カテゴリー別アーカイブ: イベントレポート

作品賞を逃したNetflix、ハリウッドとの戦いは始まったばかり

「ROMA ローマ」が作品賞を受賞できなかったということではなく、Netflixが今後長い間私たちに関わって行くような新しいビジネスモデルを作り上げてきたということが重要だ

https://www.nbcnews.com/news/all/netflix-lost-best-picture-battle-its-war-hollywood-just-getting-n975841Picture1

第91回アカデミー賞に至るまでの数日間、ハリウッドに昔からいる人たちは、そのストリーミング会社がオスカーの作品賞を獲得するのを見ることができるかもしれず、伝統的な映画業界の習わしが終わりを遂げるのに胸を躍らせていた。

ホストがいないセレモニーは、ショーの長尺化、複数年に渡る視聴率低迷などと合わせて既に多くのメディアで取り沙汰され論争を生んできた。「ROMA ローマ」におけるNetflixとアルフォンソ・キュアロンの大きな勝利は、確立されたスタジオとマルチプレックスチェーンに対して、より問題を悪化させたかもしれない。

あるハリウッドのエンターテインメントにおけるエグゼクティブは、月曜日の朝にNBCニュースに語った。プロモーションのキャンペーンで「2500万ドルから3000万ドルを費やしたにもかかわらず、視聴率は崩壊したようには見えず、Netflixは作品賞を受賞することはできなかった。」

ユニバーサルによって配給された「グリーンブック」は、大きな変化を起こさせず、トップカテゴリーで勝利を収め、Netflixにとって歴史を作るチャンスを与えなかった−少なくとも今のところは。テレビ放送のプロデューサーは、最近の視聴率の低迷を覆し、約2960万人の視聴者を集めた。(ユニバーサル・ピクチャーはNBC Newsの親会社であるNBCUniversalが所有している。)

およそ20年の間に、Netflixは通信販売のDVDサービスから、時代をリードする世界的なエンターテインメントを作り上げた。それはマーケティングにおけるゲームではあるが、間違いなくエンターテインメントの中で最も強力なマーケティングスペースを所有している:それは、Netflixのホーム・スクリーンである。

言い換えれば、ハリウッドの「幸福感」とはすべて相対的なものだ。

ラットの実験を思い出してください。長期にわたる電気ショックを与えられない場合、ネズミは多幸感と同じ神経学的状態を経験する、とそのエグゼクティブは語った。「視聴率は下がり、Netflixの攻撃はノンストップの電気ショックと等しい」。

Netflixはオスカーで監督賞、撮影賞、外国語映画賞の3つの主要な賞を表彰され、ドキュメンタリー映画の短編映画の第4位に輝いている。しかしさらに重要なことは、Netflixやその他の主要なストリーミングプラットフォーム(AmazonやHulu、さらにはDisneyやWarnerMediaなどの革新を模索するオールドスクールの巨大企業)は、依然として古くからあるビジネスモデルに対する脅威と戦っている。

デジタルビデオレコーダーの会社TiVoの元最高経営責任者であるトム・ロジャーズ氏は、次のように述べた。「Netflixは今後長い間私たちに関わって行くような、新しいビジネスモデルを作り上げてきた。」

オスカー:テレビでは見られない7つの秘密 −レディー・ガガの失踪からスパイク・リーのスピーチまで

https://variety.com/2019/film/news/oscars-what-you-didnt-see-on-tv-lady-gaga-spike-lee-1203148801/

第91回アカデミー賞は、30年ぶりにホストがいなかったこと、オープニング・モノローグがなかったこと、また3つのオスカーを受賞した『ROMA ローマ』や『ブラックパンサー』、1つ受賞の『アリー』よりも、『ボヘミアンラプソディ』が4つの賞を獲得するということになったが、そこまで悲惨にはならなかった。最優秀作品賞『グリーンブック』も3つのトロフィーを獲得した。

しかし、自宅のテレビでそのショーを見るのは、会場にいるのとは大きく異なり、複数のセキュリティチェックが行われたり、世界中の大物セレブリティがフラッシュライトを浴びたりしている。ショーに参加する時間は、ロサンゼルスのランチタイムに始まり、夕食後の時間まで終わらない。でも心配しないで、軽食はある。Varietyの記者が、ドルビーシアターの内部から発見した7つの秘密を紹介しよう(ラミ・マレクがオスカーの舞台から転落したことは含まない)。

 1.ホストがいない

ビリー・クリスタル、エレン・デジェネレス、またウーピー・ゴールドバーグの代わりに、オスカーはアダム・ランバートとQueenの「We Will Rock You」と「We Are the Champions」を採用した。ビルボード・ミュージックアワードの方がもっと適していると思われる演出だろうが、それでもそのオープニングは素晴らしいスタンディングオベーションを受けた。Aリストのセレブリティにとって十分に楽しいオープニングだった。実際のところ、アカデミーのメンバーの間には、このショーがうまくいったという本当の安堵感があった。一人のホストの代わりに、「サタデー・ナイト・ライブ」の勝利者であるティナフェイ、エイミー・ポーラー、マヤ・ルドルフなどの傑出したプレゼンターが選出されていた。メリッサ・マッカーシーに関しては、『女王陛下のお気に入り』のオマージュであるウサギのケープを身に着けていた。

それでも、テレキャストをまとまりのあるものにするために一人のホストを用意しないことは、いくつかの明白な問題があった。ショーの最中にCMに入る時、またCMから戻る時、会場の人々にはそのタイミングがいつも明白ではなかった(これらの休憩の間には、テレビスクリーンで再生される映像があるが、それは大抵の人は無視している)。また、物理的な問題も最後に1つあった。ショーの最後に、作品賞を受賞した「グリーンブック」のプロデューサーの一人がマイクを取ろうとしたとき、オーケストラがそれを遮断する騒ぎがあった。幸いなことに、夜の最後のプレゼンターであるジュリア・ロバーツは、ブラッドリー・クーパーの母親を含むゲストに対して「良い夜を」という気の利いた言葉を放つことで、やり過ごすことができた。ちなみに、彼の母親は前列から彼女に向かって手を振り返した。

2.オスカーの消防士

ショーが始まろうとしているとき、誰もが中に入ろうとするため、レッドカーペットはいつも混乱する。しかし今年、ABCのライブ放映の約1時間前に、ディズニーのCEOであるボブ・アイガー氏と会長のアラン・ホーン氏がVarietyに話していたときに、消防士がぶつかってきた。彼はこれらのエグゼクティブが誰であるかを知っている(または気にする)ようではなかったので、彼らをシッシッと追い立てた。「カメラはここにあるべきではない!」と、写真を撮り続けた2人の混乱したフォトグラファーを叱ったのだ。

3.お腹が空いたら、クッキーがある

豪華なゴールデングローブ賞とは異なり、オスカーは劇場の中での飲食を許可しない。しかし、あなたがもしお腹が空いたセレブリティだとしたら、心配しなくていい。今年アカデミー賞の主催者は、チョコレートチップクッキーの袋、ミックスナッツ、トレイルミックスなどを乗せたテーブルをホールに置いていた。喉が乾いた人用に、水もある。もしあなたがショーを見たくなければ、劇場のすぐ外には各階にバーがある。

4.ほとんどの場合、セレブリティは着席したまま

式に参加しているセレブリティは、コマーシャルの休憩時間に移動する。ショー開始後にロビーでは、『女王陛下のお気に入り』の女優たちが集合していた。エマ・ストーンがレイチェル・ワイズのヒールを脱がすのを助け、オリビア・コールマンが彼女の足にバンドエイドを付けていた。ブレイ・ラーソンは、休憩中に誰かとFaceTimeをしていた。また、放映の早い段階で、レディ・ガガは73分間程度席を外していたが、それは「Shallow」のパフォーマンスの前のコスチューム変更だったことがわかった。

5. Shallowはショーのハイライト

ガガとブラッドリー・クーパーはその夜、最大かつ最も熱のこもったスタンディングオベーションを受けた。また彼らが席に戻るために劇場に再び入ったとき、オーディエンスは立ち上がり再び拍手をした。

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 6.オスカーはガガを愛し、彼女はアカデミーを愛している

オスカーには、レディ・ガガほど大きな、あるいはもっと熱心なチアリーダーはいなかった。彼女は席にいた間、しばしば受賞者らが会場に戻った時に、彼らを祝福するために跳び上がっていた。ガガは、助演男優賞を受賞したマハーシャラ・アリと主演女優賞コールマンにキスをし、監督賞を受賞したアルフォンソ・キュアロンにハグをした。また彼女は、作品賞ノミネート作品「ブラック・クランズマン」のクリップを発表していたバーブラ・ストライサンドに投げキッスをした。そして、彼女が歌曲賞を受賞した時、彼女は震え、トロフィーを持って歩いていったときには手で口を覆っていた。

7.スパイク・リーのスピーチ

リーがステージ上のスピーチで次の選挙で現在の大統領に反対することを有権者に要求し、さらに言いたいことがあったようだ。しかし最終的には、オスカーのプロデューサーは彼をステージから引き離した。

『グリーンブック』が作品賞に選ばれたとき、何人かの批評家が作曲家ドン・シャーリーの物語を「ホワイトウォッッシュ」した映画だと議論した時、リーは早めにショーを去ろうとした。舞台裏でそれについて尋ねられて、彼は答える前にシャンパンのグラスから一口飲んだ。「彼らは悪い言い方をした」と彼は言った。Picture1

Samsung折りたたみ式スマートフォンの全貌明かさず

https://mashable.com/article/why-wont-samsung-show-us-the-galaxy-fold/?utm_campaign=hp-h-1&utm_source=internal&utm_medium=onsite#esgBvogn3sqxPicture1

大手スマホメーカーSamusungは折りたたみ式の新型スマートフォンを発表した。ここ数年で最も刺激的な新型スマートフォンの発表となるか、はたまた大きな失望をもたらすかは誰にも分からない。同社は詳細の公開を差し控えているが、Galaxy Foldという名称で売り出すことを明らかにした。

 

今回の発表はエンジニアリング分野の発展を意味しており、ステージ上で行われた簡素なデモは11月に見たデモに比べて大きな印象を私たちに与えたことは間違いないだろう。デモでは、スマートフォンを実際に折り畳む様子や1画面で複数のアプリケーションを立ち上げられるマルチタスキングに対応している事が確認できた。

 

短いデモではあったが、ほとんどのことを理解するには十分であった。その後すぐにSamsung CEOのKJ Koh氏のポケットに戻された。ヒンジやディズプレイなどデザインについての情報は得られたが手に取ってみる事は出来ず、ステージ上には3分20秒ほどしか登場していなかった。

 

その後のGalaxy S10やGalaxy Buds、Galaxy Watch Activeが展示されていたデモエリアでも登場していない。(2019年4月発売予定)徹底して詳細を公開しないのにはSamsungとしても意図があるのだろう。

 

しかし、今回のように発売まで詳細を明かさないことにより製品のクオリティへの疑問が尽きることはなく、なぜここまで執拗に隠すのか?という記者からの質問に対して公式の回答は得られてない。ディスプレイを広げた時にディスプレイの中央付近に皺が生じている事は、デモを注意深く見ればはっきりと目に見えて分かるだろう。折り目はスタイリッシュさを欠くものであり、その皺から高い耐久性を連想することは出来ない。

 

しかし、それ以上に大きな懸念はアプリケーションのサポート環境についてである。アプリ開発者たちに新たなフォームファクターに対応することを求めているが、対応完了までには時間がかかるだろう。歴史から我々が何かを学んでいるのであれば、1つの画面で同時に3つのアプリを使用する必要性について考慮しておかないと、アーリーアダプターにとっては使い心地の悪い製品となってしまう。

 

実際にGoogleがAndroid7.0でスプリットスクリーンでのマルチタスク機能を実装したが、ユーザーが使いやすいと感じるまでには長い時間がかかっている。サイズの異なるディスプレイ間でのアプリのシームレスな操作についても同じ事が言えるだろう。

 

Samsungは発売までに著名な開発者からの協力を得る事ができるかもしれないが、スムーズなアプリの操作感を期待して購入を決めてしまえば失望してしまう可能性が高いと感じている。

オスカーにスタント賞が追加される時は来るのか?

https://variety.com/2019/film/production/academy-stunt-work-1203143269/Picture1

今年の米国アカデミー賞で作品賞にノミネートされた8作品の共通点として、全作品でスタント・コーディネーターを起用しているという事が挙げられる。しかし、その内の誰1人としてアカデミー賞で受賞する機会すら与えられていない。

現行の体制では、ストーリーや映像のダイナミックスさに寄与した職種の部門が設けられている。スタント・コーディネーターに受賞機会が与えられていないのは、スタントという存在が誤解されているからではないだろうか。スタント・コーディネーターで2007年からアカデミー会員であるMelissa T. Stubbs氏は今まで類を見ない危険なスタントをシークエンスとしてただ残したいだけだと語っている。そんな彼女がキャリアを開始した時には、スタントへはただのアドレナリン中毒者だと冷たい視線が向けられていたと言う。

制作費がかさむデジタルエフェクトが台頭してきた今日ではできるだけ低コストに、そして安全で再現性の高いパフォーマンスを実現させ、スタント自身の存在意義を業界へと提示している。

Stubbs氏は、監督が俳優の感情表現に責任を持っているとすれば、私達はストーリーのアクション部分の責任を担っていると語る。『デッドプール』や『バリー・シール/アメリカをはめた男』でスタント・コーディネーターを務めたRobert Alonzo氏によると、良いスタントとはストーリーを進め、カメラアングルやプロットをうまく利用しつつ、制作チームと一体感を持ち続けることだ。

スタントワークの進化により、スタント・コーディネーター自身はアクション・デザイナーと呼ばれることを好んでいる。それは、役割への責任感とクリエイティブの過程の表れだろう。Stubbs氏曰く、従来のスタント・コーディネーターは登場人物のアクションを創造的にデザインする人ではなく、安全面を担保する側面が強かったと言う。

『猿の惑星:聖戦記』でスタント・コーディネーターとして参加したJohn Stoneham Jr.は、コーディネーターは安全性を確保するためほぼ全ての部門との協力が必要不可欠だと指摘する。もし人が投げ出されるシーンであれば十分なエリアが確保できているのかを確認して建設作業を進める。そして、衣装へのパッドの詰め込みや、ウィッグの下に小さなヘルメットを装着することもあると述べる。

脚本に「戦いが続く」としか書かれてないのであればスクリーンに映し出される動きは、アクション・デザイナー次第であり、ストーリーポイントに気を配る必要がある。記憶に残る印象的なシークエンスを作るために環境がどのように作用するかを考慮しなければならず、作品への高い理解が求められるとAlonzo氏は語る。現に本記事に登場した3人はアクション・コーディネータはとしてだけではなく、セカンド・ユニット・ディレクターとしても作品に参加している。

アクション・デザイナーの一部が垣間見えたことでアカデミー賞への疑問は強まるばかりだ。アカデミー賞は才能のある作り手を祝い、認めることを好んでいるが彼らにとって我々の仕事は映画制作ではないのだろうとStubbs氏は意見を述べる。

スタント部門にとってのもう1つの課題は、全てのシーンで俳優自身が演技をしているわけではないという事実をプロダクションが認めたがらないことだろう。俳優がプロダクションなどの周囲からのプレッシャーに負けてしまいスタントダブルである事を隠すことも珍しくなく、後にスタントへ謝罪の手紙を送ることも事例も見られる。映画『Buffalo Boys』の俳優であるYoshi Sudarsoは、「脚本で言語化されているアクションに関しては自分で演じるがそれ以外のスタントワークはプロに任す。その方が安全だから」と述べている。

優れたアクション・デザイナーは著名なコーディネーターの下でスタントとしてスキルを磨いており、アクション映画だけでなく多様なスタントを経験している。例えば、『ローマ』はアクション英ではなくドラマ作品だが、コーディネーターのGerardo Moreno氏は15人のスタントを抱えていた。スタントに映画のジャンルは関係ないのだ。

アカデミー賞の視聴率が低下している状況で、スタントのための賞が設けられ関連した映像が放映されるとなれば、視聴率も改善するかもしれない。

Stubbs氏は、アクション・コーディネーターは映画制作者であるし、アカデミー側もそれを認めた。

2019年サンダンス映画祭から注目すべき5つのトピック

【出典】1/29/2019

https://variety.com/2019/film/news/sundance-film-festival-2019-takeaways-highlights-1203121715/Picture1

映画スタジオの代表らは、小切手を握りしめてサンダンス映画祭に臨んだ。映画祭が行われた週末は、驚異的な量の契約が一気に結ばれ、次にヒットするインディー映画を手に入れるためにハリウッドのやり手達は驚愕の金額を投げ込んだ。ユタ州パークシティで5日間にわたって行われた映画祭から注目すべき5つのトピックを見てみよう。

1.大型案件時代の再来

映画業界は今や売り手市場だ。ミンディ・カリングのコメディ『Late Night(原題)』のアメリカ配給権は1億3千万ドル、アダム・ドライバーの政治スリラー映画『The Report(原題)』は1億4千万ドルでグローバル市場契約を締結、ブルース・スプリングスティーンの楽曲に基づいた映画『Blinded by the Light (原題)』は1億5千万ドルで同じくグローバル市場契約を締結。サンダンスで大波に乗るも、劇場公開の際に大失敗に終わった『国民の創生』や『パティ・ケイク$』などを受けて、スタジオは近年控えめな動きを見せていたので、このような仰天の契約は意外であった。

. 戻ってきたアマゾン

『Late Night (原題)』と『The Report (原題)』に大成功の可能性を見たストリーミングサービスの強豪アマゾンは、大胆な映画契約に踏み切った。『Blinded by the Light (原題)』とオークワフィナのコメディ映画『The Farewell(原題)』とも配給契約を結んだ同スタジオは、トロント国際映画祭やカンヌでなかなか動きを見せなかったにも関わらず、今回強気な姿勢を見せた。前NBCエンタテイメント社長のジェニファー・サルケがアマゾンスタジオのトップに就いた際、業界では彼女がテレビシリーズに力を入れるだろうと予測されていたが、どうやら間違っていたようだ。

. 女性監督の飛躍

今年のサンダンスは女性の飛躍が目立った。ニーシャ・ガナトラ監督作品『Late Night(原題)』、グリンダ・チャーダ監督による『Blinded by the Light (原題)』、そしてルル・ワン監督による『The Farewell(原題)』など、バズった作品はどれも女性が製作した作品であった。更に、2018年の興行収入トップ100作品のうち女性監督作品はたった4本であったが、今年サンダンス出展作品の45%は女性によって監督されている。ハリウッドはこれを覚えておくべきだ。 

. ロバート・レッドフォードの引退

サンダンスの開催初日のプレスカンファレンスで、主宰者であるロバート・レッドフォードが映画ビジネスについて長々と語るのが通例であったが、今年は開会式の言葉を短くまとめて終わった。「そろそろ私がサンダンスを離れても良い時だと思う。」と、俳優引退宣言をした82歳のレッドフォード氏はサンダンスでの役目も終えたようだ。

. ドキュメンタリーの活気

『Late Night(原題)』と『Blinded by the Light (原題)』が最高契約額を得た作品ではあるが、波風を立てたのは政治界の黒幕を扱う暴露系ドキュメンタリー『Where’s My Roy Cohn?(原題)』、セックスセラピストについてのドキュメンタリー『Ask Dr. Ruth (原題)』、そしてマイケル・ジャクソンのドキュメンタリー『Leaving Neverland原題)』であった。

 

サンダンス映画祭:ブランドが行なったフェスティバルでの施策5案

 

 

 

 

 

 

 

【出典】1/05/2019

https://www.adweek.com/brand-marketing/at-sundance-2019-heres-how-5-brands-integrate-to-help-create-a-festival/

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サンダンス映画祭が1月24日〜2月3日までアメリカのユタ州パークシティで開催されている。11日間という期間中フィルムメーカー達は自身の作品を上映、フェスティバルをきっかけに大きなプロジェクトを獲得しようとチャンスを狙っている。当イベント趣旨に賛同するブランドスポンサーも同様に、新しいビジネスチャンスが訪れないかと思っている。

イベント企画を行なっているサンダンス・インスティチュートのコーポレート・パートナーシップヘッドのMary Sadeghy氏は「パートナー企業は自身のブースを持ちイベントを開催することができる。」

 

アキュラ

アキュラ自動車メーカーのパートナーとしてSUVのMDXを125台用意しタレント、スタッフなどの送迎車として利用。これでパートナー歴9年目となる同社は初めて映画情報サイトIMDbとタッグを組み映画祭内で特設スペースを設置。フィルムメーカーのケビン・スミスを起用し俳優・監督・ライターなどのインタビュー動画を制作した。Picture2 Picture3

アドビ

10年以上スポンサーを続けるソフトウェア会社のアドビは#CreateYourStoryというハッシュタッグ今回のイベントに採用。同社のソフトウェアがストーリーを伝える人・作り出す人をどのように支援しているかを伝えるかをイベントのゴールとしている。そのほかにも会場でセレブリティやアーティストをゲストとして呼び、トークセションイベントを開催。

AT&T

今年で2回目の参加となる通信会社のAT&Tは LGBTQコンテンツを扱うスペースHello Loungeを開設。AT&Tをパートナーシップ契約しているタレントやフィルムメーカーを呼びイベントを開催したり、ショートフィルムの上映会を行なった。まだ日の目を見ていないストーリーやーマイノリティを扱った作品を作り続け人々をインスパイアするクリエーターを紹介することが目的だと同社は語る。そして同社はサンダンスフィルムフェスティバルのオフィシャルディストリビューターでもある。Picture4

Dell

今年参加が2年目となるデルは同イベントの公式テクノロジースポンサーだ。このPCメーカーはDell Denと呼ばれるスペースを設置、同社がクリエーター向けに開発した製品やサービスを体験することができる。ほかにもパネルイベントや、ネットワーキングイベントも行われる。

Unity

ゲームエンジンを開発する同社の参加は今年で2年目。同社の製品が採用されている映画をお披露目することが目的だ。同社はARやVRなどのテクノロジーがストーリーテリングを表現する上であまり採用されていないことに気づいており、もっと認知を拡大しようとしている。

「文化のスーパーボウル」:ストリートウェア文化の魅力に対し「ComplexCon」がどのような役割を果たすであろうか

【出典】2018/11/9

https://digiday.com/marketing/complexcon-cultural-super-bowl-streetwear-culture/

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今年の「ComplexCon」の扉は11月3日午前11時にオープンし、開催早々、2時間以内にロングビーチコンベンションセンターで商品を販売する何百ものブランドの中のブースの1つが閉鎖しなければならなくなった。

「Atmos」のブースには、ナイキ、ティンバーランド、アシックスなどのブランドとコラボレーションしたモデルのスニーカーがイベント開催の2日間を通してリリースされ、それをゲットするために、100人以上の人々が集まった。

12時40分までに、「Atmos」の従業員は列の最後に立ち、期待の中で手を空にしたままの多くの人々を残し、ブースが一旦閉められたことと午後2時に再開することを呼びかけた。そして午後5時45分には、Atmosは再びすぐにブースを閉鎖した。

「あまりに大混乱だった。壁が倒れそうになっていた。最終的に、私たちは靴を売ることができなくなった」と従業員は話した。

「文化のスーパーボウル」

スニーカー愛好家たちが友人に自慢したり、オンラインで再販したりすることができる限定品を求める様子は、「ComplexCon」のお馴染みの光景である。土曜日の午前6時に、ナイキまたはアディダスによって発売される限定版商品をゲットするために行列に並ぶ様子も、スニーカー愛好家たちの典型的姿といえよう。

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彼らにとって、限定ブランドのアイテム、特に有名ブランドのファッションブランドと人気のアーティストやデザイナーとのコラボレーションによる物を買うことはまさに、2012年頃にビットコインを買うようなものである。

その為、 「ComplexCon」が3日の午前11時にオープンすると同時に会場に入るために、一部の人々は前日である11月2日の午後9時30分に会場の外で並んでいた。

また彼らはComplexの記事で来月にリリースされる予定のエア・ジョーダンの記事を読み、「スニーカー・ショッピング」や「ソールオリジン」のようなComplexによるショーを見ていた。そしてこれが、同社が2016年に「ComplexCon」を開催した理由だ。

ComplexのCEOである、リッチ・アントニエッロ氏は、「市場の準備がついに整ったように感じた」とし、ファレル・ウィリアムズ氏と彼の会社である「i am OTHER」と共同で「ComplexCon」の開催を決定したことを明らかにした。
「私たちがこれを10年前にやろうとした場合、スニーカーの消費者やヒップホップのファンがこの多様化したものに対し、準備ができていたかどうかはわからない」とアントニエッロ氏は語る。

過去10年間、ストリートウェア文化はメインストリームの一部として確固たる地位を確立した。最も人気のあるストリートウェアブランドの一つであるSupremeは10億ドルの価値があると伝えられており、一方でアディダスはカニエ・ウェストなどと協力してストリートウェアに力を入れている。
「多くの人々がストリートウェアにサブカルチャーがあると話す中、私はそれを現代の文化と考えている」と、日本のストリートウェア会社であるA Bathing ApeのブランドAape By A Bathing ApeのT—シャツ、スウェット、彫刻をデザインしたアーティストであるスティーブン・ハリントン氏は語る。

「ComplexCon」はストリートウェアブランドとそのファンのためのトレードショー的存在を超え、今に至るまでに成長した。160のブースを訪れるだけでなく、Future、Action Bronson、Rae Sremmurdのようなラッパーによる音楽パフォーマンスを聴きながら、ComplexConの設立主任委員である村上隆氏を含むアーティストたちの作品も閲覧できる。

また、レナ・ワイテ氏やイッサ・レイ氏などの有名人や、ヴァージル・アブロ氏やトミー・ヒルフィガー氏が集まるトークショー、「Pete Rosenberg With Open Late」のようなComplex社のライブテープショーへの参加や、Complex社の食べ物と飲み物の商品をアピールする43の食品スタンドと2つのフード・トラックが出店する屋外のフードフェスティバル「First We Feast」を楽しむこともできる。

「ComplexCon」は、広告への依存を無くすために、イベントにブランドを拡張しようと努めている出版業界からの羨望の的である。アントニエロ氏はそれを「文化のスーパーボウル」と呼ぶ。

ビジネスに良い

スーパーボウルのように、これは大きなビジネスだ。 1日券は55ドル、VIPパッケージは300ドルとなっている。VIPパスの所有者は早期入場券や特別トイレにアクセスすることができる。

Complex社はイベントで独自の商品を販売している。しかし、このイベントの主な資金調達先は、同社が販売するブーススペースとスポンサーシップである。これは、ComplexCon特有なものであり、Complex社のメディアプロパティでの広範な広告取引の一部でもある。

アントニエロ氏は、このComplexConがメディア企業に対してどのくらい収入を得ているのかは明らかにしていないが、イベントは収益性があり、当社の年間収入の8〜9%を占めると述べた。

ComplexのCROであるエドガー・ヘルナンデス氏は、「ComplexConは、クライアントにミレニアル世代とジェネレーションZ向けの市場を理解することを助け、私たちの地位を確立するのに本当に役立っている」と話す。

今年初めてこのイベントに参加したタイメックスは、165年の歴史があるこの会社を、この先165年間も引き続きを繁栄させたいと考えているのであれば、ComplexConに参加しない余地はない、とシルヴィオ・レオナルディ氏は述べた。

「私は時計業界がこのような世代の消費者及び環境と繋がりが失われたと思っていた」と彼は付け加えた。ComplexConの消費者に再び自社をリブランディングするため、タイメックスはストリートウェアブランドChinatown Marketと協力して、Chinatown Marketのスマイリーロゴを使った時計をデザイン、タイメックスのブースに出展した。

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タイメックスのブースは大規模では無かったが、ComplexConのオーディエンスの重要性を考慮すると、同社がブースに費やした5万ドル〜6万ドルは簡単な投資であった。「これは私たちがマーケティングに投資するもののほんの一部である」とレオナルディ氏は述べた。

マーケティング以上の価値

タイメックスやスポーツウェアブランドのKappaなどのブランドにとって、ComplexConはマーケティングとセールスのチャンスを超えるものであった。

「昨年、販売した製品の売り上げからブースの費用を差し引いた際、KappaはComplexConで赤字を経験した。」とKappaの米国ブランド、販売、流通を担当するThe Foundationのブランドアーキテクトで共同設立者のドレ・ヘイズ氏は語る。しかし、同社は今年のComplexConではさらに大きなブースに10万ドルを費やした。

ヘイズ氏は、イベントが終了する頃に費用の回収を望んでいたが、もし回収できなくとも彼は心配しなかったと言う。

ComplexConは、アメリカ消費者の間で創設51年の歴史を誇る、Kappaは同社のイタリアブランドとしてのイメージを向上させたことに加え、消費者に直接アウトリーチできる機会であった。ComplexConが終了した後、Kappaがこのイベントで販売していたジャケットとスウェットパンツは、ブランドのeコマースサイトを通じて米国でのみ入手可能となった。ComplexConは、ブランドのR&Dも務めた。

ECサイトプラットフォームShopifyを使用しブースでの購入を管理することにより、多くのブースがトップセラーの製品を追跡でき、その後サイト上でどの製品を販売すべきか判断する事を可能にした。一部のブランドでは、ブース内の従業員に対して、顧客の年齢を調べ、その情報を追加して購入を処理するよう指示した。

ComplexCon当日にタイメックスのレオナルディ氏は約3分の1の時間をコンベンションセンター内を歩くことに費やし、参加者が着ていた服と色を観察することにより、将来の時計デザインの決定に役立てることができるだろうと考えた。

「来年、我々は今年に比べより大規模なものを準備する予定である一方、慎重を期するつもりだ。単にお金を投資するだけではなく、お金をどのように投資するかということが重要である。ブースに100万ドルの費用をかけ、間違ったことをすることは、善行よりも害を及ぼす可能性があるからだ」とレオナルディ氏は述べた。

悪いブースの落とし穴

イベントの主催者として、Complexはブランドと参加者の両方にサービスを提供しようと試みている。ComplexConは参加者とブランドとの間で人気が高まっているため、複合施設はブーススペースでさらに目立つようになっている。

将来のベンダーは、ブースのプランを提供してから、どのくらいのスペースがあるかを決定する必要がある。「一番大きなブースを出し、スニーカーを展示するだけではダメだ。我々はムダを改善し、それができないブランドには、ノーと言ってきた」とComplexの関係者は語る。

Atmosやタイメックスなどの企業は、ComplexConのバイブ・雰囲気をしっかり理解し、それを反映した製品を出展した。「HBO」、「Netflix」、「Lucky Charms(シリアルブランド)」、マクドナルドと言ったブランドたちは、ストリートウェア文化を理解していることを証明しなければならなかった。

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一般的なブースの代わりに、HBOはレブロン・ジェームズ制作TVシリーズThe Shopをプロモートするために、理髪店を会場内に作った。またスニーカー発売を行い、参加者に無料の髪のフェードとタッチアップを提供した。HBOの多文化マーケティングのジャッキー・ガニエ氏は次のように語っている。「我々はここに来て、本当に消費者にとって正当な方法で再び魅了する必要性に早くから気づいていた。」

関連と同化による「クール」さ しかし、ストリートウェアのプレミアイベントにあまり適さないとされてきたこれらのブランドに、ComplexConの参加者は一体どのような反応を示したのか?
ミネソタ州から来た37歳のトレニス氏は今回でComplexConへの参加が2回目であると述べ、彼また多くの人々と同じようにストリートファッション愛好家の典型的な振る舞いを見せた。彼は象徴的な 「コカ・コーラ」のスクリプトでゴールデンベアの赤のヴァーシティージャケットとマッチするコンバーススニーカーを身に着けていた。

両方のアイテムは、「コカ・コーラ」とスニーカーデザイナーのロニー・フィーク氏によって設立された衣類ブランドでまた小売店でもある「Kith」のコラボレーション製品であった。 トレニス氏は、フィーク氏がLucky Charmsともコラボレーションを行なっていた事も知っていたそうだ。Lucky Charmsには、マスコットのイラストが付いた50ドルのパーカーを売っていたブースがあった。ComplexConにLucky Charmsが来ることで、ストリートウェアの文化的意義が強化されると言う。

トレニス氏のような参加者は、Lucky CharmsやHBOのようなブランドがComplexConの文化に同化し、心を芸術や文化に結びつけるための努力をしたことに感心を抱いたようだ。

この反響は、Netflixのブースの外の人々の行列によって示された。そこではストリーミングサービスがアーティストのMaria Qamar氏のデザインをシャツに直接スクリーン印刷し、彼女のショーである、「Patriot Act with Hasan Minhaj」の宣伝を行なった。

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マクドナルドは、ブランドのロゴと回転するDJブースを設置した。午後遅くまでには、マクドナルドのブースに入るための列が長く伸びていたので、その行列を各50人のセクションに分けなければならなかった。

待ち時間をより有意義な時間にするために、従業員はポテトフライ、ナゲット、炭酸飲料を列に並んでいた人々に提供した。しかし実際の勝敗を分けたのは、Atmosやアディダスのようなファッションブランドと、Elise Swopes氏のようなアーティストによって作られたパッチが付いた限定版の商品であった。
マクドナルドは最初ストリートカルチャー自ら適合しようとしなかったが、柔軟に適応したことにより、それが結果うまく働いた。列に並んで待っている人の一人に22歳のアーロン氏がいた。彼は最近、ストリートウェアの流行の波に乗りつけ、インスタグラムで今回のイベントについて知った後、彼女と一緒にComplexConに来たという。(彼は「Complex」の読者ではないが、イベントに参加した結果次第で読者になるだろうと考えている。)

彼はストリートウェアの文化について学び、今回この場に来られなかった友人たちに自慢する為に、様々なユニークな服や靴を買い占めたいと語った。

ComplexConでこの製品をゲットしたんだと言う限定感があるんだ」と彼は述べた。

ロサンゼルス映画祭が18年の歴史に幕を閉じる

【出典】2018/10/31

https://variety.com/2018/film/news/los-angeles-film-festival-ending-1203016232/

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フィルム・インディペンデントが主催し18年、ロサンゼルス映画祭はその歴史に幕を閉じようとしている。

フィルム・インディペンデントは、今年6月から9月に移った映画祭を終了し、このイベントをコミュニティの構築と共に視覚的ストーリーメーカーの支援を拡大するための年中行事に置き換えると発表した。この非営利団体のジョシュ・ウェールズ会長は、このイベントは「繁栄のために奮闘してきた」と述べた。

「我々はこの6年間で、スピリット・アワード、エルヴィス・ミッチェル氏のキュレーションによる映画シリーズ、メンバーシップ、ラボ、ワークショップ、映画制作者グラント、国際プログラムなどの年間を通じたプログラムやイベントであるフィルム・インディペンデントの成長のために色々と努力を尽くして来た。」と、フィルムインデペンデント取締役会長、メアリー・スウィーニー氏は述べた。 「最終的に私たちは、年に一度の独立した映画と芸術家の展示会を、より軽快で持続可能な形で探究すべきだと結論づけた」とスウィーニー氏は話した。
フィルム・インディペンデントは、24年前に開催されたロサンゼルス・インディペンデント・フィルム・フェスティバルを、2001年から運営し始めた。同団体は、2010年にウェストウッドからロサンゼルスのダウンタウンに、2年前にはハリウッド、カルバーシティ、サンタモニカのアークライト劇場に移した。

「我々は過去18年間にロサンゼルス映画祭で成し遂げたことに非常に誇り思っているが、真実は繁栄のために苦労しており、新しいことを試す時がきている」とウェールズ氏は述べた。「我々は、ジェニファー・コキス氏のビジョン、情熱、そして創造性に深く感謝している。また彼女が過去2年間指揮をとったフェスティバルも大変誇りに思っている。我々は、ロサンゼルスで映画制作者やオーディエンスに奉仕することを引き続き約束している。」とウェールズ氏は語った。

現在の形でイベントを中止した結果、非営利団体は3人の常勤職員を解雇する予定だ。 近年、LAフィルムフェスティバルは、競争力のある映画業界の中でも、多様的な作品に重点を置いている。約42%が女性監督であり、39%は有色人種の映画制作者である。今年のフェスティバルでは、40以上の国々を代表する200以上の長編、短編、ミュージックビデオが上映された。アンドリュー・スレーター氏の音楽ドキュメンタリー「エコー・イン・ザ・キャニオン」は、フォード・シアターのオープニング・フィルムとなった。閉幕の映画は、ヘンリー・カビル氏、ベン・キングズレー氏、アレクサンドラ・ダダリオ氏が主演するスリラー「ノミス」であった。

リリー・トムリン氏の「Grandma」、「ジャージー・ボーイズ」、「トワイライト」の第3作「トワイライト・サーガ:イクリプス」、「Despicable Me」、「アイム・ソー・エキサイテッド!」など、 LA映画祭は、2014年にクリント・イーストウッド監督の「ジャージー・ボーイズ」を上演して以来、近年では大掛かりな映画祭的立ち位置からは距離を置いている、昨年のフェスティバルは「ザ・ブック・オブ・ヘンリー」で始まり、「イングリッド ネットストーカー」で閉幕した。

9月にイベントの開催が変更されたことにより、テルライド、ヴェネツィア、トロントのフェスティバルの直後、ニューヨーク映画祭の幕開け直前にと、結果としてロサンゼルス映画祭を映画賞シーズンの中心に位置づけることになった。

アドビがどのように拡張現実体験をメジャーにするか?

【出典】2018/10/17

https://www.adweek.com/digital/how-adobe-is-trying-to-bring-augmented-reality-experiences-mainstream/

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アドビは、拡張現実を一般化したいと考えている。

 

10月ロサンゼルスで開催されたMAXイベント(クリエーターの祭典)では、アーティストとデザイナーが新しいコンテンツを生み出すことができるように、様々なデバイス間でAR(拡張現実)の作成ができる新しいツールをリリースした。「Project Aero」と呼ばれるこのツールは、6月にAppleの「Worldwide Developers Conference (アップルが毎年開催している開発者向けイベント)の一環として最初に公開された。これは現在プライベートベータ版でAR作成とコンテンツ配信の両方の機能が含まれている。

 

ARはしばらくの間実験段階であった。技術は主にスマートフォン、タブレット、さらにはヘッドセットでコンテンツを配信しているハイテク企業、ブランド、代理店に限られていた。しかし、「Project Aero」は、「フォットショップ」や「イラストレーター」などのような一般人も使用しやすいツールとして開発、ARを一般に普及しようとしている。同社のAIプラットフォームである「センセイ」も、照明、感情、空間認識を識別して作成するため統合されている。

アドビの拡張現実部のリーダーであるステファノ・コラッツァ氏によると、ARコンテンツを作成することは、ARで靴や他のものを作ること以上の価値があると言う。目標は「小売店舗での経験を再構築すること」だ。同社は、小規模な企業や個人がこの技術を採用し、また奨励されることを期待して、より大きなブランドに現時点で呼びかけを行っている段階だ。

「それはまるで拡張現実体験の民主化の流れを表している様だ」とコラッツァ氏は語った。「誰かが早く口火を切ってこの技術を紹介することにより、更に良いことが起きるだろう。だから私たちは可能な限り早くこの技術を広げたいと思っている。」とコラッツァ氏は述べた。

アドビは、アップルやピクサーなどの企業と提携しているほか、ARが使用される魅力的な例を作るために、アディダスのようなクリエティブなブランドともチームを組んでいる。

ユーザーが商品に近づいたときに商品がアニメ化されるようになるようなツールも開発した。(アディダスは、靴が空中で回転し、各材料のラベルが表示されていると共に分解されている様に見えるようにした。)

アディダスの設計技術シニア・ディレクター、シモーネ・チェーザノ氏によると、デザイナーの創造性をさまざまな形で実現しつつ、店舗内でこの最新のテクノロジーを使って顧客に製品についての情報を提供すると同時に、独自のデザインができるサービスを可能にすること目指しているそうだ。まず、ARの靴の設計とその次に材料について説明するために、いくつかの小売店舗にARを追加して現在テストしている段階だ。

「ARに移行すると、デジタルと物理的な小売業のチャンネルが融合し始める」とチェーザノ氏は語った。

アドビのチーフプロダクトオフィサーのスコット・ベルスキー氏によると、インタラクティブ性は新しいメディアを推進するのに役立つものになると述べた。「私がARについて考えるとき、アニメーション化されていないもの全ては退屈だと感じてしまうだろう」と彼は語った。「椅子が動いたり吹き出しが出たりすることは期待していないが、すべてのものがユーザーとインタラクティブになることを期待している」と述べた。

ARは個人やブランドにとって革新的な新技術に見える一方、その業界で働く多くの人々はARの幅広い採用方法を先取りしようとしており、ARがアプリではなくモバイルウェブ内で利用できるようになると予想している。 WebXRと呼ばれるこの技術は、ブラウザ内でAR機能を有効にするためにグーグルとモジラの両方によって作成される予定のものである。

アドビは、AR制作に賭けている唯一の会社ではない。今週の初めに、サンフランシスコに本拠を置くバーチャルリアリティ制作会社である「Jaunt」は、多数のスタッフを解雇し、ARにフォーカスする計画を発表した。

「Jaunt」は「今回ビジネス方針転換により、我々はAR/VR業界の最前線に居続けることができ、我が社の企業価値を長期的に最大化するための製品のイノベーションに集中することができると」とブログ記事で述べた。

新しいメディアに興味のあるアーティストもARを試している段階だ。 「Tilt Brush」というプログラムを使いVR絵画を描いたエステラ・ツェー(Estella Tse)氏は、ARの中でストーリーと物語をどの様にインタラクティブにするかについて考察していると述べた。中国系アメリカ人として、ツェー氏は二重の現実(中国人としての現実とアメリカ人としての現実の両方)の中で彼女の二重のアイデンティティを表現する方法を考えており、ARによって語られるストーリーを補完する粘土彫刻を作ることに決めたと述べた。その結果、ギャラリーの作品の一部としての彼女の頭の像が、バーチャルリアリティー内で描かれた、ドラゴンに乗った彼女の絵と一緒になり、最終的にARに移行される。

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ツェー氏はARと現実の世界の間でテキストを分け、人々に現実とARの中両方の世界に登場する引用符を読んでもらうためにわざと引用符を半分に分けたそうだ。「あなたは、他の人物になりすますために多くの時間を費やし、自分自身になることを忘れている。」と彼女は語った。Picture1Picture1

「ARに存在するものと現実に存在していたものとを対比させたかった」と彼女は語った。 「そして私自身のアイデンティティは両世界に存在するものを混ぜ合わせるには良いケースだと思った。この作品はARの中だけは存在することはできず、また物理的な空間だけにも存在できない」と彼女は述べた。

ARでの制作にはソフトウェアを使用する必要があり、一般的なアーティストは「Unity」などのソフトウェアに精通していないため、ツェー氏は仲間のアーティストの多くがこれらのソフトウェアを使うことに対し戸惑っていると述べた。これを解決するために、彼女は、開発者が作成しているものを合理化し、アーティストが使用したい技術を取り入れることによりソフトウェアをより使いやすくすることを提案している。

アドビのデザイン部の副社長であるジェイミー・マイロルド氏によると、デザイナーと技術者との間のパートナーシップは過去よりもこれから重要になると述べた。彼女はデザイナーが空間に対しもっと関心を持ち、考える必要があると語った。マイロルド氏は「空間デザインのアイディアを見ていると、まだまだ私たちが見たことのない斬新なアイディアはたくさんある」と語った。「そしてこの先はまだ長いだろう」とマイロルド氏は述べた。

衣料メーカー「Jockey」と動物ビデオサイト「The Dodo」がコラボしファッションイベント開催

【出典】 2018/10/09

https://www.adweek.com/brand-marketing/heres-why-jockey-and-the-dodo-put-on-a-puppy-fashion-show-in-los-angeles/

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動物専門のビデオサイト「The Dodo」と衣料メーカーのJockeyがコラボ、犬の里親探しとJockeyの新しいコレクションのファッションショーが融合した心温かいイベントがロサンゼルスで開催された。ファッションショーに登場したモデルはJockeyの服を身にまとい、犬たちはバンダナや蝶ネクタイをつけてランウェイに登場。

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このイベントはフェイスブックでライブストリーミングされ、Jockeyの新ブランド・アンバサダーであるZach Skow氏によりこのイベントは実現した。彼は昔アルコール中毒者で買っていた犬たちのおかげで酒を断ち、現在は動物のレスキュー団体を設立し運営している。同氏をフューチャーしたコマーシャルが今夏に登場、Jockeyの下着を履いたZach氏が飼い犬と一緒に登場している。

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このファッションショーは捨て犬たちに新しい里親を見つけること、そしてJockeyがZach氏の動物レスキュー団体とコラボしたコレクションの発表イベントとなった。このコレクションの利益の20%が団体に寄付、Zach氏の団体は動物たちを救うだけでなく、保護した動物たちを自閉症の方や戦争帰還兵、刑務所の囚人たちを助けられるよう調教も行っている。これまでに5000匹以上の犬たちを殺処分から救ってきた。

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動物専門のビデオサイト「The Dodo」は現在世界中で5000万以上のフォロワーがおり、助けが必要な動物たちを扱った動画が主に投稿されている。今回のファッションイベントでも足を失ってしまった犬、虐待を受けてきた犬など、特別な助けが必要な犬たちが登場した。

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「広告主たちは人々のパワーやインスピレーションが湧くストーリーを探している。ブランド力を高めることが難しい企業はThe Dodoのようなサイトとコラボし、世の中が求めているポジティブなストーリーを提供したいと考えている」と今回のイベントを担当したThe Brandshop社のヘッド、Yosef Johnson氏は語る。

今回のイベントはライブストリーム以外に、オリジナルスナップチャットフィルターが配信、イベント動画はJockey社のインスタグラム、フェイスブックなどのSNSサイトで公開された。

The Dodoは過去にサムソンなど様々なブランドとコラボ、動物の可愛い動画や心に打たれる動画を日々配信している。

「リスの弟を優しく扱うねこ」:https://www.youtube.com/watch?v=EEqdRvVrhjk

「闘犬として育てられた犬が世界で一番ハッピーな犬になるまで」:https://www.youtube.com/watch?v=l7-tqJa-S8E