カテゴリー別アーカイブ: テレビ/ネット番組

次々と登場するストリーミングサービス:なぜネットフリックスには脅威にならずメリットになるのか?

【出典】 2019/04/17

https://variety.com/2019/digital/news/netflix-killer-disney-plus-competitors-1203189814/Picture1

「ネットフリックスキラー」と呼ばれるサービスは今後登場するのだろうか?おそらく今後登場するディズニー、ワーナーメディア、アップルなどが準備しているストリーミングサービスが脅威となり、ケーブル/衛星テレビがこの戦いの敗者となるのだろう。

ディズニーは月6.99ドルのサブスクリプションサービス「Disney+」を今秋にアメリカでスタートすることを発表した。のべ500作品近くのディズニー作品(マーベル、ピクサースターウォーズ含む)とストリーミング向けオリジナル作品25本、そして7500話近くのTVエピソードが初年度にリリースされる。そして今後、Disney+はスポーツストリーミングサービスのESPN+とフールーもバンドルされる予定だ。

ネットフリックスCEOリード・ヘイスティングス氏は「アップルやディズニーが参入してスリルを感じている。彼らのような素晴らしい企業が参入することは我々にとってエキサイティングだ」と述べた。

BTIGリサーチ社のアナリストRich Greenfield氏によると、新規企業が参入して、より良いサービスを提供したとしてもネットフリックスのマーケットポジションは変わらないとのこと。サブスクリプションサービスがいくつも乱立することにより、真っ先に起こり得ることは、より多くの人々がケーブル/衛星テレビの契約を解除することだ。多くの人々がコードカットをすることにより、財布に余裕ができ、複数のストリーミングサービスに加入するだろう。よってDisney+が登場することによりネットフリックスおよび他のストリーミングサービスの加入者数も増えるだろう。

そしてDisney+とネットフリックスはブランド価値が異なり、ライバルにならないと見られている。ネットフリックスはオリジナルコンテンツ&過去の映画を見ることができる、全てのマーケットをターゲットにしたブランドだ。一方でDisney+はファミリー&ディズニーのコンテンツを愛しているファン向けである。しかしDisney+$6.99という価格は今後ネットフリックスが値上げをしづらくなるだろう。

しかしコンサルファームMagidによれば、アメリカの消費者は平均月$38までストリーミングサービスに費やしても良いと考えており、ネットフリックスは絶対に必要なサービスと消費者は考えている。

現在ネットフリックスは様々な映画会社とライセンス契約し過去のTVドラマ・映画を配信しているが、ワーナー・コムキャスト・ユニバーサルなど映画スタジオが自社のストリーミングサービスを立ち上げたら、ネットフリックスからライセンス作品が消えるだろう。数々のライセンス作品が消えていく中、同社はオリジナル作品を増やしていくのだ。

YouTubeがインタラクティブコンテンツ制作へ

【出典】4/9/2019

https://www.engadget.com/2019/04/09/youtube-interactive-original-shows-live-specials/

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ネットフリックスだけでなくYoutTubeもインタラクティブコンテンツ開発を開始する。同社でリアリティショー部門を統率していたBen Ralles氏がインタラクティブショー&ライブコンテンツ部門を新しく設立した。

同社のオリジナルコンテンツ部門を統率するSusanne Daniels氏はブルームバーグに対し「我々はインタラクティブストーリーを伝える上で重要なツールと機会を得た。Ben氏はプラットフォームがコンテンツをどのように高めることができるか熟知しており新部門を率いる完璧な人選だ」と語った。

すでにインタラクティブコンテンツを制作しているネットフリックスは、TVドラマ「ブラックミラー」のスピンオフでインタラクティブコンテンツである「バンダースナッチ」の成功をきっかけに、同様のコンテンツを増やしている。サバイバル冒険家ベア・グリルスのサバイバルショー「You vs. Wild」は視聴者がベア・グリルスの行動を選ぶことができるインタラクティブショーで今月4月に配信される。

YouTubeは現在オリジナルコンテンツの制作プランの見直しを行っている。高額な予算をかけたプレミアムコンテンツ制作は中止、新たな方針が近々発表される見込みだ。

Amazon、人気テレビシリーズ『Westworld』のクリエイターと契約

【出典】2019/04/05

https://www.engadget.com/2019/04/05/amazon-signs-nine-figure-deal-with-westworld-creators/Picture1

AmazonPrime Videoの登録者数増加を目的としたオリジナルコンテンツ製作のためテレビドラマWestworldのショーランナーJonathan Nolan氏とLisa Joy氏、そして彼らの会社であるKilter filmsと契約。彼らは45年に渡りAmazon Studiosとプロジェクトを進行する予定、年間3,000万ドル近くの収益を上げると言われている。完成したオリジナルコンテンツはPrime Videoで独占配信される予定だ。

Amazon Studiosとの契約はJonathan Nolan氏とLisa Joy氏がWarner Bros TVから離れる事を意味するが、彼らのHBOシリーズWestworldは引き続き関わる。

脚本は引き続き担当する予定で、いくつかのシーズンで製作総指揮として携わる。今回のアマゾンとの提携で最初に映像化されるのはWilliam Gibsonの小説『The Peripheral』 だ。今後、更に壮大で野心的な物語が生まれることが期待できるだろう。

2018年、ケーブルTVを追い越したストリーミングサブスクリプション

デジタルエンターテインメントの支出は、映画館への支出をも上回った

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ケーブル会社はストリーミングサービスについてしばらくの間、神経質になっていた。しか現在、神経質になる、特定の「良い理由」がある。IHS Markitのデータを引用したMPAAのレポートによると、2018年のオンラインビデオサービスへの加入数は6億1,330万であり、ケーブルTVの登録数の5億5,660万を上回っている。ストリーミングサービス加入数に関しては、2017年と比べると27%増加している。IPTVも衛星放送を追い越し、全体的にデジタル分野への移行が大きく進んでいることを示している。

 

 

そのデータはまた、人々が映画館で支払う金額よりも、自宅でのデジタルビデオにもっとお金を費やしていたことを示した。2018年、人々が映画館で費やしたのは、昨年と比べわずかに増えて411億ドルであったが、世界中の人々はストリーミング、ダウンロードおよびビデオオンデマンドに合計426億ドルを費した。その間、DVDなどのディスクは131億ドルまで落ち込んだ。この数字は、2014年のちょうど半分程度である。

 

これはオンラインビデオにとって決定的な勝利ではない、少なくとも、まだ。ケーブルTVと衛星放送を組み合わせた場合は、ストリーミングよりもまだ大きい割合を占めているからだ。さらに重要なことには、必ずしも利益ではないにしても、収入に関してはケーブルと衛星は依然としてトップだ。2018年のケーブルの収入は、62億ドル増加の1,180億ドルに達した。これは、ケーブルにこだわった人々がこれまで以上にお金を払っていたことを示唆している。 MPAAのレポートは、インターネットサービスに加入している人々のほとんどが従来のテレビも保有しているとし、コードカッターの数はあなたが思うほど多くはないことを示唆している。

 

それにもかかわらず、これらはインターネットビデオにとって大きなマイルストーンだ。今やそれはサブスクリプションという点で最も人気のある個々のテレビフォーマットであり、可能な限り広いリーチを望んでいる会社は注意を払う必要があるかもしれない。同様に、映画スタジオやアワード関連の団体は、ストリーミングのリリースをもっと真剣に受け止めなければならないかもしれない。従来のテレビや映画館はなくなっていないが、変曲点に達したかもしれない。

世界的に興行収入が低迷する一方で、Netflixやサブスクリプションサービスの登録者は増化している

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『ブラックパンサー』や『インクレディブル・ファミリー』といった大ヒット作のおかげで、2018年のアメリカ国内の興行収入は再び上昇した。アメリカ映画教会 (MPAA)の新たなレポートによると、アメリカのチケットセールスは7%増加し、過去最高である119億ドルに達した。更には、ヨーロッパやラテンアメリカでの海外市場の興行収入低下をも回復させ、世界での興行収入を411億ドルに押し上げ、前年比で1パーセント改善させた。

 

MPAAの調査は、エンターテインメント業界の業界団体によって作成されており、映画業界の全体的な状況を包括的に把握することを目的としている。

 

 

MPAAの調べによると、興行収入に加えて、世界のホームエンターテイメント事業による収益は16%増加し、557億ドルに達した。これは主に、デジタルレンタル、デジタルセールス、およびNetflixなどのストリーミングサービスへの加入が増加したことによるものである。米国におけるデジタルホームエンターテイメントの支出は、175億ドルを記録し24%増加、また、国際的には、34%増加し251億ドルを記録した。この、増益はDVDとBlu-rayの販売とレンタルの大幅な売り上げ減少によるダメージをもカバーした。ディスクの売上は、米国内では15%減少し58億ドル、国際的には14%減の73億ドルであった。4年前、米国のDVD市場の売上高は103億ドル、国際的に149億ドルであった。このデータから、DVD市場が急激に落ち込んだことがわかる。一方で、同じ期間に、デジタル市場の売り上げは世界全体で170%増加した。その上昇の多くは、Netflix、Amazon Prime、およびその他のサブスクリプションサービスの人気によるものである。世界全体で、デジタルサブスクリプションサービスの利用登録者は27%増加し、6億1,330万件人を記録した。2018年には、初めてオンラインビデオのサブスクリプション数がケーブル契約数を上回った。ケーブル契約数は5億5,600万件と2%減少した。

 

DVDセールスが衰退しているため、スタジオは消費者が映画や番組のデジタル版を購入し続けることを促進している。顧客は観たいデジタル動画を一つずつ購入するのではなく、単にNetflixでコンテンツをストリーミングすることを好むため、デジタル版の購入はそこまで上手くいっていないようにみられる。2018年にはサブスクリプション支出は28%増加して133億ドルとなり、デジタル販売とレンタルは5%減少して100億ドルとなった。この成長する市場から利益を得ることを期待して、WarnerMedia、Disney、Comcastなどの大手メディア企業がそれぞれ独自のサブスクリプションサービスを準備しているときに、このレポートは発表されている。

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Netflixの人気は、映画館主にとって、悪いニュースである。映画館主は動画のストリーミングサービスにより、人びとが映画館に行かずに、家で映画を見ながらお酒や食事を楽しむようになることを恐れている。同社は、映画の伝統的な劇場公開モデルを遵守することを拒んでいるため、映画館主の不安をさらに悪化させてきた。『ローマ』や『Triple Frontier』のようないくつかのNetflix映画は、Netflixのサービス上で公開される数週間以内前に映画館で上映された。

 

劇場ビジネスは、少なくとも月に1回映画を見に行く熱狂的な映画ファンに大きく依存し続けている。こういった熱狂的映画ファンは米国とカナダの人口のわずか12%であるにもかかわらず、全てのチケット販売の49%を占めている。全体として、米国とカナダの人口の75%が、2018年の1年のうち一回は映画館を訪れた。また、チケット購入者の51%は女性であり、男性がその他の49%を占めている。

 

12~17歳と18~24歳の年齢層が最も映画館で映画を鑑賞しており、昨年は一人あたり平均5.1本の映画を見たという統計がある。また、25~39歳、60歳以上の年齢層を除くすべての年齢層の劇場鑑賞数が増加した。最も劇的な伸びは、40歳から49歳までの年齢層で、前年の一人当たり平均3.6本の映画を劇場で鑑賞したという記録に対して、平均4.3本と増加した。March 2019 Report 21 C

民族ごとの統計では、ラテン系アメリカ人とアジア人のオーディエンスが最も映画館で映画を鑑賞しており、昨年は、一人当たり平均4.7本(ラテン系)と4.5本(アジア系)の映画を鑑賞したという統計がでた。アフリカ系アメリカ人の映画館で映画を鑑賞した本数の一人当たりの平均は、毎年の3.4本から、2018年には3.7本に増加した。『Black Panther』は、黒人のオーディエンスの間で、特に人気であり。彼らのチケット購買が、マーベルの大ヒット作のチケット販売の35%を占めた。

 

海外では、中国が主な映画市場の成長要因であった。中国でのチケット売上は12%増加し、90億ドルを記録した。日本は20億ドルの収益を持つ2番目に大きな海外市場であり、英国は17億ドルで3番目に入っている。

サブスクリプションの疲労:米国の消費者のほぼ半数は、ストリーミングサービスの増加・躍進に苛立ちを感じている

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ストリーミング・エンターテイメントは、消費者が複数のサービスの中から選択することに対するパラドックス、また複数のサービスを登録することに対する消費者が支払うコストにぶつかっている。

 

Netflix、Hulu、Amazon Prime Video、HBO、CBS All Access、Showtime、およびYouTube Premiumなどの各社によるサブスクリプションストリーミングサービスのブームにより、これまで以上に多くの選択肢が消費者に与えられている。さらに、Apple、ディズニー、ワーナーメディア、NBCUniversalなど、その大々的な競争への参入を約束している企業がさらに増えている。

 

デロイト社による年次デジタルメディアトレンド調査第13版によると、米国の消費者の半数近く(47%)が、見たいコンテンツを視聴するのに必要なサブスクリプションサービスの増加に苛立ちを感じている、と答えている。さらに重要なのは、57%の消費者が自分のお気に入りのテレビ番組や映画の権利が期限切れになりコンテンツが消えたとき、不満を感じていると述べた。

 

 

デロイトの副会長であり、米国の電気通信・メディア・エンターテインメント部門のリーダーであり、この調査を監督しているケヴィン・ウェストコット氏は、次のように述べている。 「私たちは“サブスクリプションの疲弊”の時代を迎えようとしている。」

 

今日、米国の平均的な消費者は3つのビデオストリーミングサービスに加入している。デロイトの調査によると、43%が有料テレビとストリーミングサービスの両方に加入している。ウェストコット氏は、事実上、複数のプロバイダからの独自のエンターテインメントバンドルをまとめていると述べた。

 

繰り返しになるが、コンテンツオプションの広がりは頭痛の種なのだ。デロイトの調査によると、消費者の半数近く(49%)が、SVODで視聴可能なコンテンツの量が膨大であるため、視聴するものを選択するのが困難になっているという。一方、消費者は69%の割合で何を見たいのかを正確に知っているというが、48%は複数のサービスでコンテンツを見つけるのが難しいと答えている。また49%は、数分以内にコンテンツが見つからなかった場合、そのコンテンツの検索をやめる傾向にある。

 

デロイトの調査によると、SVODサービス—全世帯の69%が現在1つ以上のチャンネルを購読している—およびストリーミング音楽サービス(41%)が急成長している。有料テレビは比較的横ばいに推移し、米国の65%の世帯がケーブル、衛星または電話会社のテレビに加入している。

 

デロイトの調査からの他の結果:

 

オリジナルコンテンツがサブスクリプションを促進:高品質のオリジナルコンテンツはストリーミングビデオの成長を左右する主要な要素であり、現在の米国のストリーミング消費者(71%が22-35歳のミレニアル世代)の57%は、オリジナルコンテンツの視聴のために、ストリーミングビデオサービスにアクセスしている。

 

テレビ広告への不満:消費者の75%が、広告が少なければ有料TVサービスに満足していると答え、77%が有料テレビの広告は10秒未満にすべきだと答えた。回答者は、1時間の番組あたり8分の広告が妥当な上限であると述べたが、1時間あたり16分以上がコマーシャルだと、視聴をやめることになるとも述べている。

 

データのプライバシー:消費者は、企業が自分のデータをどのように処理するのかをますます警戒しており、82%は、企業が自分の個人データの保護を十分に行なうとは思えないと答えた。回答者の7%が、政府がデータ保護の役割を果たすべきだと考えている。

 

音声アシスタント:音声対応のホームスピーカーの所有者数は2018年に前年比140%増加し、総普及率は15%から36%に上昇した。音声対応デジタルアシスタントの上位5つの用途は、音楽の再生、情報の検索、道順の確認、電話をかけること、およびアラームの設定だ。しかし、消費者の半数は、音声対応のデジタルアシスタントをまったく使用しないと答え、毎日使用していると答えたのは18%だけであった。

 

ビデオゲーム:米国の消費者の41%が少なくとも週に1回ゲームをプレイしている。 Gen Z(14-21歳)世代の消費者の間では、54%がそれに該当する。テレビや映画のコンテンツのストリーミング(46%)、オンラインコンテンツの視聴(42%)、インターネットの閲覧(34%)、音楽のストリーミング(25%)、eスポーツのストリーミング(11%)などのエンターテイメントのベースとして、ゲーム機が多く使われている。

 

eスポーツ:米国の消費者の3分の1が少なくとも週に1回eスポーツを見ている。Gen Zに限ると、54%である。

 

デロイトのデジタルメディア動向調査の第13版の米国のデータは、2018年12月から2019年2月までに行われた2,003人の消費者に関するオンライン調査から収集されたものである。

Netflixは『バンダースナッチ』のような、よりインタラクティブなショーの公開を約束

『ブラックミラー』が世界的に成功した結果、そのフォーマットは「倍増」する

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『ブラック ミラー』のスピンオフである『バンダースナッチ』の成功がきっかけとなり、Netflixはインタラクティブショーに注力する。今後2年間で、同社はフォーマットを「倍増」し、これにより、次に起こることを、複数のストーリーオプションから選択することができるようになる。

 

Netflixの副社長であるTodd Yellin氏は、火曜日にインドのムンバイで開催されたメディアカンファレンスでその意図を明らかにした。 Variety誌によると、Yellin氏は、バンダースナッチが世界中で大ヒットしたことが、インタラクティブストーリーテリングへのさらなる投資に繋がった、と話した。そのフォーマットによって、Netflixがその過程で大量のユーザーの意思決定に関するデータを蓄積することも可能になったと考えられる。

 

Netflixは、2016年にインタラクティブな子供向けのショーを公開し、実験を始めた。しかし将来的に、子供向けコンテンツやダークな世界観のSFだけに限定されるものではない。「それは風変わりなコメディかもしれない。またそれはロマンスかもしれない、例えばオーディエンスが、彼女がどの男性と一緒に出かけるべきか、ということを決められるような。」とYellin氏は説明した。特に、Netflixにはラブコメの作品群があり、今年初めには、出会い系のリアリティ番組シリーズもリリースした。また、メキシコ、ラテンアメリカ、インドへの大規模なプロモーションも計画している。

 

インタラクティブなストーリーテリングフォーマットの起源は、『きみならどうする?』と、レーザーディスクのゲームにまでさかのぼることができる。しかし『バンダースナッチ』は、主に『ブラック ミラー』のブランド価値により、新たな高みまで押し上げることに貢献した。そのため、Netflixが新しい、そしてあまり知られていない番組で、その成功を実現させられるどうかを見るのは面白い。

Netflixが抱えるブランド問題?

解説:古くからのマーケティングルールは、プログラミングのプロでありアルゴリズムに精通したストリーミングサービスに適用する必要がない

March 2019 Report 12

先週、新たに任命されたワーナーメディア・エンターテインメントの会長であるロバート・グリンブラット氏は、ストリーミング領域で最大の競合であるNetflixを攻撃した。同氏は、NBC Newsに対し、Netflixはブランド性がなく、ブリタニカ百科事典に似ている、と話した。それは、元タイムワーナーのCEOであるジェフェリー・ビュークス氏が2010年に、Netflixがエンターテインメント業界を支配し初めている可能性に関して、「アルバニア軍が世界を支配している」と表現したことを思い出させる。

 

一見すると、彼の発言は根拠のないように思われる。Netflixのブランドに問題があるとしたら、なんだろうか・・・いや、ない、天下のNetflixだ!ストリーミングサービスが大成功を収めたことは、そのブランドがうまく機能していることを証明するようなものだ。現在のポップカルチャーの風景は、これまでハリウッドで見たことのないものだ。

 

彼がブリタニカ百科事典の比喩をした時、グリーンブラット氏はNetflixを「何かを手に入れるためのだけの場所」としても特徴付けている。ここで示唆しているのは、Netflixの消費者からの認識は、綿密に構築されたマーケットのポジショニングの結果ではなく、膨大な量のコンテンツによるものだということだ。

 

 

グリーンブラット氏は自身の見解について、ワーナーメディアが自社で開発中のストリーミングサービスについて語った時に、もう少し詳しく説明した。

 

まとめると、グリーンブラット氏のコメントは明確な対比を生み出している。Netflixブランドは、膨大な量のカタログであり、アイデンティティを持たないアセットのコレクションだ。一方、ワーナーメディアは自社のコンテンツを巧みに統合し、完全に実現されたブランド、つまりそれを統合しているコンテンツ自身を上回るブランドの世界観を提供するだろう。

 

グリーンブラット氏は、これらの方針に沿って考えている唯一の人ではない。同氏のNBCUniversal時代の元同僚Jennifer Salke氏は先月、他のNetflixのライバルであるアマゾンスタジオのトップエグゼクティブとして、Hollywood Reporter誌に対して、同じようなことを述べた。「私たちは、カスタマーにエンドレスにスクロールしてほしくない。もっとキュレーションされていて、私たちが提供ししているサービスはなんなのか、何を演劇的に表示しているのか、についてしっかり伝えたい。」

 

Salke氏とグリーンブラット氏は、その“キュレートされたアプローチ”を信頼しており、テレビでのルーツについて言及した。テレビの世界において「ブランド」は、多くの様々なデモグラフィックや嗜好に対応するネットワークの長いリストからの明確な違いを映し出す道標であった。

 

しかし、彼らはもはや伝統的なテレビ業界にはいないのだ。現在、彼らはストリーミングの世界にいる。そこでは、アマゾンとワーナーメディアは、それぞれを特徴づけるための何百ものチャンネルの代わりに、ブランドのアイデンティティがそれほど明確に区別できないが、はるかに大規模なプログラミング国家であるサービスと対抗しているのだ。

 

Netflixのカタログの膨大な量と競合しながら、十分なほど説得力のある方法で、限られたコンテンツのライブラリを巧みに配置することができるという考えについて、何か時代遅れのようなものがある。テレビのブランディングは素敵なブーケを作るようなものだったかもしれないが、Netflix時代のブランディングは機関銃を打つようなものだ。

ディズニーのストリーミングサービスで全てのディズニー作品視聴可能に

『白雪姫』から『シュガー・ラッシュ : オンライン』までがストリーミング配信で視聴可能に

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ディズニーのストリーミングサービスでは、過去のディズニー作品全体が配信対象になることが判明した。今回の発表はVaultシステムの終りを告げる発表と言えるだろう。Vaultシステムとはディズニー作品の取り扱いに関する取り決めであり、本システムによりディズニー作品が購入できる期間は短期間に限られている。VHSやDVDが主流だった頃は、人々の購入意欲を高めてくれたかもしれない。

 

サービス自体は、今年の後半に開始され過去の映画やテレビ番組、オリジナルコンテンツなどが観れる予定だ。そして、サービス開始直後に全てのディズニー作品がライブラリに加わる予定だ。

 

このサービスがスタートする直前、今年の後半にはピクサー作品を含むディズニー作品がNetflixからなくなる予定だ。『眠れる森の美女』『アラジン』『シンデレラ』などのクラシック作品はレンタルやAmazon、iTunesなどで購入することも出来ないため、eBayで作品を探しすことになるかもしれない。

 

ストリーミングサービスDisney+のスタートによりディズニーによってプロデュースされた57作品が将来的に全て配信される。また、スターウォーズやマーベル作品などディズニーが所有する映画もいずれ配信されるだろう。

英語専門TV局がスペイン語CMを放送へ

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大手通信企業のベライゾンは2月に行われたアカデミー賞授賞式のTVCMで英語とスペイン語を話すカップルを起用したCMを放映した。CMを放送したTV局ABCの広告営業担当者によると通常スペイン語が使われている音声には字幕を挿入しなければいけないルールがある。しかし今回このルールを変え、あえて字幕をつけずに放送した。

2018年アメリカ人口の6〜34歳代の25%はヒスパニック、またはラテンをルーツにしている。2013年が23%だったのに対し徐々に上昇している。そして35歳以上の世代グループで見ると全体の約13%がヒスパニックで5年前より1%増えている。そして現在広告主が最もターゲットにしている世代は18歳〜49歳で、この世代にリーチできる番組一番広告費を稼ぐと言われている。

ベライゾンのCMOであるDiego Scotti氏は「年齢が高い世代も様々な言語でメディア消費をするが、ミレニアル世代やジェネレーションZ世代は文化的にもっと「流動的」で様々なグループに属しており、自分たちの文化のアイデンティティは1つだけではないと考えている」と語る。

10年前までは、白人以外の人種が広告に採用されることなどほとんどなかったが、近年は同性カップルや人種が違うカップル、チャレンジド(障がい者)まで様々な人々が広告に採用されている。アメリカ自体が多種多様になる中、それに合わせ広告も変化しているのだ。

英語以外の言語をCMで使用することに関し他のTV局も検討しているようだ。NBCUniversalやバイアコムはCMの内容を見てケースバイケースで判断している。FOXも字幕が必要か不必要かCMの内容で判断している。CBSは、CMがどの言語で放送されていたとしても視聴者が内容を理解できるよう対応しているとのこと。

スペイン語向けのTV市場は2018年時点で約6000億円、2017年から100億円上昇しており、ABCにとっても見逃せない市場だ。そしてスペイン語TV向け市場で最も大口顧客は通信・自動車メーカーでデッィシュネットワーク、スプリント、ニッサンなどだ。

アメリカにはスペイン語専門TV局でユニビジョンとテレムンドがあるが広告主はもちろんそちらにも広告出稿を続けるだろう。スペイン語の広告をスペイン語TV局で放映することが最も効率的だからだ。しかし、視聴者数のことを考えると、圧倒的に数が多い英語のTV局にも出稿のメリットがある。

広告主であるベライゾンのScotti氏は「違う言語の広告には字幕をつけなければならないという古いルールがあるが最終的には業界全体で変わっていくだろう。」と語る。ベライゾンは約1200億円近くの広告費を投入、2018年は最初の9ヶ月間で約800億円近くを投入した。

ディズニーの広告営業を担当するFerro氏によると最近は広告主に対し、テレビドラマ内に広告商品を登場させたりすることにより柔軟性を持って対応しているとのこと。「コマーシャルも素晴らしいストーリーを語ることができる。シンプルで人々をインスパイアする広告は必ず視聴者にメッセージを伝えることができる。」と彼女は語った。