カテゴリー別アーカイブ: イベントレポート

E3で発表された、最も期待されるゲーム10本

【出典】6/13/2019

https://www.washingtonpost.com/technology/2019/06/13/most-promising-games-e/?utm_term=.414d240b5b1b

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ロサンゼルスでは今年もE3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)が開催された。例年に変わり、ソニーはエキスポ自体に不参加、またマイクロソフト、エレクトロニックアーツ、アクティビジョンらがショーフロアに見られることはなかった。そのせいか会場では不気味な閑静さが感じられたが、それはゲーマーの期待を膨らますような発表がなかったという意味ではない。E3での出来事を更に深掘りすると、大変有望な新作ゲームが見えてくる。

ディープシルバー『シェンムー3』

1999年にセガのドリームキャストが最初の『シェンムー』を発売した際、その売り上げは悲惨な結果であったが、日本の伝説や伝承をオマージュとしたゲームの華やかなグラフィックがファンの心を仕留めた。Kickstarter上でのファンからの支援によってようやく発売が決定した3作目は、難易度の高い格闘ゲームや、村人たちの賢明な会話などがフィーチャーされた注目のゲームである。私の近くにいた熱狂的なライターは「ついに『シェンムー』をプレイできるなんで信じられない!」と叫んでいた。絶叫には及ばなくとも、確かにエキサイティングなニュースである。

ベセスダ・ソフトワークス『ウルフェンシュタイン: ヤングブラッド』

ナチスドイツが物語のテーマである『ウルフェンシュタイン』シリーズの最新作は、ブラックな風刺やプレイヤーを夢中にさせるストーリーでますます面白くなっている。本作の時代設定は1980年、双子の姉妹がナチスを倒すために手段を選ばず立ち上がる。その二人の様子はユーモアと恐怖感が隣り合わせで描かれ、例えば初めて人を殺す瞬間に嘔吐してしまうといった恐怖が見えつつも、「あたしたちがツェッペリン型飛行船上でナチを倒しているなんで信じられる?」というような双子の会話も垣間見られる。また攻略のためのゲーム内課金制度も搭載されるという。もし課金を望むならの話だが、オススメはしない。

Xboxゲームスタジオ『ヘイロー・インフィニティ』

私は個人的にシリーズファンではないが、『ヘイロー・インフィニティ』の予告編は感動的で私も発売が楽しみになった。アルフォンゾ・キュアロン監督映画の『グラビティ』に影響を受けたこの作品は、ヒーローのマスターチーフが漫然と宇宙に浮かんでいて、心配する宇宙飛行士が彼を宇宙船に連れ込むという、エルトン・ジョンの曲「Rocketman」のようなシーンから始まる。マイクロソフトが届ける物語はいつもまずまずの出来だが、今作品は軌道に乗っていると言える。『ヘイロー・インフィニティ』はマイクロソフトの最新版Xboxと共に2020年後半に発売予定なので、かなりの期待作である。

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ユービーアイソフト『ウォッチドッグス3』

ユービーアイソフトのハッキングシリーズは今回、EU離脱後のディストピアじみたロンドンが舞台となる。プレイヤーは道端の人々を仲間に誘い、数々のミッションをこなしながら悪を倒す。グリーンゴブリンのようにドローンの上に乗り、地上の敵に向かって上空からショックウェーブを発射するシーンは、爽快感満載だ。ただ従来のユービーアイソフトと違い、私がデモプレイを行った時、本作の趣旨をシンプルに捉えることはできなかった。

CD Projekt Red 『サイバーパンク2077』

CD Projekt RedのSF大作のプロモのため、俳優のキアヌ・リーブスがE3のステージに上がった際、会場は拍手喝采であった。スーパースター登場に続き、ポーランドのゲームメーカーはスリリングかつ少し奇妙な、ディストピアのナイトシティーを披露。小説に基づいたただのRPGじゃないということが一目でわかる。本作のオープンワールドが、同ゲームスタジオ最高作品『ウォッチャー3』に並ぶほどユニークな世界となるかは、発売日の2020年4月16日までわからないが、今のところ幸先のよいスタートだ。

Private Division 『ザ・アウターワールド』

Cystypigs(遺伝子開発された豚のキャラクター)が印象的だった。この豚は、膿疱を身体中に作るという気持ち悪いがあり得そうな生き物だ。このような設定がゲーム全体に散りばめられた『ザ・アウターワールド』は、ディストピアの世界を描くフォールアウトシリーズのクリエイターが製作したオープンワールドのゲームだ。作品のアイデアもなかなか面白い。自分のキャラクターに欠陥があれば、「スキルポイント」を貯めてキャラクターをレベルアップすることができる。そして、プレイヤーはヒーロー、いや、サイコパスになれる。

Xboxゲームスタジオ 『Forza Horizon 4: Lego Speed Champions』

フォーザは、純粋な爽快感を味わえるスリル満載の世界だ—ただし今回は全てがレゴでできている。レースの感覚は他のHorizonシリーズと大差はない。しかし、おどけたアナウンサーの声やレーストラックに落ちてくる数々のサッカーボールはプレーヤーに子供心を与える。それは大変楽しいもので、私はE3会場で2度もデモをプレイした。他のE3ゲーム違い、この拡張パックは既に発売されている。

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スクエアエニックス『ファイナルファンタジー7 リメイク』

長編RPGシリーズの間違いなく最高傑作と言える『ファイナルファンタジー7』は、個人的に特別な思い出がある。それは、ワイヤード誌へのレビューを書いた初めてのゲームだからだ。何年もの苦労と、並外れたグラフィックス、多くの会話オプション、そして新しい格闘システムによって、同ゲームの体験は更に冒険的になり、物語は感動的、時には胸が張り裂けるようなストーリーとなっている。これまでの作品よりももっとストーリーが明確になっていることを願う。物語のボリュームがはるかに大きく、分作一作目はブルーレイディスク2枚組という大容量となっている。

スクエアエニックス『マーベル アベンジャーズ』

キャラクターのセリフ、特にアイアンマンのジョークが一歩足りない感じだが、サンフランシスコの崩壊シーンはとても魅力的で、興奮がこみ上げる。ゴールデンゲートブリッジはもうすぐ破壊しそうで、そんな中ハルクがスマッシュ!敵を投げ飛ばす。場所は変わって今度はキャプテン・アメリカが、シールドを足で器用に使ったりして華麗なフォームで敵を倒す。かつて数々のゲームがこれらベテランキャラクター達を扱ってきたが、彼らの詳細な動きに少し変化を加えることで、人々の心に刻まれる

ゲームが完成する。ゲーム本編を購入すれば、今後追加されるスーパーヒーローやエリアは全て無料で配信される、というのもエキサイティングな情報だ。

任天堂 『ルイージマンション3』

このゲームは奇妙な一方ユーモア溢れた作品なので子供から大人まで楽しめる。ルイージはゴーストやゴブリンなどあらゆる妖怪達を、夜の呪われたホテルで退治する。細部にまでこだわる任天堂のクリエイター達によって作り上げられた、魂こもったこのゲームは、魅力的かつ攻略が難しい作品になっている。目を見開き、怯えた様子でつま先歩きをするルイージの出来には、どのディズニーアニメーターも敵わないだろう。

マーケターがメディアコムのBlinkイベントから学ぶべきこと

【出典】2019/6/2

https://www.thedrum.com/news/2019/06/03/what-marketers-need-know-mediacoms-blink-event

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メディアコムは5月31日に開催されたイノベーションイベント、第3回BlinkイベントをシンガポールのWセントーサで開催し、200人以上のマーケティング担当者が参加した。

MediacomのAPACの最高経営責任者であるMark Heap氏がこのイベントのオープニングをかざり、このイベントは様々なトピックにまたがる様々な視点を提供することで、ブランドがデジタルホライズンの先へと進むのを助けるためのものだと語った。

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このイベントでの注目スピーカーは、香港を拠点とするHanson Roboticsの最高経営責任者Jeanne Lim氏であった。彼女は人工知能(AI)の分野でのマーケティングの可能性を語った。彼女は2016年に同社が制作したロボットSophia the Robotと共に登壇した。

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注目のスピーカー2人目は、グローバル・シティズン最高責任者のHugh Evans氏である。同社は2030年までに貧困問題を解決すべく、企業の力、集団の声を利用した社会的問題への活動を行っている。彼はこの活動の資金獲得のために開催したビヨンセ氏からビル・ゲイツまで、影響力のある有名人たちと協働したグローバル・シチズン・イベントについて語った。

マーケターが知るべきことは以下の通りである。

AIとの関係を構築

スピーチの中でLim氏はマーケターへの利点と、AIがどのように消費者のエクスペリエンスを促進するのか語り、未来への可能性を感じさせた。

Apple、Cisco、Dellなど大手テクノロジー企業で務めた経歴をもつ元マーケターは、AIはブランドの認知度を高めることができ、チャンネルとデバイスを区別するために存在すると説明した。同氏はまた、AIがブランドのデータ収集を改善し、リアルタイムの分析と予測に役立てることが出来ると述べた。Lim氏によると、これにより、エクスペリエンスとサービス提供の一貫性が向上し、ブランドを長きにわたり維持することが出来る。

マーケティング担当者が現在直面している問題について、「パーソナリティの欠如、つまりユーザーとの関わり合いが急速に悪化することを意味する。」とLim氏は説明した。

「感情センサーは一方通行なものであり、マーケターは口頭での手がかりも見逃していますが、人的交流はダイナミックであり、双方向的であり、そしてマルチモーダルである。」

「人間の感情はダイナミックでインタラクティブで複雑だが、今日のマーケターは一方的なコミュニケーションしか行っていない」

ブランドの力がいかに世界を救うことができるか

その日のイベントの後半には、Evans氏は広告界が世界を変えるために、どのような役割を果たすことができるかを語った。

Evans氏は人びとが貧困の問題に対して、どのようなアクションを取ればいいか知らないことを指摘し、貧困の歴史を作ることを目標にして、マーケターが人びとにそれを教えてあげる責任があると述べた。彼は、Global CitizenがJohnson&JohnsonやProctor&Gambleのような社会的な問題に意欲的に取り組むブランドと「Like a Girl」キャンペーンで何を取り組んでいるかを説明した。

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P&Gとナショナルジオグラフィックと共に、6つのパートからなるドキュメンタリーシリーズ、Activateをつくった。これは、貧困、不平等、そして長く続く社会問題に焦点を当て、世界中の人びとを巻き込み、こういった問題に対して有意義で継続的な変化をもたらすためのものである。

各エピソードは、グローバルシチズンキャンペーンとその主催者、それを拡散しようとしている人びと、キャンペーンのルーツとなった活動家、そしてこのキャンペーンにより変化した人々を追って、貧困の根本的な原因に関連するさまざまな問題を探る。エピソードのトピックには、清潔な飲料水と衛生、人種的偏見と貧困の犯罪、女子教育、プラスチック廃棄物、および災害救済が含まれている。

J&Jにより、Global Citizenは世界規模のキャンペーンを開始し、サハラ以南のアフリカで初めてのHIVワクチンの臨床試験を発表した。この試験は、昨年、アフリカ5カ国の2600地域から開始された。「2019年において、消費者の動向に影響を与え、革新のための優れた技術、サプライチェーン、そして何百万もの人々を世界最大の課題解決のために駆り立てることのできる信頼を持つ主要なブランドである。」

e-コマースがブランドを崩壊させるかもしれない?

マーケタートのブレイクアウトセッションで、MediacomのAPACの戦略責任者であるJosh Gallagher氏と、音声サービスエージェンシー、Versa社のグローバルビジネスディレクターであるGuy Munro氏は、消費者とブランドの関係が急速に変化していると述べた。

これは、e-コマースが消費者のブランドへのフルアクセスを可能にし、ブランドに莫大な利益をもたらす購入エクスペリエンスを生み出すためである。

彼らは、「会話」、「コミュニティ」、「利便性」の3つの大きなトレンドを強調した。これらは、VR、AR、そしてAIがより進化するにつれ極めて重要な役割を果たすと彼らは予測している。

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Gallagher氏は、おむつブランドのHuggiesによるキャンペーンを紹介した。これは、音声テクノロジーの力を、Amazonのアレクサを介して子供と親のための新しい音声サービスの開発に取り入れたものである。ハギーズ・スキルと呼ばれるアレクサはアクティブにすると、0〜24ヶ月以上の年齢の子供向けに、歌やアクティビティ、ゲームのオーディオコンテンツのライブラリを再生できる。

日本への世界的な注目を活用

Unrulyが主催するセッションで、APACのチーフコマーシャルオフィサーであるPhil Townend氏とアジアのマネジングディレクターであるVijay Anand Kunduri氏は、スポンサーと非スポンサーのブランドが日本で今後開催される、2019年ラグビーワールドカップや2020年オリンピックのような世界的なイベントに動画を通じてどのように関わっていくかを述べた。

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彼らはまた、ブランドがこれらのイベントについての世界的なトレンドを牽引するためには、どのようにエモーションとカルチャーを利用していくべきかを語った。

NFLの試合前の国歌斉唱の際に起立を拒否し、実質的にリーグを追放された元NFLの選手のコリン・キャパニックを起用したナイキの「ドリームクレイジー」広告を例として紹介し、エモーショナルな映像は同様にエモーショナルなサイトでうまく作用する、消費者のエモーションやカルチャーをコンテンツへと結べつけるよい広告であると述べた。

カンヌ・フィルム・マーケットの参加者数が過去最高に

【出典】2019/05/25

https://variety.com/2019/biz/global/cannes-market-record-visitor-numbers-1203225930/

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2019年5月14日〜5月25日に開催されたカンヌ国際映画の商業部門にあたるカンヌ・フィルム・マーケットに12,527人が来場し、来場者数記録を更新した。

国別での来場者数を見ると、アメリカが最大の2,264人。次いで、フランス1,943人、イギリス1,145人の順となっている。

ヨーロッパ圏からは前年比4%増の7,076人が来場した。アフリカ圏からの来場者数が22%増で175人が買い付けに参加。カメルーン、エチオピア、スーダン、タンザニアからの来場者は今回が初となる。カンヌ・フィルム・マーケットでは、96カ国/56のパビリオンが設けられエクアドル,ポーランド,アフリカやシルクロード周辺の国が初参加。

857本と693本のプレミア上映が行われ、合計で1,464本が上映。主催者によると2,768本の配給権が売り出され、その内ドキュメンタリー作品は332本。カンヌXRでは52本がセレクションされ累計で4,741人が鑑賞。

参加者同士で連絡が取り合えるアプリが用意されており、1,623人により49,000メッセージがやり取りされ500以上のミーティングが開催された

作品賞を逃したNetflix、ハリウッドとの戦いは始まったばかり

「ROMA ローマ」が作品賞を受賞できなかったということではなく、Netflixが今後長い間私たちに関わって行くような新しいビジネスモデルを作り上げてきたということが重要だ

https://www.nbcnews.com/news/all/netflix-lost-best-picture-battle-its-war-hollywood-just-getting-n975841Picture1

第91回アカデミー賞に至るまでの数日間、ハリウッドに昔からいる人たちは、そのストリーミング会社がオスカーの作品賞を獲得するのを見ることができるかもしれず、伝統的な映画業界の習わしが終わりを遂げるのに胸を躍らせていた。

ホストがいないセレモニーは、ショーの長尺化、複数年に渡る視聴率低迷などと合わせて既に多くのメディアで取り沙汰され論争を生んできた。「ROMA ローマ」におけるNetflixとアルフォンソ・キュアロンの大きな勝利は、確立されたスタジオとマルチプレックスチェーンに対して、より問題を悪化させたかもしれない。

あるハリウッドのエンターテインメントにおけるエグゼクティブは、月曜日の朝にNBCニュースに語った。プロモーションのキャンペーンで「2500万ドルから3000万ドルを費やしたにもかかわらず、視聴率は崩壊したようには見えず、Netflixは作品賞を受賞することはできなかった。」

ユニバーサルによって配給された「グリーンブック」は、大きな変化を起こさせず、トップカテゴリーで勝利を収め、Netflixにとって歴史を作るチャンスを与えなかった−少なくとも今のところは。テレビ放送のプロデューサーは、最近の視聴率の低迷を覆し、約2960万人の視聴者を集めた。(ユニバーサル・ピクチャーはNBC Newsの親会社であるNBCUniversalが所有している。)

およそ20年の間に、Netflixは通信販売のDVDサービスから、時代をリードする世界的なエンターテインメントを作り上げた。それはマーケティングにおけるゲームではあるが、間違いなくエンターテインメントの中で最も強力なマーケティングスペースを所有している:それは、Netflixのホーム・スクリーンである。

言い換えれば、ハリウッドの「幸福感」とはすべて相対的なものだ。

ラットの実験を思い出してください。長期にわたる電気ショックを与えられない場合、ネズミは多幸感と同じ神経学的状態を経験する、とそのエグゼクティブは語った。「視聴率は下がり、Netflixの攻撃はノンストップの電気ショックと等しい」。

Netflixはオスカーで監督賞、撮影賞、外国語映画賞の3つの主要な賞を表彰され、ドキュメンタリー映画の短編映画の第4位に輝いている。しかしさらに重要なことは、Netflixやその他の主要なストリーミングプラットフォーム(AmazonやHulu、さらにはDisneyやWarnerMediaなどの革新を模索するオールドスクールの巨大企業)は、依然として古くからあるビジネスモデルに対する脅威と戦っている。

デジタルビデオレコーダーの会社TiVoの元最高経営責任者であるトム・ロジャーズ氏は、次のように述べた。「Netflixは今後長い間私たちに関わって行くような、新しいビジネスモデルを作り上げてきた。」

オスカー:テレビでは見られない7つの秘密 −レディー・ガガの失踪からスパイク・リーのスピーチまで

https://variety.com/2019/film/news/oscars-what-you-didnt-see-on-tv-lady-gaga-spike-lee-1203148801/

第91回アカデミー賞は、30年ぶりにホストがいなかったこと、オープニング・モノローグがなかったこと、また3つのオスカーを受賞した『ROMA ローマ』や『ブラックパンサー』、1つ受賞の『アリー』よりも、『ボヘミアンラプソディ』が4つの賞を獲得するということになったが、そこまで悲惨にはならなかった。最優秀作品賞『グリーンブック』も3つのトロフィーを獲得した。

しかし、自宅のテレビでそのショーを見るのは、会場にいるのとは大きく異なり、複数のセキュリティチェックが行われたり、世界中の大物セレブリティがフラッシュライトを浴びたりしている。ショーに参加する時間は、ロサンゼルスのランチタイムに始まり、夕食後の時間まで終わらない。でも心配しないで、軽食はある。Varietyの記者が、ドルビーシアターの内部から発見した7つの秘密を紹介しよう(ラミ・マレクがオスカーの舞台から転落したことは含まない)。

 1.ホストがいない

ビリー・クリスタル、エレン・デジェネレス、またウーピー・ゴールドバーグの代わりに、オスカーはアダム・ランバートとQueenの「We Will Rock You」と「We Are the Champions」を採用した。ビルボード・ミュージックアワードの方がもっと適していると思われる演出だろうが、それでもそのオープニングは素晴らしいスタンディングオベーションを受けた。Aリストのセレブリティにとって十分に楽しいオープニングだった。実際のところ、アカデミーのメンバーの間には、このショーがうまくいったという本当の安堵感があった。一人のホストの代わりに、「サタデー・ナイト・ライブ」の勝利者であるティナフェイ、エイミー・ポーラー、マヤ・ルドルフなどの傑出したプレゼンターが選出されていた。メリッサ・マッカーシーに関しては、『女王陛下のお気に入り』のオマージュであるウサギのケープを身に着けていた。

それでも、テレキャストをまとまりのあるものにするために一人のホストを用意しないことは、いくつかの明白な問題があった。ショーの最中にCMに入る時、またCMから戻る時、会場の人々にはそのタイミングがいつも明白ではなかった(これらの休憩の間には、テレビスクリーンで再生される映像があるが、それは大抵の人は無視している)。また、物理的な問題も最後に1つあった。ショーの最後に、作品賞を受賞した「グリーンブック」のプロデューサーの一人がマイクを取ろうとしたとき、オーケストラがそれを遮断する騒ぎがあった。幸いなことに、夜の最後のプレゼンターであるジュリア・ロバーツは、ブラッドリー・クーパーの母親を含むゲストに対して「良い夜を」という気の利いた言葉を放つことで、やり過ごすことができた。ちなみに、彼の母親は前列から彼女に向かって手を振り返した。

2.オスカーの消防士

ショーが始まろうとしているとき、誰もが中に入ろうとするため、レッドカーペットはいつも混乱する。しかし今年、ABCのライブ放映の約1時間前に、ディズニーのCEOであるボブ・アイガー氏と会長のアラン・ホーン氏がVarietyに話していたときに、消防士がぶつかってきた。彼はこれらのエグゼクティブが誰であるかを知っている(または気にする)ようではなかったので、彼らをシッシッと追い立てた。「カメラはここにあるべきではない!」と、写真を撮り続けた2人の混乱したフォトグラファーを叱ったのだ。

3.お腹が空いたら、クッキーがある

豪華なゴールデングローブ賞とは異なり、オスカーは劇場の中での飲食を許可しない。しかし、あなたがもしお腹が空いたセレブリティだとしたら、心配しなくていい。今年アカデミー賞の主催者は、チョコレートチップクッキーの袋、ミックスナッツ、トレイルミックスなどを乗せたテーブルをホールに置いていた。喉が乾いた人用に、水もある。もしあなたがショーを見たくなければ、劇場のすぐ外には各階にバーがある。

4.ほとんどの場合、セレブリティは着席したまま

式に参加しているセレブリティは、コマーシャルの休憩時間に移動する。ショー開始後にロビーでは、『女王陛下のお気に入り』の女優たちが集合していた。エマ・ストーンがレイチェル・ワイズのヒールを脱がすのを助け、オリビア・コールマンが彼女の足にバンドエイドを付けていた。ブレイ・ラーソンは、休憩中に誰かとFaceTimeをしていた。また、放映の早い段階で、レディ・ガガは73分間程度席を外していたが、それは「Shallow」のパフォーマンスの前のコスチューム変更だったことがわかった。

5. Shallowはショーのハイライト

ガガとブラッドリー・クーパーはその夜、最大かつ最も熱のこもったスタンディングオベーションを受けた。また彼らが席に戻るために劇場に再び入ったとき、オーディエンスは立ち上がり再び拍手をした。

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 6.オスカーはガガを愛し、彼女はアカデミーを愛している

オスカーには、レディ・ガガほど大きな、あるいはもっと熱心なチアリーダーはいなかった。彼女は席にいた間、しばしば受賞者らが会場に戻った時に、彼らを祝福するために跳び上がっていた。ガガは、助演男優賞を受賞したマハーシャラ・アリと主演女優賞コールマンにキスをし、監督賞を受賞したアルフォンソ・キュアロンにハグをした。また彼女は、作品賞ノミネート作品「ブラック・クランズマン」のクリップを発表していたバーブラ・ストライサンドに投げキッスをした。そして、彼女が歌曲賞を受賞した時、彼女は震え、トロフィーを持って歩いていったときには手で口を覆っていた。

7.スパイク・リーのスピーチ

リーがステージ上のスピーチで次の選挙で現在の大統領に反対することを有権者に要求し、さらに言いたいことがあったようだ。しかし最終的には、オスカーのプロデューサーは彼をステージから引き離した。

『グリーンブック』が作品賞に選ばれたとき、何人かの批評家が作曲家ドン・シャーリーの物語を「ホワイトウォッッシュ」した映画だと議論した時、リーは早めにショーを去ろうとした。舞台裏でそれについて尋ねられて、彼は答える前にシャンパンのグラスから一口飲んだ。「彼らは悪い言い方をした」と彼は言った。Picture1

Samsung折りたたみ式スマートフォンの全貌明かさず

https://mashable.com/article/why-wont-samsung-show-us-the-galaxy-fold/?utm_campaign=hp-h-1&utm_source=internal&utm_medium=onsite#esgBvogn3sqxPicture1

大手スマホメーカーSamusungは折りたたみ式の新型スマートフォンを発表した。ここ数年で最も刺激的な新型スマートフォンの発表となるか、はたまた大きな失望をもたらすかは誰にも分からない。同社は詳細の公開を差し控えているが、Galaxy Foldという名称で売り出すことを明らかにした。

 

今回の発表はエンジニアリング分野の発展を意味しており、ステージ上で行われた簡素なデモは11月に見たデモに比べて大きな印象を私たちに与えたことは間違いないだろう。デモでは、スマートフォンを実際に折り畳む様子や1画面で複数のアプリケーションを立ち上げられるマルチタスキングに対応している事が確認できた。

 

短いデモではあったが、ほとんどのことを理解するには十分であった。その後すぐにSamsung CEOのKJ Koh氏のポケットに戻された。ヒンジやディズプレイなどデザインについての情報は得られたが手に取ってみる事は出来ず、ステージ上には3分20秒ほどしか登場していなかった。

 

その後のGalaxy S10やGalaxy Buds、Galaxy Watch Activeが展示されていたデモエリアでも登場していない。(2019年4月発売予定)徹底して詳細を公開しないのにはSamsungとしても意図があるのだろう。

 

しかし、今回のように発売まで詳細を明かさないことにより製品のクオリティへの疑問が尽きることはなく、なぜここまで執拗に隠すのか?という記者からの質問に対して公式の回答は得られてない。ディスプレイを広げた時にディスプレイの中央付近に皺が生じている事は、デモを注意深く見ればはっきりと目に見えて分かるだろう。折り目はスタイリッシュさを欠くものであり、その皺から高い耐久性を連想することは出来ない。

 

しかし、それ以上に大きな懸念はアプリケーションのサポート環境についてである。アプリ開発者たちに新たなフォームファクターに対応することを求めているが、対応完了までには時間がかかるだろう。歴史から我々が何かを学んでいるのであれば、1つの画面で同時に3つのアプリを使用する必要性について考慮しておかないと、アーリーアダプターにとっては使い心地の悪い製品となってしまう。

 

実際にGoogleがAndroid7.0でスプリットスクリーンでのマルチタスク機能を実装したが、ユーザーが使いやすいと感じるまでには長い時間がかかっている。サイズの異なるディスプレイ間でのアプリのシームレスな操作についても同じ事が言えるだろう。

 

Samsungは発売までに著名な開発者からの協力を得る事ができるかもしれないが、スムーズなアプリの操作感を期待して購入を決めてしまえば失望してしまう可能性が高いと感じている。

オスカーにスタント賞が追加される時は来るのか?

https://variety.com/2019/film/production/academy-stunt-work-1203143269/Picture1

今年の米国アカデミー賞で作品賞にノミネートされた8作品の共通点として、全作品でスタント・コーディネーターを起用しているという事が挙げられる。しかし、その内の誰1人としてアカデミー賞で受賞する機会すら与えられていない。

現行の体制では、ストーリーや映像のダイナミックスさに寄与した職種の部門が設けられている。スタント・コーディネーターに受賞機会が与えられていないのは、スタントという存在が誤解されているからではないだろうか。スタント・コーディネーターで2007年からアカデミー会員であるMelissa T. Stubbs氏は今まで類を見ない危険なスタントをシークエンスとしてただ残したいだけだと語っている。そんな彼女がキャリアを開始した時には、スタントへはただのアドレナリン中毒者だと冷たい視線が向けられていたと言う。

制作費がかさむデジタルエフェクトが台頭してきた今日ではできるだけ低コストに、そして安全で再現性の高いパフォーマンスを実現させ、スタント自身の存在意義を業界へと提示している。

Stubbs氏は、監督が俳優の感情表現に責任を持っているとすれば、私達はストーリーのアクション部分の責任を担っていると語る。『デッドプール』や『バリー・シール/アメリカをはめた男』でスタント・コーディネーターを務めたRobert Alonzo氏によると、良いスタントとはストーリーを進め、カメラアングルやプロットをうまく利用しつつ、制作チームと一体感を持ち続けることだ。

スタントワークの進化により、スタント・コーディネーター自身はアクション・デザイナーと呼ばれることを好んでいる。それは、役割への責任感とクリエイティブの過程の表れだろう。Stubbs氏曰く、従来のスタント・コーディネーターは登場人物のアクションを創造的にデザインする人ではなく、安全面を担保する側面が強かったと言う。

『猿の惑星:聖戦記』でスタント・コーディネーターとして参加したJohn Stoneham Jr.は、コーディネーターは安全性を確保するためほぼ全ての部門との協力が必要不可欠だと指摘する。もし人が投げ出されるシーンであれば十分なエリアが確保できているのかを確認して建設作業を進める。そして、衣装へのパッドの詰め込みや、ウィッグの下に小さなヘルメットを装着することもあると述べる。

脚本に「戦いが続く」としか書かれてないのであればスクリーンに映し出される動きは、アクション・デザイナー次第であり、ストーリーポイントに気を配る必要がある。記憶に残る印象的なシークエンスを作るために環境がどのように作用するかを考慮しなければならず、作品への高い理解が求められるとAlonzo氏は語る。現に本記事に登場した3人はアクション・コーディネータはとしてだけではなく、セカンド・ユニット・ディレクターとしても作品に参加している。

アクション・デザイナーの一部が垣間見えたことでアカデミー賞への疑問は強まるばかりだ。アカデミー賞は才能のある作り手を祝い、認めることを好んでいるが彼らにとって我々の仕事は映画制作ではないのだろうとStubbs氏は意見を述べる。

スタント部門にとってのもう1つの課題は、全てのシーンで俳優自身が演技をしているわけではないという事実をプロダクションが認めたがらないことだろう。俳優がプロダクションなどの周囲からのプレッシャーに負けてしまいスタントダブルである事を隠すことも珍しくなく、後にスタントへ謝罪の手紙を送ることも事例も見られる。映画『Buffalo Boys』の俳優であるYoshi Sudarsoは、「脚本で言語化されているアクションに関しては自分で演じるがそれ以外のスタントワークはプロに任す。その方が安全だから」と述べている。

優れたアクション・デザイナーは著名なコーディネーターの下でスタントとしてスキルを磨いており、アクション映画だけでなく多様なスタントを経験している。例えば、『ローマ』はアクション英ではなくドラマ作品だが、コーディネーターのGerardo Moreno氏は15人のスタントを抱えていた。スタントに映画のジャンルは関係ないのだ。

アカデミー賞の視聴率が低下している状況で、スタントのための賞が設けられ関連した映像が放映されるとなれば、視聴率も改善するかもしれない。

Stubbs氏は、アクション・コーディネーターは映画制作者であるし、アカデミー側もそれを認めた。

2019年サンダンス映画祭から注目すべき5つのトピック

【出典】1/29/2019

https://variety.com/2019/film/news/sundance-film-festival-2019-takeaways-highlights-1203121715/Picture1

映画スタジオの代表らは、小切手を握りしめてサンダンス映画祭に臨んだ。映画祭が行われた週末は、驚異的な量の契約が一気に結ばれ、次にヒットするインディー映画を手に入れるためにハリウッドのやり手達は驚愕の金額を投げ込んだ。ユタ州パークシティで5日間にわたって行われた映画祭から注目すべき5つのトピックを見てみよう。

1.大型案件時代の再来

映画業界は今や売り手市場だ。ミンディ・カリングのコメディ『Late Night(原題)』のアメリカ配給権は1億3千万ドル、アダム・ドライバーの政治スリラー映画『The Report(原題)』は1億4千万ドルでグローバル市場契約を締結、ブルース・スプリングスティーンの楽曲に基づいた映画『Blinded by the Light (原題)』は1億5千万ドルで同じくグローバル市場契約を締結。サンダンスで大波に乗るも、劇場公開の際に大失敗に終わった『国民の創生』や『パティ・ケイク$』などを受けて、スタジオは近年控えめな動きを見せていたので、このような仰天の契約は意外であった。

. 戻ってきたアマゾン

『Late Night (原題)』と『The Report (原題)』に大成功の可能性を見たストリーミングサービスの強豪アマゾンは、大胆な映画契約に踏み切った。『Blinded by the Light (原題)』とオークワフィナのコメディ映画『The Farewell(原題)』とも配給契約を結んだ同スタジオは、トロント国際映画祭やカンヌでなかなか動きを見せなかったにも関わらず、今回強気な姿勢を見せた。前NBCエンタテイメント社長のジェニファー・サルケがアマゾンスタジオのトップに就いた際、業界では彼女がテレビシリーズに力を入れるだろうと予測されていたが、どうやら間違っていたようだ。

. 女性監督の飛躍

今年のサンダンスは女性の飛躍が目立った。ニーシャ・ガナトラ監督作品『Late Night(原題)』、グリンダ・チャーダ監督による『Blinded by the Light (原題)』、そしてルル・ワン監督による『The Farewell(原題)』など、バズった作品はどれも女性が製作した作品であった。更に、2018年の興行収入トップ100作品のうち女性監督作品はたった4本であったが、今年サンダンス出展作品の45%は女性によって監督されている。ハリウッドはこれを覚えておくべきだ。 

. ロバート・レッドフォードの引退

サンダンスの開催初日のプレスカンファレンスで、主宰者であるロバート・レッドフォードが映画ビジネスについて長々と語るのが通例であったが、今年は開会式の言葉を短くまとめて終わった。「そろそろ私がサンダンスを離れても良い時だと思う。」と、俳優引退宣言をした82歳のレッドフォード氏はサンダンスでの役目も終えたようだ。

. ドキュメンタリーの活気

『Late Night(原題)』と『Blinded by the Light (原題)』が最高契約額を得た作品ではあるが、波風を立てたのは政治界の黒幕を扱う暴露系ドキュメンタリー『Where’s My Roy Cohn?(原題)』、セックスセラピストについてのドキュメンタリー『Ask Dr. Ruth (原題)』、そしてマイケル・ジャクソンのドキュメンタリー『Leaving Neverland原題)』であった。

 

サンダンス映画祭:ブランドが行なったフェスティバルでの施策5案

 

 

 

 

 

 

 

【出典】1/05/2019

https://www.adweek.com/brand-marketing/at-sundance-2019-heres-how-5-brands-integrate-to-help-create-a-festival/

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サンダンス映画祭が1月24日〜2月3日までアメリカのユタ州パークシティで開催されている。11日間という期間中フィルムメーカー達は自身の作品を上映、フェスティバルをきっかけに大きなプロジェクトを獲得しようとチャンスを狙っている。当イベント趣旨に賛同するブランドスポンサーも同様に、新しいビジネスチャンスが訪れないかと思っている。

イベント企画を行なっているサンダンス・インスティチュートのコーポレート・パートナーシップヘッドのMary Sadeghy氏は「パートナー企業は自身のブースを持ちイベントを開催することができる。」

 

アキュラ

アキュラ自動車メーカーのパートナーとしてSUVのMDXを125台用意しタレント、スタッフなどの送迎車として利用。これでパートナー歴9年目となる同社は初めて映画情報サイトIMDbとタッグを組み映画祭内で特設スペースを設置。フィルムメーカーのケビン・スミスを起用し俳優・監督・ライターなどのインタビュー動画を制作した。Picture2 Picture3

アドビ

10年以上スポンサーを続けるソフトウェア会社のアドビは#CreateYourStoryというハッシュタッグ今回のイベントに採用。同社のソフトウェアがストーリーを伝える人・作り出す人をどのように支援しているかを伝えるかをイベントのゴールとしている。そのほかにも会場でセレブリティやアーティストをゲストとして呼び、トークセションイベントを開催。

AT&T

今年で2回目の参加となる通信会社のAT&Tは LGBTQコンテンツを扱うスペースHello Loungeを開設。AT&Tをパートナーシップ契約しているタレントやフィルムメーカーを呼びイベントを開催したり、ショートフィルムの上映会を行なった。まだ日の目を見ていないストーリーやーマイノリティを扱った作品を作り続け人々をインスパイアするクリエーターを紹介することが目的だと同社は語る。そして同社はサンダンスフィルムフェスティバルのオフィシャルディストリビューターでもある。Picture4

Dell

今年参加が2年目となるデルは同イベントの公式テクノロジースポンサーだ。このPCメーカーはDell Denと呼ばれるスペースを設置、同社がクリエーター向けに開発した製品やサービスを体験することができる。ほかにもパネルイベントや、ネットワーキングイベントも行われる。

Unity

ゲームエンジンを開発する同社の参加は今年で2年目。同社の製品が採用されている映画をお披露目することが目的だ。同社はARやVRなどのテクノロジーがストーリーテリングを表現する上であまり採用されていないことに気づいており、もっと認知を拡大しようとしている。

「文化のスーパーボウル」:ストリートウェア文化の魅力に対し「ComplexCon」がどのような役割を果たすであろうか

【出典】2018/11/9

https://digiday.com/marketing/complexcon-cultural-super-bowl-streetwear-culture/

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今年の「ComplexCon」の扉は11月3日午前11時にオープンし、開催早々、2時間以内にロングビーチコンベンションセンターで商品を販売する何百ものブランドの中のブースの1つが閉鎖しなければならなくなった。

「Atmos」のブースには、ナイキ、ティンバーランド、アシックスなどのブランドとコラボレーションしたモデルのスニーカーがイベント開催の2日間を通してリリースされ、それをゲットするために、100人以上の人々が集まった。

12時40分までに、「Atmos」の従業員は列の最後に立ち、期待の中で手を空にしたままの多くの人々を残し、ブースが一旦閉められたことと午後2時に再開することを呼びかけた。そして午後5時45分には、Atmosは再びすぐにブースを閉鎖した。

「あまりに大混乱だった。壁が倒れそうになっていた。最終的に、私たちは靴を売ることができなくなった」と従業員は話した。

「文化のスーパーボウル」

スニーカー愛好家たちが友人に自慢したり、オンラインで再販したりすることができる限定品を求める様子は、「ComplexCon」のお馴染みの光景である。土曜日の午前6時に、ナイキまたはアディダスによって発売される限定版商品をゲットするために行列に並ぶ様子も、スニーカー愛好家たちの典型的姿といえよう。

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彼らにとって、限定ブランドのアイテム、特に有名ブランドのファッションブランドと人気のアーティストやデザイナーとのコラボレーションによる物を買うことはまさに、2012年頃にビットコインを買うようなものである。

その為、 「ComplexCon」が3日の午前11時にオープンすると同時に会場に入るために、一部の人々は前日である11月2日の午後9時30分に会場の外で並んでいた。

また彼らはComplexの記事で来月にリリースされる予定のエア・ジョーダンの記事を読み、「スニーカー・ショッピング」や「ソールオリジン」のようなComplexによるショーを見ていた。そしてこれが、同社が2016年に「ComplexCon」を開催した理由だ。

ComplexのCEOである、リッチ・アントニエッロ氏は、「市場の準備がついに整ったように感じた」とし、ファレル・ウィリアムズ氏と彼の会社である「i am OTHER」と共同で「ComplexCon」の開催を決定したことを明らかにした。
「私たちがこれを10年前にやろうとした場合、スニーカーの消費者やヒップホップのファンがこの多様化したものに対し、準備ができていたかどうかはわからない」とアントニエッロ氏は語る。

過去10年間、ストリートウェア文化はメインストリームの一部として確固たる地位を確立した。最も人気のあるストリートウェアブランドの一つであるSupremeは10億ドルの価値があると伝えられており、一方でアディダスはカニエ・ウェストなどと協力してストリートウェアに力を入れている。
「多くの人々がストリートウェアにサブカルチャーがあると話す中、私はそれを現代の文化と考えている」と、日本のストリートウェア会社であるA Bathing ApeのブランドAape By A Bathing ApeのT—シャツ、スウェット、彫刻をデザインしたアーティストであるスティーブン・ハリントン氏は語る。

「ComplexCon」はストリートウェアブランドとそのファンのためのトレードショー的存在を超え、今に至るまでに成長した。160のブースを訪れるだけでなく、Future、Action Bronson、Rae Sremmurdのようなラッパーによる音楽パフォーマンスを聴きながら、ComplexConの設立主任委員である村上隆氏を含むアーティストたちの作品も閲覧できる。

また、レナ・ワイテ氏やイッサ・レイ氏などの有名人や、ヴァージル・アブロ氏やトミー・ヒルフィガー氏が集まるトークショー、「Pete Rosenberg With Open Late」のようなComplex社のライブテープショーへの参加や、Complex社の食べ物と飲み物の商品をアピールする43の食品スタンドと2つのフード・トラックが出店する屋外のフードフェスティバル「First We Feast」を楽しむこともできる。

「ComplexCon」は、広告への依存を無くすために、イベントにブランドを拡張しようと努めている出版業界からの羨望の的である。アントニエロ氏はそれを「文化のスーパーボウル」と呼ぶ。

ビジネスに良い

スーパーボウルのように、これは大きなビジネスだ。 1日券は55ドル、VIPパッケージは300ドルとなっている。VIPパスの所有者は早期入場券や特別トイレにアクセスすることができる。

Complex社はイベントで独自の商品を販売している。しかし、このイベントの主な資金調達先は、同社が販売するブーススペースとスポンサーシップである。これは、ComplexCon特有なものであり、Complex社のメディアプロパティでの広範な広告取引の一部でもある。

アントニエロ氏は、このComplexConがメディア企業に対してどのくらい収入を得ているのかは明らかにしていないが、イベントは収益性があり、当社の年間収入の8〜9%を占めると述べた。

ComplexのCROであるエドガー・ヘルナンデス氏は、「ComplexConは、クライアントにミレニアル世代とジェネレーションZ向けの市場を理解することを助け、私たちの地位を確立するのに本当に役立っている」と話す。

今年初めてこのイベントに参加したタイメックスは、165年の歴史があるこの会社を、この先165年間も引き続きを繁栄させたいと考えているのであれば、ComplexConに参加しない余地はない、とシルヴィオ・レオナルディ氏は述べた。

「私は時計業界がこのような世代の消費者及び環境と繋がりが失われたと思っていた」と彼は付け加えた。ComplexConの消費者に再び自社をリブランディングするため、タイメックスはストリートウェアブランドChinatown Marketと協力して、Chinatown Marketのスマイリーロゴを使った時計をデザイン、タイメックスのブースに出展した。

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タイメックスのブースは大規模では無かったが、ComplexConのオーディエンスの重要性を考慮すると、同社がブースに費やした5万ドル〜6万ドルは簡単な投資であった。「これは私たちがマーケティングに投資するもののほんの一部である」とレオナルディ氏は述べた。

マーケティング以上の価値

タイメックスやスポーツウェアブランドのKappaなどのブランドにとって、ComplexConはマーケティングとセールスのチャンスを超えるものであった。

「昨年、販売した製品の売り上げからブースの費用を差し引いた際、KappaはComplexConで赤字を経験した。」とKappaの米国ブランド、販売、流通を担当するThe Foundationのブランドアーキテクトで共同設立者のドレ・ヘイズ氏は語る。しかし、同社は今年のComplexConではさらに大きなブースに10万ドルを費やした。

ヘイズ氏は、イベントが終了する頃に費用の回収を望んでいたが、もし回収できなくとも彼は心配しなかったと言う。

ComplexConは、アメリカ消費者の間で創設51年の歴史を誇る、Kappaは同社のイタリアブランドとしてのイメージを向上させたことに加え、消費者に直接アウトリーチできる機会であった。ComplexConが終了した後、Kappaがこのイベントで販売していたジャケットとスウェットパンツは、ブランドのeコマースサイトを通じて米国でのみ入手可能となった。ComplexConは、ブランドのR&Dも務めた。

ECサイトプラットフォームShopifyを使用しブースでの購入を管理することにより、多くのブースがトップセラーの製品を追跡でき、その後サイト上でどの製品を販売すべきか判断する事を可能にした。一部のブランドでは、ブース内の従業員に対して、顧客の年齢を調べ、その情報を追加して購入を処理するよう指示した。

ComplexCon当日にタイメックスのレオナルディ氏は約3分の1の時間をコンベンションセンター内を歩くことに費やし、参加者が着ていた服と色を観察することにより、将来の時計デザインの決定に役立てることができるだろうと考えた。

「来年、我々は今年に比べより大規模なものを準備する予定である一方、慎重を期するつもりだ。単にお金を投資するだけではなく、お金をどのように投資するかということが重要である。ブースに100万ドルの費用をかけ、間違ったことをすることは、善行よりも害を及ぼす可能性があるからだ」とレオナルディ氏は述べた。

悪いブースの落とし穴

イベントの主催者として、Complexはブランドと参加者の両方にサービスを提供しようと試みている。ComplexConは参加者とブランドとの間で人気が高まっているため、複合施設はブーススペースでさらに目立つようになっている。

将来のベンダーは、ブースのプランを提供してから、どのくらいのスペースがあるかを決定する必要がある。「一番大きなブースを出し、スニーカーを展示するだけではダメだ。我々はムダを改善し、それができないブランドには、ノーと言ってきた」とComplexの関係者は語る。

Atmosやタイメックスなどの企業は、ComplexConのバイブ・雰囲気をしっかり理解し、それを反映した製品を出展した。「HBO」、「Netflix」、「Lucky Charms(シリアルブランド)」、マクドナルドと言ったブランドたちは、ストリートウェア文化を理解していることを証明しなければならなかった。

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一般的なブースの代わりに、HBOはレブロン・ジェームズ制作TVシリーズThe Shopをプロモートするために、理髪店を会場内に作った。またスニーカー発売を行い、参加者に無料の髪のフェードとタッチアップを提供した。HBOの多文化マーケティングのジャッキー・ガニエ氏は次のように語っている。「我々はここに来て、本当に消費者にとって正当な方法で再び魅了する必要性に早くから気づいていた。」

関連と同化による「クール」さ しかし、ストリートウェアのプレミアイベントにあまり適さないとされてきたこれらのブランドに、ComplexConの参加者は一体どのような反応を示したのか?
ミネソタ州から来た37歳のトレニス氏は今回でComplexConへの参加が2回目であると述べ、彼また多くの人々と同じようにストリートファッション愛好家の典型的な振る舞いを見せた。彼は象徴的な 「コカ・コーラ」のスクリプトでゴールデンベアの赤のヴァーシティージャケットとマッチするコンバーススニーカーを身に着けていた。

両方のアイテムは、「コカ・コーラ」とスニーカーデザイナーのロニー・フィーク氏によって設立された衣類ブランドでまた小売店でもある「Kith」のコラボレーション製品であった。 トレニス氏は、フィーク氏がLucky Charmsともコラボレーションを行なっていた事も知っていたそうだ。Lucky Charmsには、マスコットのイラストが付いた50ドルのパーカーを売っていたブースがあった。ComplexConにLucky Charmsが来ることで、ストリートウェアの文化的意義が強化されると言う。

トレニス氏のような参加者は、Lucky CharmsやHBOのようなブランドがComplexConの文化に同化し、心を芸術や文化に結びつけるための努力をしたことに感心を抱いたようだ。

この反響は、Netflixのブースの外の人々の行列によって示された。そこではストリーミングサービスがアーティストのMaria Qamar氏のデザインをシャツに直接スクリーン印刷し、彼女のショーである、「Patriot Act with Hasan Minhaj」の宣伝を行なった。

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マクドナルドは、ブランドのロゴと回転するDJブースを設置した。午後遅くまでには、マクドナルドのブースに入るための列が長く伸びていたので、その行列を各50人のセクションに分けなければならなかった。

待ち時間をより有意義な時間にするために、従業員はポテトフライ、ナゲット、炭酸飲料を列に並んでいた人々に提供した。しかし実際の勝敗を分けたのは、Atmosやアディダスのようなファッションブランドと、Elise Swopes氏のようなアーティストによって作られたパッチが付いた限定版の商品であった。
マクドナルドは最初ストリートカルチャー自ら適合しようとしなかったが、柔軟に適応したことにより、それが結果うまく働いた。列に並んで待っている人の一人に22歳のアーロン氏がいた。彼は最近、ストリートウェアの流行の波に乗りつけ、インスタグラムで今回のイベントについて知った後、彼女と一緒にComplexConに来たという。(彼は「Complex」の読者ではないが、イベントに参加した結果次第で読者になるだろうと考えている。)

彼はストリートウェアの文化について学び、今回この場に来られなかった友人たちに自慢する為に、様々なユニークな服や靴を買い占めたいと語った。

ComplexConでこの製品をゲットしたんだと言う限定感があるんだ」と彼は述べた。