 「漆黒の色は他のシステムよりずっと深い」と主張する。

色彩のエキスパートではない一般客に違いがわかるのか、LEDスクリーンに対し追加料金を払いたくなるのかはまだわからない。現在パシフィックシアター ウィネトッカはLEDスクリーンを搭載した部屋に特別料金を課していない。しかし今後シアター側はLEDスクリーンに対しプレミアム価格を請求し始めるだろう。

新しいLEDスクリーンで公開するための映画を制作するために、サムソンはポストプロダクション施設を完備し、映画製作者が作品をLEDディスプレイで見ることができるようにしたいと考えている。北米でサムソンLEDスクリーンを提供する最初のポストプロダクションオフィスは、現在ラウンドアバウトのサンタモニカ支社にある。 この施設は2K解像度、標準または高ダイナミックレンジ、7.1サラウンドサウンドを再生できる17フィートのスクリーンを提供し、Blackmagic DaVinci Resolveカラーグレーディングシステムを提供する。サムソンは今後より多くのポスプロ施設にスクリーンを追加したいと考えている。

プレス公開時、この劇場は通常画質で『ブラック・パンサー』と『A Wrinkle in Time 五次元世界のぼうけん』の予告編を、また『Life Itself』を含む様々なアマゾンの作品と、ARRIの新しい大判カメラAlexa LFによって撮影されたデモ作品を高画質で披露した。

しかし、高画質における面では、先週のNAB Showで多くの撮影監督が懸念していた、デジタル領域でのポストプロダクションによる画像操作・調整の簡単さを強調している。実際、『レディー・プレイヤー・ワン』の撮影監督であり二度のオスカー受賞を経験するヤヌーシュ・カミンスキー氏は、シネマトグラファー自らが撮影した画像のコントロールを失っていると嘆いていた。

サムソンはさらに、映画制作者やハリウッドスタジオの幹部らにもLEDスクリーンを公開している。より高いフレームレートの使用を検討するジェームズ・キャメロン、アン・リーやその他の映画制作者は、特にこのスクリーンに関心があるかもしれない。『レディー・プレイヤー・ワン』は、映画館の標準である毎秒24フレームの速度で上映された。しかし同社は、システムを毎秒60フレームの高いフレームレートの実現に務めていると主張する。

サムスンが最初にLEDシネマスクリーン計画を発表して以来、音響をどのように処理するかという問題が議論のテーマであった。これは、従来の映画館は、スクリーンのすぐ後ろにスピーカーが設置されているが、LEDパネルを搭載すればそれが不可能だからだ。

この映画劇場のために、サムソンが所有するハーマン・インターナショナルが、7.1サラウンドサウンドに対応できるJBLプロフェッショナルのシネマサウンド音響システムを開発した。ハーマンの映画ソリューションマネージャーのダン・サエンツ氏の説明によると、新しいセッティングではフロントスピーカーが画面の真上に設置され、スクリーンから音が出ているかのように感じるフィルタリング技術を組み込んでいる。またスクリーンから観客に向けて高音域のサウンドを跳ね返す、もう一つ追加のスピーカーを前面に配置することで、従来の劇場のサウンド体験を狙う。

それでも、展開の最大のハードルは搭載にかかる費用となるだろう。サムソンは、スクリーンの価格は50万ドルから80万ドルの間になると見ており、劇場オーナーにとってかなりの値段である。エンジニアリング会社ミッション・ロック・デジタルのチーフテクノロジーオフィサーであるピート・ルード氏は、トップクラスのレーザー・プロジェクターは一般に15万〜30万ドルのコストしかかからないと見積もる。サムソンは、LEDシネマスクリーンは最長で17年もつことを例として、コストの一部を相殺するのに役立つ利点があることを主張した。

同社はまたLEDスクリーンを室内光と一緒に使用することができるため、ダインイン・シアターやゲーマーなどとって魅力的なオプションとなる可能性があると指摘した。

パシフィックシアター ウィンネッカが米国で最初の搭載であるが、サムソンのLEDシネマスクリーンは、韓国の2つ、チューリッヒ、バンコク、上海の各1つを含むいくつか国外の劇場ですでに利用されている。夏には世界中に少なくとも10台、年末までには約30台を設置する予定だ。現在、34フィートのスクリーンにフォーカスしているが、サムソンは46フィートの4K LEDスクリーンにも取り組んでいる。これは2018年後半の導入を目指している。

全米映画俳優組合が “顔入れ替え” テクノロジーに対抗措置

出典】http://deadline.com/2018/04/deepfaking-technology-sag-aftra-actors-union-fighting-back-1202371117/Picture1

全米映画俳優組合(SAG・AFTRA)は組合メンバーの顔をポルノスターの体と入れ換えるという新しい顔入れ替え合成技術に抵抗していると発表した。この技術はディープフェイキング(deepfaking)と呼ばれ、ここ数ヶ月間の間に始まり、有名なハリウッド女優やシンガーの顔がすり替えられ、ポルノ映画の中に登場しているように加工される被害にあっている。

「我々はディープフェイキングを監視している。」と全米映画俳優組合の社長のGabrielle Carteris氏は組合の新刊の公式雑誌において答えた。「このAIツールは我々のイメージを盗み、別の人物の体と顔に不快で不適格なデジタル形式で移し変えるということを行なっている。全米映画俳優組合は我々のメンバーの権利の侵害に対して戦う。」と続ける。

この発展中の技術は世界の指導者たちの言葉を変えたり、テレビのニュースキャスター(ほとんどが全米映画俳優組合に代表される人々)のイメージや言葉を変えて完全なフェイクニュースを作ることに使われている。

「全米映画俳優組合は組合員の名誉を毀損し、彼らのイメージ、声、演技を不正流用から守ることを阻害し、全てのデジタルリクリエーション(digital re-creations)の使用(ディープフェイキングに制限せず)に対して戦うために、我々の団体交渉のオプションと法的オプションの徹底的な見直しを行なっている。組合員の代表、組合の同盟、そして、州及び連邦議会議員と今この問題について話をしており、ニューヨークとルイジアナでは法案が保留中で、特定の状況で直接対処するだろう。我々はさらに、保護が整っているかどうか、カリフォルニア州を含む司法管轄地域の州法を分析している。十分な保護が整っていない場合、我々は問題を改善するために働く。」と述べた。