カテゴリー別アーカイブ: カルチャー

2019年国際女性デーを記念したブランドのキャンペーンを紹介

March 2019 Report 22 A

国際女性デー:これを記念し、ブランドらは世界中の女性を全力で称えている。ブランドが国際女性デーを記念すべく、3月に新キャンペーンを開始したり、女性を助ける非営利団体への募金活動を行うのは近年恒例となっている。女性アーティストの奨励や性差別の撲滅など、本日行われている様々なキャンペーンを紹介する。

 

バドワイザー

現在、女性をポジティブに扱う広告は全体のたった61%だ。バドワイザーは、他社の広告を例に挙げ批判するのではなく、自社の過去のキャンペーンを使って、この事実を取り上げた。力強い女性の描写が稀であった1950年代のポスター3枚を、2019年に相応しくデザイン直したのだ。同社はイラストレーターや#SeeHerコミュニティ (アメリカの公告における性差別撲滅運動)と協力し、古いポスターの女性イメージよりも更に力強く独立したイメージに描き変えた。

March 2019 Report 22 B

HBO

『ゲーム・オブ・スローンズ』『ビッグ・リトル・ライズ』などHBOの大ヒットドラマにはパワフルな女性が多く出演する。そんな女性達を記念し、HBOクリエイティブサービスとMekanism New Yorkは「Make a Little Trouble」というタイトルのスポットを制作。このスポットは「Because of Her」キャンペーンの一部で、ノーラ・エフロンが1996年にウェルズリー大学の卒業式で行なったスピーチが流れる。March 2019 Report 22 C

ペイパル

3月中、ペイパルは女性が経営するビジネスにスポットライトを当て、またThirdLoveやFood52など特定のリテーラーでの購入につき$2がPayPal Giving Fundに贈られる。そして3月23日までに最高$3万ドルをチャリティーに募金するという。

 

また、ペイパルのEVPで最高商務・法務責任者のLouise Pentland氏が女性経営者にインタビューを行う様子も公開した。ThirdLoveの共同設立者でCEOのHeidi Zak氏、Hint Waterの設立者でCEOのKara Goldin氏、Stella & Dotの共同設立者でクリエイティブチーフのBlythe Harris氏、Benefit CosmeticsのグローバルブティックSVPのLisa Edwards氏、そしてSimple Habitの設立者でCEOのYunha Kim氏との会話の様子が見られる。

March 2019 Report 22 D

ModCloth

ヴィンテージを扱うオンラインリテーラーModClothは、ホールジーやオークワフィーナ、ダーシャ・ポランコ、ハリ・ネフといった大女性スターらを起用した「Against the Current (流れに逆らう)」キャンペーンを公開し、内に秘める強さを活かして人生の障害を乗り越えよう、と女性を応援する内容だ。アンセムバージョンは、障害物として各スターの行方を阻む4つのエレメント(大地・水・風・火) をそれぞれが克服するというストーリーで、ソロバージョンでは一人一人が過去に克服した困難について深く語る。

March 2019 Report 22 E

Brawny

ペーパータオル会社Brawnyが全世代のパワフルな女性にスポットを当てる企画「Strength Has No Gender (強さに性別はない)」は今年で開始から4年目。同社は今年も「Generations of Strength 」という、歴史上の輝かしい女性を讃える45秒スポットを制作した。

 

同社はまた、例年通りBrawny Manと呼ばれるブランドマスコットを女性に置き換える、限定版パッケージを発売。今年は、3つの異なる世代の女性を起用する。更に、同社は今年、非営利団体Girls Inc.との提携二年目に突入する。

March 2019 Report 22 F

Stacy’s ピタチップス

Stacy’s ピタチップスは、企画開始から三年目となる今年も、女性アーティストがデザインした限定パッケージを発売する。カラフルなそのパッケージは、女性アントレプレナーの成功までの道6段階を描く(インスピレーション、勇気、挫折、精神の養育、成功、コミュニティ)。更に、同ブランドは1ヶ月を通して最高40万ドルの募金を募るといい、内20万ドルは、United Wayという女性が設立したビジネスへのファンドの格差削減をミッションに活動する団体へ寄付され、もう20万ドルは女性アントレプレナーの援助金となる。

 

United Way WorldwideのCEO Lisa Browmanは声明の中で、「Stacy’s ピタチップスとの提携により、私たちはギャップを埋め、女性ビジネスオーナーが情熱を追求するのを援助している。各募金活動は、女性リードの新ビジネスを促進するだけでなく、彼女達の長期的な成長をサポートする。」と話した。

 

 

ユナイテッド航空

女性史月間を記念し、ユナイテッド航空は2人の女性アーティストが自由に描ける巨大なキャンバスを用意する。そのキャンバスとはボーイング757型機だ。The National Museum of Women in the Artsによると、アーティストの51%が女性にもかかわらず、女性によるアートは展示品の13%以下であるという。そこでユナイテッド航空はマーケティングエージェンシーのLaundry Serviceとそのメディア部門Cycle Mediaと提携し、「Her Art Here」キャンペーンをローンチした。このキャンペーンは更に、ニューヨークとロサンゼルスでのインテラクティブOOHも含む。

March 2019 Report 22 G

オールドネイビー

オールドネイビーは今週土曜日、唯一の女性プロスカイライターLana CondorとSuzanne Asbury-Oliverとコラボし、セントラルパークやブルックリンブリッジ、ゴールデンゲートブリッジなどの名所上空に、感動的なフレーズを描く。 「昇進の壁を打ち破る」「限界なんてない」といったフレーズを空に描くことで、女性達を応援する。

Adidasとビヨンセ氏の契約はブランドにとってどんな意味があるのか?

【出典】2019/3/4

https://www.complex.com/sneakers/2019/04/what-does-adidas-signing-beyonce-mean-for-brand

Picture1

Adidasはエイプリルフールに「4月4日に新たな始まりがあるであろう」と発表したが、嘘ではなかった。中にはポケモンとのコラボコレクションの発表であるだろうと予想した人もいた。Adidasの熱狂的なファンは、AdidasがZXキャンペーンを再開するのであろうという予想について様々な議論がなされた。更には、イングランドのサッカープレミアムリーグのチーム、ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズのためのスエードスニーカーの発表であろうという、情報に欠けた結論をももたらすなど、世間では様々な憶測が飛び交った。しかし、この実際のアナウンスは、黄色い背景に黒の三つのストライプの画像と共に投稿されており、今振り返ってみれば、蜂、もしくはビヨンセ氏の愛称のBeyをモチーフにしたデザインであったとわかる。

 

このビヨンセ氏とAdidasとの提携は、AdidasのInstagramでの投稿ビデオにより、4月4日公式に発表された。CNBCの記者Jess Golden氏は、「Adidasとビヨンセ氏の双方は4月4日マルチレイヤー・パートナーシップを結んだ事を発表した。ビヨンセ氏は、ブランドのクリエイティブなパートナーとなり、新たに優れたフットウェアとアパレルを生み出し、そして彼女の手がけるブランド、Ivy ParkをAdidasとの提携をもって再起動させるであろう。」と語った。

 

プレスリリースにおいて、ビヨンセ氏は、「これは私にとって一生のパートナーシップである。Adidasはクリエイティブの境界を広げることに多大なる成功をおさめてきた。私たちは、創造性、成長、そして社会的責任を果たす事がビジネスにおいて一番大事な事であるという哲学的考えを共通して持っている。多大なる実績をもち、ダイナミックな業界のリーダーと共に、Ivy Parkを再起動させ、世界規模で拡大することを楽しみにしている。」と語った。

 

Adidas側も今回の提携においてビヨンセ氏と同じ考えをもっている。Adidasのグローバルブランド担当エグゼクティブボードメンバーであるEric Liedtke氏は、「クリエーター・スポーツブランドとして、Adidasは現状に挑戦し、そのオープンソースアプローチを通して創造性の限界を押し広げる。」とのべた。「ビヨンセは象徴的なクリエイターであると同時に、既に功績が認められているビジネスリーダーでもある。この二つが一緒になる事で、私たちは変化を引き起こし、次世代のクリエイターに力を与えることができる。」

 

それはAdidasにとって大きな動きであり、特に女性はこの話題にとても注目している。ここ数年の間、カイリー・ジェンナー氏、ケンダル・ジェンナー氏姉妹との間でブランド・アンバサダーとしての契約を結んでいる。そしてカイリー氏とコラボしたスニーカーAdidas Falconを発売している。しかし、ジェンナー姉妹はスニーカーのコラボのみで自身のラインはローンチしていない。彼らはブランドのために商品を実際に着て外出したり、キャンペーンに出演、インスタグラムにブランドに関する投稿する以外で特に目立った活動はしなかった。Picture1

Adidas Yeezy BoostsのZebraを履くカイリー・ジェンナー氏。インスタグラムより。

 

ビヨンセとアディダスのディールはジェンナー姉妹との提携よりはるかに大きい。彼女は自分のスニーカー、服を着て、そしてAdidasのサポートのもとで彼女のIvy Parkのスポーツブランドを再起動する。

 

去年はIvy Parkにとって激動の年であった。TopshopのオーナーであるPhilip Green氏は、2016年にビヨンセと提携を結び、Ivy Parkを立ち上げた。しかし、2019年にGreen氏は人種差別、セクシャルハラスメントで告発され、会社から退いた。その後、ビヨンセ氏はIvy Parkの所有権を取得した。

 

自身のファッションブランドを独自に経営する事は難しく、またAdidasのインフラストラクチャと技術を使用することはIvey Parkで使われる素材の品質を向上させることができる。さらにIvey Parkブランドの生産、品質管理はAdidasによってより向上することができる。

 

ビヨンセ氏がスニーカーコミュニティの中では大きな力を持っていなが、それは対して問題ではない。彼女の名前は十分な重みをもつ。とにかく、人びとは彼女の着ているものにこだわる。ビヨンセは世界で4番目に裕福な歌手としてランクされており、その純資産は約5億ドルだ。この純資産は今後、このAdidasとの契約でさらに上がることは間違いないであろう。

 

Adidasは近年、女性の市場を近年より積極的に取り入れようとしている。Adidasは3月、女性専用Instagramを立ち上げた。女性向けの靴を製造することになると、女性の消費者はフットウェアブランド特有の、男性用商品のサイズを小さくし、ピンクに塗り替えるだけというアプローチに不満を抱くことがよくあるが、ビヨンセのような人はそれをも変えうる。たとえ、ビヨンセがアディダスのスニーカー「スーパースター」よりヒールを普段履いていることで知られていたとしても、女性達が尊敬する理想的な人物によってデザインされた、あるいは少なくとも承認された女性スニーカーと服を販売し提供することは、女性達の購買意欲を刺激し、ブランドの繁栄につながる。

 

Adidasの大きな成功の1つは、有名人とのコラボだ。1986年にこのブランドがRun-DMCと提携し始めてから、カニエ・ウェスト、ファレル・ウィリアムス、ミッシー・エリオット、プシャ・Tなどのアーティストがコラボした。カニエ・ウェスト氏のYeezyラインは、2014年に提携して以来、今やブランドビジネスの一部として成長している。

Picture1

JAY-ZのPumaのスニーカーを履くビヨンセ氏。ビヨンセ氏のHPより。

ビヨンセ氏の夫JAY-Z氏がPuma Basketballのクリエイティブディレクターを務めているということをここで触れるのはタブーである。彼が保有するRoc Nationレーベルとスポーツ・エージェンシーもプーマとの継続的なパートナーシップを持っており、そして彼の長年の友人でありビジネスパートナーであるEmory Jones氏も9年間Pumaとの契約をむすんでいる。何故、ビヨンセがPumaと契約せず、同社の操業依頼からのライバルであるAdidasと契約したのか。おそらく、金銭面の問題か、ただ単に契約が上手くいかなかったのか。

ビヨンセ氏とAdidasがパートナーシップを結んだことは、やはり興味深い。彼女の夫と最高の関係を築いていたカニエ・ウェストのラインYeezyは大人気、Adidasがブランド力を取り戻すことに大きな貢献をしたと賛評されている。ビヨンセ氏はカニエ・ウェスト氏の妻、キム・カーダシアンと長年の親交をもっている。彼らが同じスポーツウェアブランドと提携を結んでいると考えると興味深い。

カニエ・ウェストとビヨンセが同じ政治的意見を共有していないことも興味深いことの一つである。ドナルド・トランプ大統領と会い、Make America Great Again(アメリカ合衆国を再び偉大に)の帽子かぶったこと、保守系の専門家であるCandace Owens氏を支持したことで知られている。ビヨンセ氏とは政治的意見ではでは反対の立場である。彼女は米国上院議員に立候補したBeto O’Rourke氏を支持したが、彼はそれを共和党の現職のTed Cruz氏に負けてしまった。さらには、彼女と彼女の旦那はバラク・オバマ前大統領とミシェル・オバマ氏とも親交がある。

Adidasがカニエ・ウェスト氏の保守的な考えがブランドのイメージとして、結びつかないようにするためにバランスを取ろうとしたならば、今回のビヨンセを契約相手として選んだ事は正しかった。プレスリリースの場で使われた、「社会的責任」という言葉をみると、次のことが汲み取れる。洋服やスニーカーはあらゆる人々によって意味を持って身に着けられている。Adidasは今回のビヨンセ氏との提携には隠れた左翼的な政治的考えを持つ人びとに向けたメッセージがあり、彼らを取り入れようとしている。ビヨンセは政治的な行動を起こし、そのときにAdidasとのコラボ洋服を着ていくであろう。政治的見方、世論の見方からみても、Adidasにとっていいマーケーティングである。

純粋にスニーカーが好きな熱狂的なファンの一部は、お気に入りのブランドの主要アンバサダーにビヨンセ氏がなることに眉をひそめているだろうが、この提携は彼らのための物ではない。大衆向けのものである。スニーカーオタクではない人々をブランドに結びつけるために創られている。ビヨンセ氏の音楽を好んで流している人びとは、それに合ったスニーカーも好むであろう。Reebokは最近Cardi B氏と契約した。この力強い動向は、Adidasが世間の注目を集めスニーカーを売り出すためだけでなく、彼らが真剣なブランド戦略を持ち、Nikeよりも進んだブランドである事を証明するためのものである。

 

ダークで視聴者の心を掴むショートフィルム「Boys Don’t Cry」がネガティブな「男らしさのイメージ」について描く。White RibbonがAnti-Bullying day(いじめ反対デー)の日に公開。

March 2019 Report 7

カナダのNGO団体であるWhite Ribbon、 エージェンシーのBensimonとアカデミー賞ノミネートドキュメンタリー監督Hubert Davisによって制作された『Boys Don’t Cry』という短編作品ではネガティブな男性らしさ、また性暴力などが表現されている。

 

ペースの速いこの作品は三分間の上映時間の間に刺激の強いイメージを詰め込みながら、1人の男の子の幼少期から青年期にかけて経験する大切なライフイベントを視聴者にみせてくれる。主人公である男の子は賢く、内気で神経質な性格をしており、家庭内暴力やクラスメートによるいじめに苦労する。加えて、彼は周りに常に強くあるべきで、泣いてはいけないと言われる。

男の子は次第に自分のシャイでぎこちない態度を抑圧し、体を鍛え、いじめっ子に変身する。ある時点で彼は同年代の青年をボコボコにしてしまう。その際男の子の父親が校長室に呼ばれるが、父親は「男だから」と述べ息子の暴力を叱責することはない。

孤立している上、怒りが爆発しやすい男の子はまさに爆弾のような青年となってしまう。作品の最後の方では彼が若い女性に近づくシーンが映し出され、青年の成長が荒涼としたものとなってしまったと捉えざるおえなくなる。

言うまでも無いかもしれないが、この作品の趣旨は社会のあり方が長い時間をかけ子供や若者の意識に影響を与え、その内の何人かを悪者にし、結果的に悲劇を起こしてしまう事にある。この作品はGillette社の有毒性のある男性らしさを唄う宣伝よりもはっきりとしたメッセージ性があり、視聴者からも強いリアクションが引き出せるものとなっている。

カナダのNational Anti-Bullying Day(いじめ反対運動の日)とタイミングを一致させたBoys Don’t Cryという作品は非常に共感しやすいシナリオを作りだしたため印象づけることに成功した。主人公の子供は決して怪物ではない。むしろ、周りに危害を与えることによりしか戦うことができなかったどこにでも居る被害者なのだ。

この作品は決してオリジナリティあるものではないが、Davis氏によるムーディーな、暗いビジュアルの中にいきなり現れるショッキングなアクションによってその信憑性が顕著に現れる。加えて注目されるべきなのは男の子が捨てなければならないと教えられるポジティブな、面倒見の良い特徴を唄うボイスオーバーである。このボイスオーバーは7歳の男の子によって届けられ、内気さ、賢さ、愛情などについて語る台詞はスクリーン上に映し出される不快を与える様々な場面に対しての相違感を際立たせる。

Adweekに「有毒性のある男らしさのイメージというものは大きな社会的問題である」とBensimon Byrne社のクリエイティブディレクター・パートナーであるJoseph Bonnici氏は述べる。 「この問題に報いをもたらし、人々にこの問題について教えるには同じくらいの規模を持つストーリーを伝えるしかなかった。しかし、その規模の大きさも踏まえた上で、このストーリーには人々に個人的に訴えかける必要があるのも理解していた。この作品の幾つかの場面に沢山の若い男性、彼らの保護者や教師などが共感できたと思う。この作品は1人の男の子についてだが、断片的にみると、世界中の男性の経験を表現している。」

「気楽に見ることのできる作品ではないが、これも意図した上だ。私達は性別に基づいた暴力を終わらせたい。終わらせるには、この問題全体に光りを照らすしかないのだ。」

カナダの生徒の内5人に1人はいじめられ、カナダの女性は16歳になった時点から最低でも一回は身体的、または性的暴力にあったとのことがカナダの調査員によって報じられた。White Ribbon社はユーチューブで放映されている(インスタグラムやツイッターでは短いバージョンが放映されている)この作品が人々の間で話題になり、White Ribbon社のウェブサイトを訪れ更なる情報を得てくれる事を願っている。

「視聴者が一つ得てくれるとしたら、それはまだ幼い男の子達に教える一見無害な事と有毒性のある男らしさとの間に生じることのできる繋がりを把握し始めることだ。」とBonnici氏は述べる。「加えて、人々が男らしさと捉えている視野の狭すぎる見方を変えていってほしいとも思う。」

ディレクターであるDavisは妻がWhite Ribbon社の責任者の1人であるためこの作品に関わり始めた。またBensimon Byrneとも以前仕事をしたことがあるため、エージェンシーにこのプロジェクトを持ちかけた。

「Bensimon Byrne氏はある男の子の人生、またその人生において男の子に影響を与えるものや青年となる男の子をかたどるものなどを表した台本を見せてくれた。他にもその台本には私たちが男の子はこうであるべき、もしくはこうなるべきではない、という更に重要な問題を表現しているボイスオーバーも含まれていた。」とDavisは述べる。「このやり方は男の子や青年が抱えている問題やプレッシャーの根本的な部分を捉えているという点において賢いと思った。問題に対しての新たなアプローチの仕方だった。」

 

「この映画は若い男性が経験する全てのことを含める必要があると思った。」とDavisは述べる。「一つの事がきっかけで主人公が変わるのではなく、全ての経験がきっかけとなったのだ。」

「スタッフ、俳優、プロデューサー、エディター、作曲家、サウンドデザイナー、キャスティングディレクター、皆が皆この作品の動機に情熱的だったから、だいぶ閑静なセットだった。一体何回この作品に身と心を捧げた人と会話したか。変化をもたらす一部になりたかったから、皆このプロジェクトに一生懸命になってくれたんだ。」とBonnici氏は述べた。

「気楽に見ることのできる作品ではないが、これも意図した上だ。私達は性別に基づいた暴力を終わらせたい。終わらせるには、この問題の範囲全体に光りを照らすしかないのだ。」

とBensimon Bryne氏は述べた。

今知っておくべき最もクリエイティブなブランドのアイデアトップ5

https://adage.com/article/special-report-creativity-top-5/top-5-creative-brand-ideas/316725/

あなたが今知っておく必要がある最も革新的なブランドのアイデアトップ5を紹介したい。(各ブランドの動画は出典の記事から視聴可能。)

5.シャッターストック:「ポップ・アートオスカーポスター」

アカデミー賞に間に合うように、シャッターストックはオスカーにノミネートされた映画に触発されたバージョンのポップ・アートを発表した。その中でも、「ROMA ローマ」を取り上げたコミック、ウォーホルを彷彿とさせる「ボヘミアンラプソディ」、そしてロイ・リキテンスタインに触発された「女王陛下のお気に入り」の作品は見事である。Picture1

4.クイックブック:「『Backing You』オスカー広告」TBWA / Chiat / Day L.A.

オスカーの放送から賞賛されるべきプロダクション関連者がカットされてしまっている、という近年の論争に対して、QuickbooksとTBWA / Chiat / Dayは、そのような才能のある人たちにスポットを当てる新しい広告で応えた。典型的な映画の制作クルーの約85%を占めている、自営業者や中小企業のオーナーに対するメッセージである。Picture1

  1. チェリオス:「家族みんなで(It’s All in the Family)」72andSunny New York

チェリオスは、ネクサスのジョニー・ケリー監督による72andSunnyの魅力的なアニメーションキャンペーンで、家族の多様性を祝福した。”Right on Tracks”には、養子縁組である家族、独身の両親、同性愛​​者の両親、混血の家族などを含む複数の家族が登場する。オーディエンスは、歌詞字幕の上で弾むチェリオをたどることによって、それぞれのビデオでカラオケスタイルで一緒に歌うことができる。Picture1

2.フォックスネットワークスグループラテンアメリカ:「性別中立字幕」Astillero Buenos Aires

フォックス・ネットワークは、#MeToo時代のラテンアメリカでの懸念の高まり−スペイン語が性差別主義であること−に対処した。スペイン語では、特定の単語が性別で分類されており、男性のものが主に優先される。しかし、「Pose」の番組放送時に、フォックスは標準の文法規則を覆し、性別に中立な新しいバージョンの言葉を紹介した。たとえば、友人グループを説明するために「amigos」という単語の男性バージョンを使用する代わりに、「amigues」という字幕をあて、「all」という男性バージョンの「todos」は「todes」とした。

Picture1

1.イケア:「大きなお風呂場のおもちゃSmakrypMother London

イケアは、プラスチック製のおもちゃの船Smakrypを、ロンドンのテムズ川に浮かぶ実際の乗り物にした。しかし、それは楽しむだけのためではない。ボートが、川の汚染された水からゴミを取り除くのだ。Mother Londonからのこのアイデアは、イケアのGreenwich店のオープンのプロモーションのためである。これは、これまでの中で最も「持続可能な」内容であると主張した。一般の人々は遠隔操作で船のコントロール権を獲得するために集められ、回収されたゴミの一部はGreenwich店の彫刻にアップサイクルされる。Picture1

 

購入可能な広告が登場し、TikTokはより多くのマーケティング担当者に人気のプラットフォームになるだろう

TikTokはよりよい測定方法を加えるために協議中だ

https://www.adweek.com/programmatic/biddable-ads-are-coming-to-tiktok-opening-up-the-popular-platform-to-more-marketers/Picture1

TikTokは米国内で4000万人の10代手前、ティーン、ヤング・アダルトのユーザーを抱えていると報告している。

TikTokは米国の代理店パートナーに、プラットフォーム上で購入可能な広告オプションに取り組んでいること、また広告主と彼らのデジタル・ドルに対してさらにオープンにすることを目指していることを伝えている。

メディアバイヤー達は、「TikTokの代表者らは、自己管理型プラットフォームで欲しい広告インプレッションに対して広告主が互いに購入できる選択肢を用意していると語った」、とAdweek誌に話した。バイヤーの1人は、この夏に購入可能なオプションが利用可能になると予想していると述べ、購入可能なプラットフォームがより高度なターゲティング方法とより優れた測定ツールと共に登場すると予想している。

バイヤーは、Adweek誌に匿名での掲載を希望した。そうすることで、取引関係を危険にさらすことなく、プライベートな会話の詳細を共有できるからである。

あなたが25歳以上でTikTokが何であるか疑問に思っているならば、以下を参考に。TikTokはVineのようなモバイルアプリで、ユーザーは短いビデオを作ったり見たりすることができ、通常は音楽も設定する。このアプリは、TikTokの親会社が本社を置く中国市場ではすでに人気があり、米国では4000万人のアクティブユーザーを抱えている。そのほとんどが子供、10代、若者である。

現時点では、TikTokは広告主に直接IO(広告掲載オーダー)購入のみを提供している。広告主はプラットフォームと直接連携して広告を購入および配信する。今年、米国で広告のテストを開始したTikTokは、インフィードビデオ広告、ユーザーが最初にアプリを開いたときに表示されるブランドのテイクオーバー広告、バナー広告を含む4つの異なる広告フォーマットを広告主に提供している。TikTokユーザーに対して、ブランド企画のビデオチャレンジや、自分のビデオで使用することを選択できるブランドレンズへの参加を誘導している。

ブランドの広告は、5万ドルから10万ドルの範囲で購入可能だと、バイヤーは語る。またあるバイヤーも、公になっていない金額を話すために匿名を希望した。そのバイヤーは、ハッシュタグ・チャレンジ(ブランドやコンテンツ制作者が動画をアップロードしてハッシュタグを付け、他のTikTokユーザーに同じハッシュタグを使って自分のバージョンの動画を制作することを推奨する)は、6日間のプロモーションで15万ドルにて販売されていた。これらのハッシュタグ・チャレンジに対して、TikTokは他の広告ユニットを通じてハッシュタグ・チャレンジを促進するためにさらに10万ドルから20万ドルの予算を組むようバイヤーにアドバイスしている、とバイヤーは言った。Picture1

今月のTikTokユーザーのフィードには、このようなインフィードビデオ広告が掲載されている。

 

TikTokが米国で拡大し、平均以上の利用時間とインターナショナルであるという魅力があるため、メディアバイヤーと彼らのクライアントはTikTokに注目している。米国外のオーディエンスにアピールしようとしている多国籍ブランドや、より若い消費者にアピールすることに興味を持っているブランドは、特に興味があるようだ。

 

Mindshareの創設者でありマネージングディレクターであるジャネット・レヴィーン氏は、このプラットフォームは10代にリーチし、長期的なブランドロイヤルティを築くことができるため、興味をそそるものだと語っている。

「あなたは、マーケティング担当者がリーチしたいと思うZ世代の人口統計を持っているのだ。特にその世代への若者へのマーケティングに関しては、購入制限やターゲティングの制限があるため、他ではリーチするのが難しいかもしれない。」

一部のブランドはすでにこのプラットフォームに広告を投下している。たとえば、GrubHubは2月にこのアプリでブランド広告キャンペーンを実施し、昨年デニムブランドのGuessはブランドハッシュタグ・チャレンジ、#InMyDenimを発表している。11月には、Jimmy Fallonがハッシュタグ・チャレンジでアプリをPRし、オーディエンスに#tumbleweed challengeビデオをアップするよう促した。2月中旬の時点で、TikTokの#tumbleweedchallengeでタグ付けされたビデオは、2600万を超える再生回数を記録している。

バーバリーやその他ブランドへ捧ぐ:脱・人種差別的マーケティング入門書

あらゆる部門を多様化する事で、バッシングを受けやすい失敗を防止

March 2019 Report 10

アディダスが黒人歴史月間を記念し、真っ白の「Uncaged (解放された)」シリーズのスニーカーを発売した際、速攻で社会からの反発を受けた。

 

ツイッターでは多くの消費者が同ブランドに対しての怒りを示し、例えば@DigitalFile_Deeは「黒人歴史月間中に白一色の靴?@adidas本気か?しっかりしてくれ!」とツイートした。

 

それはこの商品の販売中止につながった。

 

この件のみならず、他のブランドの失敗も同じパターンである。例えばプラダが昨年12月に発売した、大きな赤い唇を持つサルのキャラクターがモチーフの商品や、今月発売された、グッチの目出し帽風で口の部分が赤く縁取られたトップスは、黒人を揶揄するブラックフェイスを思い起こさせるとして即販売中止になった。セレブが運営するブランドでさえ叩かれる。ケイティ・ペリーのアパレルブランドが発売した靴のデザインがブラックフェイスだとして批判を浴びた。

 

 

もちろんこういった問題は商品開発の時点だけでなく、マーケティングの最中にも起こる。2017年は、Black Lives Matter運動など政治的トピックを扱う事によって注目を集めようとしたペプシによる、ケンダル・ジェンナー出演のCMや、黒人モデルが洋服を脱ぐと白人に変身するダヴのCMなどが問題になった。また2018年の3月には、ハイネケンの「Sometimes Lighter Is Better (たまには薄い方がいい)」というキャッチコピーが、人種による肌の色の違いを連想させる差別的文句だとされた。

 

 

この問題は一時的なものではない。ブランドらは多文化な市場が新商品やマーケティングをどう捉えるかしっかり予測出来ていないのだ。商品の大失敗やそれに続くPRの厄介事を防ぐため、ブランド内のあらゆる部門が人種的、文化的多様である必要がある。以下、専門家らが多様化の方法や役立つ新ツールを紹介する。

 

多様化

専門家は、意思決定を行う人々が人種的、文化的多様性に欠けている事が、こういった失敗に繋がると言う。例えばCMOがかっこいいと思うアイデアも、消費者は違う風に捉えるかもしれない。そして消費者からのバッシングはブランド側の不意をつくケースが多い。

 

ブランドらは、商品開発の部門やマーケティング部門の意思決定機関が、性別、年齢、人種、そして地理的に多種多様であるよう気をつけるべきだ。

 

シカゴのエージェンシーで文化的多様なエージェンシーBurrell Communicationsのシニア・デジタル戦略Michael Street氏は、「グッチの件では、人々はただ単にかっこいいファッションアイテムだと思うかもしれないが、あるコミュニティにとっては違った風に見えるのだ。」と述べた。

 

グッチを所有するKeringの会長でCEO François-Henri Pinaultはウォールストリートジャーナルに対して、社内にアジア系の市場調査を行うチームは存在するが、アフリカ系アメリカ人のコミュニティを担当するチームがいないことを明らかにし、「それは我が社の誤りだ。」と認めている。

 

マルチなカルチャーやミレニアル・Z世代の消費者を扱うのに特化したエージェンシーTen35のCEOで業務執行社員のAhmad Islamは「カルチャーに関するトピックを扱うマーケティングをブランドが行う際、その意思決定機関に専門家が存在しない、という件が多すぎる。我々は今や文化を扱うどんなトピックに対してもセンシティブな環境にあるのに。」と話した。

 

彼はさらに、「ブランドらは消費者のインサイトやデータを収集する際、古いやり方はやめて、そのデータが何を意味するのがもっと深く理解できるような調査モデルを取り入れるべきだ」と述べた。

 

早い段階から企画のリサーチを行うこと

マーケティングに関しては、初期段階から様々なバリエーションの消費者を対象にできるようなツールの使用を検討すべきだ、と専門家は言う。

 

カンターの成長戦略部門VP Anne Hunter氏が紹介するBrandstageとは、市場調査会社のカンターとシカゴの即興コメディークラブSecond Cityが提供し2年前から開始された市場調査の場である。そこでは、ブランドが新商品の広告を撮影する前に、コンセプトを試験しオーディエンスからの反応を確認する事ができる。

 

「広告を展開する前に、コンセプトや対象となる消費者が在る環境について考察するのは、ブランドにとって非常に重要である。」とHunter氏は話す。カンターは更に、広告のコンセプトについて消費者とビデオインタビューを行う事が可能なSpotlightと呼ばれるサービスも提供する。

 

Burrellによって約2年前に開始されたサービス、Social Listening Labでは、アフリカ系アメリカ人のインフルエンサー1万人のソーシャルメディアへの投稿を調査し、その情報をもとに現在のトレンドなどをマーケターへ毎月提供する。このサービスによりマーケター達は、インフルエンサーの考えや意見を垣間見る事ができ、どのプラットフォームの使用を好むか (例えばInstagramとYouTubeの比較) などといった情報も知る事ができる。Burrellは流行中のブランド、キャンペーン、ハッシュタグ、またはトピックを追跡できるので、マーケター達はリアルタイムで流行に乗る事ができる。

 

Street氏は、「我々は、現代のソーシャルメディア会社としての意義をうまく活用し、消費者内での話題を捉えている。全ての人が自分のブランドに関する話題に対して常に敏感であるべきだ。」と話す。

 

創設から1年弱の市場調査会社Gaugeは、ブランドが人種的に過激な広告制作を防止するために、マーケターを多文化なコミュニティーの流行発信者達と繋げている。同社はインフルエンサーにお金を払い、アプリを使ってアンケートに答えてもらうことで「rapid mobile focus group (モバイルで迅速に市場調査に参加してくれる消費者)」からデータを収集し、ブランドにフィードアバックを届ける。同社は最近ハッシュタグ#NoMoreBadAdsを使用し自らの宣伝も行なっていた。GaugeのCEO Joshua DuBois氏は最近行われた電話会議において、ブランドが失敗する理由に、「市場調査の段階で適切な消費者を選別していない」ことをあげた。

 

データを理解すること

ブランドは広告が放送された後もリサーチを継続するべきである。ブランドらは消費者からの非言語シグナルにも注目している。カンターは例えば、広告に表情認識システム

を導入することで、消費者の直感的反応を深く理解するのを可能にする。もちろんこれは多文化コミュニティーだけでなくあらゆるオーディエンスに便利な機能だが、ブランドにとっては、キャンペーンの失敗の兆候にすぐ反応でき、クリエイティブに適切な調整を加える事が可能になる。

PlayStationのShawn LaydenがE3 2019 に参加しない理由を明かす

【出典】2/11/2019

https://variety.com/2019/gaming/news/playstation-shawn-layden-e3-sony-1203136387/

Picture1

「長い間続いていたE3 から撤退するというSonyの決断はここ数年のイベントの『インパクト』の欠落が原因だった。」とSIE Worldwide Studios 会長、元SIE会長、CEO Shawn Layden CNETに伝えた。

PlayStation1が流行っていた1995年にCESからビデオゲームを撤退すると決めたときにE3は2種類の顧客を抱えていた。」とLaydenはインタビューで答えた。「その2つは小売業者と記者。小売業者はたいてい中に入ったら『私はSearsのものです。Hot WheelsBarbie人形、ビデオゲームを取り扱っています。そちらは何を扱われていますか?』と聞いてくる。そこには大きな教育的要素があった。さらに雑誌を持ち、納期が迫っているなかで相手を押しのけて雑誌の表紙を狙っていた記者がいた。また、インターネットはあまり大きな存在ではなかった。つまり、当時の展示会が今の新興産業のために最も必要なものだった。」

2月にDestination PlayStationというイベントを自社開催し、そこではすべての小売業者とサードパーティーのパートナーがその年の予定を聞くことができる。小売業者は2月に商品の購入に関して話し合う。今はもう6月にクリスマス時期のプレゼントに関して話し合うには遅すぎる。それによって、小売り業はE3に参加しなくなってきた。また、四六時中ゲームの情報がインターネットで上がっている今、ジャーナリスト目線でもE3はあまりインパクトのないものになった。」

「よって、見本市は実りのない場所になってしまった。世界は変わったが、必ずしもE3はそれに伴って変化していない。」去年の終わりにSonyは年次記者会見を開催しないこと、E3 2019には参加しないことを発表した。

「業界が進化するにつれ、Sony Interactive Entertainmentはコミュニティに寄り添うための独創的な機会を模索し続けている。」とSonyVarietyに伝えました。「PlayStationのファンは私たちにとってかけがえのないものであり、私たちはゲーマーたちを喜ばせるために常に試行錯誤している。結果として、2019に開催されるE3に参加しないことにした。私たちは2019年に新鮮でなおかつ身近な方法でファンと関わる方法を模索している。私たちの予定を伝えるのが楽しみだ。」

PlayStationも所属するThe Entertainment Software協会はまだE3に関しては楽観的である。

E3 2018では記録を更新し、展示スペースと入場チケットの両方が売り切れた。」とESACEOStanley Pierre-Louisは伝えた。「長く続いた創造的な革新を通してE3 2019は今までと変わらない興奮やエネルギーを感じることができると確信している。今年はLACCの壁を越えてE3を拡大し、LA Live全体でゲーマーや出席者と素晴らしいビデオゲームを通してかかわることを楽しみしている。」

今年のスーパボウルCMで政治的メッセージが避けられた理由

【出典】2019/02/03

https://www.adweek.com/digital/why-super-bowl-ads-mostly-dodged-political-messages-this-year/Picture1

2017Budweiserは自社が移民によって起業されたことを思い出させる広告や国境壁へ向かった移民家族の旅を描いた84 Lumberによる感動的な90CMであるにしろ、ドナルド・トランプ大統領の選挙をきっかけに多くの企業が政治的な広告を2017年に放映した。Picture1

2年後、多くの企業は批判されやすい政治的意味のこもった広告から撤退し、代わりにユーモアのあるもうすでに実証済みの戦術、広い顧客層に支持されるポジティブなメッセージが伝わる広告が好まれた。

ブランドコンサルティング会社Landorのサンフランシスコ事務所の代表取締役Christopher Lehannよると多くの企業は男性に向けた昔ながらの広告戦略や一般的に肯定的にとらえられやすいブランドメッセージを組み合わせたものに落ち着いているという。

「歴史的にスーパーボウルのCMは主に若い男性に焦点を当てられている。例えば、車、可愛い女性、友達とビールを飲んだりなどだ」とLehmannは言った。「数年前は、目立とうとする企業もあり、政治的影響を受けた広告や信念について語り、社会的目的を持ったブランドを見かけることがあった。ただ、今年の傾向をみるとその中間に戻ったようにみえる。」

今年のスーパーボウルのCMでは政治に関して触れたコンテンツがなかったわけではない。例として、Huluではドラマ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』の第3シーズンの宣伝のためにロナルド・レーガンの再選広告『Morning in America』を模したものを作成した。Washington Postは殺害された記者たちに敬意を示し、報道の自由の重要性を宣伝した。Picture1

Lehmann によると全体的にみて今年のCMでは企業は批判されやすい問題に触れないように避けているとのこと。

政治コンサルタント会社Purple Strategiesの共同創設者Steve McMahonによると多くの企業は人種差別を抗議するために選手たちの国歌斉唱中の起立拒否し、保守的な議員そしてトランプ大統領さえ抗議運動に反対しているより政治的な場所となったスーパーボウルで宣伝すること自体リスクを負っていると述べた。

「今年の印象深かった広告のなかに視聴者を笑わせようとしていたものがあったのがその理由の一つかもしれない。」とPurple StrategiesマネージングパートナーJohn Gattiは言った。

「人はもうすでに適度に不安定な基盤に集まることを好み、その不安定な状況下で笑ったりすることを好む。ユーモアというのは一般受けがよく、非常によく使われている戦力で、また効果的でもある。」企業が大規模なスーパーボウルという舞台を政治的メッセージを伝えるために使用したくないのか示唆するデータがある。

コンサルタントグループGordon1月に発表した米国成人1000人を対象とした全国調査では米国の成人の45%近くが自分とは異なった政治的意見をもった企業との取引をやめると答え、70%以上の米国成人は会社が自分の意見と一致しない政治的立場をとった場合会社に対して何らかの措置をとると答えた。

企業は政治的目的を持ったメッセージを避けているわけではない。例として、女性の社会進出のメッセージを伝えたSerena WilliamsをフューチャーしたBumbleの広告、仲間意識を強調したコカ・コーラやグーグルの広告がある。これらのメッセージは批判される可能性が低く、ブランド価値を上げることができる。

Picture1

とはいえ、政治的メッセージを持った広告が今後のスーパーボウルで放送される可能性はもちろんあるだろう。多くの点でスーパーボウルはアメリカが自分自身についてどう思うか、そしてブランドがブランド自身についてどう思うかのバロメーターであるのだ。

アマゾン:ニューヨークにある130以上の高校向けにコンピュータサイエンスのクラスを提供へ

【出典】1/29/2019

https://www.theverge.com/2019/1/29/18202623/amazon-new-york-city-computer-science-classes-high-schoolPicture1

アマゾンの第2本社がニューヨークに決定、4万以上の雇用が生み出されると考えているが、第2本社周辺エリアの不動産価格上昇、地下鉄を含めた交通システムの圧迫が懸念されており、歓迎するニューヨーカーはあまりいない。そんな中同社はニューヨークにある130以上の高校に向けコンピューターサイエンスのコースを提供すると発表した。この数はニューヨーク市にある全高校の4分の1にあたる。

アマゾンは初級者&上級者向けコースを無償で提供予定、高校で不足しているコーディングの授業を同社が補おうとしている。そして学生にコースを提供することにより同社は学生とのコネクションを持ち採用に繋げたいという考えもある。

今回の支援はアマゾン行なっているフューチャー・エンジニアプログラムの一貫でこのプログラムでは、2000以上の低所得者層が多く通う高校に対しコンピューターサイエンスのクラスを無償で提供する予定だ。しかし今回アマゾンが支援しているニューヨークの高校は裕福層が通う高校、私立高校まで支援しており、これはアマゾンのニューヨーカーを喜ばせるだけのPRなのではないかと批判もされている。

2018年、ブランドの失敗ベスト10

【出展】12/24/2018

https://adage.com/article/cmo-strategy/10-biggest-brand-fails-2018/315982/

Picture1上記写真:ドルチェ&ガッパーナ インスタグラムから

トンマナがあっていない広告、人種差別的ツイートやタグライン-多くのブランドはいまだにマーケティングのシンプルなルール、「人々を怒らせてはいけない」をマスターしていない。本記事では、今年マーケティング担当者が、広告・商品・公式コメント・内部のオペレーションで起こしてしまった最も大きな間違いを紹介する。

 

H&Mのパーカー

Picture1

その小売店は、黒人の子供が「ジャングルで最もかっこいい猿」という文字が書かれたパーカーを着ている広告をポストした。多くの人々がH&Mを人種差別だと批判し、その子供のモデルのための反対運動と安全に対する人々の懸念から、お店は一時閉店することになった。

Revolveの体型批判Picture1

「デブは美しくない。それはただの言いわけ(being fat is not beautiful, it’s an excuse)」という文字が書かれたスウェットも炎上した。LPAというブランドとレナ・ダナムを含むセレブリティ達とのコラボレーションのこのアイテムは、ロサンゼルスをベースにしている小売店Revolveのみで売られたが、すぐさま販売は中止された。

アマゾン

その小売大手のサイトは、36時間のプライムデーの開始わずか数分でアクセス障害が発生。それでも、その休日には1億を超える製品が販売された。Picture1

ヴィクトリアズ シークレット

CMOのエド・ラゼック氏VOGUE誌に対して、トランスジェンダーとプラスサイズのモデルはヴィクトリアズシークレットのランウェイ・ショーでランウェイをするべきではないと語った。その直後すぐに、CEOのジャン・シンガーの電撃辞任を発表した。

スナップチャットのデザイン変更

新しいプラットフォームのデザイン変更が非常に悪かったため、ユーザーはその変更を元に戻すよう声を上げた。 同社は、その悲劇によりユーザーの2%を失ったと語った。 カイリー・ジェンナーでさえそのアプリを使わなくなった。

ハイネケンのキャッチフレーズ

ハイネケンは、ライト・ビールを販売するために「”sometimes lighter is better”=軽い(色が明るいの意味もあり)方がより良い場合がある」と宣伝し始めた。 多くの人がそのTVCMを「人種差別主義的」と批判し、チャンス・ザ・ラッパーと彼の700万人を超えるTwitterのフォロワーが起訴した。ハイネケンはそれについて「ミスを起こした」と認めた。

Picture1

マスターカードの食事配給

消費者は、国際連合世界食糧計画が発表した、「ブランドアンバサダーであるリオネル・メッシとネイマールが得点したゴールごとに10,000の食事を配給する」というはあまりにも奇妙であると批判した。また人々は、マスターカードは、単に食事を配るべきだと述べた。 キャンペーンは取り消しになった。

マリオットの中国批判、そしてデータハック

マリオットは、顧客調査の対象国として「チベット、香港、マカオ、台湾」を挙げたとき、彼らは中国政府を怒らせてしまった。中国がその4つの国すべての主権を主張しているからである。中国当局はマリオットの中国のウェブサイトとアプリを1週間閉鎖した。 さらに、マリオットは史上最大とも言えるデータハックを経験し、スターウッドの施設で5億人の消費者に影響を及ぼしました。それにより現在、集団訴訟に直面している。

ドルチェ&ガッパーナの人種差別主義的広告

イタリアの食べ物を食べるのに苦労している中国人女性を描いた一連の広告は、消費者のボイコットと人種差別の非難(初めてではない)によって猛攻撃された。ドルチェ&ガッパーナは上海のファッションショーをキャンセルした。

Facebookの100万回以上のミステイク

ソーシャルメディアの巨人であるFacebookは今年、1つだけミステイクの名前を付けるには多すぎるミスを犯した。そのため、Ad Ageはこの件に関して別のリストを作成している。