月別アーカイブ: 2018年1月

英国の映画&TVへの制作費が40億ドル超えへ

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英国映画協会(BFI)が発表したデータによると、2017年は英国の映画制作の当たり年で、製作費が前年比11%増の28億4000万ポンド(40億ドル)を記録した。

BFIによると、映画制作費は19億ポンド(27億ドル)、テレビは9億3800万ポンド(13億ドル)だった。映画館の入場者数は1億7100万人に達し、チケット収入は3.7%増の14億ポンド(20億ドル)となった。

特に、『スター・ウォーズ:最後のジェダイ』『美女と野獣』『ダンケルク』『パディントン2』の5本の最高収入映画のうち4本はイギリスで製作された。また『パディントン2』『T2 トレインスポッティング』と『ベイビー・ドライバー』はインディペンデント映画のトップタイトルだった。

映画制作に費やされた記録的19億ポンドの記録は、前年に比べ12%の上昇であり、それは全体の数字のうち1億9000万ポンド(2億6900万ドル)は130本の英国映画が占める。 2017年に国内のインデペンデント作品は、イドリス・エルバ監督作『Yardie』やマイク・リー監督作『Peterloo』などがある。 『パディントン2』を中心に、インデペンデント作品の市場シェアは昨年の9.5%で、2016年の7.4%から上昇した。
BFInのチーフAmanda Nevill氏は、「我々の産業は成長し続けており、その成長は常に加速している」と述べ、成長が「イギリスと同国が持つクリエティビティがパワフルでグローバルプレイヤーであることを示す」と語る。

BFIは、映画やテレビ番組制作に費やした対内投資が記録的であったと語った。映画への投資額が16億9000万ポンド(24億ドル)で23%増だった。政府の税制優遇措置により、テレビドラマへの投資は27%増の6億8400万ポンド(9億6700万ドル)となった。

2017年の対内投資作品はティム・バートンの『ダンボ』、ロン・ハワードの「ハン・ソロ:スター・ウォーズ・ストーリー」、ガイ・リッチーの『アラジン』、デヴィッド・イェーツの『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』 『ファントム・スレッド』、クリストファー・マッカリーの 『ミッション:インポッシブル6 フォールアウト』、リドリー・スコットの 『オール・ザ・マネー・イン・ザ・ワールド(原題)』である。

一方テレビでは、昨年英国で制作されたTVドラマは 『ゲーム・オブ・スローンズ(シーズン8)』、『Philip K. Dick’s Electric Dreams』、『Dark Crystal:Age of Resistance』が含まれる。

BFIは、英国の才能、クルー、VFX、制作サービス、ロケーション、そして税控除がその数字を押し上げたと語った。

『スター・ウォーズ』から『ザ・クラウン』まで、英国は数多くの受賞歴のある映画や世界の何百万もの人々が楽しんでいる番組を開発するためのクリエイティブなパワーハウスだ。」と英国政府のデジタル・創造産業担当大臣Margot James氏は述べる。 「我々には、世界スタンダードのスタジオ、有能な労働力、税控除措置があり、これらの素晴らしい結果は、スクリーン業界への投資が活況を呈していることを示している。」

英国映画委員会とフィルム・ロンドンのCEO Adrian Wootton氏は、「英国は最高水準の作品を提供している。」と述べたが、片付けるべき問題もあると指摘した。 「世界的な競争は依然として激しく、景観は変わり続けているのだから、業界とそれを支える高度に熟練した労働者を支援するという面では、この栄冠に満足する暇は私たちにはないのだ。」

ハリウッドの仕事を引き受けるも、慎重さが目立つ中国企業

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空前の買収案件を期待するハリウッドの中堅企業や、莫大な資金調達を期待する映画スタジオの視点からすると、最近の中国は期待外れであるようだ。

太平洋を横断し買収を行うことで多額の利益を得る行為は1年以上前、中国政府によって中止された。 Dick Clark Prods.、Voltage Pictures、Vizio社の買収のような取引は崩壊した。中国のワンダ社はレジェンダリー・エンターテイメントの産み出した2年間に渡る多額の損害に落胆、ユニバーサル社はオリエンタルドリームワークスの株式を手放そうとしている。

しかし中国に背を向けたハリウッドの経営幹部は、エンターテイメントが伸び、テクノロジーが活発になり、海外のパートナーシップにさらに関心が高まっている中国の現状を知って驚くだろう。中国の興行収入は2016年の一時的な減速の後、昨年上昇を再開した。その減速期間は15年間の映画の強気市場では一瞬にすぎなかった。中国の小さな町で映画館建設が続いている事などから、2020年頃には中国の劇場市場が北米を追い越すとの見込みがさらに強まっている。

ビレッジロードショーと中国のパーフェクトワールドピクチャーズのパートナーシップであるパーフェクトビレッジの社長兼CEOで、ベテランの北京拠点プロデューサー、Ellen Eliasoph氏は、「元気な空気がまた戻ってきて、とても心地がいい。新しいビジネスを求め人々がまた訪れている」と話す。

中国の国内映画事業は多様化・深化している。中国で8億6000万ドルの収益を上げたメガヒット『戦狼 ウルフオブウォー』のプロデューサーらが製作した他7本の映画もそれぞれが1億ドル以上の収益を上げた。 『ダンガル きっと、つよくなる』は中国で公開されたインド映画は前例のないスマッシュヒット、 タイの『バッドジーニアス』の中国内興行収入は4100万ドルを記録した。

中国はまた、ストリーミングビデオと興行収入ビジネスが両方伸びている非常に少数市場の一つである。 Tencent Video社とiQiyi社はそれぞれ約5,000万人の有料加入者を持つという。 (ネットフリックスは7月にやっと全世界で1億人を超えた。)中国の大手ビデオメーカーは、西洋メーカーと同じ意気込みでオリジナルコンテンツの制作に取り組んでいる。

「ストリーミング会社は今まで、中国の映画業界にとって有益な力を発揮してきた」と、最近Emperor Motion PicturesのCEOの席を離れたAlbert Lee氏は言う。 「彼らはより大きな補助市場を作り出しており、製作が実現しなかったかもしれない映画にも、時には彼らが育てる新しい才能を使って投資することができている。」

iQiyiのような中国のエンターテインメントテクノロジー企業は、もはや西洋企業の模倣者であると非難されなくなった。発展途上国向けストリーミングプラットフォームiFlixのCEO、Mark Britt氏は「投資、研究開発またはイノベーションを検討しているかどうかにかかわらず、中国は非常に力強い市場だ。エンジニア能力が高く、新しいイノベーションを導く中国系トップ企業の能力は、驚異的だ。iQiyiやYouku Tudouのような企業は、中国のテレビ視聴の性質を劇的に変えている。」と語った。

また、北京の規制とワシントンの中国に対する疑惑が広がっている中で、海外エンターテイメントへの戦略を立てることは、2012-15年のゴールドラッシュ時よりも厳しくなっているが、中国投資家は依然として技術、メディア、エンターテイメントに熱意を向けている。

香港ではこのような機運がますます高まっている。この場所は多くの中国企業や外資系企業が上場を考えている。中国の家電メーカーであるXiaomi社は2000億ドルの評価が報じられ、AlibabaハリウッドのSTX エンタテイメント社は複数の投資家がついている。

2016年中頃から2017年中頃までの中国の興行収入の収縮と、ハリウッドに拠点を置く中国エンターテイメント企業の期待以上に急な学習曲線は、確かに、国内外のリスクのあるベンチャー企業を痛めつけることになった。しかし、彼らはスマートな方法で海外パートナーと関わることに興味を持ち続けている。

元アリババ社幹部のAlex Zhang氏は、元China Film Group社ヘッド、Han Sanping氏とJX社を立ち上げている。リスクのバランスを図るために、JX社は映画とテレビにまたがり、成長する中国市場だけでなくグローバルな英語市場にも重点を置くデュアルトラック映画戦略を追求する。

Zhang氏は、ハリウッドにおいても賢明に選ばれたプロジェクトとは喜んで仕事をする。しかし過去に見られた話題性のある取引ではあるが必ずしも良いビジネスセンスとは言えない取引からは手を引いた。

Zhang氏はさらに、「米国から、中国企業は、豊富な資金を持ち、迅速な意思決定を行われると思われていたが、今は慎重だ。 中国と米国の協力はまだ有効だが、これからはプロジェクトベースの協力になるだろう」と述べた。

リュック・ベンソンのヨーロッパ・コープがネットフリックスとの映画契約を協議中

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リュック・ベンソンのヨーロッパ・コープはネットフリックスと、ストリーミングプラットフォーム用の多数のオリジナルムービー制作を協議している。これは、このフランスのスタジオが2017年の『ヴァレリアン/千の惑星の救世主』制作における高額な制作費を回収できなかったことが原因だ。

『フィフス・エレメント』の監督であるベッソン氏は、ネットフリックス・オリジナルとしてブランド化された映画を監督し、約3,000万ドルで制作することもありうる。このシナリオでは、SVODサービスがヨーロッパ・コープのライブラリの株式を取得することも予想される。このライブラリには、『96時間』や『トランスポーター』のような貴重なタイトルが含まれる。

ネットフリックスは昨年8月、Kick-Ass、Kingsman、Old Man Loganなどのコミックを生み出したMark Millarによって設立された漫画出版社であるMillarworldを買収、ベッソン氏の会社を買収した場合これが2社目となる。
フランスの場合、ネットフリックスとヨーロッパ・コープの提携は、ある1つの大きな課題が存在する。同国には不可解な時間枠システムがあり、劇場公開後36ヶ月間はストリーミングでその映画を視聴することができない。

ネットフリックスの介入は、ヨーロッパ・コープにとって忙しい時に届いたニュースだ。ビベンディとワインスタイン・カンパニーの取締役であるフランス系チュニジア人の実業家タラク・ベン・アムマール氏は、ハーヴェイ・ワインスタインのスキャンダル渦中でワインスタイン・カンパニーの売却を手伝っていると報じられていて、ヨーロッパ・コープの買収を目論む人物の一人であった。Deadline紙は、彼が会社を買収する可能性は低いとしている。他にも複数のプレイヤーが、投資や特定のカタログ資産の取得など、ヨーロッパ・コープへの関心を表明している。

2〜2.1億ドルの制作費が投入されたベッソン氏監督SF映画『ヴァレリアン』やトム・ハンクス出演映画『ザ・サークル』、また歴史映画『人生はシネマティック!』などが興行収入的に不発に終わり、損失は、12月の6ヵ月決算で8300万ドルに上る、とスタジオは発表した。

ソニー、ハプティック・フィードバックと指フィンガー・トラッキングを使ったVRモーションコントローラーの特許申請

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ソニー・インタラクティブ・エンターテイメントが2種類の特許申請を行った。新しいモーションコントローラーの可能性もあるが、新しいPlayStation VR向けだと考えるのはまだ判断が早いかもしれない。だがMoveコントローラの発売からもう8年が経ったことを考えると、ソニーが将来的に考えているVR向けのコントローラーのコンセプトなのかもしれない。

1つ目の特許申請の図を見ると、垂直型の棒型コントローラーで、サムスティックが上部、その周りにボタンが配置されている。そしてトリガーボタンは人指し部分に位置しており、ハンドストラップも記載されている。しかしこのコントローラーで特筆すべきなのは、コントローラーを握る「グリップ部分」にタプティック(触覚)・センサーが内蔵されており、申請書には「ユーザー触覚を感じることができる」と記載されている。

もう一つの申請内容にはヘッドマウントディスプレイ(HMD)を使って、一本一本の指の動きをトラックする技術について記載されている。現在のプレイステーションVRではカメラを使ってMoveコントローラーをトラックしているので、この技術を使用するためには新しいHMDが必要となるだろう。

これらの技術がソニーの将来のVRに採用されるかはわからない。しかしPSVRはすでに200万台以上も販売されており、同社がVR市場を主導している。

ベストなインスタグラムへの広告出稿の方法

http://www.adweek.com/digital/shane-ragiel-chacka-marketing-guest-post-best-practices-for-advertising-on-instagram/

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マーケターや広告主が2018年のデジタルマーケティングストラテジーを考える中、最も効果的にウェブ上で消費者とエンゲージする方法を考えることが重要だ。

様々なデジタルチャネルがある中、最も信用されているのはグーグルとフェイスブックだろう。しかし今影響力と人気があるのは、フェイスブック社傘下の写真&動画共有SNSサイトのインスタグラムだろう。 現在月に200万以上の広告主を抱えている。

インスタグラム(IG)はフェイスブック(FB)の広告ネットワークの一部であるが、インスタグラムには独自のエンゲージメントルールがあり親会社であるFBとは異なる。下記の広告パフォーマンス・メトリクスを見れば違いがわかる:

すぐに見て気づくことはCTR(クリック率)とCPC(クリック単価)の違いだ。これらの違いから多くのマーケターと広告主は時間とリソースの無駄と感じ、時間とIGへの広告出稿をためらいがちだ。でもそのような決断は時期尚早だ。


インスタグラム広告が理にかなうのか?

それぞれの広告プラットフォームは一つ一つ特性があり、キャンペーンゴールに沿った選択をする必要がある。例えばグーグルの場合、現時点で「購入予定」や「商品に関してリサーチ中」の消費者をターゲットにしている。何故なら、ターゲットの検索クエリにはすでに購入を考えている商品でいっぱいであり、彼らの求めている情報は「商品に関するさらなる詳細情報」や「欲しい商品の最安値や購入できる場所」だからだ。

ビジュアル重視のSNSサイトであるIGは広告主に対しユニークなインスピレーション、発見、ブランドそして顧客との繋がりを提供する。

IGの広告の特徴はビジュアル重視で写真または動画で広告を打つことができ、ユーザーが普通のインスタ投稿を見るような流れで広告を自然に目にすることになる。これは他の広告プラットフォームではできない。

IG広告の特徴である「インスピレーション」、「発見」、「ブランディング」にフォーカスした内容で出稿した場合、消費者は必然と広告をクリックしなくなる。何故ならばエンゲージメントは、購入を促すより広告が提供している内容を消費者が見ることにフォーカスされているからだ。

だからといってIG広告に価値がないという訳ではない、むしろ逆かもしれない。もしブランドが商品の販促目的ではなく、消費者とエンゲージを持つことが目的ならば完璧なプラットフォームだろう。

インスタグラムへのベストな広告出稿方法

ビジュアル重視なSNSサイトとして消費者へのリーチとエンゲージメントを成功するためには、コンテンツとデリバリーの2つが重要なキーとなる。IGへ広告出稿する際は下記の事項を取り入れるべきだ。

  • ブランドのトーンを統一すること:仮にペットサロンが犬のことを「イヌ」ではなく「ワンコ」と呼んでいる場合、IGのポストや広告でそのような呼称で呼ばなければならない。ブランドのトーンを統一することにより、消費者はそのブランドを覚えやすくさせ、過去に広告を見たことがある消費者はそのブランドを思い出すことができる。
  • IG上でのプレセンスを持続すること:多くの人々がSNSを利用してお店の情報、セールス情報、場所、営業時間を調べる。フォロワーに対し常にコンテンツを提供することはとても重要だ。
  • インスタグラムが提供するユニークな広告フォーマットをうまく利用すること:ループ動画のブームラン機能やレイアウト機能を使うことでユニークな方法で商品案内をすることができる。
  • フェイスブックに広告プラットフォームを使うこと:フェイスブックの広告プラットフォームからインスタグラムへの広告出稿プロセスは非常に簡単で、明確なターゲットに向けて既存または見込み客へ向けてメッセージを発信することができる。
  • アトリビューション分析をする際、IG広告の効果測定をすること:あなたのIG広告が消費者の購入に対しどのくらい貢献したのかしっかりと把握すること。

インスタグラム広告の特徴と機能をしっかり理解し自社のキャンペーン戦略にうまく取り込むことにより、広告主はこのSNSサイトが提供するユニークな機会をフルに使いこなすことができるだろう。

 

 

オスカーの夜までにオスカー候補作品たちはどれだけの結果を残せるか?

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3月4日のオスカーの日まで、有力候補作品たちは現在も映画館で公開され、今年のノミネート作品が火曜(1/26)に発表されてから1億5000万ドルの興行収入を稼ぎ出している。

20世紀フォックスとフォックス・サーチライト・ピクチャーズが製作した作品2作を加えた5作品:『シェイプ・オブ・ウォーター』(13部門ノミネート)、『スリー・ビルボード』(7作品)、『グレイテスト・ショーマン』(1作品)、 『フェルディナンド』(1作品)、 『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』(2作品)の興行収入はこの数字の65%に迫ろうとしている。

メディアは中規模の予算のドラマとコメディ作品はストリーミング配信に負けると頻繁に報道している。しかし、オスカーは私たちにまだ映画館に足を運ぶ人がいるということをいつも思い出させてくれる。主要な映画チェーンであるAMCシアターズ, リーガル・エンターテインメント・グループ、シネマーク・シアターズはオスカーにノミネートされた作品の今後5週間上映する計画で、映画ファンたちは作品賞にノミネートされた映画を全て見ることができる。

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大抵の場合、配給会社はオスカー候補決定のニュースを利用し、スクリーン数を増やすことによって、利益を出してきた。フォックス・サーチライト・ピクチャーズの『シェイプ・オブ・ウォーター』は全米1854ヶ所で拡大公開され、毎週ごとに売り上げを伸ばしている(+181% or $590万ドル)。『シェイプ・オブ・ウォーター』は今年最多のオスカー獲得が予想されている。サーチライトは9週間、賞候補の映画たちが同じ映画館で上映できるよう、長期に渡り予約しており、ギレルモ・デル・トロの海の怪物とラブストーリーは良い成績を収めている。

映画リサーチ会社 ComScore社のPostTrakによると、『シェイプ・オブ・ウォーター』は女性の間で高評価で84%のスコアを獲得し、そして全体の観客のスコアは80%と好意的だった。観客のうち25歳以上の女性が40%を占め、25歳以上男性が36%だった。しかし、このR指定映画は最初の2週間の上映では、25歳以下の若い男性(全ての映画ファンの12%を占める)からの高い支持は集められなかった。

しかしながら、興味深いことに、オスカーノミネート作品群の中で今季一番高い興行収入をあげると言われている20世紀フォックス製作の『グレイテスト・ショーマン』とドリームワークス、パーティシパント・メディア共同製作の『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』はオスカーのノミネーションが少なかった。

P・Tバーナムのオリジナル・ミュージカルの『グレイテスト・ショーマン』について言えば、この映画の成功はヒュー・ジャックマンとザック・エフロンの歌に熱狂してくれるファンたちにかかっている。Picture1

『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』はタイミングが非常に良く、スティーヴン・スピルバーグのスリラー・ストーリーテリング:ニクソン政権のベトナム戦争の陰謀を巡るワシントン・ポスト紙の戦いを描いた本作は現在の扇動的なトランプ政権に “フェイク・ニュース”と糾弾されているメディアを想起させ、多くの観客の心に届くだろう。これと似たような興行収入の現象は3年前の『アメリカン・スナイパー』で起きた。しかし、共和党支持の強い中部アメリカでは映画は成功した。このクリント・イーストウッドの監督した映画は作品賞を含む6つのオスカーノミネーションを受賞した;多くの人々がこの映画の愛国主義に感動し、アメリカ国内だけで3億5000万ドルを稼いだ。

フォックス・サーチライト・ピクチャーズは『スリー・ビルボード』の可能性を信じており、フランシス・マクドーマンド、ウディ・アレルソン、サム・ロックウェルらのタフなキャラクター達が、共和党と民主党両支持者にウケると狙い強力に宣伝している。マーティン・マクドナーが監督したこの女性の改革運動を描いたドラマは4度目の拡大公開を行い、1457ヶ所で公開、週末ごとに380万ドル売り上げ、収益は100%UP、アナリストはオスカーの夜までに4500万ドルを稼げるだろうと予測している。Picture1

タイミングのことについていえば、次の興行収入で成功しそうな冬季オリンピックの季節に合う映画はNeonと30WEST共同製作の『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』だ。この映画は編集を含む3つのオスカーノミネーションを獲得した。マーゴット・ロビーは、2回オリンピックに出場し、さらに汚名を着せられたトーニャ・ハーディングを演じる。161館から960館、さらに現在は1500館にまで拡大公開した。このクレイグ・ガレスピーが監督した映画はNeonと30WESTが権利をTIFF(カナダ拠点の映画スタジオ)から500万ドルで獲得、オスカーの夜までに3000万ドル稼ぐと見られている。

A24製作の『レディ・バード』とフォーカス・フィーチャー製作の『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』を見ていない人たちは疑いなく映画館に駆けつけ、映画は多くの観客を獲得するだろう。『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』は、オスカーのノミネーションを6つ獲得し、ゲイリー・オールドマンの最優秀主演男優賞ノミネートで、第二次世界大戦でのイギリス首相ウィンストン・チャーチルを演じるオールドマンの演技が光り、作品賞にもノミネート、ジョー・ライト監督の作品の中で一番の興行成績を上げ、彼のオスカー受賞映画(作曲賞受賞)『つぐない』の興行収入を超えた。(興行収入5090万ドル)Picture1

しかしながら、いくつかの映画賞協会や評論家はフォーカス・フィーチャーズ製作でポール・トーマス・アンダーソン監督の『ファントム・スレッド』が作品賞、最優秀男優賞(ダニエル・デイ=ルイス)、助演女優賞(レスリー・マンヴィル)、監督賞などの主要部門などのノミネートを受けて、オスカーの夜に躍進するのではないかと予想している。Deadlineのアナリストによると、この多数のノミネートは映画のチケットの売り上げを促進し、3月4日までに2000万ドルを超えることができるだろう。Picture1ライバルたちはソニー・ピクチャーズ・クラシックスの『君の名前で僕を読んで』の興行を酷評してきた。このゲイ・ロマンス映画はかなりの利益を生んだと考えられており、秋にはゴッサム・インディペンデント映画賞(ティモシー・シャラメがブレイクスルー俳優賞、そして作品賞をそれぞれ受賞)、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞も受賞し名声を得た。ライバルたちはソニー・ピクチャーズ・クラシックスは拡大公開の時期が遅かったと判断している。
しかし、オスカーの後押しは全てがオーガニックではないということだ。配給会社はオスカー候補作品に平均約3000万ドルの広告宣伝費を出す。もしスタジオが1億ドル以上費やそうとしたら、彼らは4000万ドルを払うだろう。ソニー・ピクチャーズ・クラシックスは昔から、費用対効果が高い作品にしか投資をしないことで知られている。彼らのオスカー受賞作品の中で1億ドルの大台を突破したのは18年も前の『グリーン・ディスティニー』の一作品だけだ(興行収入1億2800万ドル)
ワーナー・ブラザーズの『ダンケルク』(アメリカ国内興行成績約1億8800万ドルと8部門ノミネーション、作品賞含む)とユニバーサルとブラムハウス・プロダクションの『ゲット・アウト』(約1億7500万ドルと4ノミネーション、作品賞含む)が映画館で再上映されているが、両作品ともDVDがすでに発売されているのに総売上は少ない(ジョーダン・ピールのホラー映画はすでにHBOでも放映されている)。今回の彼らのオスカーのノミネーション効果ははホームビデオ市場に影響が出るだろう。『ゲット・アウト』は今週末で471館で公開し、16万5000ドルしか稼いでおらず、ワーナー・ブラザーズの『ダンケルク』は売り上げた額を公開していない。Picture1

マイクロソフト社、クラウド型ゲームプラットフォームのPlayFab社を買収

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マイクロソフト社はクラウドベースのゲームプロバイダーPlayFab社を買収したことを発表した。具体的な買収額は明かされていないが、マイクロソフト社のゲーム部門バイスプレジデントのKareem Choudhry氏によれば、Playhub社はすでにマイクロソフト社傘下になったとのこと。
Playhub社は自社のサービスを「ライブゲームに特化したバックエンドプラットフォーム」と説明、モバイル・PC・ゲームコンソール全てのプラットフォームに対応可能だ。Kareem氏は「Microsoft Azureのゲーム向けクラウドプラットフォーム強化のための投資」と語る。
Azureはクラウドベースのコンピュータープラットフォームであり、全世界に42拠点あるデータセンターを通じ使用されている。現在多くのゲーム企業が、同プラットフォームが持つ大規模なネットワークとパワーに興味を示している。FPSゲームの「タイタンフォール」に同プラットフォームが使われた。
今回の買収は同社が2017年末に掲げたビジョン通りとなった。
「我々は100億ドル以上の市場規模を持つゲーム業界に力を動員している。我々のゲームに対する考え方、ゲーム制作、配信、そしてどのようにプレイされ視聴されているかアプローチを広げている。」とマイクロソフト社CEOサティア・ナデラ氏は17年11月に行われた株主総会で語った。
PlayFab社は1200以上のライブゲームをクライアントとして抱え、Killing Floor 2 やLoadoutなどのタイトルを担当。クライアント企業は、ディズニー社・NBCユニバーサル社・ニケロディオン社・バンダイナムコ社・Rovio社・カプコン社などだ。

インフォグラフィック: ビールブランドが若い男性以外にもマーケティングを始めるべき理由

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ビールブランドのCMは似たような決まったフォーマットに従う傾向がある:大勢の若い男たちがフットボールの試合を見ながら、キンキンに冷えたビールを飲み、盛り上がる。しかし、マーケターは重要なデモグラフィックを見逃しているかもしれない。

Origin社は 2000人のビール愛飲家の好みと習慣を様々な性別と世代別に渡って調べた結果、一つの注目すべき結果を得た: 「ビールブランドのマーケティングは昔から若い男性向けであるが、クリエイティブなアプローチを使い世代や性別を超えたファンと繋がることもできる」とHill Holliday社傘下のコンシューマーリサーチ社 Origin のリサーチ担当部長のKen Faro氏は語った。 「スーパーボウルの観客は、10年前に比べてかなり変わりました。実際、多くの女性や若い世代のファンが増えているという結果が出ている。」と同氏は続ける。

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Netflix、15分のコメディ番組でショート動画という新たなジャンルに切り込む

http://variety.com/2018/digital/news/netflix-short-comedy-specials-1202673827/Picture1

ネットフリックス社は、15分間の新しいコメディシリーズを数ヶ月以内に配信する計画を発表した。 メディアサイト、Vultureによって最初に報道されたこの動きは、同社がコメディに今後注力するとみられる。動画時間を短くすることで、モバイル画面向けに最適化されたコンテンツを制作しようとしている。これは、同社がしばらく取り組んできたアイデアだ。

同社は、「イッキ見」という動画視聴スタイルを広めたとして知られており、同社のアプリはRokuのようなストリーミングデバイスプラットフォームのチャートで常にトップにランクインしている。しかしモバイルプラットフォーム上では状況が異なり、YouTubeがネットフリックスより使用されている。

これはモバイルでの視聴セッション時間が短い傾向であることが要因だ。最近はスマホの画面が大きくなり、モバイルでの視聴セッション時間が長くなってきている。しかし、ビデオプラットフォームプロバイダーのOoyala社のデータによると、全てのモバイル上でのビデオ視聴時間のうち約47%が動画視聴時間は20分以内という結果だ。そして視聴時間の39%は5分または5分以下とのこと。

ネットフリックス社の経営陣は、 このような視聴パターンと一致するようなタイトルを持ち合わせていないことに早い段階から気づいていた。そのため2014年には、モバイルアプリの一環として、既存のテレビ番組、映画、スタンドアップスペシャルの中から気軽に見られるような5分間のスーパーカット版で簡単にテストを行った。そのテストは最終的に上手くはいかず、同社のテレビ番組を宣伝するための予告編や動画などの制作にシフトチェンジした。

しかし同社はショート動画をまだ諦めていなかった。最近カタログの中にいくつかのショート番組を追加していた。有名なのは同社が、韓国のネイバーTVストリーミングサービスで配信されていたウェブドラマ「Ready for Start」をライセンス化しており1エピソード平均7分だ。

そして2017年にFox Digital Studiosからのショート番組「Small Shots」を追加、1エピソードは5〜15分だ。また同時期、当時の最高製品責任者 Neil Hunt氏は、モバイル画面上で見やすいように、番組を再カットするというアイデアを提案、それはメインカヤラクターの顔にズームすることもできるという機能であった。

Vultureによるとネットフリックスは現在、Aisling Bea、Michelle Buteau、Tim Dillon、JR De Guzman、Sabrina Jalees、Janelle James、Sam Jay、Josh Johnson、Ian Karmel、Jak Knight、Matteo Lane、Max Silvestri、Taylor Tomlinson、Phil Wang、Emma Willmann、Kate Willettなどのコメディアンと、15分間のコメディスペシャルを制作予定だ。

ネットフリックスがショート番組を追加するのに慎重でいるのにはいくつか理由がある。同社は、ブランド価値を下げてしまう可能性がある新しいコンテンツカテゴリーや機能の導入に消極的だった。同社はライブストリーミングをしておらず、スポーツライセンスも入札しておらず、広告サポートがある無料サービスを実施していない。FacebookやYouTubeでは、そういったものは全て動画を導入した初日からショート動画を取り入れていた。あらゆる種類のショート動画を追加することで、ネットフリックスはより一層YouTubeに近づいてしまい、それはブランドにとってはむしろ有害かもしれない。

短時間の動画について言及はしていないが、同社のCEOであるReed Hastings氏は、同社の2017年第4四半期決算において、彼らのブランドは明確であることを繰り返し述べた。「我々は道の先にいる。ストリーミング業界にいる他の人々は答えを探し続けている。」

同社の経営陣は、「Moment of Truth (真実の瞬間*マーケティング用語)」を勝ちとることを考えてきた。この瞬間とは、消費者が余暇をどう過ごすかと決める時だ。そして、その瞬間にスマホを求める消費者が増えれば増えるほど、ネットフリックスはショート動画をトライし続けるだろう。

Netflixの広報担当者は、同社の短時間の動画の計画についてはコメントを控えている。

Eスポーツの契約によりEAの「マッデンNFL」がESPNとディズニーXDにて放映

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エレクトロニック・アーツ社(EA)、ナショナル・フットボール・リーグ、ESPNの3者間の新取引の一環として、ESPN2などのディズニー所有のネットワークにEスポーツが登場する。

EAは今後「マッデンNFL 18 Championship Series」の独占配信のために、ESPNとディズニーXD(10代前後の男の子に人気のケーブルネットワーク)と提携する予定だ。両当事者は、ESPNで打たれた最初の「長期的なマルチイベント競争ゲーム契約」として取引を特徴付けた。

「ESPNとDisney XDとの提携により、ESPNやディズニーのさまざまなプラットフォームを通じて世界中のファンに当社独自のマッデン・ストリーミングやソーシャル・チャネルを通じてデジタル配信していく。」とEAのEスポーツ部門シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネジャー、Todd Sitrin 氏が表明した。

マッデンNFLアルティメットリーグは、「マッデンNFL 18」をプレイする選手のうちトップ16人が1対1の競争を繰り広げ、2月2日(金)から、NFLドラフト当日4月28日にかけて行われる予定。

一方、「Madden NFL 18」クラブ選手権トーナメントは、1月26日(金)に行われるPro Bowlにて始まる。ファンは、1月27日(土)からESPNEWSで準々決勝を見ることができる。次の放送では、ファンたちは ESPN2とESPNのデポルテにおいて、2月1日(木)にミネソタのミネアポリスで開催されるスーパー・ボウル・エクスペリエンスからの生中継を楽しむことができる。

第52回スーパー・ボウルと2018年のNFLドラフトの間で、ディズニーXDとESPNアプリは、毎週マッデンNFLアルティメットリーグからの最新の出来事を紹介する。 「Madden NFL 18」競争ゲームコンテンツのホームとなるだろう。マッデンNFLアルティメットリーグのチャンピオンは、ESPN2による2018年NFLドラフトから中継されるマッデン・ボウルにて表彰される。

ESPN2は、4月から『アルティメットリーグ・エピソディックシリーズ』も放送する。このコンテンツは唯一のエンターテイメントスタイルで、アルティメットリーグのベストプレイヤー達に続き、キャラクターやストーリーに焦点を当て、5月1日まで放映される。エピソードはESPNアプリでオンデマンドでも入手できる。

「私たちはEAとNFLとの関係を継続、拡大することで、世界的に行われている数々のEスポーツ競技会を観客に紹介するだけでなく、無数のESPNとDisneyグローバルプラットフォームを使って参加者の素晴らしいストーリーを伝えられることに、非常に心を躍らせている。」と、 ESPNデジタルメディア・プログラミングの副社長John Lasker氏は声明の中で述べる。

放送は、BTスポーツを通して英国とアイルランドで、TSNを通してカナダで、そしてESPNインターナショナル・ネットワークを通してオーストラリア、ニュージーランド、カリブ海地域、中南米(ブラジルを含む)で視聴可能だ。